東京都では「救命を諦める」「命の選択(トリアージ)」が始まっている

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私は日本にいませんし、日本の報道を見ていますが肌感覚として今の状況が掴めないでいます。

私はいつも日本(東京含む)の状態は「さざ波」だと書いていますし、今もそう思っています。それはあくまで「数字上」の話ですが。

これはコロナで話題に出る国々の「死亡者のグラフ」です。4月1日から8月22日まで。7日平均。

この中の日本だけを表示してみます。

高橋洋一教授のさざ波発言で彼は随分と叩かれましたが、「世界と比べて」という意味で、私は間違えていないと思うんですよ。

そして今、日本の医療現場はかなり酷い状態のようですが、上のグラフでもトップクラスのマレーシアでは首相がICUにも余裕がある、良い方へ向いていると言い、規制緩和が始まっている。

一体どういうことなんでしょうね。

私はやっぱり日本の医療を信頼していて、日本では「ちゃんと治療をしようとするから、問題が出ている」ような気がしてならないのです。つまり、マレーシアだったら「当然、諦める」ような状態でも日本はとことん頑張るから、追いつかないのじゃないかと。

これは想像でしかありませんが、私はマレーシアの首相が「大丈夫だ」と言っても信用できません。日本は「データ的にはさざ波」なのに医療現場は大騒ぎ。マレーシアは世界のトップを走る死亡者を出しているのに、「余裕がある」という。

日本の人口割合で言う「病床数」は世界一とのこと。でも「コロナ用の病床」は少ない様子。これに関しては去年の時点で「増床するためにも使える予算」は6兆円もあったのに、殆ど使われていないという現状があるようす。またあの当時、医療従事者にも厚く金銭面の補助ができるようにということだったのに、それにもその予算は使われていないとのこと。

その予算をどう使うのかはそれぞれの自治体が決めるわけですが、なんでこんなことになったんですかね。その話なると「医師会」が話題に出てくるわけですが、私には詳しいことはわからず。

どちらにしても、東京では「助かる命も助からない」「命の選択(トリアージ)」も行われるようになったというニュースを見て驚くばかりです。

入院する病院が見つからない。また見つかったとしても限りあるリソースを全ての人に向けることは不可能で「助かる見込みのある人から助ける」、「助けられない可能性が高い人は諦める」ことが始まっている様子。またニュースを見て驚いたのは、それを「本人や家族にも伝える」ということ。

仕方がないのはわかっても、無念なんてもんじゃありませんよね。2021年8月23日のニュース。

 

私達は「運を天に任せる」しかないんですかね。

それは嫌だし、でも何をどうしたら良いのかもわからず、「ワクチンに希望を託す」ことしかできないんでしょうか。でもその頼みの綱のワクチンも問題がないわけではない。

ああ、またいつものように話題がずれますが、「インドに何が起きたのか」の動画を見つけました。

まず、インドがまさに地獄の様であった時点でのニュース。2021年5月1日です。このニュースを見ながら、あの当時、世界で何が起こり、自分は何を考えたのか振り返ってみると、インドは大変なことになっていますが、【対岸の火事】に見えた部分もあったのを思い出します。

マレーシアも日本も「そろそろ終わるかな?」と多くの人は思ったはずで、もちろん数字も低い場所で推移していただけ。そしてまさか今のこんなひどい状況になるとは私は思わなかった。これってインドには申し訳ないけれど、インドに対する昔からのイメージがあって、「インドならありうるだろうな」と思っていました。でも、マレーシアも日本も大丈夫だろうと・・・・。

 

あの当時、私は「マレーシアは大したもんだ」なんて思っていたんですよ。政府もしっかりやることをやって抑え込んでいると思っていました。そして日本よりもマレーシアの方がうまくやっていると思ったくらい。

そして数カ月後。様子は大きく変わった。

今、マレーシアは死亡者も新規陽性者も世界のトップクラス。そして日本は医療崩壊を目前に控えている。いや、もう起きているような様子。

ではあの地獄のようだったらインドはどうなったのか?今でもワクチン接種率はかなり低いのに、コロナはどこかへ消えてしまったようで、数字はどんどん減り、再燃する兆候は今の時点ではない。8月22日のニュース。

 

 

これもまた嘘の様。

またこの中で言われている「多くの人が抗体を持っている」という話。私はこれを知りませんでした。

そしてこの動画の中では、「その抗体は自然感染によるもので、結果的に集団免疫を獲得した」と言っている。

それと同じことをこのブログの読者がコメントに数日前に書かれていたのですが、私はどうもその辺は納得がいかないのです。上の5月のニュースを見てください。多くの人が重症化し、死んでいったわけですが、実はあの時、「70%以上もの人たちが感染した」と思います?

そして集団免疫が出来て、感染者も減り、死亡者も減ったと?

一瞬にしてあの広大なインドの70%の人たちが感染し、抗体を持ったというのはあまりにも出来すぎているような気がしてならないのです。もっと時間差があってしかるべきだし、またデータを見てみると、あの地獄の様は限定的な場所でしか無くて、全体から見ると「人口あたりの死亡者は決して多くはない」のね。でもインドは人口が半端じゃないから、絶対数は大きくて、私達はその数字に驚いてしまう。

あのときのインドの死亡者も新規陽性者もとんでもない大きな数字でしたが、インドの人口から見ると、大した数字じゃないのがグラフからわかります。

死亡者のグラフですが、2020年の1月からのグラフを見てみます。

そして、同じグラフでインドだけを表示してみます。この数字と私達がニュースで見たインドの状況とは大きな違いがあるのがわかります。

これを見ると、あの時のインドより死亡者が多い国々はあるわけで、それぞれの国はあの5月のインドより酷い地獄の様だったかというとそうでもない。そして今、まさにマレーシアはあの時のインドより酷い地獄の様になっていないとおかしいことになりませんか?でもそうはなっていない。その理由は、あの時のインドの地獄は「インド全体で起きたことではない」ということじゃありませんか?限定的な場所で感染爆発をしたから、医療も葬儀も間に合わなかった、というのが事実だと私は思うんですよ。

でもなぜかその後、「多くの地域の人達が抗体を持った」と。人口100万人あたりの死亡者の推移ですが、このインドの推移を見ると、「え?こんなもん?」って思いませんか?

この数値で「地獄になる」のなら、世界中の国々は「もっと恐ろしい地獄」になっていないとおかしいことになります。もちろん今のマレーシアもそうで、あの地獄の様のインドのときより、はるかに今のマレーシアのほうが【数字だけは】酷い状態。

だから~、ダボは一体何が言いたいの?なんて結論を急ぐ方もいらっしゃると思うのですが、私の話に結論はないんですよ。

ただ、巷で言われていることに疑問を持たざるを得ない事が多くて、それを書いているだけ。

前に書いた、政府の政策と感染者や死亡者のグラフの山谷が同期していないとか、アメリカのワクチンの接種を開始した瞬間に感染者や死亡者の数が激減したという不思議さ、こういうことがコロナには多すぎると思うんですよ。

AAAをしたらBBBになったというけれど、本当は相関関係はないのではないかと思うことが多い。

これは何を意味するかというと、「いろいろ言われていることは、自分の信条に沿うように捻じ曲げられて、あるいは利用されて語られている可能性がある」、【事実は違うところにあるのかもしれない】ということ。

結論を急ぐと、事実が見えなくなることがあるんじゃないですかね。本来、私達は「信じやすいことを信じる傾向がある」わけで、納得しやすいことこそ、実は間違えているケースが多いということを忘れてはならないと思うのです。そしてそのスタンスを失うと「プロパガンダに乗せられやすくなる」ってことでもあると思っています。

でもおかしいじゃないかと、こうやってデータを見ても、おかしいのがわかるだけで、では事実は?大事なキモは?その答えがどこにあるのかがわかるわけじゃない。

困ったもんです。

 

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