【相場】デモトレードはやらないほうが良い

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ある読者の方とメールのやり取りをしていて感じたことです。これは前々から考えていたことなんですが、「最初はデモトレードで学ぶのが良い」と信じている人が多そうなので書くことにしました。

最初は何がなんだかわからないからデモトレードで練習するのが当たり前。この様に考える人が大半じゃないですかね。これは確かに一理あります。でもそれは最初の最初のちょっと使い勝手がわかるまでの話であって、その後は「理解度は低くても」実戦で練習したほうがはるかに勉強になります。これは断言できます。

デモトレードを重視するのは理屈っぽい人に多い傾向だと思いますが、これってまさに「学歴重視」みたいなもんなんでしょう。実戦で、現場でその知識が使えるかというと全くの別問題。逆に大事なことは一切わからないまま、論理的なところばかりは前に進んで「偏った」形になるんじゃないですかね。

麻雀も同じですよね。当然最初は一切賭けないでやることがありますが、それって基本中の基本を学ぶためであって、賭けない限りうまくならないのはどなたも経験があるはず。「月謝」を払わない限りうまくなりません。つまり学ぶべきところは理論理屈ではないってこと。

ここで問題なのは、デモでも勝てないというケース。これって基本的に大事なところが「全く」わかっていないってことだと思いますし、もしかしたらトレードが合っていないのかもしれません。もしその場合は「早期撤退」も視野にいれて、ちょっと「本トレード」に参戦してやってみて結論を出したほうが良いと思います。

つまりですね、「デモトレードでは勝てるのが普通」だってことなんですよ。これはある程度の知識があってという意味であって、何も勉強しないで勝てるっていう意味じゃないですから、そこは勘違いしないように。逆に、何も学ばずとりあえずやってみて「俺にはあわないわ」と結論を出しちゃう人も多いのですが、まぁ、これはもったいないと思うものの、大怪我をしないで済みますからこれはこれでよいと思います。

トレードの世界は「職人の世界」であって、理論理屈じゃありませんから、「高学歴」でも駄目なんですね。中卒で十分で、とにかく実戦で叩き上げるしかありません。これは断言できます。「解説者」「評論家」になって食うのであれば理論理屈だけ学べばOK。

トレーダーとして進むのであれば、理論理屈は「職人が飛躍するためにある」と考えたほうが良いと思います。

「デモトレードでは勝てるのに実戦では勝てない」のが普通のはずで、どうしてそうなるのか、ここに「トレードの難しさの根本」があるんです。私がいつも書く「欲望と恐怖のコントロール」が相場で勝つためのキモであって、そこを何よりも重視しないとならないのに、デモトレードではそれの体験すら出来ないってこと。

実戦を始めてもロットが大きくなると勝てない、という現象が必ず出てきます。これは10年、20年トレードに携わっていても常に起きることで、それだけ「欲望と恐怖」の影響って大きいということ。

世の中にはチャート分析は上手いのに・・・っていうトレーダーはいくらでもいるんですよ。だからそっち方面で食うようになりたいのならそれでも良いと思いますが・・。

私が今書いていることが理解できるまでにはそれなりの経験と年月が必要で、それがわかるまでは「勝てない」のも普通なんです。ところがデモトレードを続けていてもそれを理解する時は「絶対に」来ない。

だからデモトレードはしないと決めたほうが早いってこと。

一般社会でも同じで、「学歴重視」「頼れるものがほしい」と思うのはなぜ?

そもそもそこに「恐怖」があるからでしょ?「何か」から逃げたいって思いがあるんじゃないですか?

ビルゲイツやスティーブジョブス、あのDellの創始者のマイケルデル、そしてウォルトディズニー、フォードを作ったヘンリーフォードも学校ではなくて野に降りて学んだ。彼らは一体何を見たんでしょうね。

そりゃ高学歴のほうが出世した人は多い、というのも間違いがない。

でもトレードなんてのは「八百屋のオヤジ」「魚の仲買人」になるようなもんなんですよ。これに必要な能力ってのは学校で習うような理論理屈じゃないんですね。

まずは「八百屋のオヤジ」になることが最初で、その後、それを大きくして「全世界にネットワークを持つ大企業」にするのであればちゃんと勉強しないと無理。まずは八百屋になって経験を積んでから、より上を目指すために勉強をするのが大事で、実際に大学でも「実務経験がある」人たちがまるで違うのは常識ですよね。大学院でも「実務経験がないと入れない」ところもあるのはそういうことなんでしょう。

最初から理論武装して何になるのか、そこを真剣に考える必要があると思います。

空砲で射撃の練習をしてうまくなるのかどうか。

今は本当に良い時代になって、資金が少なくてもトレードに参加できる。勝っても負けても何百円程度の大きさで参戦できる。こんなラッキーな状態なのに、実戦に出ること無く、練習するなんて時間の無駄。

どんなに小さな額でも実際にやってみると、きっと「俺って何をしているんだ?」状態になるはずなんです。メチャクチャと言っても良い。学んだことなんかまるで頭から抜けちゃう。

これがトレードの本質なんですよ。

それをいかにコントールするかが一番大事であって、それが出来れば「単純移動平均線」があるだけで勝てるのが現実なんですね。

頭でっかちになればなるほど勝てなくなると思っても良いくらい。

「まずはデモトレードで・・・」、これこそが間違いの始まり。「とりあえず大学は出ておけよ」と同じレベル。

「トレードとは職人技である」というのを忘れないほうが良いと思います。

でもこういう考え方にも落とし穴があって、直ぐに実戦に入って、何千万も負けちゃったなんて人がごっそりいる。これはあまりにも短絡的過ぎるからで「建玉法」も全く知らずにやるからですね。そしてこれこそが「いかに欲望と恐怖のコントロールが難しいか」ってことなんですね。

でも実戦を経験せずにうまくなることは「絶対」にない。デモトレードで勝てるようになっても実戦では「絶対に勝てない」と思ったほうが正解。

それとですね、大事なことは「反省会」なんですね。デモトレードだとどうでもいいからこれをしないのが普通。でも損得がある場合、「どうして負けたのか、勝ったのか」の反省会ができるようになるんですね。ここで結果だけを見ては駄目で「結果負けたけれど出撃するべきポイント」とか「勝ったけれど出撃するべきではないポイント」があるわけで、これがわからないとうまくならないんですよ。こればかりは結果だけ見ていたら全くわからない。これって実戦でも反省会をしない人が多いのが現状のはずで、いつまで経ってもうまくならないのはこれが理由だと思います。

じゃぁ、デモトレーでも反省会をすれば・・・なんてことを考える人がいると思いますが、それって水泳を習うのに陸上でシミュレーションを続けるのと同じこと。

実戦に出るのが怖いってこと自体、まさにそれが「欲望と恐怖」に囚われているからだという自覚が大切じゃないですかね。

トレードで勝つということは「己に克つ」ということで、それは「欲望と恐怖」のコントロールでしかないんですね。チャート分析の技術や知識じゃないんです。というかチャート分析なんて簡単なんですよ。誰にでもできる。でもそれも「難しい」と感じるのであればトレードには近寄らないのが良いと思います。

でもこの世界はマラソンと同じで、走るのをやめた時に「勝てない」ことが決まる。

さて、どうする?(笑)

もしトレードに悩んでいる方がいらっしゃったら、是非この曲を聞いてみてください。「まだ夢の途中、諦めない」という力を与えてくれる歌。

トレードにしても人生にしても「俺って凄い」なんて思うことは無いに等しくて、そのくせ「俺ってどうしてこうもダメなんだろう・・」なんて思うことは数えきれない。でも諦めたらそこで終わるんですよね。

私は60を過ぎてからその思いが強くなってきたんです。誰になんと言われようと、バカにされようと、自己嫌悪で狂いそうになっても、ニヤッと笑ってまた前に進もうって。這いつくばって泥水をすすろうが、手足の爪が剥がれようが前に進もうって。

 
 
 

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