Standard Chartered Bankのウェビナーを見たけれど・・、【課税に関して】はよくわからない

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「海外所得をマレーシアに送金したら課税」の新しい税に関するStandard Chartered Bankのウェビナーに参加してみました。

結論からいうと、よくわからない。知らない単語や概念が続々と出てくるし、私の脳みそでは理解が難しい。(笑)

まず基本はマレーシアの一般的な人たちを対象としているわけですが、私にはマレーシアの常識がわかっていないわけで、彼らの論点も良く理解できないわけです。またウェビナーは約一時間でしたが、多くのケースを説明していたものの、個人個人が持つ疑問は多岐にわたるわけで、十分な説明がなされたとは思えません。

参加者からの「質問」は80ありましたが、それはそれは「こんなケースもあるのか?」と思うほどで、ウェビナーは価値があったと思うものの、参加者個人個人の疑問を解決できたかというと答えは「ノー」だと思います。

MM2H関連の話も出ましたが、「海外からの年金」「利子所得」あるいは「キャピタルゲイン」だとしても【マレーシアに持ち込めば課税対象】なのは間違いがない様子。(息子もウェビナーを聞いていたのですが、【キャピタルゲインは非課税】と言っていたと。確かなことはわからず))

海外所得にはいろいろなケースがあるわけですが、基本的に「海外で課税された所得」に関しては、それをマレーシアに送金(持ち込むという意味)すればそれらも全て「課税対象」。ただし、二重課税防止策は当然あるわけで、海外で支払った税金はマレーシアでの納税時に「税額控除」を受けられる。

マレーシアの税率はASEANのなかでも高率の様で、例えばシンガポールで得た収入にシンガポールで18%の税金を払ったとする。でもマレーシアでは24%だとすれば、差額の6%をマレーシアで納税ということですね。ま、これはどの国でも行われている普通のこと。でも租税条約を結んでいない国での収入がどう扱われるかの説明はなかったはず。

また海外で30%の課税で、マレーシアでは24%だとしても、当然、「払い戻しは無い」。

ウェビナーでの多くの時間が「ファンド」に関して割かれていました。ま、投資といえばファンドに投資するケースが多いのでしょうが、「マレーシアのファンド(登録されている)」なら非課税ですが、マレーシア国内のファンドでも海外に投資するファンドで登録されていないものは「課税対象」とのこと。私達が直接納税することはないと思いますが、そのファンドを扱う銀行なり証券会社が納税し、私達の手取りは減るということになるのではないでしょうか。

またシンガポールに働きに出ている人の数も多いわけですが、毎日シンガポールの企業に通い、自宅はマレーシアだとしても、税金の考え方は同じで「海外所得は海外所得」。

これはノマド、フリーランスが海外から利益を得ても同じで課税対象。でも前にも書きましたが、そのお金は「売上であって収入ではない」としても【収入は含まれる】はずで、確定申告が必要になるってことでしょう。

私は「マレーシアの納税申告書」を見たこともないのですが、それに「海外所得の欄」ができるそうで、MM2Hビザホルダーの場合は、そこだけに【持ち込んだ】海外所得を記入し申告納税することになるはず。当然、その時に「受け取った金額は売上である」とするなら、個別の商取引の詳細、原価、経費などの計算書の提出も必要になるってことですね。

個人事業主が申告納税するのと同じことを、MM2Hビザホルダーがやらなければならない時代が来たということでしょう。趣味で作った物を世界に向けて販売したり、アドバイザーやコンサルタントとして海外から収入を得る人も結構多いようですが、今後は全て「課税対象」となる。(年間5000リンギ以下なら非課税)

こういう仕事(アルバイト)にも課税されるということは、マレーシアはそれを「仕事」として認知するという意味かもしれず、【MM2Hビザホルダーは仕事をしてはならない】という制限と無関係とは思えず。ここも注意して見ておく必要もあるんじゃないでしょうか。

「資産をマレーシアに送金(持ち込む)ケース」ですが、これは収入ではないので「非課税」。でもその場合、それが収入ではないという証明が必要で、例えば「定期預金」「債券」の【満期、償還、解約】などは証拠があるはずでそれを提出する必要がある。

ただし、元金が100だとして、そこからの利益が15あるとして、115をマレーシアに持ち込めば「15に対しては課税される」とのこと。これは明言していました。

ま、細かい話はいろいろありましたが、それらの「基本的な考え方」はわかったものの、実際には様々なケースがあるわけで、「こういう場合は?ああいう場合は?」と参加者から質問が出ていたけれどそれに関する細かい説明はなかった。

また非常に重要な点ですが、「ビットコインなどの暗号通貨」を売買して得た利益ですが、ここのところは聞き逃しました。でもこれを「アメリカで売買し、利益をマレーシアに持ち込めば課税対象」になるのは明らかですが、マレーシアにも交換所はあるわけですよね?そこで売買した場合、あるいは換金した場合は「国内の所得、キャピタルゲイン」として非課税なのか、その辺はわからず。

今、改めて思い出しても、「よくわからない」という印象しかなくて、ただ間違いないのは「マレーシアは本気だ」というところ。

またMM2Hホルダーの「黙っていればわからないだろう」的な考え方はまさに脱税の確信犯になるし、今後は「全ての人がタックスファイルナンバーを持つ」ことになると思います。そして多くのMM2Hビザホルダーは課税されることになるはず。(我が家は全員タックスファイルナンバーは持っています。申告納税したことはありませんが)

ただし、上にも書きましたが「資産を持ち込む」のは非課税ですから、「このお金は収入ではなくて資産の一部である」と証明できるようなお金だけを持ち込めば(送金含む)大丈夫だと思いました。

年金をマレーシアで受け取るケースは「課税対象」なのははっきりしていますね。私だったら、まずとりあえずは【マレーシアへの直接振り込み】は止めて、次の手を考えます。

でも年金を日本(あるいは海外)で受け取り、それはマレーシアに持ち込むこと無く、「前から持っていた定期預金の【元本の金額のみ】を持ち込めば非課税となる」はず。

年金を毎年250万円受け取っていたとして、それは「送金せずに日本で溜め込む」ようにして、「満期になった、あるいは解約した定期の元本部分の250万円を送金」すれば、そしてそのお金はそういう種類のお金であるという証拠があれば非課税になるということでしょう。

結局ですね、様々なケースがあるわけで、課税対象なのか、非課税なのか、また非課税扱いとするにはどういう証拠が必要なのかケースバイケースで、私達は「自分で判断すること無く」「税理士に相談する」のがMustになるんじゃないですかね。

課税は最初の6ヶ月は暫定的な3%の税率ですが、その後は「累進課税となる」様子。

なるほど、とは思いますが、海外に債券を持っていた場合、そしてクーポンの受け取りが半年ごと、一年ごとの場合、その都度、持ち込めば(送金含む)課税対象となるわけですが、では債券がゼロクーポンだったらどうなるのか。(ファンドを売却して利益が出た時も同じ)

ゼロクーポンの場合は「定期的に受け取るクーポンは無い」わけで、償還時にまとまった金額を受け取る。アメリカの長期債もそうですが、1000万円を償還時に受け取った場合、その内の300万円はキャピタルゲインだとして、1000万円を送金したら300万円に課税されるのか。累進課税ですから、この場合、税率は高くなりますよね。だったら、ゼロクーポンとかファンドの売却益などは、しっかり考えないと数十%の税金(総合所得で計算)を払うことになる。それなら普通の毎年クーポンが支払われる債券にして、毎年、税金を払ったほうが額は少なくなる。あるいは利益部分は送金せずに定期にしておいて、3年後にそれを送れば「資産とみなす」ことになるんじゃない?

あるいは上の例で言えば、元本の700万円だけを送金すれば「非課税となる」はずで、またそれを3年間に渡って送金するならば、同じ証拠を3年間添付すればよいってことなんでしょう。

こんなのはほんの一つのケースでしか無くて、様々なケースを「どういうふうに金額の調整をするか」とか、どういう証拠を付けるとか、この辺を「自分で想像して実行する」のはリスクが有ると思います。

一番良いのは「持ち込まない(送金しない)」ということで、またお金も「資産の一部である」のがはっきり証明できるものだけを持ち込むとかするのが私の場合は良いと思っています。

ただ資金に余裕がなく、「海外の所得(年金含む)」はすぐに送金しないと生活が出来ない場合は、「課税されるのを覚悟」するしか無い。でも資金に余裕があればそれは回避出来る。おかしな話ですが、しょうがない。

また「日本に住む親族からの借金」という形をとったらどうなるんですかね。息子に借用書を書いて、息子の名前で送金してもらうとか、そんなインチキでも通ってしまうのか。いやいや、実際に息子から借金するのも良いでしょう。そして「年金を日本で溜め込んで、それで返済する」なんてのもアリなんじゃないですかね。

どちらにしても「自分勝手な判断は怪我の元」だと思うし、税理士と具体的なケースバイケースの細かい詰めをするべきだと思いました。殆どの人が「タックスファイルナンバー」を取り、毎年、申告納税することになると考えるべきだと思っています。

またマレーシアの銀行や証券会社を通して得た利益にも「課税対象」はあるわけで、自分が納税するのか、銀行が納税するのかは別にして、【今まで通りには行かない】と考えて、税金も支払うことを計算入れた上での【目標利回りを計算】し、【投資対象を選ぶ】ことが必要となるはず。

将来的には実際に納税も経験して、「こういう方法がある」みたいな【ノウハウ】が私達の中でも広まって定着していくんでしょうが、それには数年かかると思って間違いがないんでしょう。そもそも最初の納税とて2023年になるのかな?

どちらにしても日本なり海外からマレーシアに送れる資金がある場合は、もう年末に近いですが、ある程度の額を送金しておくのは重要だと思います。でもまとまった金額のお金をマレーシアで遊ばせておくわけにも行かず、海外でそこそこの利回りを得ているのであれば、【マレーシアで課税されても、その方が良いケース】もあるはず。とりあえず6ヶ月間は暫定税率の3%ですが、「3%で済むなら納税したほうが良いケース」もあるかも。でも暫定税率は6ヶ月だけですし、その後は総合課税で累進税率となれば、それも計算した上でお金の動かし方を考えないとならないのは仕方がない。

そんな余裕はないとなれば、定期的に送金される年金なり他の収入なりは「毎年、マレーシアで申告・納税することになる」のは間違いがないと思います。

マレーシアの所得税率はこんな感じ。

日本からの年金をマレーシアに持ち込み(送金含む)生活しているMM2Hビザホルダーの多くは「赤矢印」の納税を覚悟しないとなりませんね。

参照:Malaysia Business Connection X Mtown

本当に面倒くさくてイヤになりますが、そのうち、日本人会でもセミナーが始まるかもね。

今まで多くの日本人と意見交換をして気がついたことは、「(納税はせずに当局から指摘されたら修正申告をすれば良い」と考えている人が多いということ(日本の税務署に対して)。日本国内でそんなふうに考える人は少ないですが、なぜか海外に出るとそう考えてしまう事が多いのは不思議。

それはマレーシアでも同じで、ありとあらゆる種類のお金が送金され、キャッシュで持ち込まれ、また暗号通貨を使う人も出てくるであろう将来、「MM2Hホルダーの中で、無申告、故意の脱税をする人たちがいる」なんてニュースにならないことを私は願っています。

コロナの厳しいMCO中に、コンドミニアムの周辺をジョギングしていただけで逮捕され、裁判所に送られ、報道されたのを思い出しますが、「ちゃんと申告し納税することを促すために【スケープゴート】は必ず出てくる」と私は想像しています。

私はいつもあの手この手を考えながら生きてきましたが、「合法的にやる」のが基本中の基本。ま、グレーゾーンはしっかり利用するということでもありますが、犯罪者として名前や顔が報道されるのはまっぴら御免。(笑)

このブログには「キャッシュで持ち込めば見つからない」みたいなことをコメントに書く読者もいますが、私としてはそういう【脱法行為】をすることなく、「徹底的に節税をする」というスタンスでいますので、そのへんはご理解ください。

ああ、そういえば「海外発行のクレジットカードを上手く使う(日本発行のカードをマレーシアで使うとか)」なんて手もありますね。買い物だけじゃなくてキャッシングも出来るのがあるわけで、これは世界中で「所得隠しの方法」として定着していますが、私はこれに関しても推奨することは絶対にありませんので宜しくお願いします。m(_ _)m

(注意)
上に書いた様々なことは「正確でない」と思っていただいたほうが良いと思います。

こういう大事なことは他人の言うことを信用せず、「自分で確かめる」「専門家に聞く」のが絶対のお約束で、巷の噂や誰々さんがこう言っていたとか、そういうのは無視すべきでしょ。「ダボの言うことも全く信用できない」と思うぐらいがちょうどよい。(笑)

しかし不思議なのは、私が知っている範囲のマレーシア関連のブログでこの件に関して書いている人は皆無だと言うこと。

皆さんもう対策済みなんですかね。それともしっかり課税されるのはしょうがないと諦めているのか。あるいは申告もせずに放置して、世の中の動きを見ながら(これから)考えようとしているのか。

でも節税って世界中どこでも同じですが、「収入がはっきりしてから考えても遅い」んじゃないですかね。収入そのものを操作するという考え方が重要だと私は考えているし、「送金したら課税」というのはまさにそれそのもので、「送金するお金は収入ではない」という面目を保たない限り、「マレーシアで毎年使っているお金は【海外所得】とみなされて課税される」のが普通になってしまうじゃないですか。

あと2週間もしないうちに2022年で、1月1日を過ぎてからの送金は「基本的に課税される」という考え方で対処しなくてはならないはず。

まとまったお金をすでにマレーシアに持ち込み済みで、それの運用、切り崩しで生活をしている人が大半だとは思えないんですが、皆さん、どうする予定?

年金をマレーシアに直接振り込んでもらっている人は多いと私は想像していたんですが、そのまま放置したら「課税される」のはほぼ100%確実じゃないですか。

でもま、20%前後の所得税は課税されてもしょうがないと思えるならば、全く問題なし。

くれぐれも「放置しておいても大丈夫だろう」的な考え方はやめたほうが良いんじゃないですかね。

あの内務大臣が新MM2Hビザを発表する時に言った「MM2Hビザホルダーは国家安全保障に関わる」とか「真にマレーシアに貢献できる人に来てもらいたい」とか、「お前ら、ろくでもない貧乏人には来てほしくないんだよ」という意味の言葉を私は忘れることが出来ないんですよ。ましてや「多くのMM2Hビザホルダーは脱税している」なんて絶対に言われたくない。

所得税を払わないで済む方法はいろいろ考えられるわけですから、是非、行動しましょうよ。

あと2週間もしないうちに、課税は始まるんですよ~~~~。大丈夫ですか~~~?

まず、年金をマレーシアに直接送ってもらっている人は、とりあえずストップしたほうが良いんじゃないですかね?それがないと生活できないにしても、「課税される」のはほぼ100%間違いがないんですから。

海外に出た年金受給者は、租税条約の適用国に移住する場合は、年金事務所を経由して「租税条約に関する届出書」を税務署に提出して日本には所得税を払っていないはず。そしてそれをマレーシアで受け取ってもマレーシアでは【今年までは非課税】だったのが、今後は課税対象になる。

非課税のまま日本で受け取る事ができるのかどうか私は知らないのですが、それができればベストですね(でも居住国で課税されるから、日本では非課税というのが前提)。課税されるとなったら、住民税は非課税だとしても所得税率はどのくらいになるんでしょうか。総合課税になるんでしょうが、他に収入がなければ10%ぐらいですか?マレーシアの税率は上の表の通り。どちらから「低い方を選ぶ」ということになる?

私は年金を受給していないし、日本の税法はもう記憶の外になっていますので、この辺は全くわかりません。申し訳ない。

 

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