コロナ騒ぎになってから半年以上。専門家も言うことがいろいろでそれに専門外の医師や素人のコメンテーターも参加して情報はぐちゃぐちゃ。何が正しいのかわからない。
でも人間って面白いもので、素人は素人なりに「自分の考え方」を持っているのね。私にすれば「何を根拠にして?」と聞きたいのだけれど、「AAAもBBBもそう言っている」と【自分の考え方と同じ専門家を探してきて、その名を連ねる】。どうせなら「違うことを言う専門家もいるという事実」も合わせて言うべきだし、「その専門家の【どこが間違っているのか】の説明」もしてくれないとねぇ。
私はと言えば、あちこちの情報を見れば見るほどわからなくなるだけで、「政府や自治体はどうするべきか」なんてこともわからない。経済を軽視した行動規制や自粛要請が良いのかどうかもわからない。
ただ「自分がやるべきこと」だけは最初から決まっていて、それを淡々とこなすだけ。
この考え方は我ら家族3人でも微妙に違っていて、特に「コロナに罹ったら必ず自分は死ぬ」と信じているヨメさんは半端じゃない恐怖、不安を持ち、「安全第一」の考え方。
だから「そろそろ外食に行こうよ~~」と言っても、絶対に【ウン】とは言わない。
だから「経済を回せ~」なんて言っても、「勝手にやれば?」としかヨメさんは思わないし、「もしそれで感染が広がり、重篤者・死亡者も増えだしたら絶対に許さないからね!」という考え方になっている。
これって「大地震が来るはず」「放射能汚染が怖い」「オバケが出る」のと似ていて、【事実とは関係がない】のであって、自分がどう思うか、どう感じるかだけが重要。
これに文句を言って、【正しい認識を持ってください】と言ったところで、私のオバケ嫌いがどうなるわけでもないし、そもそも自分でも「オバケなんか出ない」のはわかっていても怖いのだからしょうがない。ヨメさんの「コロナが怖い」も同じで、「罹らないとは思うけれど、怖い」し、【油断をしたら絶対に危ない】と信じている。
こんなヨメさんに「変異した「D614G型」の感染力が10倍ある」なんて話はするのはやめようと思う。多分、ヨメさんの情報収集能力ではその記事は見つからないはずだし、知らないほうが幸せかもしれない。(笑)
ところで、コロナウィルスは変異を続けていると言われているけれど、なんと3000種にも達しているという専門家もいる(要確認)。
ま、変異と言っても、重要な部分とそうでもない部分もあって、無視して良いものもあるみたいだけれど、大雑把なわけかたをすると「現在、猛威を奮っているのはD614G型」らしい。
世界で広がった時期。
詳しい説明はここ。
Real-life implications of the global shift of D614 to G614 v…
マレーシアも同じで、
保健局長Datuk Dr Noor Hisham Abdullahは、D614G変異は7月に初めて検出されたと述べ、研究により、既存のワクチンがこの変異に対して効果がないことがおそらく明らかになるだろうと述べた。 “他の個体に感染する可能性が10倍になり、スーパースプレッダー個体によって広がりやすいことが判明しました。 “今のところ、この2つのクラスターは、現場での様々な公衆衛生上のコントロールにより、コントロールされています。 “それにもかかわらず、マレーシアではD614G変異を持つCovid-19が検出されているため、一般市民は警戒と注意を怠らないようにしなければなりません。 “予防措置を継続し、物理的な距離、自己衛生の実践、公共の場所ではマスクを着用するなど、規定された標準的な作業手順を遵守してください」
(以上は自動翻訳)
そのニュースはここ。
KUALA LUMPUR: The Institute of Medical Research (IMR) has de…
IPS細胞で有名な「京都大学iPS細胞研究所所長・教授 山中伸弥氏」のサイトも要チェックで、D614Gには注意しろと喚起している。
国や自治体、あるいは個人にしても、「相手の素性がわからなければ対策のしようがない」はずで、だとすれば【安全第一に考える】のが正解となるんじゃないですかね。
でも経済的な影響が気になる人は「経済を回せ」という。
これはこれとして理解はできるんですよ。何の影響もない人もいるけれど、経済が回らないと「生活が破綻するのは間違いがない」人は決して少なくないし、「殺す気か?」と言いたいのもわかる。
でもその文句は、「コロナウィルスに言うべき」であって、政府や自治体、あるいは一般人に「経済を回せ」というのは筋が違うと私は思う。これは対策らしい対策をしなかった「スウェーデンやブラジル」を見ればわかるわけで、「国民が不安を持っていれば経済は停滞する」のは当たり前じゃないですかね。
「国民が不安を持つようなことは言うな!」「メディアも煽るな!」と言ったところでどうなることじゃなくて、それって円高に悩まされた過去がある私や、とうとう廃業した私の父にしても、駅前の中華屋で何十年もやってきたのにすぐ近くに「餃子の王将」が出来て廃業せざるを得なかった店、かつては花形だった日本の繊維産業が壊滅したのも同じだと思うんですよ。呉服屋も今では悲惨な業界。
それが「大きな川の流れ」だとすれば、その流れに合わせるしか無いのが当たり前で、そうなってしまった「犯人探し」をしてもどうにもならない。川の流れを変えろと叫んでも変わらない。
コロナで暴落した株式市場に「これは人災だ。ここまで下げるのはおかしい」と言い、その後の急騰に「これだけ世界経済は疲弊しているのに暴騰するのはおかしい」、「ナスダックが最高値を更新する根拠なんかない」と言っても、事実は変わらない。
長い間には必ず「パラダイムシフト」が起きるわけで、「今まで通りの生き方を続けたい」なんてのはわかるけれど、それは「平和ボケ」と同じじゃないんですかね。
残念ながら私達個人に「希望」「願望」はあっても「現況を変える力はない」とすれば、流れに沿うしかできないし、それに反抗するのは負けを意味する。やっぱり生き残るには「リアリストである」ことが何よりも大事だと思う私。
うちのヨメさんを観察していると、これからの世の中でどう生きるべきかを考えるキッカケになるのが面白いと思ったり。(笑)
日本の4-6月期の統計が出ましたね。
4~6月期GDP年率27.8%減 コロナ拡大で戦後最悪のマイナス成長
これが今後どうなるのか。
そしてお金がジャブジャブだった世界は今まで以上にジャブジャブ。
これが広く皆の所得となるなら良いにしても、偏ったところに集中するのはわかりきったこと。その流れも読めないと生き残りは簡単ではない。
でもそれは我が家の脳みそでは、まず無理。
ヨメさんを見ながら、これが「今の世界」だと思って、その中でどう生き残るかいろいろ考えています。
「弱毒化してる」「風邪と同じ」という人たちの考え方って【楽観主義の最たるもので、全く参考にならない】わけで、「恐怖はこれからやってくる」という前提で我が家は考えています。当然、本当に弱毒化していて、風邪と同じレベルで今後大きな問題にならなかった場合はそれはそれで良し。
ここで難しいと思うのは、「今後悪化すると決め打ちして動く」と、そうでない場合、それが足かせになってしまうこと。トレードで言えば「ショートポジションを固定してしまう危うさ」みたいなもの。
「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」というレオンメギンソンの言葉(ダーウィンではない)をしっかり心に刻んで歩むべき道を考えています。
上昇志向の強い人は「固執して頑張り抜く」ことを重視するかもしれないけれど、私のような野良犬みたいな生き方をしてきた者は「即座に環境に合わせる」「逃げる時には逃げる」のを何よりも重視します。誰も助けてくれないのだから。
私は「勝つため」ではなくて「負けないため」に【機を見るに敏】でありたいといつも思う。