【重要】驚き!!マレーシアの税務署から「お尋ね」の手紙が来た

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びっくりしましたよ~~。マレーシアの税務署(LHDNM: LEMBAGA HASIL DALAM NEGERI MALAYSIA = Inland Revenue Board of Malaysia)から「お尋ね」の手紙が来たんですから(去年の年末)。

とうとう来たか~~~~~~~、なんて、悪いことは何もしていないのにそう思うから面白いもんです。(笑)

税務署からお尋ねが来る理由もわかりませんし、瞬間的に「マレーシアでやってきたこと、やっていること」を頭の中で総点検したのですが思い当たることは何もない。

でもドキドキするんですよね。なぜ? (笑)

封を開けて、読んでみたところ、アレですよアレ。

外国の金融機関等を利用した国際的な脱税及び租税回避に対処するため、OECDにおいて、非居住者に係る金融口座情報を税務当局間で自動的に交換するための国際基準である「共通報告基準(CRS:Common Reporting Standard)」

その手紙のコピーを公開できればよいのですが、それは気がひけるので内容だけ。

◯ 各国の非居住者の銀行口座情報を交換するCRS絡み

◯ XXX(国名)からマレーシアに貴方の情報が来た

◯ この件に関してインタビューをしたいので、14日以内に連絡するように

担当者の名前、メルアド、電話番号が書いてありました。

とりあえず電話と思ったのですが、どれだけ入り込んだ話になるのか想像もつかないし、適当なことも言えないので、簡単なメールを送りました。

実はその手紙が来たのは、私宛ではなくて息子宛です。これも不思議で、なぜ私には来ないんだろうか。

ああ、ちなみに我が家は全員「マレーシアの居住者」として行動していて、他国の口座(証券会社含む)ではもちろんマレーシアの住所を使い、マレーシアの居住者(納税義務者)として登録しています。

どちらにしても、送ったメールには「自分は日本のパスポートを持ち、MM2Hビザホルダーであり、2016年の上陸後マレーシアでは仕事をしておらずマレーシアに申告納税するべき収入もない。しかしXXX(国名)に資産を置き、その運用で生活費を得て、マレーシアに送っている。貴方は一体何を知りたいのか、すべて答えるのでなんでも聞いてください。」ということを書いて送りました。

そうしたら直ぐに返事が来て(今回はメール)、

◯ 貴方はXXX(国名)にXXXXXリンギット(相当)の預金がある

◯ このお金の【ソース】を知らせてください。マレーシアからなのか、他国からなのか

◯ もしマレーシアからのお金であれば「Malaysia Income Tax 1967 Law」に関係する可能性がある

との内容。

これへの返事ですが、

◯ XXX(国名)にある口座のステートメントの一部

◯ そのお金がどこからその口座に入ったのか、別の口座のステートメントの一部(送金確認)

◯ その大元のお金がどういうお金であるかの説明

そして再び、「日本のパスポートを持つMM2Hビザホルダーで、マレーシアに上陸したのは2016年で、仕事をしたこともないし、マレーシア国内では定期預金の利息以外に受け取ったお金はなく、Taxable Incomeはない」と書きました。そして、その大元のお金は上陸前の2016年以前から存在してたのが添付した書類からわかりますから、これでとりあえずは大丈夫だろうと考えました。

この時に、マレーシアではどの銀行に口座を持っているのか、そこにどのくらいのお金が入っているのかとか、そういう情報は一切出しませんでした。

どちらにしても、「それではXXXXの書類、全ての銀行の過去X年間のステートメント、パスポートのコピーを提出してくれ」とか、「何月何日まで出頭してくれ」とか連絡が来るかもしれず、それがあったらそのとおりにしようと考えていました。

でもそれから一ヶ月以上経ちますが、何の連絡もない。

もうこれで終わりだと思うんですが、どうなりますか。

出頭せよだの、もっと細かい書類を出せだの言ってきたとしても、私達はマレーシアに納税義務があっても(居住者だから)、納税すべき収入はないし、どこをどう調べられても平気ですが、面倒なことは嫌だなと。

ただややこしい話になる可能性もありますから、その時には「マレーシアの税理士」に相談しようと思っています。でも今の時点ではまだその税理士には何も話しておりません。

このことからも、やっぱりCRSはちゃんと機能しているのがわかりました。ああ、なぜ息子にだけ来て私には来ない理由はなんなんでしょうねぇ。年齢は関係ないと思うんですが・・。

(注:)後日、私にも同じような手紙が来ました。

これは日本を含め、各国でも同じようなことが起きているんだろうと思いますが、私みたいに馬鹿正直にそれを公表するアホも少ないでしょうから、CRSを舐めてはならないと思います。

日本在住の方でもマレーシアや香港シンガポール、あるいはタックスヘイブンなどに口座(証券会社含む)をお持ちの方は多いと思いますが、大丈夫でしょうか。

かつては(例えば)日本の非居住者で、そういう海外に資金を持ち収入を得て、日本には納税義務もなく納税していなかったにしても、「今はもう日本に帰国した」とか、「完全帰国ではないけれど行ったり来たり」の場合は注意が必要だと思います。もちろんその資金を日本でオープンにして納税もしているなら問題はありませんが、前のままで「申告納税はしていない」場合は要注意。

「貴方は現在、日本の居住者ですから、納税義務があります」となると、当然、過去に遡って修正申告をしないとなりませんし、延滞税も付きますし、下手をして「悪質」となれば7年遡り重加算税も付き、「海外ロングステイの流行を利用し、この様な脱税が行われている」なんてスケープゴートになりメディアに氏名も顔写真も晒される可能性すらある。

それと税額ですが、日本国内では20%の分離課税ですが、海外預金の場合は「総合課税」となる。

一時流行った、香港に行って銀行口座を開いて、ついでに紹介された金融商品を購入し、それはそのまま放置。でも「バレないから大丈夫です」なんて悪徳業者のいうことを鵜呑みにしているとうまくないはず。

名義は替えちゃったから大丈夫、なんてのも日本人の場合は「10年縛り」がありますから(知ってますよね?)、もし「贈与」ということになると、(日本から出国して10年以内の贈与だとすれば)とんでもない高率の贈与税が課せられる。じゃぁ、もとに戻しますなんてこともできませんし、名義を変更していたり、あるいは昔流行った「ファンド」にしても、そう簡単には隠せなくなりましたから(銀行もかなり神経質になっている)、ご注意を。

悪いことを企み、それが通用する時代はもうとっくに終わったと思います。

いやいや、それがねぇ、まだいろいろ方法はあるんですよ、なんて人ほど注意が必要かと。また未だに怪しげなコンサルをする業者がいますが、そんなのを利用すると、各国は協力しあっていますし、彼らが摘発された時には顧客名簿から芋づる式で名前が出るのもお忘れなく。

またプライベートバンクでも顧客情報が漏洩して大騒ぎになり、ドイツの大臣が辞任するなんて事件もありましたが、そしてその世界のコンサルタントから情報漏洩した時には、どういう銀行や名前を複数使い、どうやっていたのか手口までばれちゃった(ネットにも公開されて人物のつながりも見ることが出来た)。あれは私は漏洩ではなくて、大国のプレッシャーに負けて取引をして漏洩という形で情報を出したのだろうと思っていますが。

どちらにしても、マネーロンダリングや脱税に関して各国共に本気を出していて、銀行も危ないことはしないようになっていると思います。つまり怖がっているのは利用者じゃなくて、銀行の方で、何かあったら商売を出来なくされますから、その時には出さないはずの顧客情報も出すだろうと私は思ってます。昔は簡単に作れたある種の口座も、今では銀行が作らせない方向に動いているのは間違いがないし。海外で普通の銀行口座を開くだけでも今は難しくなったですよね?

でも我社を通せば大丈夫です。作れます。なんて宣伝する、時代錯誤のおかしな業者もいますが、そういう裏道が好きな人はまだまだいるんですかね。

この日記を読んでドキッとした方は、これをキッカケに綺麗にするべきものは綺麗にするのも良いんじゃないでしょうか。

 

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