シドニー旅行の目的は「次男坊の【結納】」でした

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今回のシドニー旅行は観光でもシドニーで働く次男坊に会いに行くためでもなく、「次男坊の【結納】」が目的でした。

シドニーで結納?なんてややこしく思うでしょうが、次男坊が婚約をした女性が日本人だということ。でも彼女はオーストラリアの永住者ではなく、日本からの留学生で、留学中に次男坊と知り合い恋に落ちた。

先方のご両親は北海道在住で、本来なら我々が北海道に行き「結納の儀」を行うべきでその予定だったのですが、彼女のオーストラリア滞在ビザが切れてしまうので次男坊の婚約者として永住権を申請したわけです。ところがその申請中は彼女は海外に出られない。じゃぁオーストラリアでやるか?というややこしい話になったということ。

先方のご両親は北海道からシドニーへ。私達はマレーシアからシドニーへ。

結納ですが略式でやりましょうということになっていたのですが、ある程度のことはしたいので、結納品一式は日本で買い、それを一度マレーシアに送ってもらい、それを再びシドニーに持ち込みました。

マレーシアにEMSが届いたときですが、心配したとおり税関で止められまして結構焦りました。結納品の中には昆布じゃ干しイカとかあるわけで、禁制品で輸入不可ということはないとは思っていましたが「検疫」でどんなケチを付けられるかは運次第で、廃棄しなければならなくなったらどうしようかと。

そもそもすんなり通って良いはずのものが止められたわけでし。

でも全く問題なく、課税もなくうけとることができました。

検疫がうるさいオーストラリアはマレーシアの比ではありませんが、オーストラリアへの持ち込みも問題なし。

私達が先方のご両親と会うのはこれが初めてで、高級和食店の個室を借りて結納の儀をしましたが、慣れないことですし初対面ですし緊張しっぱなし。でも先方のご夫妻も半端ではない飲ん兵衛で食事に移ってからはざっくばらんに打ち解けることが出きて本当に良かった。

新婦ですが、6人兄妹の五女でなおかつ末っ子で本当に素直で可愛くてそして真面目で良い子なんですが、お父様はお寺の住職で非常に温和なそして話もわかるひと。子を見れば親がわかる。親を見れば子がわかるといいますが、まさにそのとおりだと思いました。

正直なところ、子どもたちが選んだ結婚ですが親同士は仲よくなれるかどうかは全くの別問題で、どんなご両親か気にはなっていたのですがその心配は無用のようです。

かなりお酒も飲んで酔っ払って出てくる人格が本物で、あえて一緒にしっかり酒を飲むってのは田舎によくある付き合いの始まりですが、まさにそんな付き合いから始まりました。何度か一緒に食事をしたり、そしてその時には必ず酒を飲んで酔っ払うなんてことを繰り返しましたが、短期間でかなり分かり合えるようになったのは良かった。

彼らは私達より先に日本に戻っていきましたが、別れのときには抱き合い、来年の6月には必ず北海道で逢いましょうと約束をしました。

いや~~~、良い結納ができました。

私達の滞在は結構長く、次男坊ともゆっくり将来の話ができたのも良かったです。

今回は長男も同行して来ておりまして、今日もダボ家の将来に関して皆でじっくり話し合うことができました。

次男坊は今はサラリーマンですがいろいろと野望を持っておりますし、長男はまだ芽の出ないトレーダーですが、我が家はそれぞれがそれぞれの人生を好き勝手に生きるのではなくて、ダボ家としてどう助け合いダボ家を繁栄させてそれを中心に皆で生きのびるかという考え方を持っています。みなが一つの商家の構成員みたいな感じです。昔の農家ってそんな感じだった?

そんなダボ家のスケジュール、進むべき道、あるべき姿、役割分担も確認しあえたのも良かったです。

違う国に生活し、仕事もまるで違いますが私、長男、次男は三位一体で、それぞれの理想、それぞれの将来を三人で協力して作るという考え方。極論を言えば「お財布」も一緒みたいな。(笑)

お財布が一緒だなんていうと、ふつうは何かあったら共倒れになるわけですが、我が家の「お財布が一緒」は、たとえ二人が倒れても皆が生き延びられるようにするためのお財布。

進み方はゆっくりですが、お互いを尊重し合いながら皆の共通のゴールを目指して皆で生きている実感があります。

どうなるか将来のことはわかりませんが、ダボ家の男三人で力を合わせながら生きていることだけでも私は幸せです。このたくましい息子二人を生み育ててくれたヨメさんには感謝の気持ちでいっぱいですし、そして今、このダボ家に新たな素敵な女性が増えた。私にしてみれば可愛い娘ができたのと同じで、なにか目に見えない未知の存在に頭を垂れ、手を合わせたくなる気持ちでいっぱいです。

 
 
 

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