【コロナ関連】今までどうも有難う~ > マレーシア政府

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5月1日からマレーシアでは大幅に規制が緩和されましたね。

我が家も含めて多くの方々が喜んでいると思います。

でも「規制が緩和された」だけであって「コロナが終わったわけではない」し、【これからは自己責任で頑張って欲しい】【政府はもう貴方達を助けません】ということだと私は理解しています。

ワクチンに関しては、私は【世界的な人体実験】だとしか思えないのは今も同じで、決して少なくない人が亡くなったし副反応、副作用は想像以上に多かった。だから「できればワクチンは打ちたくない」と考えていましたが、息子たちがワクチンを打つと決めてからは親である私達も「同じリスクを取るのが当たり前で、毒まんじゅうでも食べよう」と考えるようになりました。

でも私は決して政府や製薬会社が悪いとは思わなかったし、緊急事態下において「全ての人が安心安全と考える方策は無いのが当たり前」で、【犠牲が出ても推し進めるしか無い】という政府の立場はよく分かるし、逆に安全安心に重点を置きすぎれば「対応が遅れるばかりで、全体としては大きな問題となる」と考えたであろうことも理解できます。

ワクチンを、製薬会社を、そして政府を【悪の権化】みたいに言う人も少なくありませんが、私は真逆に考えています。全ては「私達のため」を大原則として存在したし動いてきたと思うし、この3年間で「人の善意」もきっちり見えたし、私はその善意を信じようと思っています。でもそれは「私が思うように世の中が動いているという意味ではない」のは当たり前のこと。

問題が出たらそれに個別対処をしていこうという考え方のはずで、私もそうするしか無いだろうと思ったものの、不安が大きい人にはこれを受け入れることが出来ずに政府や専門家、製薬会社に不信感を感じる人が多かったのもこれまた当然だと思います。

これはマレーシアに限らずどの国も同じなはずで、そして行動制限にしても「これなら絶対に大丈夫だ!」という自信があった国はなかったはず。【これで行くしか無い】というのは医学でも科学でもなくて【政治的判断】でしかないにしろ、私は「私達を守ろうと良く頑張ってくれた」という感謝の念で一杯です。

「ワクチンは打つな」「そんな行動制限は意味がない」と批判の声も大きかったにしろ、【では何もせずに様子を見ましょう】なんてことになれば私はリーダー失格だと思うわけです。

でも犠牲になった人も少なくなく、行動制限によって破産倒産した企業や個人も多く、その事象に対して十分な救済策があったかどうかは疑問があるにしろ、【あれはやめろ、これもやめろ】という意見を聞くわけにも行かず、逆に【あれをやれ、これもやれ】も聞けないのも当たり前。

どの政府も【四面楚歌の中から活路を見出そうとした努力を私は認めたいし感謝もしたい】と思っています。

もちろん政治家も専門家も製薬会社も【善意だけで動くわけもない】のはいつでも同じで、それぞれの利権、立場、名声、組織を全く無視するわけにもいかず。逆に「特定の個人や事業体に多くの利益が生まれる状態を作る」のもことを迅速に動かすためには必要なことで、政府から専門家、事業体など【全ての人に私心があってはらなない、誠意だけで動くべきだ】なんていうのも理想論でしか無く、世の中がそんな風に動いたこともない。

【ワクチンを金儲けに使っている】と批判する人たちの声も大きかったですが、【儲かるから、良いものを早く開発して世に出そう】と製薬会社も考えるし、政府だってそれを後押しするのが当たり前じゃないですかね。そして製薬会社が「責任の免除」を得ようとするのも当たり前で、それは政府が被るべきでしょう。

そういう意味で、ワクチンにしても行動制限にしても、私はマレーシア政府に対しては「私達のために本当によくやってくれた」と感謝の意を表明したいと思っています。

ただ犠牲を伴った方々も多く、そういう方々や事業体に対してはこれからもまだやれること、やるべきことはあるのだろうし、今までの出来事をきっちり調査し問題点の洗い出しを誠意ある専門家に任せたいと思っています。でもそれは決して「責任追及を目的とするものであってはならない」と考えています。これからは【弱者救済がどこまでできるかが焦点】だと考えています。

今、ウクライナがとんでもないことになっていますが、「コロナとの戦い」も同じだと私は考えていて、ああしろこうしろ、あれは駄目、これも駄目という意見や主張は様々であって、それを言う人は自分は正しいという前提に立っているから本人は真剣だとしても、その通りに世界が動くわけもない。

勝利に「100%の完全勝利」なんてあるわけもなく、方策のマイナス面に注目してそれに反対する人たちも当然出てくる中、どうあるべきかを判断するのは簡単ではないと思います。反対派は「その一点に注目している」わけで、それを解消することが全体にどれだけの影響があるのかを考えるのはリーダーの仕事。あっち立てればこっち立たずの中で判断しなくてはならないリーダーのプレッシャーは半端じゃないのは私達の日常とて同じなはず。「批判は必ず起きる」のを前提に考えるべきで、その批判を元に「駄目な政府」と烙印を押すことはできないけれど常にそういう勢力が存在するのは日本の政治そのものを見ていても感じること。

私は政府に100点満点を望むのは無理であって、51点を取れば良しと思うくらいです。限られた時間とリソースの中で、全ての人を助け全ての問題を解決することは不可能だと思うから。

そういう意味で、マレーシアは私にしてみると「決して落第点ではない」と思うし、問題だらけのワクチンにしても行動制限にしても【私達を守るために彼らは尽力した】と考えています。

結論を出して前に進まなければならないことをするのがリーダーの役目であって、全ての人の意見を聞くのも無理。全ての人に問題が出ないようにするのも無理。そういう意味でもマレーシア政府や政策決定に関わった専門家の方々は良くやってくれたと思うしお礼を言いたいです。ここは「出来たことに注目する」のか「出来なかったことに注目する」のかで見方は180度変わる。

ただ、日本の政策を見ていてある日、気がついたことがあるんですよ。どうしてこんなバカみたいな制限をするのかと思っていたとき、フト「アンケート」を見てみたらそのバカみたいな制限を望んでいる人が多かったこと。

結局、政府も専門家も「民意を重視している」んだろうと。でもその民意とは【プロパガンダで作られる】わけで、本来どうあるべきかとは関係がない。これも困ったもんだと思いましたが、どんな良策でも民意が付いてこなければ政権は倒されるってことなんでしょう。

でもそんな民意との狭間で日本もマレーシアも頑張ってきたと私は思うわけです。

今まで本当に有難う。ご苦労様でした。m(_ _)m

さてさて、ワクチン接種の強制はなく、ワクチンパスポートも必要なく、行動制限が大幅に緩和されるようになりましたが、これらは考えようによっては【もう政府はあなた達を助けませんという意思表示だ】と考えるべきで【コロナはまだ終わっていない】し、また感染者が増えている国や地域もあり、そしてまた新たな変異株も見つかり、それらが今後私達にどういう影響をもたらすかはわからない。

マレーシアでは新規陽性者数は減っているものの、そもそもちゃんと検査をしているのかは疑問だし、感染しても無症状の人も多く、そして明らかに重症化は減っているわけで【感染しても報告しない】人たちは多いだろうと想像しています。

【重症だという自覚がない限り、検査もしない】という風に人の心は動くんじゃないですかね。

実は、正直なところ、私もそう考えてしまいます。症状もないのに自宅で抗体検査をしようとも思わないし、「こりゃヤバそうだ」と自覚があって初めて「検査をしてみよう」と思います。また世の中には「自主隔離も出来ない立場」「仕事を休める状況にない人たち」も多いはずで、中には「自分は陽性」なのがわかっても【黙っていよう。周りに迷惑がかからないようにすれば良い】と考える人は決して少なくないと思います。

だから私は「新規陽性者数」は全く信用できないと考えていて、その代わりに今まで以上に「重症者数」「死亡者数」をしっかり見ていこうと思っています。

で、今のところ、マレーシアでは「重症者数、死亡者数」においても大きく改善しているのが見て取れる

「症状が軽ければ良いじゃないか」と世界は考えていて、それは全くその通りでまさに「風邪と同じ」ようになるんでしょう。

でも私達のコロナとの戦いはまだ3年目であって、まだまだわからないことばかりで【安心するには早すぎる】と私は考えています。

少なくとも年寄りや持病を持っている場合はなおさら。

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