「ロシア側の論理」を知るのも良いかもしれない

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前の日記に、「ロシアの立場もわかるような気がする」と書いたことに反発を感じる方も多いと思います。

私としては善悪や責任をはっきりさせようという考え方はちょっと横に置いといて、一体何が起きているのかを知りたいという欲望が強くあります。それには「悪の権化」と言われるプーチンやロシアの立場を知る必要があると思っていて、でもだからロシアには責任がないとか侵攻が仕方がないとかそういうことを言っているのではないのはご理解いただきたいと思います。

私達が接する情報は、当然「西側の情報」「西側の視点」なわけで、それでも構わないという考え方もあると思います。私達は西側に住んで、西側の価値観で生きているわけですから。

でも私はそこに「傲慢さがあるかもしれない」とも思うわけで、私達の考え方に沿わない考え方、行動をする国を断罪して良いのかどうか。そんな国はないほうが良いのか。潰してしまえばよいのか。そこに疑問を感じるわけで、それは歴史的にも実際に起きた「十字軍の遠征」にしても、ナチの「ユダヤ人を根絶やしにしようとした」こと、そして中国で今、現在進行形である「チベットやウイグルの歴史そのものを消そうとする行為」を思い起こしてしまうわけです。

ぶつかり合いの中には「双方の考え方」が存在するわけで、「西側諸国からの視点でのみ判断する」ことが良いのかどうかは私にはわからず。

ロシアの歴史を簡単にでも知るのは良いことで、私は「ロシアは被害妄想に囚われている」と思っているのですが、それも歴史から簡単に想像できること。

ロシアって侵略好きな国と誰しもが思いますが、歴史上、ヨーロッパにしても大きな侵略はしていない。それどころか「侵略されたこと」は何度もあって、これは第二次世界大戦でも同じで、なんと2700万人が殺されたという。

この2700万人という数字は驚異的で、日本でさえも第二次世界大戦での死者は300万人と言われその悲惨さは常に話題になる。そういう意味で、他国の侵略によって数千万人もの被害があってそしてそれは歴史的に同じようなことが何度も起きていたロシアが「他国に対してどういう警戒心を持つか」というのは簡単に想像できると思うんですよ。

悪いやつの理屈なんか知る必要もないというのも一理あるかもしれない。でもそれは私達の世界で起きる犯罪もそうですが、「盗人にも三分の理」があると言われていて、それを無視して「自分の理想論や価値観」ばかり振り回しても良いことはないと私は考えます。

さて、ロシアの立場に立つとどんなことが見えてくるか。

もう数週間前になりますが、テレビ東京のニュース番組で「ロシア側からの視点で見るとどう見えるか」の番組がありました。これを見るだけでも、なにか違うものが見えてくるはず。

この動画は「ロシアの侵攻の前」に出たものであるのをお忘れなく。(2月9日)

 

何度も書きますが、ロシアの行動を正当化しようなんてことは全く考えていないことはご理解頂きたい。

でも行動の原点にあるものを全く無視すると、解決策も出てこないし、解決策を模索するのであれば、「相手の状態」「行動原理」を知るのが一番大事なんじゃないですかね。もしそれを無視して解決しようとするのは、そこに「解決とは違って、相手を殲滅する別の意志がある」としか言いようがないんじゃないでしょうか。

一歩進んで、「戦うための誘いに乗せられた」こともあると考えるのも大事で、ベトナム戦争の「トンキン湾事件」、イラク戦争の「大量破壊兵器がある」という話もでっちあげなのはすでにバレていること。

特にアメリカは「正当性を重視してストーリーを作ることに長けている」のは間違いがないと私は思っていて、だからこそ世界は安定して、アメリカの庇護のもとで生きている日本人が幸せなのは「作られたもの」であるという意識は大事だと思うんですよ。

これは私達日本人も真剣に考えるべきことであって、「盧溝橋事件」「真珠湾攻撃」、そして「東京裁判」とは一体何だったのか。私達の知らないところで何が起きていたのか。何が画策されたのか。そんなことに興味を持つのは大事だと私は思っていて、何十年も経ってから「実は・・」という話がいろいろと出てきたり、機密指定文書が時と共に公にされて教えられていたのと違う事実が見えているのを見過ごしては駄目だと思っています。

そして同じことが今でも起きているかもしれないと想定することも大事だと思っています。「真の戦争」とはそういう見えないところで起きているのかもしれない。私達が知ることが出来るのは、「その結果」として表面に出てきたことのみ。そして「歴史は勝者が書く」。これはしょうがないですが、とても残念に感じます。

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