【投資】なぜ「超短期売買」が有利なのか「その1」

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たまに「なぜ【超短期売買(デイトレ含む)】が良いのか」を書くことにしています。最近、このブログを読むようになった方もいらっしゃるでしょうから。

投資対象はいろいろある

まず「投資」って言い方はあまりにも範囲が広すぎますよね。まず「対象がなにか」ということがありますが、ここでは「株式」「為替」「先物・商品」を対象として投資するケースを話しています。

何のための投資なのか

これもいろいろだと思います。「生活の糧」としてなのか「資産を増やす」のか「資産防衛」のためなのかで【方法はそれぞれ違う】はずなんですね。これを一緒に考えてはならない。それぞれ「証券会社」あるいは「銀行」を通して売買しますが「売買手法」も「戦略」も全く違う。これをゴチャ混ぜで考えていると「どれもうまく行かない」ことが起きる。

定収入があるのかないのかで「自分の手法、戦略が決まる」

どんな売買手法、戦略、リスクを大きく取ろうが取るまいが【自由に出来るのは他に定収入がある場合だけ】であって、それは不動産所得、定期預金、債券、そして「給与」「年金」などでも同じ。ここは非常に大事で、定収入がある、ない、で売買手法や戦略は【変えなければならない】と自覚することは重要じゃないですかね。

それこそ「投資金額全てをなくす」「マイナスが出る」ことが起きても、定収入があればそこからの【復活】もできるし、【足を洗う】のもオッケイ。

でも定収入も資産も微々たるものであるとすれば、「おのずと売買手法、戦略も決まる」わけで、それを無視して「世の中の一般的な投資戦略を学んでも意味がない」どころか【非常に危険】であるわけです。

極論を言えば【金持ちと貧乏人と同じことをやってはならない】のであって、【貧乏人が金持ちの真似をするのは大間違い】じゃないんですかね。世の中には「ウォーレン・バフェット信者」が多くいますが、ウォーレン・バフェット風に【やっても良い人、やってはならない人の区分けがある】のを考えないとうまくないはず。

また株式投資でもFXでも「立ち直れないほどの大打撃を受けた人」って【世の中にとんでもない数、存在する】わけで、周りを見渡すと「儲けている人は目立つ」けれど「その何倍、何十倍もいる【損を出して消えていった人たち】を忘れちゃならないんじゃないですかね。(これはどんな業界でも同じはず)

でも金持ちは「相場って難しいね~~~」なんて他人事みたいに言えるし、「相場はボケ防止」「夢を買ってる」なんて言う人まで出てくる。

こういう人たちは「宝くじを買う」「競馬競輪に手を出す」「カジノ(パチンコ含む)が大好き」な人たちであって、そういう人たちと「相場を語り合うのは全く意味がない」どころか【悪影響しか無い】のはわかるはず。

ネットや書籍、セミナー等で「トレードを学ぶ」にしても【どんな人を対象にしているのか】をまず見極めないとうまくないわけですよ。そしてそういう情報は【売れればオッケイ】なわけで(ネットはアクセスが増えればそれだけで収入になる)、多くは【世の中の金亡者を対象としている】と考えて間違いがない。あるいは【金亡者】という意識がなくても【ちょっと収入を増やす方法がないかな~~?】なんて考える人も同じ。

世の中の「投資」そのものが【そういう人たちをターゲットにしている】と考えても良いんじゃないかと私は思っています。つまり「投資は【余裕のある人が行う行為】である」というのは古今東西、変わらないことじゃないんですかね。あるいは「一か八かのギャンブラー」か。

何よりも大事なのは【日銭】だと思う

ところで、どうしても収入が必要な場合、普通どうしますかね。

就職する、アルバイトをする、日当でも時間給でも良いから収入を得ようと考えますよね。

私はこれが「全ての原点」だと思うんですよ。そしてそれは「確実に手に入るものじゃないと困る」わけで、「成功報酬だけ」だと今日明日の「米代」だって手に入るのかどうかわからない。

でも「投資」というのは【成功報酬そのものを狙う行為】なわけで、これだけで生活を成り立たせるのは非常に難しい。

でももし「日銭を稼ぐ方法があったらどうか?」という考え方もあるわけです。

それが存在するのならそれを「生活の糧」として考えることが出来る。金持ちも貧乏人も関係ない。

「生活の糧としての投資」は「資産を増やす」「資産防衛」に繋がる

「生活の糧」として利益が出れば、それは結果的には「資産を増やす」「資産防衛」になるわけですが、これは「定収入を得る」のと同意語であって、あるいは企業や店舗で言えば「毎日(毎月・毎年)の売上・利益を出す」ことを目的とするのと同じ。そしてどんな企業でも同じですが、「毎年の売上・利益」はそれを「月ごと」にそして「毎日」の【目標を設定する】のが普通ですよね。そしてそれをクリアする方法を考える。

生活の糧だとすれば、今日は儲かった。先週は赤字だった。先月はとんとんだった。この一年はどうなるかわからない、なんてのは駄目なのは誰にでもわかるはず。ただし【毎日の糧は別に確保できている】とするならば、日別、月別、年別に浮き沈みがあっても「資産を増やす」「資産防衛」を目指すことは可能。でも戦略は全く違うことになるのは誰にでもわかるはず。

この逆は成り立たない

日銭の「生活の糧」を狙うのではない「資産を増やす、資産防衛が目的である戦略」で起きる損益の増減を受け入れたら、「毎日の生活に支障が出る」のは明らか。これは全体の利益の中から「生活費は別勘定として計上しても無理」なんですよ。

これは個人差が大きいと思いますが、たとえば定収入がないのに「投資による収支が年間ではマイナス」が2,3年続いた場合、【精神的に耐えられない】のが普通だから。こんなことは一度経験すればどれほど恐ろしいことかすぐわかる。(笑)

もし「投資用運営資産(原資)」と「利益」を別勘定にして、「利益のプール」から生活費を出すようにして、なおかつ「利益はまだ十分ある」としても「利益プールがなくなる不安」「利益プールがなくなり原資に手を付けなくてはならなくなる恐怖」に耐えられる人って少ないはず。

だからどうしたって「資産を増やす」「資産防衛」だとしても、【年間、あるいは月間のプラスを維持する】ことを考えないとやっていけない。

予期せぬ出来事はかなり【頻繁】に襲ってくる

毎年のプラスを維持するのがかなり難しいのはブラックマンデーでも911でも311でも今回のコロナ暴落でも経験した人はわかるはず。そして「調整とは言えないレベルの【暴落】」はかなりの頻度で襲ってきますから。

これは「安定収入」を目指した【定期預金】【債券投資】でも同じで、例えば今みたいな「超低金利の時代」に「最低5%欲しい」なんて欲を出せば、【投資不適格】の国や会社に投資することになる。ここで忘れてはならないのはリーマンショックの様な「金融クライシス」。その前で言えば「世界恐慌」も同じで、「まさかの国や企業の【破綻】が起きる」ってこと。

「金利が良いね~~」なんて喜んでいると、つい最近、「アルゼンチンがデフォルトを起こした」ようなこと、あるいはリーマン・ブラザーズが破綻するなんてことに合う。あるいは「外貨」の場合は「大きな為替変動でやられる」ことも多い。

もし「金利も高くて【安全】」だとするなら、【世界中のお金がそこに集まってもおかしくない】はずなのに、それは起きない。なぜ?

資産運用の場合は「額が大きいのが普通」ですから、一度大きくやられると「立ち直る、取り返すのはかなり難しい」し「トラウマが残る」のね。これって「焦り」に繋がるし、どんどん坂を転げ落ちるように頑張れば頑張るほど勝てないなんてことがなぜか起きるのね。

ここのところを考えない人って意外に多くて、「儲け話にすぐ乗ってしまう人」は後をたたない。それで良いのか?

ここで大事なのは「分散投資」「ポートフォリオで管理する」ってことですが、これは「常識」であるのであえてここでは触れないことにします。今ここで書いている「定収入」「投資収入」を分けて考えるというのも大きな意味での分散投資となりますが。

【欲望と恐怖】が自分を動かしている

なぜ人は「危ない投資に惹かれるのか」ですが、当然「儲かるから」なわけで、【金亡者は簡単に釣られる】のが世の常。

あるいは金亡者という意識はないにしろ、まさに今回のコロナ暴落の後に「これが値上がりするチャンスを逃してはならない」と【慌てる】ことも(私のように 笑)起きる。これって自分では「チャンス」だと信じ込んでいても、この奥底にある【焦りを認識することが重要】だと思うんですよ。なぜその焦りが出るのかもそれぞれで、単なる「儲けるチャンスをのがしてはならないという【欲望】」なのか、「この下げで失ったものを取り返さないと大変なことになるという【恐怖】」なのか。

どちらにしても、そこには【欲望と恐怖】が根底にあるわけで、これこそが「負けを誘い込む最大の要因」だということを忘れてはならないんじゃないですかね。

【欲望と恐怖】があるから勝てない

「相場で負ける原因は【自分をコントロールできないから】である」というのがわかっていないと大事なところが見えないはず。

「儲けたいから相場に手を出すんだろ?」なんて思う人が大半でしょうが、「欲望のままに投資をすると勝てない」ことを知らない限り負け組(市場参加者の80%以上)に留まることになる。そして「欲望と恐怖は【同じ紙の裏表】でしかなく、同じもの」と言って良いんですね。そしてこれに囚われている限り勝てないというのが私の相場人生で学んだ一番大事なことでした。

そして今回のコロナ暴落で「欲望にとらわれていた自分」を発見しました。これってどれほど注意していてもすぐ出てくるのね。「深層心理、潜在意識も自分」であるから、これを抑え込むのはかなり難しい。「顕在意識」と「潜在意識」と【はっきり区別するべき】なのにこれが簡単には出来ない。

システムトレードの重要性

自分の「欲望と恐怖」を抑え込むのに一番良い方法は「システムトレード」でしょう。「自動運転」もその範疇に入りますが、【決めたことだけをやる】ようにすれば、そこに「欲望や恐怖が入り込む余地がない」んですね。

だから「論理的な人」はシステムトレードに拘るし、欧米人にもそれが多いのはなるほどと思いますよね。

ただ私は「勝てるシステム(売買ルール)を構築するのは簡単ではない」と考えていて、これは自分の脳力にも関係するわけですが、単にチャートの機能を使うだけではなくて、例えばNinjatraderだとすれば「Shark Indicators」の【BlackBird】【BloodHound】の様なツールを使うとかなりややこしいことも出来る。

ただそもそも「良いシステム(売買ルール)」が作れるのか?というのが大きな問題で、やっぱり自分の能力が無いとどうにもならない。

そしてトレードシステムや自動運転を目指す人の多くは「バックテスト」が大好きですが、ここに「落とし穴がある」のも気がつくべきで、結局そのシステムの「結果」は「バックテストのデータによる」というのを忘れがち(いくら長い期間のデータを使っても同じ)。そしてこれも「バックテストで良い結果が出れば間違いがない」という【他力本願の一種】だという意識、【金脈を掘り当てたいという強い欲望】だと自覚するのは大事だと思います。あるいは「動かすシステム」を「市場の動きを見ながら切り替える」必要もあるはずなのね。トレンド追従システムと逆張りシステムの両立はかなり難しいし、あるいは「半自動システム」なら【自分というアナリストと共同作業が出来る】と思うから。つまり自動システムを自分のアシストと考えれば利用価値は大きいと思う。

私の場合はその能力の限界が低い位置にあるのはわかるわけで非常に困っていますし、絶対に「自動売買」なんて出来ない。(笑)

でも「ルールを守る」のは大事なことで、決して「潜在意識から出てくる欲望や恐怖を元とした【売買指令】は聞かない」ようにしています。

ただ私の場合は「大したルールじゃない」という点と、【自分の脳という素晴らしい分析能力があるツール】を使わないのも駄目だと思っています。要は【裁量を無視しない】ということ。でも「裁量と言うべきか【思いつき】と言うべきかの判断は簡単ではない」わけで、ここでも私は自分なりのルールを作っています。

私の「裁量付きルール」

基本はシステム(売買ルール)を大事にしますが、その中で【出撃サインの見逃しはOK】としています。その理由は簡単で「出撃しなければ損することはない」という点。当然、「利益も見逃す」ことになりますが、それは全く問題ない。チャンスはいくらでもありますから。

そして「出撃サインが出ていないのに出撃は禁止」というのも大事なルール。

これって「置いていかれる」「儲け損なう」という意識が働くから【出撃サインがなくても出撃したくなる】んですね。

誰しも経験があると思いますが、「私も株式投資をしよう」なんて(例えば)1千万円を用意したとします。本来ならそれを抱えたまま「買うチャンスが来るのを待つべき」ですよね。ところがなぜか【一ヶ月以内にいろいろと買ってしまう】なんてことが起きる。「買わない限り儲からない」「早く買わないと置いていかれる不安がある」からなのね。でもこれは「飛んで火に入る夏の虫」「ネギを背負ったカモ」でしかないわけです。

そして「絶対に守るルール」があって、それは【撤退(利確・損切り)サインは必ず守る】という点。

実はシステムトレードでルールを決めても、守るのが一番難しのが【撤退(利確・損切り)】なんですね。まさに自分の「欲望と恐怖が【必ず】出てくるところ」ですから。(笑)

私は「撤退ルール」だけをしっかり守っていれば、初心者でもそうそう負けることって無いんじゃないかと思っていて、【勝てない人=欲望・恐怖をコントロールできない人】だと確信しています。こんなことは「自分を観察する」ことによって誰にでもわかる基本中の基本じゃないでしょうか。でも【実行するのはかなり難しい】ですから、【システムトレードが重要】となる。

【撤退ルールだけ自動化する】のは難しくなくて、【出撃時に撤退のための逆指値も同時に出す】ことで多くの場合は解決する。ただし撤退ルールも【値動き】だけじゃなくて、自分が使うインジケータの数値、位置、パターン、そして複数インジケータの総合的な判断もあるわけで、「自動化が簡単ではないケースも多い」はず。私の場合は「これは【裁量の範囲】」だと考えていて、【裁量での撤退もOK】としています。(ここは上に紹介したような良いツールを使えば自動化出来る範囲が広がる)

う~~む、折角【目次】を作ったのに、私はどうしても話があちこちに飛んで長くなり、そして纏めることが出来ない。

ということで話を戻しますが・・・。

いやいや、ちょっと書きすぎたので、「なぜ【超短期売買(デイトレ含む)】が良いのか」に関しては、また別途、続きを書かせてもらいます。

申し訳ない。

 
 
 

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