感染対策をしていたのに「感染」した具体例を2つ

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私が報道を見ていて思うことは、「感染した具体例」をもっと知りたいってこと。

感染した人たちは注意不足な人ばかりとは思えないわけで、しっかり感染対策をしているのに感染したというケースの「深堀り」を知りたいと思っています。でもそういう情報はない。

今回、ネットで「感染例」を2つ見ました。一つはイギリスはロンドンで仕事をしているTBSのカメラマン。若いのに悪化して入院したケース。もう一つは日本在住の日本人で、どちらも共通しているところは「どういう経路で感染したのか全くわからない」と。

ここですよね、一番の問題は。

我々は三密には近づくことなく、またアルコール消毒をきっちりやっていれば大丈夫だと思っていますが、「それでも感染する」という事実をどう考えるべきなんでしょうか。

このTBSのカメラマンはロンドンで入院したわけですが、あれだけ大騒ぎだったイギリスなのに医療機関の対応の良さ、ちゃんとシステムが出来上がっているのが体験談からわかり、大したもんだと思いました。

我々が住むマレーシアはどうなんでしょうか。ここが何よりも心配。ましてや最近は毎日の新規感染者数が3000人を突破し、そろそろピークならまだしも、「変異株の猛威」はこれから来るかも知れず、今までの一年以上に、私はこれからが心配です。

コロナ闘病記① 32歳TBSカメラマン 変異種まん延のロンドンで新型コロナに感染・入院 【発症~自宅療養編】

 

【悪化~入院編】

 

【コロナ病棟~退院編】

 

【独自】“変異型”の感染者語る「経路わからない」(2021年3月7日)

 

マレーシアで感染した場合、どういうふうになるのか、「隔離施設」の話を聞くとそれは「収容所」みたいにしか思えないし、我々日本人の感覚で言う「治療」が受けられるのかがわからない。そういう意味で、上に出した「イギリスのケース」は良いと思いました。

マレー語はわからないし、収容所みたいなところに入れられてどうなるのか。それなら私は自宅療養のほうが良いとは思うものの、悪化したらアウト。ましてや最近の変異株は「突然悪化するケース」が多いという現場の大阪の医師のレポートもあり、やっぱりマレーシアで感染したらかなりうまくないと今まで以上に思うようになりました。

やっぱりインドの状況を見ると恐ろしいですが、インド型の変異株の感染力の強さは半端ではないようで、あれがマレーシアや日本、世界に広がると、【今までとは全く違う状況になる】可能性も考えないとならないと思うんですよ。

これはインドで広がっている「変異株の占有率」の変化ですが、赤が今、猛威をふるい出した二重変異株。これが出始めてから他の変異株を消してしまうほどの広がり方。これがマレーシアに来たら、全く違うステージが始まるような気がします。

(参照:Hindustan Times)

私が間違いないと思っているのは、三密に近寄らないのは大事だけれど、「接触感染が多い」のではないかということ。日本でもこれを言い出した医師もいて、それに注意しろと。

接触と言っても「感染者との接触」という意味ではなくて、「モノに触ってそこから感染する」という意味です。Sarsの時もそうでしたが、「感染者のホテルの部屋の拭き掃除をした【布巾】を使い回すことから他室の客が感染した」という例がありましたが、私達には「誰もいなくて安全」に思える場所でも「ウィルスが手ぐすねを引いて待ち構えている」という意識が大事なんだろうと思っています。

上に出したロンドンのカメラマンも、汚染されたものを触って、「その手で目をこすったり、鼻や口を触ったかも知れない」と言っていましたが、私はここが大事なポイントだと思っています。

三密は避けろというけれど、なぜ「満員電車」では感染爆発が起きないのか。私は意外に「人から人へ」という見方は的を得ていないんじゃないかと考えています。

最近、「フェイスガード」も良いなと思うようになりました。

それは「飛沫を防ぐ」という意味ではなくて、あれで顔をガードしていると「自分が自分の目や鼻、口を触れない」から。だからもしウィルスがべったり付着しているものを触ってしまっても、手のアルコール消毒をしていればかなり危険度は下がるかもしれない。

随分前ですが、テレビのある番組で、「目や口には触ってはいけない」という実験をやっていました。でも被験者は「知らないうちに触ってしまう」例が多いのを見て、驚いたことがあります。

結局、いくら注意をしていても「気が付かないところでウィルスと接触している」ケースがあるから、「どこから感染したのかわからない」という結果になるんじゃないですかね。

14世紀だったでしょうか。ヨーロッパでペストが大流行して多くの人が亡くなりましたが、ポーランドだけは大したことはなかった。なぜか。ポーランドでは「酒を含ませた布巾でテーブルを拭く習慣があった」かららしい。

日本でも今では感染者の50%が家庭内感染ですので、飲食店だけを責めるようなやり方ではなくて、「出かけないでください」でもなくて、「家庭内での感染が多いから、家族が感染しているかも知れないという前提で対処してくれ」と大きく告知すれば、それだけで感染者は減るかもですね。

「想定外を想定するのは不可能」だと思いますが、それを想定できなかった人は感染する。そういうふうに考えるべきだと最近は思うようになりました。

我が家はいつも書いている通り、半端じゃない引きこもり生活をしていますが、通販は多用していますし、食べ物のデリバリも多い。つまり、外部からの人や物との接触は少なくないわけで、ここを簡単に考えないほうが良いと思うのは、前にアメリカの例であった「全く外出しないのに感染した女性」の例があったから。彼女は「ピザの配達を受けた」こと以外には考えられないと言っていた。

今はそこまで心配していませんが、いつマレーシアがインドのようになるのかはわからず、自分の生活範囲にごっそり感染者が出てくる可能性を考え、対処も考えておく必要はあると思っています。

私はコンドにあるミニマートにはちょくちょく買い物に行きますが、いつも客は私以外に誰もいないし安心するのですが、そういう安心が感染する原因かもしれないと思っています。

人と合わなければ大丈夫。これが落とし穴のような気がしています。

ところで皆さん、パルスオキシメーターはお持ちですか?

私はこれと酸素ボンベ(携帯用の小さなやつ)があるだけで、結構、安心です。少なくとも「自分の状態がわかる」し、何かあっても「救急車が来るまではどうにかなる」と思っていますから。また上のイギリスの例でも、パルスオキシメータの数値を電話で医療従事者に話すとすぐにそれに相手は反応して医者につなげてくれたというのは重要だと思います。

誰でも具合が悪いと「もう死にそうだ~~」なんて騒ぐのが普通ですが、電話の向こう側では「またか・・。軽症なんだろうに・・」と思っている可能性は大きいわけで、パルスオキシメータの数値はこれこれと伝えるだけで、相手は何が起きているのかわかるはず。

なんでも悲観的に考えるわけではないですが、「最悪を想定する」のは私の基本ですし、ワクチンにしても「効かない可能性」が言われている変異株もあるようですし、いつの日か、代替わりを続けるウィルスの中で、「今のワクチン」からすり抜けて広がるウィルスが台頭してくる可能性も考えないとならないと思っています。

これは「ワクチンが効かない」という意味じゃなくて、どんどん変異する株があるなかで「ワクチンが効かない変異株」が出てくれば元の木阿弥だろうということ。

コロナはいつか収束する。これは全人類の願いですが、海の波が止まることがないように、次から次へと新たな変異株に私達は襲われ続ける可能性も考えて人生設計、というと大げさですが対処方法は考えておこうと思っています。もしそういうことが起きなければそれで良し。

コロナが流行りだした頃に、インタビューに答えたマハティール氏が「これからはNew Normalに合わせて生きることになる」と言った言葉の重みを今になって噛み締めています。

【コロナの収束を待っていてはいけない】。マハティール氏の言うNew Normalはそういう意味だと私は受け止めています。

私達はワクチンに期待していますが、「ワクチンが効かないウィルスの出現」を想像したくない。でもそれを想像することさえしないのは、もしかしたら「思考停止」かもしれない。

「予想」じゃないんです。そんなのは誰にもどうなるかなんてわからないわけですが、「XXXの場合はどうする」という指針を考えておくのは必要かと。生活が維持できるのか、仕事は?収入は?身の振り方なり、「XXXXとなったらこのままでは生活できない」という自分の限度も把握しておこうと。

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