今日もちょっとした電気関係の小物を買おうと思ってワンモントキアラのハービーノーマンに行って来ました。
目当てのものを買おうと思ったのですが、やっぱり違うやつの方が良いかも・・といつもの優柔不断。でもその商品の現物はないはず。
そこで聞いたんです。(ここからは英語を和訳 笑)
ダボ 「これより大きいのは無いんだよね?」
店員 「はい(YES)、ありません」
ダボ 「え?あるの?」
店員 「いいえ(NO)、ありません」
ダボ 「そうか、ないんだね?」
店員 「はい(YES)、ありません」
ダボ 「・・・・・・・・・・・」
このやりとりっておかしいのに気が付きます?英語に慣れている人は私と同じ疑問を持つはず。でもこれが普通に日本語だったら問題なく通じますよね。
「相手が否定形で質問してきた場合、YESとNOが日本語の場合は逆になる」んですね。
だから今回の話題ですが、その商品がないのであれば、私の「ありませんよね?」とおいう質問に対して店員は「いいえ(NO)、ありません」と答えるのが英語。でも彼は日本人と同じに、「はい、ありません」と答えた。
マレーシアが日本と同じなら私も混乱しなかったのですが、話しているのは共通語の英語なわけですよ。でも彼はマレー式(日本式も同じ)で英語を話したってこと。
まだ意味がわからない人はいないと思いますが、たとえばテーブルの上にりんごがあるとします。これを英語で聞くとした場合の和訳ですが
質問: テーブルの上にりんごがありますか?
答え (ある場合は)はい、りんごがあります。
(ない場合は)いいえ、りんごはありません。
しかし、
質問 テーブルの上にリンゴは無いですか?
答え (ある場合)はい、リンゴがあります。
(ない場合)いいえ、リンゴはありません。
つまり、日本語ですと「相手」が言っていることが正しければイエス、違っていればノーなのに対して、英語では「相手ではなくて事実」に重きを置くんですね。だから「なければノー」「あればイエス」で、どんな聞き方をされても同じ。
マレーシア語は私は全くわかりませんが、どうも日本語と同じであることがわかりました。
でも英語で話している場合は、英語流で話すべきだと思うんですよ。
でもこの辺は人それぞれで、日本人の英語でも日本流のイエス・ノーで喋る人もいますから、ここは注意が大事だと思います。特に英語が得意でないと、イエスあるいはノーしか言わず、その後の言葉を省略しますから、本当にイエスなのかノーなのかがわからないんですね。
ちょっとした買い物での誤解なら構いませんが、何か約束した時に、イエスとノーを逆に捉えたら大変なことになります。
ある若い男性が長年付き合った女性に結婚を申し込もうと思った時に
男性 「僕と結婚してくれないよね?」
女性 「イエス」
という答えだったら、彼女は結婚OKなのかNOなのかがわからない。(笑)
日本語だとしたら、「はい、貴方とは結婚しません」の意味になるし、英語なら「結婚します」になる。さてマレーシアでは?英語教育を受けて、英語に慣れている人なら「はい、結婚します」の意味ですが、マレーシア流の英語だと日本と同じで「はい、結婚しません」という意味になる。
これを考えていた時に長男が来たので、彼に聞いてみたんですよ。彼は三歳からオーストラリアで教育を受けていますから、当然こんなことは簡単にわかるはず。
ところがですね、「あれ?あれれ?」とか言いながら、そして口の中で英語をモグモグしゃべりながら、「わからなくなっちゃったよ」なんて言っていました。
そして、そういう紛らわしい聞き方は彼はしないようにしているし、答える場合も「貴方のその意見は正しい(正しくない)」というところから話すと言っていました。
そしてそのことがトラウマになっていると。
彼が小学校低学年の時に学校(現地校)でかなり悪いイタズラをしたそうで、皆の前で彼だけ先生に怒られたそうです。そして「君は悪いと思っていないのか?」と否定形で質問されたんですね。
その時彼は焦っていて「英語だとイエスと言うべきかノー」というべきか、わからなくなってしまって、逆を言ったら大騒ぎになりますから彼は黙っていたそうです。そうしたら先生にもっと怒られたと。(笑)
それが忘れられなくて、英語式、日本式で返答が逆になるような話し方は避けるようなったそうです。
どうも中国語も日本式のイエス・ノーらしいので、マレーシアでは日本式が一般的なのかもしれませんが、英語どっぷりで育ったり、あるいは海外育ち、留学帰りのマレー人はいくらでもいますから、英語式の答え方をする人も間違いなくいるはず。
今後、ちょっとこの辺に注目してみようと思っています。