結果が出ましたね。
私としてはトランプ氏がここまで善戦するとは思っていませんでしたが、あの人気は本物なんですねぇ。
今回のスーパーチューズデイに関する考え方、状況把握は「ニューズウィーク日本版」が良いと思いました。
◯ 民主党はクリントン氏にほぼ決まりだとしても、共和党のトランプ氏を追撃する他候補は「トランプ追撃に必要な勢いは得られてないが、かといって撤退するような状況にもない」。
◯ 「反トランプ連合」が結集できる見通しは、スーパーチューズデー終了時点では見えてきていない。スーパーチューズデーが「以降実施の予備選では勝者総取り(代議員数)」になる前の最後の段階で「候補を絞り込む」のが目的であるなら、共和党はその「絞り込み」には完全に失敗した。
◯ 「全国レベルでは反トランプが53%(Fox News)」いるにも関わらず、共和党はトランプの対抗馬を一本化できないまま、共和党は今後「勝者総取り」でトランプが代議員数をどんどん上乗せしていくのを「指をくわえて見ている」しかない。
ここが重要だと思ったのですが、
◯ まさに共和党にとって「存亡の危機」だが、それは単純にトランプが嫌だとか、トランプではヒラリーに勝てないからという理由ではない。トランプの主張は「排外、政治的正しさへの反抗」といった「表層」をはがしてしまえば、その中身は、「小さな政府ではなく必要な福祉施策は行う」「自由貿易より国内雇用」「世界の警察官でなく仲介役」といった政策から成り立ち、妊娠中絶に理解を示すなど宗教保守派とも一線を画している。つまり、共和党の中核イデオロギーと真っ向から対立しているわけで、このまま「トランプを大統領候補として担いだ」格好では、上下両院、あるいは州知事の選挙は戦えなくなってしまう。