「糖質制限ダイエット」って実は危ないのかもしれない

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糖質制限ダイエットが私の趣味の一つであるし、糖質を制限すれば「痩せる」というのは今では世界共通の認識だと思うんですよ。

先日、「来年はまた頑張ってみる」と日記に書きましたところ、「ご注意を・・」というコメントをいただきました。

糖質制限ダイエットは危ないという指摘は昔からありまして、でもそれの多くは「経験に基づかない素人の理屈」だと感じることが多かった。また医療関係者でも「脳は【糖しかエネルギーとして使えない】から危険だ」なんて何十年前だかの理屈を言う人もいて、逆に糖質制限では超有名な「ドクター江部」がそれを薦めているし、確か九州の大学病院だったと思いますが、薬は使わず糖質制限で「肥満と糖尿病の治療」をしているのをテレビでも紹介されていました。中には「炭水化物は一切摂らない」なんていう医師まで出てきた。

ですから糖質制限をすれば【痩せる】のは間違いないと(糖尿病が治るのかどうかは知らない)。何よりも自らの身体でそれを何度も経験してきましたし。(でもリバンドを繰り返すばかり 笑)

糖質を減らせば痩せるというのは「風が吹いたら桶屋が儲かる」のに似ていて、どうしてそれが起こるのかを理解することは大事だと思うんですよ。

ポイントは糖質ではなくて「インスリン」。

一体何が起きているのかを簡単に、そして誤解を恐れず書きますが、体を動かすエネルギーの主体は「糖」で、食べ物はそれに変換されてエネルギーとして使われる。炭水化物は「砂糖」と同じですぐにエネルギーとなるので効率が非常に良い。

血中に糖が増えてくるとインスリンの出番で、そこで初めて体中の細胞がそのエネルギーを使えるようになる。と同時に「余分な糖を脂肪として蓄積する」のもインスリンの役目。

つまり「インスリンが分泌されなければ、【脂肪が蓄積されない】」という理屈になる。

インスリンは血糖値が上がると分泌される。
  ↓
だから血糖値を上げなければ良い。
  ↓
血糖値を上げないためには炭水化物を摂らなければ良い。
  ↓
血糖値が上がらないと体は「飢餓状態」だと勘違いする。
  ↓
体は生き延びるために脂肪、筋肉等を分解してエネルギーを作ろうとする。
  ↓
脂肪や筋肉が分解されると体重は落ちる。

これが糖質制限ダイエットの基本的な考え方ですよね?違いますか?

エネルギーの主体は糖だと思うのですが、その他のものも当然エネルギーとして使われているわけで、「糖がなくても生きていける」。脳は糖だけではなくて「ケトン体」もエネルギーとして使うし、近年、アルツハイマーの治療にケトン体を使うという話も出ているしアルツハイマーにはココナッツオイルが良いというのがそれ。中鎖脂肪酸を摂れってことでMCオイルも良い。また癲癇の発作はケトン体で治まるのは歴史的にも知られていること(だから炭水化物が極端に少なく脂肪分も多い【ケトン食】なるものを食べる)。脳は使うエネルギーの違いによって違う動きをするってことなんですかね。

炭水化物を食べればそれは即、糖になるわけですが、炭水化物を摂らないと筋肉や肝臓に蓄積されている糖(グリコーゲン、グルコース)が使われそれがなくなると(2日ぐらい?)体は慌てるんでしょう。「これじゃ俺は死ぬ」と。だから脂肪を分解し、同じく筋肉も分解して「飢餓状態から逃れようとする」ってこと。でも実際には飢餓ではなく、「疑似の飢餓状態を作る」のが糖質制限ダイエットの基本のはず。

ここで問題なのは、「脂肪も減るけれど筋肉も減る」ということ。そして体は「基礎代謝を落としてエネルギー消費を抑える」わけですね。

◯ 脂肪が減る

◯ 筋肉が減る (糖新生)

◯ 基礎代謝が落ちる

この3のことが起きるわけですが、ここで脂肪だけ落ちてくれれば万々歳ですがそうはいかないのは経験してみればすぐにわかること。

ではどれが優先されるのか、またそれぞれがどのくらいの割合で起きるのかが私にはさっぱりわかりませんし、「人によって違う」んじゃないですかね。

もしも「筋肉が減る」のが最優先されるとすれば非常にうまくないですよね。体は必要最低限の筋肉だけを残してどんどん筋肉を分解したらどうなるのか。

でもそれでも「間違いなく体重は落ちる」のね。ここがミソだと思うんですよ。本人は「痩せた~~~」と喜んでいるけれど、それで良いのか?

この辺の疑問を私はずーっと持ち続けていて、それでも「痩せることは痩せる」ので良いと思っていました。筋肉が減っているとしても、脂肪も間違いなく落ちていますから、「あとで筋肉をつければ良い」と考えていたわけです。でも現実はダイエットする度に筋肉が落ちて、リバウンドする時には脂肪だけが増える、みたいな・・・。(笑)

こんな時に登場したのが、今回、コメントで教えていただいた考え方。「筋肉が減るだけだ」という極論に思えるのですが、それって「脂肪が減る」というのと同じで、どちらが正しいのかというよりどちらも正しいと私は考えています。

「脂肪は減らない」というのは私はありえないと思っていまして、私がやったダイエットではまず「内臓脂肪」が減って来るのがわかります。ぽっこり出ていたお腹がどんどん小さくなりますから。そしてその後、皮下脂肪が落ちてくる。この辺は私は理にかなっていると思っていまして、「皮下脂肪を落とすのは難しい」と言われるのがまさにそれでしょう。皮下脂肪も最終的には落ちてくるのは「お尻」とか「脇の下」の肉を指で摘んでみればわかります。間違いなく薄くなって来る。

でもその裏で「筋肉も落ちている」のね。

私は「脂肪が落ちている」方に注目していましたが、逆に「筋肉が落ちている」方に注目したらどうなんでしょうか。

これって非常にうまくないことが起きる様子。

そんなことが紹介していただいたブログに書いてありました。そこにある内容全てに私は納得するわけではありませんが、それらのことを「知らない」のはかなりまずいんじゃないかと。そして「痩せる」には「糖尿病を克服」するには「炭水化物制限ではなくて【筋肉をつけろ】」と。

このサイトです。

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紹介してくれた「やまさん」、本当に有難うございます。

自分は糖尿病ではないよ?あるいは別に痩せたいわけじゃないけれど、糖尿病をどうにかしたいという読者もいらっしゃるでしょう。そして私がそうであるように「糖尿病予備群」あるいは入隊直前(笑)みたいな人は多いハズで、目的が「痩せること」であろうと「糖尿病の克服」「糖尿病予防」であろうと、私は同じだと思うんですよ。それは【血糖値をコントロールしないとならない】という点で皆同じじゃないでしょうか。

自分が信じている理論はそれはそれで良いとして、でも他人の話、違う理論もちゃんと聞いてみないと駄目だと思うんですよ。

私としては今まで何度も成功していた糖質制限ダイエットが歳と共に難しくなっている原因が、このブログの中から見つかりそうな気がしています。

どちらにしても

「運動しろ!アホ!」

ってことですね。(笑)

それも「無酸素運動」で筋肉をつけるってことでしょう。

血糖値を下げるには有酸素運動ですぐに下がるのはやってみればわかりますが、それは対処法でしかないのかもしれない。

「筋肉をつける」のはジジーになってモタモタ歩くようになり、すぐ蹴っつまずくようになった私としては大事だと思うし、痩せようが痩せまいが、血糖値が下がろうが下がるまいが「やらねばならないこと」だと思っています。

来年には再び「糖質制限ダイエット」をするつもりでしたが、ちょっと計画の見直しをしなければならないと考えています。

 
 
 

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