想像していた以上に【金融クライシス】の危険がある様子。どうしよう・・・。

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私は前の日記に書いたように、今回のアメリカの中堅銀行の破綻は「大きな問題ではない」と考えています。

でも世の中はそうではないようで、他の銀行、ヨーロッパにも飛び火しそうな勢い。

株式市場では金融セクターが売られていますし、金融セクターの【債券市場】も大荒れの様子。

この債券市場が大荒れ、つまり売られてるのは【我が家を直撃する】わけで、座視しているわけにもいかない。な~~んて思う投資家の不安が広がって益々債券が売られているのでしょうが、さてどうしましょう。

我が家は【危ない】と話題に出てきている銀行の債券も持っていますし、もしそれが現実のものになってしまうとかなり大きな損失が出る。

今、売れる内に叩き売るのが正解なのか。

しかし私にはやっぱりなんとなく納得ができない昨今の動きで、既発債が下落しても償還時には100の値に戻って償還されるわけで、株価の急落とは全く性質が異なる。簡単に言えば、「定期預金が売買できて値がつく」のと同じで、どれほど売られて安くなろうが、逆にどれほど高くなろうが、「満期時には預け入れた金額に戻る」ことになる。

つまり「含み損が大きい」と言っても、株式が暴落したのとは意味が違って、償還まで待てば債券価格は100に戻る。それなのに大騒ぎして「取り付は騒ぎ(Bunk Run)」が起きたからこんな事になったんじゃないですかね。もちろん破綻した銀行が健全であったとは思わないですが。

その余波を食らって自社の債券が叩き売られれば問題は大きくなるし、信用度が落ちれば「新発の債券は安くなければ売れない」わけで(利回りは高くなる)、新たな資金調達が難しくなる。当然、株主を含めた投資家は逃げるし、その銀行は窮地に立たされる。

我が家も逃げるのが正解なのかもしれませんが、やっぱり相場と同じで「損切りは簡単ではない」のね。ましてや今回の騒動は「作られた感」があって、陽動作戦に乗せられる感覚があるんですよ。

こういうときに私みたいなど素人は困るのね。世の中が平和で順調に動いているのが大前提になっていて、波乱が起きたときにどうするべきかのノウハウがない。私は「債券投資と長期投資を別に考えている」のですが、そりゃ債券投資も償還まで持つということは長期投資に間違いがないわけで、私が常々書いてきた「長期投資は難しくて苦手」なのは債券投資にも当てはまる。

でもこういうことも想定してポートフォリオも組むわけで、かと言って破綻が見えてきたときに放置するなんてのは論外だし、どうすればよいのやら。

「ギャンブルはしたくない」とするなら、叩き売るのが正解。でもその決断は今の私にはできない。

私は個人投資家で良かったと思います。これが銀行や生保、投資会社だとすれば【担当者の責任が問われる】わけで、私みたいにボーっと出来ないはず。「保持の継続」を決めても「社内や顧客に対するそれの説明責任もある」わけで、事業として投資をしている会社や担当者は大変だと思います。当然、CDSも大幅に値上がりして、「破綻か?」という不安が広がる。

当然、「リスク回避」をいの一番に考えるはずで、だからこそ今回の事象が世界に広がるんでしょう。でも「勝負師」に取っては、ここは大きなチャンスでもあるのかもしれない。売り浴びせておいて、底値を拾うなんてことを企んでいるヘッジファンドもいるに違いないと思っています。

あのリーマンショックですが、リーマン・ブラザーズが危ないと囁かれた時にリーマンの株式や債券を持っていたらどうしただろうか。悩んだ挙げ句に、リーマンと共倒れしたような気がしないでもない。

これって本当に難しいと思っていて、「損切りは早くする」のは鉄則でも、それは私は短期売買でのルールであると思っていて、長期投資の場合は「良い時悪い時」の波を乗り越えて持たなければ大きな収益は見込めないんじゃない?でも致命傷を受けそうな時には撤退するのも当たり前で、だから「長期投資は難しい」と思うわけです。

私は今までこういう大きな選択を迫られたことってあまりないんですよ。

でも思い出すのはJAL(日本航空)です。JALが破綻するという噂が立って株価がどんどん下げてきたときに、私は「政府は絶対にJALを守る」という信念があったのね。だからかなりの額を突っ込んだわけです。まさにギャンブル。

ところが、ある日、私の口座の面倒を見てくれている担当から電話がかかってきて、【危ないからすぐに売ってください】と言われ、「わかりました。売ってください」とお願いしたわけです。これってほんの数日遅れただけでゼロになっていたのが、その担当からの電話で助かりました。でも当時の年収分は損してしまった。でも今回、もし破綻の波が広がると、損失はその規模を上回るわけで、決して内心は穏やかではありません。

しかしまぁ、私の過去の中小企業の経営(日本在住時代)も同じで、常に「倒産リスク」にさらされていました。結局、倒産することは無かったけれど、泣く泣く撤退、事業縮小なんて何度も経験があるし、サラ金からお金を借りたこともあるし、今、思い出すと「良いことってあったのかなぁ」みたいな気もします。(笑)

これはやっぱり中小企業のオヤジであった私の父も同じで、そして周りの知人たちも同じで、【倒産せずに存続できればラッキー】みたいな世界だったのを思い出します。当然、倒産した知り合いは多いし、いつのまにかいなくなった、廃業したなんてのが普通。私の父もやむなく廃業をしました。でも倒産しなかっただけ良かったという印象です。今でも生き残っている友人知人は【皆無】で、殆どが行方知らず。

ま、そんなことを思い出せば、今回の件は最悪のことが起きても我が家が破綻するわけでもないし、大騒ぎすることか?みたいな気もしてきます。

でもこの30数年、オーストラリアに渡り、そして今マレーシアに住んでいますが、ぬるま湯に浸かって生きてきました(徹底した安全運転)から、こういう危機に対する耐性がいつのまにか無くなっているのに気が付きます。

やっぱり私は投資家とか経営者とか、そういう意味での才能も資質もなかったんだなぁと思う今日このごろ。(実は20代に、私は経営者向きでないのは気がついていたので、会社を大きくすることは考えなかった)

でも、このブログでいつも書いている【短期売買】にはその才能も資質も必要がないのね。だから出来たのかもしれない。

私がこの戦法を考えてやりだした二十数年前は、仲間からは「こまねずみ戦法だね」とバカにされました。今、それを思い出すと、「こまねずみ」どころか【クズ拾い】みたいに私のことを見ていたのだろうと思ったり。でもクズ拾いでも大いに結構。クズでも拾うのがうまくなれば、【ロットを上げる】ことによって【クズが金塊に変わる】わけですから。

私はその戦法で大儲けできるほどにはなれませんでしたが(これは腹の大きさに依存する)、近年、若い人たちが短期売買で何十億、何百億稼ぐ人が出てきて、世の中の考え方は大きく変わりましたね。でも面白いもので「短期売買は駄目だ。やめておけ」という専門家は多い。当たり前ですよね。Buy and Holdしてくれる人が減ったら株式市場そのものが成り立たないのだから。

ちなみにこれと同じものを暗号通貨にも感じます。若い投資家が多いと思いますが、皆さん「ガチホすることが大事」という。ガチで保持するという意味で、Buy and Holdしろと。でもそれは詭弁であって、そうじゃないと暗号通貨の市場が保てないからでしょう。でも「売らなければ利益の確定も、下落への対処も出来ない」わけで、「ガチホだ~~」なんて言っているうちに「プロ集団は売り逃げする」のは暗号通貨市場も同じじゃないですかね。それどころかヘッジファンドと同じで「売り浴びせる」なんてこともやるんでしょう。

私にしてみれば、半端じゃなくボラティリティーが大きく、乱高下する投資対象なのに「Buy and Hold」を決め込むのは自殺行為に思えます。でもま、トレード技術がなければ【高値で買って安値で売ってしまう】(心理はそういう風に動く)なんてことが多いわけで、ガチホも良いのかもしれない。でもそれはただのギャンブル。

ま、お人好しやのほほんとしている人はカモになるだけなのは、世界中、実業も相場の世界も、なんでも同じなんでしょうね。それどころか「真面目にやっていればどうにかなったサラリーマン」の世界もそれだけじゃどうにもならない時代に突入。

面白くないですね~~。

さぁて、どうしましょう。久しぶりに一生懸命、悩んでみます。

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