コロナ、そしてウクライナ戦争で世界中で物価が上がっている様子。
私が住むマレーシアではどうなっているかの体感はほぼ無い、というか、前から結構じわじわと物価が上がる傾向に変わりはないという程度の感覚。
かつて言われていたような「日本の物価の３分の１」というのは無いにしろ、物価の高いオーストラリアから渡って来た私達にすると「オーストラリアの物価の３分の１」はほぼ間違いがないと思います。また「同じ物品の価格を比較する」のではなくて、マレーシアには安いものが多いのね。これは食料品も一般的な必需品も同じで、安い物品を選べばかなり出費が抑えられる国なのは間違いがない。
ま、「安かろう悪かろう」という商品はいくらでもあるということですが。
ただ日本は物価の値上がりが凄い様子。
これは日本に住んでいない私にはわかりようがないのですが、このニュースを見て、こりゃかなりたいへんなことになっていると思いました。
こういう物価高は、以前から日本が持っていた「インフレ目標２％」とは全くの別物で、【コストアップインフレ】じゃ全く意味がないですよね。購買力が上がったことによるインフレじゃないわけですから。
これらの値上がりをそのまま売価に転嫁出来る企業ならまだしも、吸収しようと思ってもできずに値上げとなっても、消費者の収入が上がってるわけじゃないから【景気の停滞は間違いがない】んじゃないですかね。
自ら株式投資もしたことがない岸田さんが「株を買え」というのも馬鹿らしいと感じます。それを考えた側近たちも株式運用で利益を出すのは決して簡単ではないのを知っているのかどうか疑問。
でも過去からの値動きを見れば、「ほら、買っておけば儲かったでしょ」みたいなことはどんな時代でもあるわけで、そんなど素人が言うようなことを国家の戦略にされてもねぇ。
「国が買い支えます」ってことなんだろうか。（笑）
しかし、世界が大変動をしている時に、「株を買え」って面白いことを言いますよね～。私にしてみれば、そういう時には「キャッシュポジションを多くして様子を見る」べきだと思うぐらいで、「今から積極的に株式投資をしろ」なんていうのは【ギャンブルしろ】というのと同じだと私は思う。
国が投資している分も、一般国民の投資分も【同じ様に大幅下落する】ようなことを想定していないんですかね。それが起きたらどれほどの大混乱になるのか。
日本はまだ「国民が金を持っている」から助かっている部分があるという考え方は非常に大事じゃないんですかね。
そもそも「収入が十分じゃないから株式投資でもするか？」という考え方が大間違いだってのがわからない政権を持った国民は不幸なんてもんじゃないと思います。
「普通に働けば、普通に収入も増える国」。それを目指すとなぜ言えない？
今、ちょうど政権内では骨太の方針を決めている最中ですが、問題がかなり多そう。
自民党内部では「積極財政派」と「財政健全派」と真っ二つに分かれてぶつかっていますが、岸田さんは間違いなく財政健全派で、自ら景気刺激策を出すことはありえない。せいぜい、「収入が少ない人は投資をしろ」という程度。
これもおかしくて、国民に投資をしろと言う前に、「国家がもっと投資をしたら？」と私は思う。国は緊縮財政。でも国民は積極財政で行けと？これほど国民をバカにした政策ってないと思う。
でも私に言わせれば「無能の極地」に見える岸田さんの支持率はとんでもなく高い。本当に日本人って岸田さんの何を見て良いと思っているのか私にはさっぱりわからず。でも「何もしない人」だからメディアも叩かない。そして「メディアが叩かないと支持率も下がらない」ということなのかと思ったり。
せめて「国は積極的に投資をしますから、みなさんも波に乗ってください」というなら良く分かる。
こんな説明動画がありました。こういう状況なのを知っていたほうが良いと思いました。
高橋洋一氏の話も聞いておきましょう。