テフロン加工のフライパンがそろそろ駄目になってきた

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調理実験をするようになって、そもそも道具から入る私ですがフライパンにはあまり関心がありませんでした。

というのは我が家では今までテフロン加工のフライパンを使い続けてきて、必ず数年、早ければ数カ月後にはテフロン加工がハゲる、あるいはくっつくようになってしまい、フライパンとは「消耗品である」という考え方を持っていたからです。だから高いもの、良いものを買うことはなかった。そもそもヨメさんが良いフライパンを欲しいと言う人ではないし。

でも思い出してみるとフライパンを買ってくるのはいつも私でしたわ。料理もしないくせにたまに料理をした時に「このフライパンじゃ・・」と思って新しいのを買ってきたわけで、ヨメさんの「そろそろ買い替えたい」というのは聞いたことがないような・・・。

ただマレーシアに来てからはヨメさんの要望で「取っ手が外れるタイプ」を探しました。ヨメさんはその方が収納が楽だからというのですが、私はオーブンに入れられるのが良いと思ったし、料理によってはそのままテーブルに出せるし私も賛成しました。

ところがマレーシアでは売ってない・・・。(T_T)

夫婦揃って同じものを欲しいと思うことってそうそうないわけで、しょうがないので国外から調達。日本では普通にあるT-falのセットものです。取っ手は2つ着いていて、取り外し可能。また蓋も二種類あって、普通のガラスのものと、プラスチックのもの。このプラスチックの蓋があると鍋ごと冷蔵庫に入れられるので、もしかしたらこれがこのセットの一番の利点だったかもしれない。

そんなこんなでこれを使い続けてきたのですが、結構早い時期にテフロン加工が剥がれて来たものがありました。私が焦げ付かせた鍋(笑)と一番使う頻度の高いフライパン。

特に私は高い温度を使うので痛むのが早いんでしょう。

ここで困ったのは、そのT-falですが、買い替えたい鍋とフライパンだけって売ってない。(T_T)

じゃぁまたセットを買うか?なんて馬鹿なことはしたくないわけで、鍋はごまかしごまかし使えますが、困ったのはフライパン。これは買い替えたい。

ただ今までこのフライパンの取っ手が外れる便利さはあっても、それは収納が便利ということであって、買い替えるとしたら取っ手が外れるタイプである必要はないかと。収納場所がないわけじゃないし。

となれば選択肢は広がる。ま、駄目になってきたフライパンですがヨメさんは一切何も言いませんので、捨てる必要もなく、買い足しってことですね。

フライパンって一つあればそれで足りるってことはなくて、我が家でも4つ(大きさがそれぞれとフライパン、スキレット)あるのですが、一番使う大きさの、そして取っ手が外れるタイプがだめになってきたという状態。

じゃ、どんなフライパンにするか?ソテーパンかスキレットか。

って考えてもフライパンに凝ったこともなければ詳しいうんちくがわかるわけでもないので、何を買うべきかがわからない。

ただ、私は高温で使うことが多いので(肉にしっかり焼き目をつけたいから)、テフロン加工はまたすぐにダメになるだろうというのはわかる。となれば「キャストアイアン」か「カーボンスチール」が良いんじゃないかな。

実は肉焼き専用にキャストアイアンのプレートを前に買ったのですが、まさに肉しか焼けないようなものを買ってしまって大失敗。あの時にキャストアイアンのフライパン(というかスキレット)を買えば良かったと大反省。

結局、ほとんど出番がなくなったキャストアイアンの鉄板。なんせ重くて扱いが面倒。肉焼きには最高なんですが・・・。

裏側は表面が波上になってリバーシブルで使えるタイプ。

高熱で使うとすれば、厚手のキャストアイアンか薄手のカーボンスチールのどちらでも良さそうですが、キャストアイアンはずっしり重くて、取り回しにはカーボンスチールのほうが圧倒的に楽なんですが、「蓄熱」を考えるとキャストアイアンのほうが良い。もし家のコンロの火力が強ければ、温度の微妙な調節が可能なカーボンスチールのほうが良いと思うのですが、家のコンロの火力は低いので、ここぞという高い温度が欲しい時に数分待つなんてことが起きる。問題はここだろうと思ったり。

キャストアイアンは予熱で熱くするのに時間は掛かるけれど、その温度を保つことは可能なので、高い温度を使い続ける私には最適じゃないかと思うんですよ。そもそも温度の微妙な調節なんて私にはわからないし、炒めものも煮ているんだかわからないようなのは嫌なので高温を保持したい。だから火力が弱い家庭ではずっしり重くてもキャストアイアンが良いと思うんですよ。

違うかなぁ・・。

と思ってキッチン用品専門店に行って見てみると欲しくなったのは別物。(笑)

名前だけは前から知っていた「Scanpan」。これ、良さげ。

ずっしり重くて蓄熱性も良さそうだし、そしてテフロン加工(フッ素加工かな?)も特殊な加工らしくてなんと10年保証ですと。普通テフロン加工のフライパンの場合、ターナー(フライ返し?)とか金属ものを使わないのが常識だけれど、Scanpanは金属ものを使っても問題がないという頼もしいフライパン。

素材を調べてみたらずっしり重いのに「鉄」ではなくて「アルミ」ですと。それは高圧で圧縮されていて厚みも厚いからってことなんでしょうが、これなら蓄熱性も問題がないし、キャストアイアンの「熱伝導率が低い」という欠点もなさそう。

つまり、「満遍なく火は回って」、「蓄熱性も高い」なんてかなり良さげ。

取っ手も金属だからそのままオーブンに突っ込んでも問題がないのは私には嬉しい。(ヨメさんはそういう使い方はしない)

ただし問題は「どこまで温度を高く出来るか」。

耐熱温度は260度とのこと。

う~~む、260度ってまさに私が使いたい温度。この温度をキープしないときっちり焼けない(と思ってる)し。

一般的な料理でこんな高い温度を使うことって殆どないと思うのですが、私が肉を焼く時には、フライパンから白い煙がモクモクと出る状態で焼きますのでちょっと心配。

だったらキャストアイアンのそれこそ大昔から世界中で使われているフライパン(スキレット)の方が良いかな?

悩むなぁ・・・。

どちらにしてもほぼ「一生モノ」だし、きっとこれが私の人生にとって最後のフライパン買いになるかもしれず。後悔しないものが欲しい。

プロの意見も聞きたいと思うのだけれど、「XXXXが良いよ」なんて言われたら違うものを買えなくなる自主性のない私だし・・・。(笑)

気持ち的にはScanpanを使ってみたい。私でさえも良いものだと昔から聞いていたブランドだし・・。くっつかない加工(フッ素加工らしい)がどんな扱い方をしてもそれがだめになったら交換してくれる10年保証って凄くないか?またテフロン加工等で言われている有害物質も出ないとか、アルミでずっしり重いってのは蓄熱性と熱伝導が良いわけだから面白いと思うんだけどなぁ・・・。

Scanpanでは最近、「永久保証」の新製品を出した様子。すごい自信だなぁ。

新しいフライパンが欲しいんだ、なんて姉に話しをしたら、「Lock&Lockにしなさいよ」ですと。最近それを買ったらしく、「今までとはまるで違う美味しいものが出来るようになった」ですと。

ホントかよ。

でも横から話を聞いていた90を過ぎたオヤジが、「本当なんだよ」ですと。鰻の焼き上がりがまるで違うと言っておりました。(笑)

フライパンによって味が変わるなんて経験したことがない私ですが、そういうことってあるみたいですねぇ。多分、熱伝導率とか蓄熱とかの関係だとは思うんだけれど・・。

Lock&Lockを調べてみたら素材は「鋳造硬質アルマイト」ですと。

いろいろあるのねぇ。

でも私はやっぱり「ずっしり重いキャストアイアン」が良いかな。

男のロマンを感じるんですよ。「男はキャストアイアン!!」みたいな。(笑)

ローテクで良い状態に保つのも難しいみたいだけれど、古き良き時代から世界中で使われていたキャストアイアン。

ハイテクでくっつかない、軽くて取り回しも楽なフライパンの良さってわかるんですが、ロマンを感じません。これって包丁も同じで、やっぱり「ハガネの包丁」が良いな、みたいな。

調べたら巷では製造されたのが1800年代なんてビンテージ品も売っているのね。キャストアイアンの収集家ってのが欧米には結構いて、製造されて80-100年なんてのはかなり流通している様子。

中国では2000年以上の歴史があるのはわかっているようで、100年、200年前のフライパンがどれだけの世代を通じて使われたのかわからないけれど、それを使って今でも同じ様に調理できるってなんだか凄いなぁと思うわけです。

日本のお茶に使う鉄器でとんでもなく高いのがあるけれど、ああいうのが欲しいんじゃなくて普通の家庭で普通に使われていたビンテージ品って興味がある。

「キャストアイアンのフライパン収集家」なんてのに憧れてみたり。でもヨメさんが気の狂ったように怒るのは間違いがなさそうだし、料理もできないのに古いフライパンを後生大事に手入れするジジーってもキチガイに思われそうだ。

将来「親父の遺品の大部分がただ古いだけの鉄器だ」なんて子供に恨まれても困るしねぇ。

 
 
 

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