中東がまたおかしな感じになってますね。今までももちろんややこしくて、ISとイスラエルの繋がりとか、もちろんそれはアメリカがわかっていることだし、ISもかつてはアメリカの対シリアの為に支援を受けた側。最近のイランとの妥協も、イランの力を地域安定のために欲しいから。
ここの理解が難しいのはAという勢力とZという勢力の戦いじゃないってところですよね。ありとあらゆる勢力が入り乱れて混戦している。これをわかりやすく書いたのがこの日記。中東を理解したい方はどうぞ。
トルコの立場ってのもわけがわからなかったですよね。ISとは敵対しているけれど繋がりもあって(みかじめ料を払っていたという噂)。
それをあちこちから批判されていて、最近トルコがやる気を出して、ISに空爆をしかけるようになった。
ここまではなるほどで済むのですが、トルコはなんとクルド人組織PKKへも空爆を始めたんですね。
なにこれ?って思いませんか。ISとの戦いで一番頑張っているのはクルド人達。でもこのPKKというのはテロリスト指定を受けている組織で、かつては世界の敵でもあるんですね。ISを叩くという意味ではクルド人頑張れってなるわけですが、これがヤクザの抗争みたいな図式だとすればPKKも叩く機会ってことになるんでしょうか。結局、ISもPKKもどちらも大きくなっては困るんですね。もしISを消滅させることが出来たとしても、次に待っているのはPKKとの対決。トルコにしてみると与し易いのはISであってPKKではないのかもしれない。
ますます中東がややこしくなってきた。そんな感じがします。
この背景に何があるのかですが、どうもそれは「クルド人団体の集会で起きた自爆テロ」の様子。もちろんやったのはISですが、腹を立てたクルド人はこれはトルコのせいであるとして、トルコに攻撃を加えた(警察官を射殺)。「俺達を利用するだけじゃなくてもっとお前達もまじめに戦え」ってことなんでしょうか。
でもトルコはそれに反撃してPKKの拠点を空爆開始。。
こういうややこしいところへ日本がノコノコ出かけて行って、特定の国に「支援します」なんていうのがいかに無謀かわかりますよね。でもイランとアメリカの関係改善も将来に禍根を残すだろうと私は思っていて、これがキッカケで中東の各国が原爆を持つようになるんじゃないですかね。サウジだって黙っていないでしょう。イランとの関係を噂されている北朝鮮もこれに絡んで息を吹き返すかもしれない。
オバマ氏の腰の引けた世界戦略って本当に大丈夫なんだろうか。目先の平和を望むともっと大きな問題が出て来るみたいな・・。ノーベル平和賞をもらったのに世界平和には貢献できず、目先の戦いだけ逃れて、もっと大きな動きは放置し何も出来ない平和主義者。中国にとってもロシアにとっても今がチャンス。イランは棚から牡丹餅。
また中東が揉めれば揉めるほどニヤニヤする大きな勢力があるわけで、アラブ諸国を地球上から自滅、完璧なまでに弱体化させる大きな計画が動いているような気さえしてきます。
私はオバマ氏が決めた「人質には関係者が個別に(身代金支払いも含め)対応するのはOK」ってのを知り、この人、狂っているんじゃないかと思いましたよ。国の責任逃れそのものじゃないですか、そして人質ビジネスを助長する。
アメリカの大統領ってそれぞれ候補が自力でのし上がってくるというより、ある強大な組織がバックについて莫大な資金も投入しつくり上げるものだろうと私は思っているんですが、オバマ氏を押した勢力って、彼が白人種ではない必要があったような気がするんですね。人種差別の根深さって日本人にはピンと来ませんが凄いものがあって、何か「とんでもないことを計画する場合」、自分たちとは違う人種を使うという心理が間違いなく働くと思うんです。最終的に詰め腹を切らせるときにも好都合だし。
自己資金でのし上がる財力と実力がある大統領はジョンエフケネディみたいなことになるんだろうと思ったり。