ニュースを見ても「中国が大変なことになっている」という大雑把な情報ばかり。あの数字と中国の医療がどういう状況なのか見たら、どんな人でもこりゃヤバいと思うに決まってますよねぇ。
でもそれって「本当の今の中国の姿ではない」「それは武漢・湖北省の話し」だと私は思うわけです。そして中国全土が武漢・湖北省のようになることは無いだろうと思っていますし、海外も同じ。でも当然、予防策は国も自治体も、そして個人もしっかりやるという前提。
何度も何度も同じデータを出しますが、中国で起きたようなことは「今の時点」では海外では起きていない。
それは中国国内を見ても同じで、「恐ろしいことになっているのは武漢・湖北省のみ」と言っても間違いじゃない。
感染の拡大は「症状が出ていなくても起きる」、「潜伏期間は最大14日間」という大前提で見てください。
コロナウィルスの感染が広がったと大騒ぎになって、武漢は封鎖し、旅行者も受け付けない、中国にも行くなという話が出てきていますが、それからどれくらいの日数が経っています?
潜伏期間は最大14日と言われていますが、平均的には3-4日で症状に出るらしいじゃないですか。もちろん症状が出ない感染者もいますが。
もしそれが事実だとすれば、武漢は中国の交通の要で、毎日毎日12月1月とどれだけの人が周辺の都市、北京や上海のような大都市に移動したのか。ましてや武漢が封鎖される前に1100万の人口の内、500万人が外に出たと言われている。
もしその人達が感染を広げたら、今頃、他の都市も海外も恐ろしいことになっているんじゃないですかね。
いやいや、これからでしょうという人もいますが、その考え方って論理的じゃないんじゃないですかね。日数を計算してみてください。もし潜伏期間が30日で、症状が出なくても感染すると言うなら、「本番はこれからかな?」というのも理解できますが、普通、3-4日で発症するとなれば、もうすでに大量感染、大量発症が報告されていないとおかしいじゃないですか。
まず、中国国内でどういう事になっているのかを知ることって大事だと思うんですよ。
他の大都市で起きたことは、そのままタイムラグがあって海外でも起きると考えるのが順当だと思いますから。
それを知るには「中国の都市別の感染者の増加率」を知ることが重要だと思ったのですが、その情報を私は探しきれませんでした。でもどなたか教えて下さいと書いたところ、早速、教えてくれた読者がいました。本当に有難うございます。
ここです。バイドゥのサイト。
これが当然、中国語で私はさっぱりわからなかったのですが、ず~~っとにらめっこをしていると段々分かってきました。
まずは順不同ですが、これ。赤線が感染者の累計です。中国全体ですが、日に日に増えて4万人を超えた。
さて、このオレンジ色のグラフはなんでしょうか。説明には「疑似」となっていますが、私にはこの正確な意味がわかりません。でも「感染が疑われる人数」だと想像しました。
2月4日までは、その疑われる人たちが多く、2月4日で感染者と逆転しています。つまり、疑われた人達が感染しているのが分かったってことですよね。このグラフの見方としては、まずオレンジ色が減ってくれば、感染者もいつかそれに引きずられて減ってくるってことじゃないでしょうか。
ものの見事に2月9日は減っています。これは「新規に増えた疑わしい人」より「感染が確定した人のほうが多い」「感染していなかった人も多い」ことを意味しますよね。
では次に、累計ではなくて、毎日の「新規に感染が確定した人」と「新規に出てきた疑わしい人」の数字を見ています。これは毎日の数字です。
どちらも毎日数千人単位というのはとんでもなく大きな数字ですが、さて、増えているのか減っているのか?
この2つのグラフから何が読み取れます?
では、気になる北京や上海はどうなっているでしょうか。コロナウィルス感染が広まっているのに、まだその情報がない頃からとんでもない数の人達が行き来していた大都市。
北京。
まず注意しないとならないのは、似たようなグラフですが、「オレンジ色の数字の意味が違う」ということ。この都市別のグラフでは「オレンジ色は増えた人数」で「赤色は累計」です。ここを間違えないように。
グラフにカーソルを乗せると、「その日付の数字」が表示されますが(この画像じゃなくてサイトの方ね)、それでオレンジ色、つまり「その日に確認された感染者の数」を見てください。ずーっと減り続けています。そして赤色のラインも増え方が穏やかになっているのがわかるはず。
つまり、我々が想像していた、「タイムラグがあった後、周辺の都市は武漢のように爆発的に感染者が増えるだろう」というのは大ハズレなのがわかる。
それは上海も同じで、新たな感染者はどんどん減っている
さてさて、違う地域も見てみましょう。感染者が湖北省の次に多い「広東省」。
絶対数は多いですが、ここでも新たな感染者数が減っているのがわかります。
さてさて、次は本命の武漢・湖北省。
毎日増える感染者も2000人を大きく超えていて、まだまだ十分な医療体制になっていないであろうことが想像できますよね。ニュースによると、病院にも行けずに自宅で療養している人、病院に行くのが怖くて発病しているのに自主的に自宅に閉じこもる人も多いようで、湖北省ではまだまだ数が増えることは簡単に予想ができます。
でもそれは武漢・湖北省だけの特殊事情で、他の都市はそういう状況にないってことじゃないですか?
いやいや、これからだろうと思う人は、改めて「日にちを計算してみてください」。潜伏期間が30日もあるのなら、いつ発病するのかわかりませんが、今の時点で言われている潜伏期間は「平均3-4日、長くて14日」です。そして2週間前にはすでに戒厳令みたいなものも出て、都市の封鎖、出歩かない、予防をする動きは始まっていたんですよ。
だから安心、問題ないっていうんじゃないんです。私は「正確な、あるいは細かい情報を知るべきだ」と思っているだけで、そこから素人が簡単に予想しても良いとは思っていません。
でも当局が数字を作っているのなら何もわかりませんが、医療崩壊が起きていない他の都市の数字を信じるとしたら、我々が想像していたようなことは「まだ」起きていないということだけは言えるんじゃないでしょうか。でも将来のことは神のみぞ知ることで誰にも断言は出来ない。
そして中国では「休暇が終わり多くの人達が帰ってくる」「休んでいた企業も動き出す」わけで、これがどういう新たな感染を引き起こすかはわからない。
私としては、海外でもきっちりやることをやっていれば皆が恐怖に思うようなことは起きないのではないかと想像はしているのですが、それは「政府、自治体、個人」が真剣に防御したらという大前提があります。
でもクルーズ船で何が起きたのかは我々は知っているわけで、油断をして防御も怠り、濃厚接触を繰り返していれば、新たな感染が広まるのは間違いがない。
でもここも注目するべきだと思うのですが、クルーズ船ってかなりの数が稼働していたのに、大騒ぎになっているのはダイアモンドプリセンス号だけで、香港では「検疫の結果、問題がないので全員下船」なんてニュースもあった。
つまり、これから見ていかないとならないのは「局所的な感染の拡大」じゃないかと。でもこれは感染者の足取りがつかめないから予想は不可能。
中国では今現在、どの都市でもかなり厳しく感染防止策を取っているし、多くの人たちは外出を控えているし、要所要所で検温が行われていて体温が37.3度以上あった場合は「通行禁止措置」が取られたり、そういう対策が効いているから「感染者数は減っている」と言っても良いはずで、そこまで対策が取られていない、民衆の危機意識も低い国や地域で局所的に感染が広がることは大いに有り得るんじゃないですかね。
つまり、マレーシアのモントキアラでも、「ここまでは来ないだろう」とろくな防御策も取らずにいつもの飲み会をしてどんちゃん騒ぎをして楽しんでいる中に、まさかの感染者が紛れ込むとダイアモンドプリンセス号と同じことが起きるってことじゃないんでしょうか。
ま、今回もダラダラと書きましたが、日本のメディアも言っているように
「正しく怖がれば大丈夫」
ってことなんだろうと思います。逆を言えば、「甘く考えたら危ない」ということなんでしょう。
また医療が崩壊している武漢でも頑張る人たちは多くいるわけで、色々調べる内に彼らの行動も見えてきて、彼らには是非エールを送りたいと思いました。
武漢 加油!!
中国共産党の罪は重いと、私は思う。
習近平は何をするにも俺が俺がと前に出て最高責任者ヅラするのに、今回の問題の最高責任者にはなぜか習近平はつかずに李克強首相を置いた。
相変わらず汚い奴だと思うけれど、彼は日本は国賓として日本に来て、天皇陛下と握手をする。
天皇陛下と握手をする習近平の写真が世界を巡ったらどうなるんですかね。天安門事件の後、世界が中国批判をする最中に日本が中国に救いの手を差し伸べたのと同じことが起きるんじゃない?トランプ氏も逆上するんじゃなかろうか。いや、アメリカは民主党も反中に動いているから、全アメリカを敵に回すことになるんじゃない?世界は「やっぱり日本ってボケている」って思うんじゃないだろうか。
天皇陛下と握手もさせず、ご一行様には当然、検疫を受けていただいて、「日中の友好のためには、尖閣問題の解決、そして人権弾圧を是正してもらわないとならない」ぐらいのことを言って欲しいんですけどね~。
中国には言うべきことを言うときだと思うのだけれど、安倍さんは胡麻をするんだろうなぁ。WHOじゃないけれど、「中国のコロナウィルス対策を評価します」なんてことを言いそう。「情報統制をしなければああいうふうには拡散しなかったんじゃないですか?初期行動を間違えましたね」ぐらいのことを言って欲しいけどね~~。中韓にベッタリの二階のオヤジの頭の中も見てみたい気がします。狂っているとしか思えない。
春節の休暇が終わった2月10日時点の中国、北京情報。
エアロゾル感染(空気感染に近い)するとか、潜伏期間は最大24日とか、新たな情報が出てきて混乱は継続中。