マレーシアって物価が安くて本当に助かるんですが、逆に「ちょっと高くても良いから良いものが欲しい」と思った瞬間、絶望の谷に落ちる。
安いものが安いってのが、私はマレーシアの真実だと思っていて、「良いものが安い」わけじゃないのね。ただし、「人件費が安い」のは間違いがなくて、良いものでも人件費分は間違いなく安い。
ここで困るのが、電化製品みたいなもの。
中国産のやっすい物がたくさん市場に出ていますが、これに飛びつくと良いことがないのね。
「安物買いの銭失い」
これって私の人生はいつもそれ、みたいな感じはあるのですが、マレーシアに来てからはいささか卒業しないと駄目だと思っています。大外ればっかりですから。
そこで考えることは「日本ブランド」「世界ブランド」のもの。
出来たら「日本で売っているものと同等」のものが欲しいんですよ。でも電源は240ボルト対応で、英語表記のもの。
でもなかなかそういうのも無いのね。輸出用だとまず「日本製」だとしても日本ではもうとうの昔に終わった旧型とか、一番安い型式と同等とか。
その点、私は「世界ブランド」の方が良いと思っていて、電化製品だとオーストラリアでもよく使っていた「Breville」は全く同じものが売っているので安心。日本製と比べて、日本製みたいにかゆいところに手が届くようなものではないにしても、それに次ぐレベルだと私は思っています。
でも、高い・・・・。(T_T)
ここがマレーシアの問題点だと私は思うわけで、ちょっと良いものだと「おい、ふっかけているんじゃないか?」みたいな価格になる。
だからどうしても「日本ブランド」に心が傾いてしまうのだけれど、ブランドが日本の会社ってだけで、作っているのは海外だしクオリティーはいわゆる海外物と同じ。
でも日本ブランドなら、いくらなんでもメチャクチャな品質、レベルの低いサポートではないだろうと「盲信」しちゃうのね。
これがまた簡単に裏切られる。(T_T)
所詮、日本ブランドと言えども、高くて高性能、高品質な製品を、全く状況が違う東南アジアに出荷するほど馬鹿なはずはなく、当然、市場に合わせた製品を投入してくる。値段も競争力がないとならないし、品質だって間違いなく落とさなければ安い値段で出すことは不可能。
そんなことはわかっているんですが・・・。
特に私の経験だと「Panasonic」は日本ブランドだと思わないほうが良いと思っていて、今まで何度、煮え湯を飲まされたことか。
今回がっかりしたのは「蚊取り線香」。(笑)
東南アジア製の蚊取り線香って昔から「日本製とは全く違う」のを経験していますから、日本と同等のものを探しました。そしてフマキラーがあるのがわかった。でも現地製品。
ネットを検索してみると様々な点で高得点で、フマキラーがトップという評価がありました。さすが~~、やったねと思ったわけです。
で、スーパーで売っているのを見つけてこの2年以上、蚊取り線香も殺虫剤もフマキラー(Fumakilla)専門。(笑)
蚊に関してはマレーシアはデング熱が怖いものの、それがなくたって私の「生涯の敵」なのに変わりはなく(笑)、またマレーシアの蚊って普通に一箇所を食う(刺す)というより、あちこち食い散らすのね。これがまた私としては気に入らないわけで、蚊の存在に気がつくと「全身全霊を賭けて【蚊殺し】をする悪魔」に私は瞬時に変貌します。そこに善意とか動物愛護、思いやり、優しさなんて皆無。仏陀が言ったことなんて全く無視して本性を出します。
でもこのフマキラーの蚊取り線香って結構良い仕事をしてくれていました。電源につなげるタイプとか、一吹きすれば良いとかいろいろあるけれど、私はそれらを試した結果、蚊取り線香が一番だと思ったし、フマキラーの蚊取り線香は「二個一組になっているのをバラすときでも簡単にバラける」「火が簡単につく」「火が途中で消えない」という、東南アジア製の安いだけの蚊取り線香とは違うと思っていたんですよ。
ところが~~~~~~~~~~。
最近のフマキラーの蚊取り線香も酷いことになってきた。
ロットの違いだけだと思いたいですが、二個一組になっているのをバラそうと思っても、「あたし達を離れさせないで~~~」と懇願しているように二個がぴったりくっついているんですよ。
「ウシシシ、そんなこと言っても駄目アルヨ。お前たちはバラバラにするアルヨ」
と無理やりはがしたらこの有様。
愛し合う二人は死を選んだのでありました・・・。
で、終わらせるわけにも行かず
「お前たちは死んでも働くアルヨ。それがお前たちの運命アルヨ」
と血肉が飛び散り、バラけた手足もそれを埋葬することなく、とことん使うのでありました。
あ~~~~~~~~~~~~~~あ
フマキラー、頑張ってくれよな~~~~~~~~~。