どうしてこうなっちゃうんでしょうかねぇ。
自立型の低温調理機は「湯煎」で低温調理するわけですが、スープをそのまま低温調理するのは出来ないんですね。そりゃ大きな袋に密封してそれを大きな鍋の中に沈めれば良いし、そういうこともやっていたのですが、もし鍋そのものに温度調節機能があったら良いと思うじゃないですか。
まず宣伝文句が凄いので思わず買ってしまったこれ。
日本ではワンダーシェフと言われている8種類の調理が出来るという優れもの。
でも私が考えていたのとはまるで違っていて、
◯ 温度調節がいい加減
◯ 温度キープ能力が低い
◯ 温度の立ち上がりが遅い
ということで、すぐにお嫁に出してしまいました。
そしてその後、やっぱりこれを買うしか無いかと思って買ったのがSunbeam社の低温調理とスロークックの両方の機能を持つハイブリッド型の調理器。
Sunbeam社のサイト ← クリック
期待が大きすぎたのかもしれませんが、これまた温度管理が適当なんてもんじゃ無くて、たとえば設定を80度にしたら88度まで上がる。では72度に設定したら80度ぐらいなので、まぁこのくらいの誤差があっても誤差を計算すれば良いと思っていたんですよ。今も調理中なんですが、温度は76度。温度表示は69度。いつになったら欲しい温度の80度になるかと思って見ていたのですが、結局30分無駄にしました。(笑)
この製品ですが、どこを探しても何ワットのパワーがあるのか書いていないんです。でもそれなりにあるようで、調理器の周りは触れないぐらい、ヤカンと同じ様に熱くなります。でもこれってロスが半端じゃなく大きいんじゃないかと思ったり。なんせ外側も内鍋もペラペラですから。
1度2度の微妙な温度設定が必要な調理をこのハイブリッド器でやるつもりは全く、全然、これっぽっちもありませんが、蒸し煮とかそんな感じならアバウトで良いと思っていたんですよ。でもアバウト過ぎ。
このハイブリッド器の欠点ですが
◯ 温度調節がいい加減
◯ 温度キープ能力が低い
◯ 温度の立ち上がりが遅い
です。
ん?これって・・・・・
お嫁に出したワンダーシェフと同じ。(笑)
こんな器具を使ってユーザーはどんな低温調理をしているんだろうと思いますわ。これを書くと上から目線でバカにしていると言われそうですが、普通のオーストラリア人が家庭でどういう料理をするか考えると、ま、これで良いのだろうと思います。これの評判を口コミサイトで見ましたら、高評価ですし。でも一人だけ怒り狂ってる人がいました。こんなゴミを買わずに本物を買えと。(笑)
私も似たようなことを書こうと思ったんですが(笑)、「思った通りだった」ってのが私の思いで「怒り」は自分自身にぶつけるしか無いんですね。
しかし、どうしてまともなものがないんですかね。
私が使っていて、本当にこれを買ってよかった、これのおかげで人生が変わったぐらいに思う(笑)Anovaの低温調理器ですが、この手のものを作っているのは近年流行りのベンチャーなんですね。ネットで出資者を集めるアレ。つまりまともなメーカーは「プロ用機器」しか作っていない。で、プロはといえば「スチコン」が流行りなんでしょうし、この低温調理器ってニッチの中のニッチなんでしょうね。こんな凄いものは無いと思うんですが・・・
このハイブリッド器を使ってフト思ったことですが、一番初めに私が低温調理を始めた時は炊飯器の保温機能からでした。でもこれじゃ温度が高すぎて好きな温度で調理できませんし、我が家の必需品である「温泉卵」も作れないんですね。いや作れないというより、「いつも」「同じもの」を作るのは難しい。で、私が次になにをしたかというと、大きな鍋にたっぷりお湯を入れて、温度計を使って、温度調節は手動。(笑)
これです、これ。(笑)
今のハイブリッド器で調理するより、この手動式の方がはるかに「簡単に」「正確な」調理ができました。(笑)
今、私が愛用して、そして出会いに感謝している調理器はこれ。
Anova Precision Cooker。Precisionって「正確」って意味ですが、本当に正確で立ち上がりが早く、こまめにオンオフしますし、対流もあるので温度も均一に保てます。本当にこれを買って良かったです。
でもこれはもう旧型の様で、新しいのはこんな感じ。
Anovaのサイト ← クリック
この新型はワット数が旧型よりちょっと低くて800ワット(旧型は1000ワット)ですが、なんとスマホでコントロールできるんです。だから(多分)出先からスイッチのオンオフも出来るはず。それとアプリがあって、どんな料理はどういう設定にすればよいのかとかわかるらしい。(内容の良し悪しは知りませんが)
それとですね、私の旧型と比べて改善された部分があるんですよ。この器具を鍋に取り付けますよね。その取付金具が旧型は結構上の方に付いているんです。そしてそれは上下の可動式じゃないのね。つまり、最低でもそれなりの深さの鍋がないと駄目なんですよ。これって結構不便で、もしかしたら日本人の家庭でそれだけ深い鍋を持っていない家もあるかもしれません。
でも新型は調節可能ですから、浅い鍋は駄目にしても普通の鍋でもバケツでもプラスチックボックスでも何にでも使えるはず。
またこの手と似たような調理器具で「Nomiku」というのもあります。でもこれの使い勝手は私は全くわかりません。
Nomikuのサイト ← クリック
低温調理(真空調理)に関してはここにまとめました。ちょっと古いですが・・・