「投資は自己責任で・・」に関して

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前の日記に「投資は自己責任で・・・」という人は無責任だと書きました。

ところがですね、私の知り合いのブログをあちこち見ていた時に、複数の人がそれを書いているのを発見。^^;

そういう方々は、自分の投資方法、投資先を「参考のため」に書いているのであって「投資を勧めているんじゃないんですね」。ですからそもそも「投資は自己責任で・・・」と書く必要もないのだけれど、書いている。優しい人なんだと思います。

私が無責任だと書いたのは「ああせいこうせい、これに投資したほうがよい」といろいろアドバイスした挙句、最後に「投資は自己責任で・・」というケースのことであって、アドバイスをしていないのなら全く関係なし。私の前の日記を読んで気分を悪くした方がいるかもしれず(毎度のことか? 笑)、ここにこれを書いています。気になった方もいらっしゃると思いますが、お許しくださいませ。m(_ _)m

ただ、アドバイスをしつつその言葉を最後につけるのは無責任だという考え方は変わっていません。

そもそもそれを仕事をしている人なら、単に「(例えば)円は外貨に替えましょう」なんて言うはずがないんですね。こういう場合はこう、ああいう場合はああだと、そして実行した後のメンテの方法も一緒にいうべきで、「自分の勝手な予想」を言うだけで終わりって酷いと思うわけです。

「私はこう思う」とか「私はこうしている」ってのなら全く関係ないですが、アドバイスをする場合は「重み」を考えて欲しいということなんです。

そんなことは当たり前だろ?と思うはずですが、本当に世の中いろいろな人がいて、「誰に聞くべきか」をちゃんと考えずに、「アドバイスをしてくれる人の話を聞いてしまう」ケースが少なくないのはこうやってブログをやっているとわかるんですよ。本当に「箱入りオヤジ」みたいな人もこの世の中には存在するんだ、と思ったことが何回かあります。女性にその傾向が強いのもわかりました。

ブログとかネットに書いてある様々なアドバイスならまだしも、人間対人間の関係がある場合のアドバイスって「受け手がその気になる」ケースが多いと思います。実際に知っている仲だからこそ、本来は気楽にアドバイスなんかできないはずなんですが、「XXを買ったほうが良い」とか「XXXは早く売ったほうが良い」ってそれなりに一目置いている人に言われると受け手も動揺するのを忘れてはならないと思うんです。

それでもアドバイスするなら、ちゃんとメンテの方法、撤退や変更の時期をどう読むのか、ヘッジはどうするのか、その辺をちゃんと説明するべきですよね。

でも世の中には「為替はどう動くと思いますか?」なんて聞こうものなら、自説を延々と開陳する、話したい人って多くいるんですね。だからそういう人はどこにでもいると考えて、「聞き手」の立場として、「アドバイスとはどうあるべきか」を考える必要があると思うんです。

「次のレースは1-5の一本買いで大丈夫です」みたいな話に乗るべきじゃない。

これは投資先がなんでも同じだと思うんですよ。株式でも先物でも国債社債、ファンドでも為替でも不動産でも何でも同じ。あるいは「子供の学校の相談」も同じじゃないですかね。「あの学校はXXX,XXX,XXXの点で良い。でも問題点はXXX,XXXがある」なんてアドバイスを受けたとしても、実際に通いだしたら様々な問題がどんどん出てくる。そういう「個人的な問題」が一番大切で、どういうことが起きうるか、それが起きたらどうするのか、ここが大事なはずで、「ネットで調べればわかるようなこと」をアドバイスしている個人、業者は全くあてにならないんじゃないですか?

私は昔からFP(ファイナンシャルプランナー)って友人にもいましたがあまり好きじゃなくて、アドバイザーというよりガイドでしかないと思うんですよ。例えばポートフォリをどう組むかの理論的なことはわかっていても、「じゃぁ、何を買いましょうかね」という現実的な話になると素人同然な人がほとんど。こういう時に、過去の具体例でもだして、「こういう読みでこう決めたら、ああなって、だからこのように変更したらこういう結果になった」とかそういう話が大事じゃないですか。でもそういう実務には疎い、自分では他人に見せられるような結果を出したことがないとか。あるいは「過去データ」を探してきて「シミュレーション」なんかやられても意味が無いんですね。過去はだれにでも分かるけれど、さて未来は?

だからアドバイザーって本当に責任重大だと思うんですよ。かつて日本の証券会社が「損失補てん」をして大騒ぎになりましたが、私はある意味、あれも当たり前かもしれないと思うところがあるんです。彼らは実際に「押し売り同然のこと」をやっていたわけですから。

これってプロでもない個人対個人の間でも同じだと思っていて、「(例えば)円はこれからこう動くのでああしたら良い」なんてアドバイスされると本当にその気になる人って決して少なくないんですね。

よくあるパターンとしては、アドバイスするつもりはなくてもそれなりに実績を残している人が言うことを、一言も漏らさず聞こうと思っている人もいるってこと。だからこそ「投資は自己責任で・・」って言う人も多いのだろうとは思うんですが・・・・。

このブログも7,8年続けていますといろいろな方との出会いがあって、今になれば「あの人、どうなったのかな・・・」なんて気になる人も若干名いるんです。そもそもそういう人だからこそ、「アドバイスを頂きたい」なんて平気で言ってしまうのでしょうし、言われた方も気軽にいろいろ話すのかもしれませんね。

でもそれによって泣く人も出てくる。

アドバイスをするなら「一心同体」「運命共同体」みたいに考えてもらわないと困る。これはコンサルタントも同じですよね。

実はこんなアホな私でもコンサルタント業をしていたことがあるんですよ。宝石業界に長かったのですが、その「販売戦略」、それもかなり狭い分野の特殊な販売方法のコンサルタントをやっていました。でも私は契約料は若干頂いたものの、基本的には「成功報酬」でうまく行かなかった場合は私もタダ働きでした。一緒に現場で動きますので私も真剣です。その代わり、儲けが出た時にはごっそり頂く(笑)。そして次からは私がいなくても自分たちで同じことが出来るようなノウハウは全て伝えました。

投資のアドバイス、コンサルも同じだと思うんです。言いたいことを並べて最後に「投資は自己責任で・・」なんてあまりにも酷いんじゃないですかね。やるなら最後まで面倒見ないと・・・・。

 
 

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