マナガツオの話はまだまだ終わりませんぜ。スーパーで売っているマナガツオを美味しく食べる実験はまだまだ続きます。
私の父の実家は築地魚河岸の仲買人だと何度か書いたことがあります。父も若い頃は魚河岸に通っていました。ところが昔の魚河岸って臭いし、魚屋は粗野で気性が荒いし(父の弟たちはマグロ包丁を振り回して喧嘩をしたそう 笑)、父は魚屋が嫌で家を飛び出したんですよ。長男の跡取りなのに。で、弟たちが仲買人のあとを継いでやっていますが(今は私の従兄弟の時代)、やっぱり父は魚にはかな~~~り五月蝿い。
その父に聞いたんですよ。マナガツオの美味しい食べ方は?と。
父はマレーシアで日本人が美味しいと思うような魚を食べようなんて無理だと断言しますが(刺し身は別)(この理屈が面白い。興味がある人がいれば書きます)、あのマナガツオなら「バターソテー」だろうなと。それもニンニクを効かせると。タチウオのつもりで料理したらよいかもですと。
私はタチウオのバターソテーは大好物なので、それを作ってみることに
買ってきたのは「Golden Pomfret Bawal Emas / 金昌」で、1キロ65リンギぐらいだったでしょうか。22リンギでしたから300グラムぐらい?でも結構大きかったなぁ。写真を撮るのは忘れました。
まずは3枚におろす。
これにガーリックパウダーを多めに振ってバターソテーに。
バターソテーのソースは?なんて聞いちゃいけません。味見のための調理ですからソースに拘ることはありませんし、私の好きなバターソテーの食べ方は何十年も前から決まっていて、ソースで食べます。そうそう、どの家にもあるソースです。ウースターね。(醤油も美味しいと思う)
まぁまぁ美味しいと思いました。クロアジモドキの塩焼き、干物よりは美味しいと思いましたが\(^o^)/ってほどじゃない。
結局ですね、この魚、あまりにもあまりにも淡白なんですね。どうしても物足りなさ感があります。でもそれは私が関東人だからかもしれません。関西人なら全く違う印象を持つのかも。
あまりにも淡白・・・・と考えていた所、閃いたんですよ~~~~。
じゃぁ、天ぷらだろうよ、と。(笑)
ちょっと大きいんじゃない?な~~んて言わないこと。私もそう思ったときにはすでに油の中。(笑)
大根をおろすのが面倒なのでカイワレ大根。天つゆも面倒なので蕎麦つゆをお湯で割っただけ。
これが・・・・・・・・・
美味しいなんてもんじゃな~~~~~い
これって定食屋とかショッピングセンターの中で食べるような天ぷらとはまるで違う。なんとまぁ、上品で上質で、名のある天ぷら屋で食べるような・・・・
マナガツオって高級魚だというのがわかる美味しさ。
ただ関西人にしてみると「普通」なのかな?関東人はこういう品のある魚はあまり食べませんし。(笑)
美味しかったです。今までマレーシアに来ていろいろ自分で調理実験をしましたが、これほど美味しいと思ったのはこれが初めて。私のストライクゾーン、ど真ん中に決まりました。中華風に蒸すなんてのはこの天ぷらを食べたら考えなくなるかもですわ。(天ぷら職人は天ぷらは【蒸し料理】だというけど)
これをあのウッサイ親父に食べさせてみたいです。何ていうのかなぁ。
これ良いわ~~。
Gold Pomfretですが、一匹600円ぐらいで天ぷらとしたら二人前はある。もちろん他の具材も揃えなければなりませんが、これ良いと思うわ~~。
自分で三枚におろすなんて・・・って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単です。ド素人の私でも簡単なんですから。この魚ってぺっちゃんこでしょ。だから3枚におろしやすいと思います。これが身の厚い魚だと難しいかも。
もし市場で1キロ以上あるのが安く手に入ったら面白いと思いますわ。美味しいだろうなぁ・・・。
ただし、これはGolden Pomfretですが、もしBlack Pomfretだと違うかんじがするかもしれないですね。あれは切り身を見るとわかりますが、まさに「アジ科」の魚。でもGoldenはもっと身が白く、見ただけで違う魚なのはわかるはず。これはWhite Pomfret、Chinese Pomfretも同じ。