ヤム芋、タロ芋を食べる日本人の話ってほとんど聞いたことがないのですが、我が家ではヤム芋を食べます。これは「山芋」の代用品として生のまま摺り下ろして食べます。
山芋が売っているのであればヤム芋は必要ありませんが、昔から海外に出た時に山芋なんてないのは普通で、でもヤム芋はあるのでそれを食べて来ました。
そもそもなんでヤム芋が山芋の代用になるかわかったかですが、それは今から40年ぐらい前、グアムと行ったり来たりしていた頃、お世話になっている家の主がヤム芋を「山芋」と呼んでいたことが始まりです。日本軍がグアムを占領していた当時、日本人がヤム芋を山芋と呼んでいたとのこと。
ヤム芋は間違いなく山芋の仲間で、タロ芋は里芋の仲間。
でもヤム芋と言ってもいろいろ種類があるようで、また同じ店で売っていてもかなり個体差があります。見た目は同じですが、中が白のものと紫があったり、その中間であったり。また長芋のように水っぽいのもあればずっしり重く詰まった感じのものもあれば、アクが強くて皮を剥いたらすぐにどんどん茶色に変色するものがあり、その手のものは食べてもアクを感じます。ちょっと苦味もあったり。
現地の人たちはこれを生で食べることはせずに、摩り下ろしたものを揚げたり、お菓子にしたり。これは中国人も同じですね。
先日、いつもいく韓国食材店でかなり立派なものを見つけて買ってきました。大根ぐらいの大きさのもの。この写真を撮るのを忘れましたが、摺り下ろして卵、そばツユの素を入れたものがこれ。
今回は日本蕎麦をこれで食べましたが、至福の一時・・・・。美味しかった~~~。
もちろんご飯に掛けて食べても良いし、お好み焼きにこれを入れたら全くの別物になるんですよね。
我が家でヤム芋、日本の山芋を栽培していたことがあるからわかるのですが、時期はやっぱり冬から秋で、季節が外れていると美味しくないのね。若いうちには水っぽいし青臭い。
前にもヤム芋のレポートをしましたが、あの時はまだ時期的に早くて水っぽくて長芋みたいでした。
でも今は、しっかりした感じで、日本の山芋と全く同じ。良いですわ~、これ。
ただ、皮を剥いたりするのも面倒で、そういう場合はちょっと高めになるけれど、皮を剥いたものの冷凍が良いと思います。これならきっと一年中売っているはずで、また時期的にも良い物を選んでいるはず。
解凍して摺り下ろして生で食べます。
マレーシアではどこでも売っていると思いますが、どんなヤム芋なのかなぁ。楽しみです。
ああそういえばマレーシアでは日本の山芋を売っているんですよね。何度か見た覚えがありますが、私が見たのは長芋。私はどうも長芋って駄目なんですよ、水っぽくて。でもま、美味しい山芋がそれなりの手が届く値段で売っていれば、ヤム芋は必要なし。でもヤム芋の値段はきっと数分の1のはず。
ただし、ヤム芋は上に書いた通り、アクが強い場合もあるので、その時は出汁でうすめるなり、酢をちょっと入れると大丈夫なはず。でも苦味を感じるようならやめたほうが良いし、青臭いのも無理して食べないほうが良いはず。
チャレンジしてみる価値は大いにあると思いますが、生で食べる場合にはハズレを引く可能性もあるので、いくつか見た目の違うものを買うとか、時期をずらすとか、必ず美味しいのに当たる時があるはずですからチャレンジして見てください。