景気が悪くなっても稼ぐ「投資、トレード」方法

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世の中を見ていて面白いと思うのは、【景気が悪くなると収入も減る】という考え方が常識のようになっていること。

これは「給与所得者」ならそうかもしれない。勤めている会社が「景気に利益が左右される」という一般的な会社であれば、会社が損失を出している時に給与アップを考えても意味がないのもわかる。これは小売業を含むサービス業も同じで、それどころか減給やリストラが気になる。

でも近年、収入は給与所得だけではなくて、「投資、トレード」に目を向ける人も増えて、中にはその副業が給与所得を超えるようになって「FIRE」への足がかりをつかむ人が増えている。

こういう話があちこちからチラホラ聞こえるようになると「私も・・」と思うのが普通なわけだけれど、まだまだ固定観念に縛られている人が多いと私は思うわけです。

例えば投資だとすれば、「株でも買おうか」と思うわけで、日本政府も投資優遇制度「NISA(ニーサ)」なるものを作って、「投資をしましょう」と雰囲気づくりをする。でも突然、投資だなんて言ってもわけが分からない人が多いから【それでは投資信託にしましょう】と業界はそれを煽る。

私はまずここで、「これって誰が喜ぶ仕組みなのか?」を考える必要があると思うわけです。

そもそも株式市場というのは、経済活動の根源で、株式市場があるから企業はお金を集められる。また株価が上がれば株主は嬉しいし、企業も企業価値が上がるし、より「資金調達が簡単になる」わけで、【株価が上がると皆が嬉しい状態】ですよね。つまり、政府も業界も「関わる人達すべてが【株価は上がること】を是とする」世界。

これって市場を形成している【先発組】が良くなることを意味していて、「これから市場に参加しようとしている投資家が良くなるわけじゃない」んじゃないですかね。つまり、「新たに参入してくる人たちを利用して、先発組が良い思いをする」ってことでしかなくて、「貴方もこちら側になりませんか?」という誘いでしかないと思うんですよ。

新規参入した人たちは儲からない。すでにそこにいる人達の「餌」あるいは「肥料」になるだけと言っても良いかもしれない。ただ新規参入者もそこで生き延びているうちに、「新たな投資家(買い手)が入ってこないとこのシステムは成り立たない」ことに気がついて、いつか「新規参入者を集める側にまわるべき」なことに気がつく。そして段々と自分の居場所を見つけられるようになるのかもしれない。

投資信託も同じで、資金を集めて「株を買う」のは同じことで、投資家は楽ができて、サービス提供企業は手数料収入も増えて、その動きが広がれば当然、株価も押し上げられるわけで、「投資信託で儲かる」となれば、益々、そこにお金が流れ込んで、これまた良いこと尽くめ。

投資信託を売る側としては、「客は売買を頻繁に行わない」という利点があるのね。そしてこれは株式市場システム全体を保つ役割を担うわけです。このシステムで一番困る人達は「買ったり売ったりする人たち」であって、何よりも嬉しいのは「買ったまま放置してくれる人」なわけですね。こういう人たちが「株価を安定させ、より高値を作る土台になる」わけですから。

株式市場には「市場参加者は株価が上がるように一致団結する」という基本があると言っても過言じゃない。

「貴方も投資をしませんか?」というのがどういう意味なのか、これでわかるはず。これは「私達が儲けるために貴方が必要だ」という意味でしょ。

そしてですね、景気は動くし、企業価値もどんどん変わるわけで、どうしたって「株価が下がる時は来る」わけで、その時に、「下がり分を受け入れてくれる人たちの存在が重要になってくる」わけです。それは「自分の意志で売買をしない人たち」であり、「評価損が増えても後生大事にその株を売らずに抱えてくれる人たち」だというのがわかりますよね。

そういう人たちが多ければ多いほど、ビッグプレイヤー、プロたちは嬉しいわけで、「自分たちは高値で売り抜けることが出来る」わけです。

でももしも新規参入者たちが、「値が上がってきたら適当なところで利食いをする」とか、値が下がってきたらすぐに損切りをして撤退するようになったらどうなると思います?これって「高値安定を維持するのが難しくなる」し、ビッグプレイヤーやプロにしてみると「自分たちと同じことをするプレイヤーが増えてやりづらくなる」わけで、「カモが減る」ことを意味するんじゃない?

だから業界の中枢の人達は「短期売買はダメです。長期で持ちましょう」、「下がっても慌てて売らずに、下げたら買い増しをするぐらいのつもりでいましょう」、「大きなお金を一度に動かそうとせずに、毎月、少しずつ買い増しするのがベストです」と言い続ける。

これが私の考える「株式市場参加者の本音」です。だからそれに乗ってはならない。カモになるだけだと思うわけです。

でも投資信託で利益を出した人、業界筋は「実際に利益が出ているのだから良いじゃないか」という。このブログにもそれを言うコメントがありました。投資信託こそがベストだと。基本は長期投資で、月々買増するのがベストだと。

これが怖いところは、本当にそう信じる人が増えると、本当にそれで利益が出るシステムが出来上がるってこと。カモがどんどん増えて市場が大きくなると、カモの中でも大きく儲ける人たちが出てくるってことなんですね。でもそれは「マルチレベルシステムに似ている」とも言えるわけで、「先に手を出した人が儲かるシステム」で、その話を鵜呑みにして後から入ってきた人はどうなるかわからない。でも「疑問を持つ人が少なく、新規参入者が増えれば増えるほど、このシステムはうまく働いて市場規模はどんどん大きくなる」わけです。

それを「バブル」と呼ぶんですね。そしてそれが起きたのが、かつての日本の不動産であり、株式市場なわけです。

こういうことって大なり小なり常に起きていて、そういう動きに乗って利益を出すのは良いと思うのですが、「その動きを狙って儲ける」のと、「言われるままに動いて利益が出た」のとは大きな差があるわけです。

私は「バブルは素晴らしいチャンスだ」と思っています。でも「自分がそのバブル作りに利用される側であってはならない」わけで、「バブルを理由する側でありたい」と思うわけです。

利用する側であるためには、「買うタイミングと売るタイミングは自分で考える」ってことなんですね。「始めるのはいつでもOK」とか、「長期投資で持ったままでOK」というのは「利用される側の考え方」でしかないのはわかるはず。

そしてですね、バブルはいつか弾けるのが普通で、「その時には逃げたい」し、「逆に下る時にも利益を出すことを考える」のが大事なんですね。これが出来ない限り、「安定収入を得ることは不可能」ですし、「相場が上昇するときにしか利益を出せない」とするなら、「下げ相場が何年も続いたらどうするのか」という大きな問題にぶち当たる。

そういう将来を考えた時に参考になるのが「過去の動き」です。-

日本は安倍政権で株価が上がった。アメリカは長い期間、順調に株価は上がってきたわけですが、【大きく下がることは過去には何度もあった】じゃないですか。それを無視して、「今のところ、良い成績が出ている」ことだけを見て、「株式投資は儲かる。投資信託も悪くない」という考え方って、私みたいに50年間、市場を見続けて参加していると、【そう簡単には行かないぜ】と思うわけです。

それに反発して出てくる考え方は「短期的には波があるけれど、長期で見れば大丈夫」という考え方。私はこれは「素人をその気にさせる騙しの手口」だとしか思えないんですよ。

この50年の「日経平均の動き」を見てください。これが現実で、「株を買えば儲かるぞと皆が大騒ぎする時代」と「株なんか買うやつは馬鹿だという時代」が入れ代わり立ち代わり来るんですね。これは本屋を見ていると面白いのですが、株が上がっている時には「投資のすすめ」「私はこれでXX億稼いだ」みたいな本がずら~~と並ぶのね。でも株価が低迷するとそういう書籍は本屋から減ってしまう。

でも業界も政府も「株式投資をしましょう」という姿勢は絶対に崩さないのね。「投資をしてくれる人が増えないと株式市場システムそのものが成り立たない」わけですから。

でも私達個人投資家が生き残るためには、「下げ相場でも利益を出す必要がある」のはこういうチャートを見ればすぐに分かること。

でも流石アメリカは凄いですね。早くからアメリカ株に注目していた投資家はうまく行ったと思います。

1990年からDOWの動き。

それでもチャートをよく見ると、「半値まで下がったこと」があるのがわかるし、それが元に戻るまでにかなりの年月がかかったのもわかるわけで、近年の動きも下降していて、これがいつになった元に戻るのか。これはナスダックも同じで、株式投資なんかしなければ良かったと思っている人はかなり多いはずなのね。「待っていれば大丈夫だ」と自分に言い聞かせても、【儲けるつもりで買ったのに、下げ続けるのが平気な人は少ない】のが現実。

そして2022年のピークの時には「コロナ対策で莫大な資金が市中に供給され、それが株式市場に向かい、【バブル状態だ】といわれていたんですね。

やっぱり私が思うに、「買って放置」「他人任せ」でうまくいくことって世の中には無いと思うべきじゃないかと。

それでうまく行った人たちがいても、同じことが自分に起きるかどうかはわからない。つまり、これって【ギャンブルと同じ】だと思うんですよ。

だからやっぱり「多少のノウハウを持って、自分でタイミングを見れるようにする」のが大事じゃないんですかね。

「タイミングなんてわかるわけがないじゃないか」というのも正しいと思います。「これから下がる。これから上がる」なんてことは絶対にわからないと思ったほうが良い。

でもチャートをちょっとしっかり見てもらいたいんですよ。【多少なりとも方向性がど素人でもわかる】んじゃないですかね。

◯ 今は上がっている
◯ 今は下がっている
◯ 方向性が見えない、わからない

この3つの動きしかないわけですが、多少なりともそれはわかるんじゃないですかね。だとすれば、それを利用しない手はないと思うわけです。

◯ 上がっている時に買う
◯ 下がっている時には買わない
◯ 方向性が見えない時にはタッチしない

私はこれだけで良いと思うんですよ。でも世の中では「安く買って高く売るから儲かる」という原理が頭から離れない人は多いのね。だから「逆張り」をする。つまり「下がっているからこそ買いたくなる」ケースは多い。でもこの逆張りってかなりの技術が要求される売買方法で、素人に簡単にできるとは思えないのね。でも安くなったら「目をつぶって買え!」という人は多い。

でもそれを実行した人は日本株でどれだけ悲惨なことになったかは、チャートを見れば簡単に想像できるはず。そもそも、下がっている時に「どこで下げ止まるかわかるのか?」という問題がある。これも実際にやってみると、「この辺で下げ止まるだろう」と思って買っても「まだ下がる」「もっと下がる」なんてことが普通に起きるのね。これは誰しもが経験すること。

実は私も何度もそんなことは経験してきましたし、私はチャート分析に重きを置いていますが、かつては「オシレータ使い」で、それを重視しすぎる傾向がありました。つまり「買われすぎ、売られすぎ」を見てしまうのね。「そろそろ反転するだろう」なんてね。これのたちが悪いのは「当たることも少なからずある」ってこと。そしてこれが当たったときの快感ってハンパじゃないんですよ。まさに宝くじで大金を得たのと同じなのね。そして「他人からも褒められる」わけですよ。「流れが変わる場所が良くわかりましたね~」なんてね。

でもそんなことばかりやっていても「大穴を開けることも多くて」、私はここから抜け出すのにかなりの時間が掛かったのですが、今ではやっぱり「トレンドに乗る」ことしか私には生き残る道はないと思っているわけ。

だから
◯ 上がっている時に買う
◯ 下がっている時には買わない
◯ 方向性が見えない時にはタッチしない
となるわけです。

これはバリバリのプロでも同じこと言う人は多く、「上がっている時には買い上がれ」「下がっている時に売り叩け」というのが私は正解だと思っていて、「安く買って高く売れ」というのは、そうじゃなければ利益は出ない当たり前のことを言って、「株価の下支えを素人にやらせる考え方」かもしれない。実際に、「安くなったからそろそろ買おうか」というのはかなり危険なケースが多いと思う。

実は、今日、書こうと思っていることはそのことじゃないんです。これはいつもの通りの前置き。

要はですね、【株価が上がっていれば利益が出る】という自分の中にある大前提をぶち壊す必要があるってことなのね。この大前提があると「不景気になったら利益は出ない」事が起きる。これじゃうまくないんじゃないですかね。もし投資やトレードが副業だとすれば、「不景気なときこそ利益を出したい」はずなのね。また私みたいに投資とトレードを生業とする場合、「いつでも利益を出す必要性がある」わけです。不景気だからって利益も無く、霞を食って生きることは不可能だから。

でも一般の人は思うのね。「不景気で株価が下がっている時に、どうやって利益を出すのか。そんなことは不可能だろう」って。

これの答えは簡単で、「為替」を考えてみればすぐに分かるのね。

たとえば「円安と円高とどちらが良いか」はその人の立場によって違うわけですが、円高が良いと言う人は、「株高が良い」というのと同じなわけで、では円安になったらどうする?株安になったらどうする?というのを考えないとならないのね。【どちらかの動きでなければ利益が出ない】というのは困るわけで、ではどうするかと言えば、「円を売る」「円を買う」両方を使い分けるじゃないですか。そもそもJPY/USDだとすれば円安とはドル高で、円高とはドル安なわけで、株のように「上がっていれば利益が出る」というのはおかしなことになりませんかね。円が上がるなら円を買えば良いし、ドルが上がっていればドルを買えば良い。つまり「円を買ったり売ったりする」のと同じこと。

株も為替と同じで、「株が下がっているなら、その下げで利益を出せば良い」ってことでしかないのね。

相場の世界って、「上がっても下がっても利益が出せる世界」なのを忘れてはうまくないわけです。

「上げているなら買いたいのだけどなぁ・・・」なんてことに拘る必要はなくて、「下げているなら空売りすれば良い」ってことなのね。

◯ 上がっている時に買う
◯ 下がっている時には買わない
◯ 方向性が見えない時にはタッチしない

これに
◯ 下がっている時に売る
◯ 上がっている時には売らない
をプラスすることが出来るのが相場の世界。

つまり、「いかなる場面でも利益を出すチャンスがある」ということ。

これは「金(ゴールド)」でも同じで、「金が上がりだすと買おうと考える人は多い」ですよね。でも金が下がりだした時に空売りしようと思う人は少ない。せいぜい、金を持っていればそれを売ろうと考える程度。

これってなんかおかしくないですかね?

2010年からの金(ゴールド)の動き。

このチャートを見て、「こういう時に買えば良い」となんとなく思う場所があるんじゃないですかね。と同時に「こういう動きの時は撤退するべきなんだろうな」とか。

ではこういうチャートだったら?

これはこれで、「買うとすればこの場所かな」とか思うわけじゃないですか。

でもこのチャートはひとつ上の「金(ゴールド)」のチャートの【上下を反転しただけ】なんです。だから「買うとすればここかな」と思った場所は「売り場所」なわけです。

意味がわかりますよね?

この「買い」も「売り」も同じ様にするには、現物取引では出来ないんですね。現物は新規で買うことしか出来ないわけで、「持っていないものを売ることは不可能」。それは株も同じだろうと考えがちですが、「株を借りて来て売る(空売り)」という方法がある。また相場の世界は「現物だけではない」わけで、先物、CFD等があるわけです。FXもそうですよね。円を買う、円を売る、あるいはポンドを買う、売るにしてもどちらも可能で、現物を持っている持っていないは関係ない。

でも株の場合、「空売りを素人はするべきではない」と多くの人は言う。どうしてだと思います?

色々理由をつけるケースがありますが、本音は「株が下がるような行動をしてもらいたくない」ということじゃないですかね。上にも書いたように、「株が上がっている(皆が買う)状態が、一番良い状態」なわけですし、「下げで利益を出そうなんてとんでもない」ことなのね。「素人は買うことだけ考えてろ。売ろうなんて考えるな」ということだと思います。新規参入者や素人って「大事なカモ、飯の種」なわけですから、【買うこと以外はしないで欲しい】のが本音でしょう。

実際に、世界では空売り、あるいはショートに関しては規制が設けられているケースが多いわけで、「買うつもりで市場に参加します」という投資家は大歓迎ですが、「売るタイミングを見て売るつもりです」という投資家には来てもらいたくないのは当たり前なんですね。

ここで重要なことは「現物を売買するのが基本」と考える人が多いけれど、それは「自分で自分のチャンスを潰している」のとイコールだと考える必要があると思うわけです。ここが不動産とは違うところで、「不動産で利益を出すには、現物を買って値上がりを待つしか無い」じゃないですか。もし「これからはタワーマンションが値下がるだろう」と読んでも「持っていないマンションを売ることは出来ない」のね。ところが先物の世界では「持っていないものでも売れる」わけです。FXもCFDも同じ。

「コンスタントに利益を出す必要がある」場合は、どうしたって「上げ相場、下げ相場の両方で利益を出す必要がある」わけで、「下げ相場の時には布団をかぶって泣きながら上昇するのを待つ」なんてことはしないでよいわけです。「待っていたら結果的にどうにかなった」なんてことももちろんあるわけですが、これって「自分の運命を天任せにしている」ことになるわけです。

今一度、日経平均の50年のチャートを見てください。あのバブルの頃に株に飛びついた人たちがどうなったのか。私の友人に「持ち続けた」のがいるのですが、「待ち続けてよかった」と言います。何十年、我慢したんですかね。こんなことなら「債券でも買ったほうがよい」んじゃないですかね。

でも「上がると思って買った」のだから、それとは逆の「下がると思って空売りした」というのがあっても良いじゃないですか。

売り買いが同じ様にできれば、好景気だろうが不景気だろうが関係なく利益を狙うことが出来るわけです。

「遊び金で投資してみようかな~~」というのなら、「買うだけ」でも「長期投資」でも何でも良いと思うんですよ。宝くじを買うのも良いし、海外のカジノへ行くのもありでしょう。

でも「確実に資産を増やしたい」「増やす必要がある」「生活費も捻出したい」となったら、運任せにはできないのね。

ところが「簡単にはいかない」のも確かで、「医者になりたいと願うばかりで勉強もしない、学校にも行かない」としたらどうなるのかってのと同じなのね。でもやることをやれば、必ず「芽は出てくる世界」だと私は断言しても良いと思っています。

でも大事なのは「意識改革」であって、常識や固定観念に囚われたままでいくら勉強をしても難しいのね。特にいつも書いている「恐怖と欲望を抑え込む」のが何よりも重要で、それが出来ない限り、何十冊の書籍を読み、どれほどのセミナーに出ても勝てるようにはならない。でもその逆もあって、重要なポイントを理解していると「単純移動平均線」を使うだけで利益を出し続けるオバーチャンが昔からいたり。今の時代で言えば、「平均足とストキャスティクスだけで十分」というトレーダーも存在する。

この辺は「頭の良い人ほど難しい」と言っても良いのかもしれなくて、「私はそこそこ頭が良い」なんて自信がある人は「意識改革が重要だということに気が付かない」のね。だからこの世界って「理論武装だけは素晴らしく、実績がでないような人がごっそりいる」わけです。

私は2023年は大きな波乱が来るかもしれないと思っていて、それはウクライナ戦争の行方であり、中国の動きでもあり、世界の異常気象の影響が見えてくる年でもあると思っていて、また世界のトップであり続けるアメリカの変化であり、米ドルの覇権が変化しだす動きもある中で、これほど先行きがわからない時代って今までになかったような気がしています。そしていつの時代にも「天変地異」が起きる可能性はあるわけで、【何が起きても対処できる自分であることが要求される時代】だと思っています。

でも巷では「株式投資をしましょう~」「投資信託が良いですよ」「長期的に見れば大丈夫です」みたいな、なんだか50年前と全く同じようなことを言っている。

これって「一般人はどうせわからないのだから、適当にごまかしておけば良い」みたいなものを感じるんですよ。そして「投資は自己責任です」という一言を付け加えておけば何が起きても責任追及されることはなくて、うまく行けば「ほら、良かったでしょ?」で終わる。酷いもんだと思いますわ。

でもそれで初めて「スタートラインに立ってみよう」と思う人も増えて、そして当然、皆がうまくいくはずもない中で「大事なポイントに気がついた人たちは生き残り、大きく育つ」となるのなら、今の「投資をしましょう」という動きも良いのかもしれないと思ったり。

と言いつつ、昔から言われているように【参加者の80%は損をする】という現実は変わらないと思っています。

ええ~~~?そんなに損する人ばかりなのか?と思う人は多いと思うけれど、実業界はもっと厳しいと私は思っていて、「独立・起業してからの5年後の生存率」ってもっと恐ろしいのが現実だと、中小企業の世界で生きてきた私は間違いないと思っています。

でも多くの人は独立・起業をしたこともなくて、そして「給与所得」しか得たことがない人って、まさか「稼ぎ続けるのがそれほど難しいのが世の中だ」というのがピンと来ないみたいなのね。でも自分で独立・起業してみれば世の中ってどうなっているのかすぐに分かる。(笑)

世の中を簡単に考える人が多いのかもしれませんね。だから投資にしても負ける人が多いのは当たり前だと私は思っていて、「よし、やってみよう」と突然、貯金をおろして株を買ったりする人が多すぎる。これで簡単に利益が出るのなら、世界から貧困は無くなると思います。

でもそういう厳しい世の中を前提に考えると、「投資、トレードの世界」って【意外に生き残れる確率は高いかもしれない】と私は思っているわけです。そしてこの世界の特質ですが、「青天井」だということ。こんな世界を私は他に知らない。でもそれはその人の「器の大きさに比例する」と私は思っていて、なかなか小心者が大きくなれる世界でもないのね。でも小心者は小心者なりに生きていける世界だとも思っているわけです。

どちらにしても、世界が大不況になろうが、戦争が起きようが、日本が沈没しようが、どんな状況になっても「利益を追求できる仕事」は【これしか無い】というのは間違いないと思っています。

ああ、上の方で書き忘れたことですが、たとえば「アメリカ株に投資する」とします。それも個別株じゃなくてインデックスが良いなと。その場合にはETFという手もあって、「相場が上昇すると利益が出るETF」が一般的ですが、「相場が下落したら利益が出るETF」もあるのね。それも実際の動きの3倍の損益が出るようなものまである。ま、これはレバレッジを掛けて「買う」「売る」のと同じことですが、それが簡単に「ETFを買う」ことで可能となる。

たとえば、S&P500 Bull Index 3X shares。これはS&P500が「上がる方向」に投資するETF。それもインデックスの動きの3倍の動きになる。目盛りに注目してください。値動きが大きいのがわかるはず。

これは上とは逆の「下げれば利益が出る」S&P500 Bear Index 3X shares。値動きの大きさが半端じゃありませんよね。

これらはいわゆる「デリバティブ」ですが、この世界って「世界最大のカジノ」みたいなもんで、値動きの大きな物っていくらでもあるのね。

それはビットコインも同じで、先日、ビットコインも面白いかもしれないと書きましたが、ここのところ、動き出しましたね。あっという間に1割2割の利益が出る世界。でも損するときも大きいわけで、私はこの手のものにはあまり興味がありません。値動きが大きなものはそれなりの張り方があるわけですが、結局、怖くて大きくは張れないじゃないですか。一瞬にして年収に近い利益や損失が出るものって私には恐怖にしか思えないわけで、それらを売買するにしても「小さな額」しか張れない。ということは1割2割利益が出ても「全体からしたら大したことはない」わけで、だからこそ「損しても大したことはない」わけですが、【ギャンブルのような楽しみはあっても、資産運用とか資産防衛には使えない」と考えています。

ビットコイン 日足

でも「選ぶ対象がいくらでもある」は良いことだと思っていて、またそれぞれに「必勝法はない」にしても、出撃しても良いとき、位置ってのはやっぱりあって、広く市場を見渡す癖をつけるのは良いんじゃないですかね。

また今回は詳しく書きませんでしたが、オプションもあってこれは株や先物などとは全く概念が違う稼ぎ方ができるもので、オプションを主戦場にしているトレーダーも多く、オプションの売り戦略は生き残る確率も高いと言われている(失敗したときの損失は大きい)。またプロは、オプション、先物、現物を組み合わせ、トータルで利益を上げ、ヘッジもするのが普通で、本当に奥が深いと思います。

投資?トレード?私もちょっとやってみようかなと思う程度の人は、【手を出すべきではない】と思いますが、「真剣に向き合ってみよう」と思う人は是非トライしてみたら良いと思います。でもしっかり勉強しないとどうにもなりませんし、経験も積み重ねる必要があるし、そして上にも書きましたが大事なのは「意識改革」なのね。これって経験がある人にはすぐわかるはずですが、経験のない人にこれを説明するのが非常に難しいのですが、「心のおもむくままに行動すると必ず負ける」のがこの世界だということです。でもそこに気がついて、どう対処するべきかわかれば、どんどん勝てるようになるはず。

相場の動きって「上がる」「下がる」「動かない」という3つの動きしか無いのに、なぜ参加者の80%は負けるのか不思議だと思いませんか?これは「心の動きに任せると負ける」ということなんです。だから「売買ルールを決める」事が重要になるのね。そのルール作りも簡単ではありませんが、「ルールを作ることによってフラフラ動く心の動きを排除する」わけです。世の中では「システムトレードが重要」と良く言いますが、これはそれを意味しているわけです。

ここを理解するのが初めの一歩で、これに気が付かない限り何十年やっても勝てるようにはならないのね。でも気がつけば、伸びるのは早い。そういう世界です。

激動の2023年。今までとは違う発想の稼ぎ方を覚えるチャンスかも知れません。

911のNY多発テロ、311の東日本大震災で株式市場が大きく動きましたが、その時に大損したり倒産した投資家は多いですが、一財産作った投資家も多くいるわけです。ただそれを口にだすのははばかれるからあえて言わないだけで、私のトレード仲間の中にもそういう人たちはいます。

「上げる」「下がる」は同じことなのね。

これはギャンブルも同じで、もしルーレットに「赤、黒」「奇数、偶数」「前半、後半」みたいな賭け方がなくて、「赤だけ、奇数だけ、前半だけ」だったらギャンブルにならないじゃないですか。でも多くの投資家はそういう状態で投資をしているってこと。ボクシングを片手だけで戦っているようなもの。

私が不動産投資に全く興味がないのも、「下落時に利益を出す方法がないから」です。また「今日、売ろう」と思っても売れないし、素人に取って「買う時は高く、売るときには安い」のが普通で、【誰にでも時価で売買できるものではない】ということ。そして手数料は高く、不動産の維持は面倒なだけじゃなくて維持費は掛かるし、「何か起きても地面を剥がして持って逃げることも出来ないから」です。(笑)

でも不動産関連の企業に投資をするのは良いとは思っています。REIT(Real Estate Investment Trust)も面白いのかもしれない。私は投資対象として見たことはありませんが・・・。

どちらにしても「投資とは現物を売買することだという固定概念を壊す必要がある」ということ。

為替も同じで、これからはポンドが上がると思うならFXでポンドを買えば良いだけのことで、わざわざ現物としてのポンドを買う必要はない。またこれからは「円高だ」と考えたとして、今、キャッシュは円しか持っていなければ【円を買うことは不可能】ですよね。でもFXで円を買えば良いだけのこと。

世の中には「現物好き」って非常に多いのね。特に「年寄りに多い」わけですが、若い人でもそういう人はいて、「それは時代遅れである」ことを自覚するべきかもしれない。

私がマレーシア・リンギットを多く持ちたくない理由として、「現物の売買しか出来ないから」というのもその大きな理由の一つです。今の時代、為替でも商品でも「上がると思えば買える」「下がると思えば売れる」のが普通で、現物に縛られていると「利益を出す方法が限られる」のね。そして現物取引って「間違いなく手数料が高い」わけで、売買を繰り返す内に「元本は削り取られるように減っていく」わけです。

私にとって「不動産投資ほど難しいものはない」のですが、「XXのYYという不動産物件は買うべきだ」というのがわかる人なら、株式市場でも商品市場(先物)でも「何を買うべきか」なんて簡単にわかるんじゃないかと思うくらい。そして実際に「現物を買う」のも良いし、時代の流れとともに「下がりそうだ」と読んだら【先物などでつなぎ売りをすればよいだけ】なのね。これで「利益確保は可能」だし、保持している妙味はないと判断すれば、現物も売ればよいだけのこと。マレーシアリンギットの問題点は、それが出来ないってこと。だからマレーシア・リンギット建ての資産を持つ人は「為替の変動からその資産を守る手立てが無い」わけです。

不動産投資が上手い人は世の中に多くいるけれど、「為替の変動からどうその資産を守るか」という話を私は聞いたことがないんですよ。私にしてみると、そういう人たちは「株を買って放置する人たち」とおなじに見えるのね。もったいない話だと思うし、世界を股にかけて不動産投資をしているプロ達も「為替は無視」しているんですかね~~~。私はありえないと思っていますが。

でも為替のヘッジが出来る投資家なら、「不動産は値上がりしているけれど、為替が弱い国」の物件でも投資対象となるんじゃないですかね。

これって債券も同じで、「いくら高利回りでも為替が弱い国の債券は買えない」じゃないですか。でも為替ヘッジの方法を知っている投資家なら、そういう債券も投資対象となるということ。でもマレーシア・リンギットの場合は為替のヘッジは不可能。キャッシュを売買するしか無い。(全くヘッジが出来ないわけじゃないけれど、一般的ではない)

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