円安で一番儲けたのは誰だ?なぜ誰もそれを言わない?

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日本では円安の影響を受けて企業も店舗も個人も苦しんでいますよね。

輸出関連企業はウハウハで、大企業が多いですから「企業収益」「内部留保」の増え方も物凄い。この数ヶ月で【経費無しで売上が40%増えて、その分は丸儲け】だから「来年度の法人税は大幅増だろう」とのこと。

ところがも~~~~っと儲けてるやつがいる。

日本政府と言うべきか、財務省と言うべきか。

彼らは「外為特会」(外国為替資金特別会計)という財布にお金をしこたま持っている。このお金を使って「為替介入をする」わけですが、その金額は100兆円、120兆円と言われている。

良く「外貨準備高」と言われるお金は、日銀が持つものと財務省が持つこの外為特会の合計とのことで、大半は外為特会のお金。

でその金額は100兆円以上。

こんなにいらないんじゃね?と思うのは当たり前で、「外国為替平衡操作(為替介入)」の為にそれだけのお金を溜め込んでいる国は無いんだそう。また過去における日銀(財務省)の大きな介入でも10分の1の額も使ったことがないらしい。

そもそも世界の為替の基本は「変動相場制」で、国がそれを操作すべきではないもので、だから勝手に介入すると世界から批判を受けるわけですよね。

でもそんななくても良いほどの大きなお金を財務省は「特別会計」という国民からはよくわからないお財布の中にごっそり持っている。

そしてその多くは【米ドル】。

つまり1兆ドルというとんでもない額の米ドルを持っている。

で、今、円安で米ドルは高くなっている。1ドル145円を超える場面もあった。

ということは?

40兆円というとんでもない額の【含み益】がある。(ドルの平均取得価格は104円と言われている)

今回、日銀(財務省)はドル売り介入をしましたが、これって我々の感覚でいうと【一部の手持ちドルの利益確定をした】のと同じことでしかない。どのくらいの資金を介入に使ったのかはわかりませんが、少なくとも【1兆円を超える額】の利益は出たはず。

でもどの政治家もメディアも「その利益をどうするつもりか?」と政府に聞くことさえしない

今の日本の問題点は【需要と供給のバランスが悪い】、つまり需要が少なくてそのギャップがあるから常にデフレ圧力があったわけですよね。そしていくら金融緩和をして市中にお金を増やしたところで、そのお金を使って新たに事業を大きくしたり設備投資をする企業も出てこない。需要がなくて売れないのはわかりきっていますから。

だから需要が少ないのなら、【政府がそれを補うべき】というのが財政出動派の考え方なんですね。つまり公共事業でもなんでも政府がお金を使えば、それすなわち需要で、多くの企業が助かり、回り回って国民にもお金が行き届き(収入が増えるということ)、購買意欲も湧いて来る。

インフレ目標2%というのは、ベースに「需要が供給を上回る」ことが必要で、需要が小さなうちにインフレになるわけがない。(今回のようなコストアップインフレは別)

でもこれを言うのはタブーなんですね。

需要も供給も「民間に任せるべき」であり、「政府が支出するべきではない」という考え方を財務省はしていて、皆がそれに従うようにあの手この手を使う。「借金が一人1000万円」という言い方もそれで、これ以上、借金を増やすべきではないと洗脳している。

これに挑戦したのが元安倍総理で、彼の提唱したアベノミクスの第二の矢がそれだったんですね。でもそれは封印された。やらせてもらえなかった。それどころか消費税増税まで財務省に飲まされてしまった。

私のような安倍支持派が何を悔やんだのかというのはまさにそれで、第一の矢で市中にお金は潤沢に流れた(金融緩和)。だからそこで財政出動で市場に火をつければ全体が盛り上がるだろうという作戦だったわけです。ところが財務省はもちろん、メディアも左派もそれに大反対。民意で選ばれた自民党の総裁であり総理である安倍さんでもそれを押し通すことは出来なかった。

左派は馬鹿の一つ覚えみたいに「公共事業は駄目」と言い続ける。確かに景気も良く、必要もない公共事業に大きな支出をしていたこともあるけれど、景気が悪く需要が少なく需給ギャップが大きな場合は公共事業でもなんでもやるしかないということが彼らには理解できないのね。

公共事業悪玉説は根強くて、今、日本中に修理が必要な橋梁がゴマンと放置されているそうじゃないですか。地震大国なのに国土強靭化も進んでいない。

でも安倍さんの同じ考え方を持つ「積極財政派」はどんどん大きくなり、彼らが推す「高市氏」が総裁になればまた日本は変われるチャンスがあったのだけれど、なんと岸田氏は「財政健全派」。はっきり言えば緊縮財政派。

だから「お金を貯め込むこと」はしても、「お金を使おうとはしない」総理大臣。当然、組閣もそういう人たちで固めている。岸田氏の腹心、参謀と言われるあの木原誠二官房副長官も財務省出身。

今の円安で、国民も企業も苦しんでいるのに、何十兆円もの【含み益】があるのにそれを使おうともせずに、「住民税非課税世帯に5万円の支給」なんてケチ臭いこというばかり。

国民に金がなくて購買意欲も低いのに経済が上向きになるわけがない。このままでは未来永劫、デフレ圧力が強く、コストアップインフレが来てもそれを売値に転嫁するのは難しく企業や店舗は益々弱体化する。日本はもうすでに最悪のスタグフレーション(不景気の中のインフレ)に入っているのを明確にするべきでしょう。

こんなときだからこそ、そしてコロナからの回復に弾みをつけるためにも「消費税減税」でもすれば一気に日本は明るくなるんじゃないですかね。でもそんなことは「絶対」にしない。それどころか増税を企んでいるフシがある。防衛増税は必ずやると私は読んでいます。

何をするにもお金が必要だから、「その原資は?」と問われれば防衛費増大派にしても、消費税減税派にしても「赤字国債をもっと出せ」とは言いづらい。

だったら、財務省が抱え込んでいる「外為特会の膨大な含み益」を使えばいいじゃないですか。そもそも100兆円を上回る資金そのものが必要なのかという考え方もある。外国はそんな大きな資金を蓄えていないのもツッコミどころじゃないんですかね。

要はですね、外為特会の資金が100兆円あると言われていたのが、今は含み益を入れれば140兆円を超えるわけだし、極論を言えば「この半分を切り崩す」という判断だって全くおかしくないわけですよ。それこそ何十兆円というお金が空から降ってきたのと同じで、それをうまく使えば需給ギャップも狭まるし、それはつまり国民の収入も増えて需要が高まるという意味であって、良いんじゃないですかね。

国民の一世帯に100万円のボーナスを出したって有り余る金がある。子供が生まれたら100万円、二人目には500万円、三人目以降には1000万円出しても使い切れないほどの金がある。たとえ一過性の補助でもいいからやってみろと私は言いたい。

でもそれをいう政治家はいない。当然、メディアも言わない。これって「経営が駄目になった企業に銀行から経営陣が入ってきて【銀行管理】になった企業と全く同じ」なのね。だれもその役員に口ごたえする人はいない。できない。したら自分の身が危なくなる。

日本って自殺願望があるんじゃないかと私は思うくらいです。

政治家は選挙で選べる。しかし財務省の役人を選挙で選ぶことは出来ないし、彼らの方針を国民が変えることも出来ない。あの安倍さんさえ、財務省には歯が立たなかった。

もしも財政出動が危険だとしても、それを国民が望むのであればトライしても良いんじゃないですかね。その責任は国民が取るべきものであって、国民に選ばれたわけでもない財務省がノーと言い続ける筋合いはない。

でもそれは政権を自民党が握っているからでもあって、第三の保守勢力が政権を取れば、【公務員改革】もできるかもね。

そんなのは無理だと思う人が多いですが、私はオーストラリアで驚いたんですよ。政権が変わると役所の末端の人事まで変わるのね。でも考えてみれば当たり前で、新しい政権は国民の負託を得たわけで、公約通りに進めるには「それに従う公務員しか使えない」じゃないですか。当然、政治家の言う通りに動くわけで、それを「忖度だ」なんて誰も言わない。公務員の仕事は選ばれた政治家に忖度するのが仕事だと私は思うくらい。

でもなぜか日本では「政治家の言うことを聞かない官僚」を良しとする風潮がある。なんなんですかね。政治家が暴走したらそれを止めるのはメディアと選挙民の役目であって、官僚の仕事じゃない。ある意味「面従腹背」でもいうことを聞くのが官僚で、政治家に抵抗し続けるってなんなんですかね。選挙で選ばれたわけでもないのに。

野党?日本の野党って「市民団体に毛が生えたようなレベル」で、政権なんか渡したら国家そのもの存続に関わる大惨事になる。そしてそれはすでに経験済みでしょう。

私はこういう日本に素晴らしい未来が来るとは全く思えなくて、またこの状態は「民主主義でもない」と思うんですよ。【官僚独裁主義】か?モリカケの加計学園問題も根っこにそれがあるのに、なぜかメディアも左派も問題の根本を無視して「政権打倒のネタ」にする。森友学園問題も財務省が初動ミスを隠すがゆえにあそこまで問題が大きくなった。

これが当たり前の日本じゃ優秀な人材、企業は自由で広い世界に目を向けて日本を出ていってしまうのも当たり前だと思うんですよ。また海外の教育を見ると、日本の教育は明治時代から変わっていないように感じるし、これからの時代に合った教育をしないと「機械の部品を大量生産する」ような罠から出られないようになると思う。

でも日本になんらかの「気づきの連鎖」が起きれば、とんでもなく凄い国になると思うんですよ。日本が本気で動き出したら、それにかなう国は無いと思うぐらい。だからこそ、あの大戦の後にアメリカは日本の牙を徹底的に抜き、骨まで粉砕して、未来永劫、自立できない国に作り変えた。あの憲法も進駐軍が素人を集めて9日間で書き上げて押し付けたものだと、日本国民は知っているのか。

目覚めろ、日本!

立ち上がれ、若者!

わけのわからない年寄りは・・・・、ま、いっか。(笑)

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