自分の中に人種偏見があるのが良くわかった出来事

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いやー、なんてことはないんですが、いつもの買い物が終わってコンドに帰り、エレベータに乗っている時のこと。

ある階で止まったんですよ。誰かが入ってくるかと思ったら誰も入ってこない。

ドアは自動的に閉まるわけですが、閉まりそうになったらまた開く。つまりその階で誰かがボタンをまた押したってことですね。

こんな時にオージーでもモタモタしてたら

「どうしました?」

って声を掛けます。それが年寄りで慌てているようだったら、「ゆっくりどうぞ」なんていう。

ところがですね、今日は、通路から若い男性の声が聞こえるんですよ。それはアジア人。あそこの国の言葉を話している。

この瞬間ですね、頭にカーーーっと血が上り、私は「乗るのか乗らないのか!」ってかなり強い口調で言ってしまった。私一人じゃなければ言わないんですが・・。(笑)

するとその若者は顔だけのぞかせて「わりぃ、わりぃ。先に行ってくれ」と合図をしたので、そのまま「バーロー」と心の中で言って(笑)、ドアを閉めました。

ったくよ~と思いながら、エレベータの中で「なんで俺、怒ってるんだ?」って気がついた。あれがオージーだったら怒らないのに。

これって間違いのない人種偏見が自分の中にあるってことですね。それも全く意識していない「瞬間」に出てくる。これってその偏見が体に染み込んでいるからそうなるわけで、俺も大したことないなぁ・・なんて反省したり。

でもそのアジアの青年は少なくとも「わりぃ、わりぃ」という表現をした。ところがですね、もう一国のアジア人だった場合、こうはいかないんですね。「お前、待ってろよ」という無言のプレッシャーをかけてくる。これって彼の国では当たり前なんでしょうか。自己中なんてもんじゃない。

そういう意味で、そのエレベータを止めた青年があの国の青年だったからまだよかったかもしれなくて、もう一国の青年で「当たり前の顔」をされたり、「お前、待ってろよ」みたいな態度をされたら私はどんな反応をしたのか全く想像がつきません。

一人で車を運転していると、イラっとすることって結構あって、誰も聞いていないと「てめぇ、グズグズ走るんじゃねーよ」みたいなことを口走ってしまう私。ま、そういうことってそうそうないけれど、心の中で「ばーーか」なんて思いながら運転することは日常茶飯事。これが自分の本性なんでしょうね。

歳を取ると丸くなるとか、優しくなるなんてことが全くない。それどころか「感情と口」を結ぶ経路が直結してきた感じがしないでもなし。(笑)

そのくせ、涙もろくなったのも間違いがなくて、感情の制御が効かなくなってきたのかな?

怖いなぁ・・・・・・。

 
 
 

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