BSC(バンサショッピングセンター)3Fにある「The Ming Room(名城酒家)」に2ヶ月ぶりに行ってきました。飲茶の時間、ランチです。
店に入ってびっくり。超満員。
前回もそうでしたが私達がいつも行く中華料理屋でこういうことは非常に珍しい。ホテルの中の中華料理屋でもこれほど客が入っているのはリッツカールトンの「麗苑」とか中華系が多い町にある有名店とか。BSCの三階にはレストランも多く、和食の「厨」や中華の「Grand Imperial」が入っていますが、客の入りで言えば「The Ming Room(名城酒家)」が一番。BSCでここだけ人が集まっている感じさえします。
メニューを見てみると前回と違います。前回はやっぱり「中国の正月メニュー」だったんでしょう。でも我々は特別なものは食べないので大した違いは無いと思いました。
点心の定番をいつもの通り頼みましたが、それぞれのクォリティは高いと思います。
前回も頼んだこの豚二種、ダック、豆腐の盛り合わせですが、なんとも言えない美味しさです。ベースになる「五香粉」も一味違うのね。八角が少なめでシナモンが多めの感じがするのですが、この店独特の味付けで他店とはかなり違う。皆で食べるとこれでは量が少ないですが、でもそれぞれを単品で頼むと大人数じゃないと食べきれないので難しいところ。次回は単品で頼んで「余ったら持ち帰る」作戦も良いかも。
これは日本で言う「酢豚」ですが、これもかなり美味しいと思いました。
私が楽しみにしていた「豚足」ですが、やっぱり豚足らしさはなくてがっかりしたのですが、付け合せの「クラゲ」が美味しいから追加で頼もうという声まで出てきました。
今回、激ウマだと思ったのがこれ。焼売の中に「ピータン」が入っているのですが私のツボにピッタリ。美味しかったなぁ。
そして皆が絶賛したのがこの「鶏」。
茹でてあるのか蒸してあるのか、トロットロに柔らかくて、そして(何故か)燻製というより「炭の味」がするんですわ。この味、香りはいわゆるスモークされたものと違っていて、もしかするとこういうフレーバーのオイルを使っているんじゃないかと思った。竹の炭の様な味と香り。
それと今回の大ヒットはこの「カニ爪」です。
この手のものって10回食べて当たりは1回あるかないかってのが私の今までの人生で、見た目は最高、中身は「すり身ばかり」というのが普通でした。ま、昔から高級店には行きませんからそんなもんかもしれませんが、今回のカニ爪は大当たり。びっしり爪肉が詰まっていました。
これって大したもんだと思ったわけで、普通に「蟹」を食べてもこの爪にしっかり身が入っているかどうかってのは「運」なんですよね。ゴールドコーストでは家の前の川でマッドクラブがいくらでも獲れましたが、爪の肉の入り具合はそれぞれ全く別で、ばらしてみないとわかりませんでした。
でもこういうちゃんとした食材ってあるんですね~~。どこから手に入れているのか知りたい・・。これ本当に抜群に美味しくて、これだけ2,3本食べたい。(笑)
この店がやっぱり凄いと思うのは「美味しいのもあった」というんじゃなくて、「美味しいのが当たり前」なんですわ。こういう店って私は他に知りません。
でもなんだこりゃ?と思ったのもあった。
シラスの揚げ物ですが、これって美味しいんですよね。ところがなにこの量!!でも間違いなく美味しい。
それとこの蟹の甲羅に入っているドリアみたいなやつですが、中は「チャーハン」で蟹肉が入っているのはわかるけれど感激する程ではなし。
その他、画像はありませんが「お粥」は「中華腸詰め(ラプチョン)」が入ったものを頼んだのは失敗だったり。
このお店は良いと思うなぁ。メニューを見ても豊富で食べてみたいものがたくさんあります。
BSCには「Grand Imperial」も入っていて(厨の奥)、どちらが我が家の好みかというと「The Ming Room(名城酒家)」ですが、両方共それぞれ良さがあってこの2店舗を食べつくすだけでも数年掛かりそう。(笑)
ヨメさんも「私はこのお店が(中華では)一番好き」と言っていましたし、今後も楽しみです。
ただし、料金がちょっと高め。普通、中華に行くと皆でお腹いっぱい食べても、よっぽど高い料理を頼まない限り一人2000円かそこらで済むじゃないですか。でもこの店はそうはいかないと思うのですが、では3000円掛かるかというとそんなことはないのね。内容から言えばリーズナブルだと思います。