マレーシアも「低金利時代」に突入?どう生きぬくべき?

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またマレーシアの中央銀行が利下げですかぁ。1.75%。

The Edge Malaysia

Bank Negara Malaysia (BNM) cut its overnight policy rate (OP…

銀行の定期預金の利息はどうなりますかね。

私は今まで書いてきた通り、「マレーシアリンギットは必要以上持たない」主義ですから、これの影響は殆どないのですが、我が家の他のメンバーには「リンギット大好き人間」がいるので全く関係なくはない。(笑)

我が家は定期ではなくて「債券運用」するのが主だから、せめてマレーシアの債券なら今後数年間はそこそこの利回りを確保できて、なおかつ債券は値上がりし資産は増えるわけだからそうしておけばよかったのになぜか定期にしていたから、これから真っ青になるんでしょう。

しかし低金利ってのは本当に困る。

マレーシア在住者(納税義務者)の場合は受取利息に所得税がかからないからまだ良いにしても、こういう低金利は「生活インフレ」にはほぼ間違いなく負けるのね。米じゃなんじゃの生活必需品が値上がりしなくても、都市部に住んでいる場合は自分を取り巻く環境は発展するから出費はほぼ間違いなく増える。ましてや子供がいたら大変でとんでもないスピードで生活費は増える。なおかつ「金利を使う生活」をしていると最悪で、「資産の額面」は減らないにしろ、どんどん目減りする。これもまたピピッと理解できない人もいて(我が家にもいる)、「額そのものが変わらなければ安心する」わけですよ。そしてそういうタイプに限って、定期の利率とかには細かいことを言う。

私が低金利って困ると思うのは、収入が減る、生活インフレに勝てないということよりも、実は「為替をより重視しないとならなくなる」ってことなんです。

外貨だから「必ず為替交換をする」じゃないですか。金利がそこそこだと「タイミングを間違えてもそれを吸収できる」のね。でも低金利の場合は「交換時のヘマ」はそのままストレートに効いてくる。それなのに、利息は使っちゃう、インフレに勝てずに目減りするなんて三重苦みたいなもん。

私の場合は日本円の資産も収入もゼロで、2年前にはほとんど全てを(利回りの良い時代が終わり、世界経済が混乱すると真っ先に売られるのが常の)豪ドルから米ドルに替えたので気になるのは米ドル。

だから低金利時代は「為替交換の失敗は絶対に許されない」わけだけれど、為替売買で連戦連勝できるならそもそも定期なんかにする必要もないし、ビルゲイツぐらいの金持ちにはなれるってこと。

ま、そんなことは我々凡人には出来ないけれど、為替交換のタイミングの見方がわからないと「運を天に任せる」しかない。そもそも「為替交換をしないとならない時期」ってのが誰にでもあって、「タイミングが悪いと思っても【待つこと】は簡単じゃない」んですよね。

でもま、年寄は深く考える必要はないわけで、20年、30年先のことはあまり関係ないし、年金で生活していれば「ま、いっか。しょうがない」で済む。そして「死ぬ時には資産がゼロになっても構わない」と考える人も少なくない。

でも若い人はそんな呑気はことは言えないわけで、ヒジョ~~~に困るはず。私も気持ちだけは若い67歳。(笑)

じゃぁ投資をしようなんて思って、ちょこちょこっと遊び金、余裕のある金で株式やREITを買うのも良いとは思うけれど、それはそういうお金だから「投資してみよう」なんて思うだけのことで、では「資産の多くの部分を【投資に向けられるか】というとそれは無理」でしょ。だから「大きな夢を持って投資を始める」にしても、実はそれって「夢で終わる」事が多いのね。プロでもあるまいし、ギャンブラーでもなければ「自分の虎の子の大きな部分を投資に回すなんてことは【出来ない】」のが普通だから。金額が大きくなればなるほどビビるし、夜も眠れなくなる。2,3日の旅行でもソワソワするようになって、ネットが繋がらないなんてことが起きると気が狂う。(笑)

でも「為替は別」なのね。海外に住んだら「為替とは縁が切れない」のが普通だし、「苦手だから・・」なんてことは言ってられない。

上のチャートを見ても為替変動って大きいのがわかるはずで、ヘマをすると大きく資産が減るし「為替交換で失敗した分を【取り戻す】」ってのはかなり難しいこともわかるはず。逆に「うまく行った場合も大きい」わけで、為替変動を無視すると非常にうまくない。

でももしかしたら一番良いのは「失敗したことは忘れる」ことで、これって冗談じゃなくて【今の収入の範囲で生きる】ようにすれば全く問題ない。特にこれは「年寄り向きの考え方」じゃないんですかね。

ところがまだ若くて子供の教育費も確保しないとならない、子供が育ってくればおのずと生活費も大きく増えるわけで、そして自分たちの老後のことも考えるとやっぱり「為替変動に負けない方法」そしてその延長線上にある「持続可能なプラスアルファの利益の出し方」を考えないと絶対にうまくない。

大きく損をすると「一気に取り返す」ことを考えるのが人の常だけれど、だからこそ「下り坂を転げ落ちる」こともあるわけで、やっぱり「持続可能なプラスアルファの利益の出し方」が何よりも大事だと思うんですよ。大きな損でも少しずつこれで取り返し、また儲けたときにはそれで上乗せしていくという「保険としての収入」って非常に大事で、若い人は時間がたっぷりあるのだからそのノウハウを得ることを諦めちゃ駄目だと思う。

そして「保険としての収入」を得ることができれば、もしも万が一、谷底に落ちることがあっても、海外在住で「無一文で再び海外に出るしか無い」事が起きても、そこからの再起ができるのね。

また金利が下がって「減った収入分ぐらいは稼ごう」というアプローチでも良いと思う。

つまり「為替のタイミングを見る技術を得る」ことが重要だということ。

FXをやれっていうと安っぽい言い方になるけれど、相場ってのは為替でも株式でも先物、石油や金(ゴールド)でも同じで、「相場との付き合い方」を知るのは大事だと思うんですよ。せめて「トレンドが見れるようになる」だけで違いがあるはずで、大きな利益を得ることはないかもしれないけれど、「売買するべき時か否か」がなんとなく見れるだけでも人生のプラスになると思うわけです。

でもそんなのは無理だと決めてしまうと、海外在住の場合は「流されるまま為替に翻弄される人生」になるんじゃない?海外に出ると「外国語は必須」となるのと同じで、「為替との付き合い方」も無視しちゃまずいと思うんですよ。

マレーシアの金利が下がってきた今だからこそ、「為替変動が生活に影響を与える」度合いが大きくなるはずで、一歩踏み出すチャンスかもしれない。

でも為替(相場)で一発儲けてやろうなんて思わずに、「どうやったら損をしないで済むか」という見方が重要だと思う。この考え方の違いって大きくて、儲けようと思えば思うほど儲からないという現実を見ることになるはず。

上に「為替交換をしないとならない時期」ってのが誰にでもあって、「タイミングが悪いと思っても【待つこと】は簡単じゃない」って書きましたよね。だから「ヤバいかもなぁ」なんて思いながら為替交換をしてしまう。これって仕方がないことで為替交換時期を自分の都合だけで決められないことって必ずある。

じゃぁ、損失が出ないようにFXでヘッジをしようかと考える人はいるか?

ここなんですよ。「ヤバいなぁ」と思いつつその道を進むのではなくて、「ヤバい」と思ったら【ヘッジをすれば良い】ってことなのね。それも全額ヘッジする必要もなくて、数分の1でも良いはず。あるいは「自分が思う良い値」であった場合、すぐに交換する予定はなくても「今の値で確定しておくこと」は出来るわけです。

こういう習慣をつけるだけで、知らないうちに知識もノウハウも増えていく。「FXで儲けてやろう」なんて考える必要はないし、そんなふうに思うと「欲に目がくらんでうまく行かない」のが普通。

ところが~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

マレーシアリンギットのFXって存在しないのね。前にはIG証券が持っていましたが、いつのまにか無くなっていた。

ま、マレーシアリンギットって世界で言えば「辺境の特殊な通貨」でしかなくて、またマハティールさんが「外敵から守るためにあえて【箱入り娘】にした」んですね。でもそれが理由で「世界の市場にはでてこない」わけで、米ドルや日本円のような世界の主要通貨の対極にある通貨。この良さって「一国の通貨さえも売り崩して儲けようとするハイエナからは守れる」わけだけど、ヘッジをしたりすることもできないのね。

じゃぁ駄目じゃんってことになるけれど、マレーシアリンギットに近い動きをする通貨にするとか(実はそれも難しい)、元の為替交換をする通貨が「円」だとすれば、「円の動きを逆にヘッジする」という考え方でも良いわけですよ。ただし、この場合は「ヘッジの意味」を拡大解釈しないと駄目で、「ヘッジをしたから損失は出ない」という様にはならない。(私がマレーシアリンギットを持ちたくないのはこういう諸々のことがあるから。また発展途上国の通貨は持たない方が良いという主義)

この先の話はややこしくなるばかりなのでそれはしませんが、「儲けるぞ~」じゃなくて、「損をしないようになにか出来ないか」という発想が重要で、それにはヘッジをしてみるという考え方もあるし、その延長線上に「持続可能なプラスアルファの利益の出し方」があるってことなのね。

諦めたら終わり。

マレーシアも低金利時代に入ったわけだから、これをキッカケに是非とも若者には挑戦してもらいたいと思うわけです。為替変動は今後もずーっと生活に影響があるのだから。

 
 
 

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