しかしまぁ、日本もアメリカも株式市場が凄いことになっていますね。
日経225(先物) 日足。
ナスダック(先物) 日足。
思い起こせば急激なアメリカの利上げからシリコンバレー銀行の破綻をキッカケに「リーマンショックの再来か?」なんて言われ、銀行の破綻は相次ぎ、そして経済指標を見てみると「不況の波が押し寄せるだろう」と見えるのに、株式市場は「この世の春」みたいな動き。当然、アメリカがそうなら日本もそれを後追いする。それどころか「日本の株が安く放置されている」と世界が気がついたようで、まさに「日本株買いが殺到している」ようにも見える。行き場のないお金が株式市場に流れ込んでいるようでもある。
現実的には「アメリカの銀行からの預金の引き出しは継続中」で、なおかつ商業用不動産が酷いことになっていて、貸出金利の高騰、貸出基準の厳格化もあいまって、大型倒産もささやかれ、そしてそれは個人用不動産にも波及するだろうと言われる。その他の経済指標を見ても、私には全く将来が明るくは見えない。
だからこそFRBは「6月の利上げを見送った」はずなのね。インフレそのものはまだまだ継続中でIMFは「追加の利上げが必要」というのに。
一体、何が起きているのか私には全く分からないし、今の動きを全く予想できなかったし、今の動きの理由も良くわからない。
こういう状態なのに、投資じゃなんじゃと語ることの馬鹿らしさを感じています。(笑)
ま、これは今更始まったわけじゃなくて、「全くわけが分からない動きをする」のが常で、だから私は「長期投資は難しい」「私には出来ない」とこのブログにも書き続けてきました。
でもどういう形にしろ投資なり資産運用をする限り、「市場の動きは無視できない」し、予想なんかできないとしても「将来の動きを考える」ことなしに【投資の決断は出来ない】じゃないですか。
私は「未来は神の領域」だと思っていますし、【予測をしても意味がない】と書き続けていますが、【予想、予測無しに長期投資はできない】のは事実。
困りましたねぇ。
でも株式市場に限定して言えば、予想もしない、ファンダメンタルズも考えずに、【相場の動きに乗れば良い】というのは大正解で、【チャートしか見ていなかったトレーダー】は株式投資でもうまく行っているはずなのね。
つまり、デイトレーダーと同じ様に、チャートだけ見ていれば勝てる動きなのは間違いがないし、デイトレ中の値動きやトレンドに【理由付けは意味がない】のと同じだと思うんですよ。そもそも1時間のうちに世の中が大きく変わることはないのに、ちゃんと値は波を打って動くし、大きなトレンドも出来る。でもその理由をファンダメンタルズから考えることはないじゃないですか。そこにあるのは「買い方と売り方の綱引きがあるのみ」と言って良くて、その力関係で値が動き、トレンドができる。
結局「値動きとは力関係で作られる」という原点は同じなんでしょうね~。
上がると思う買い方と、下がると思う売り方の【力関係が値を決める】のであって、ファンダメンタルズが値を決めるのではない。まさに「美人コンテストと同じ」で、審査員の思惑で結果が決まるだけで、「美しさとは何か」なんて分析しても、それの読み方、考え方で【美人コンテストの結果が出るわけじゃない】。
この下のチャートを見てください。これがFXだろうとコモディティだろうと先物だろうと、1分足だとしたらどう考えます?
下降あるいは上昇トレンドが見て取れるときに、「このトレンドの理由は?」と考えるデイトレーダーはいない。そこにトレンドがあるのなら、それにどうやって見つけて乗るのかを考えるだけのことで、「こんなに上がる(下がる)はずはない」とか考えるデイトレーダーはいない。
結局、長期投資も同じことで、「理由は関係ない」としたほうがうまくいくのが投資なのは間違いがないのかもしれない。
昔から相場の解説者が「今の動きはおかしい」なんて言うケースがある。これはトレーダーも同じで「相場が間違えている」と言うことがある。つまり「俺の読み方が正しい」という意味だけれど、それに固執するのは「ギャンブルと同じ」でしかない。
面白いですね~~。
でもこういう株式やコモディティ、先物にしても、【真実は今の値動きのみ】であって、その動きが自分の読みと違っているとすれば【自分が間違えているだけ】じゃないですか。
よし、わかった。そういうことね。ただ動きについて行けば良いのね?
なんてチャートアナリストは考えるわけだけれど、では「債券投資」「不動産投資」とか、あるいは「新規事業を始める」とか「増産、減産計画」とか、あるいは貿易をしていれば「決済する時点の為替を予想しない」なんてことはありえないのと同じで、【必ず将来を予想する】わけで、それを基本に戦略を立てる。
でもその予想も、結局は「株式市場の動きを予想するのと同じ」だとすれば、【予想ゲームを楽しんでいる】のと同じになってしまう。どれほど視野を広く深くもって分析してもそれで出てくる答えは「自己満足」でしかないのかもね。
だからこそ、プロは「臨機応変に計画を変える」のだろうし、「投資とヘッジは車の両輪」みたいにして動きに乗るんでしょう。
でもそれが素人に可能か?と言えば、ほぼ不可能というケースも多いんじゃないですかね。
これは飲食店とて同じで、後になれば「なんであの場所であんな店を開いたのか・・」なんて後悔することはよくあるわけで、「あの時の決断はドンピシャだった」なんてことの方が遥かに少ない。最初の選択を間違えていても、頑張ればどうにかなるなんてほど世の中は甘くない。
そんな風に考えると、「私達は毎日、真剣になってギャンブルをやっているの同じ」ような気がしてきます。
ま、だからこそ多くの人は「サラリーマンとして頑張る方が良い」という発想にも繋がるんじゃないですかね。
でも「諦めたら終わり」なわけで、こういう現実の中で利益を出して生き残らなければならない。
そういうことを考え続けて私は70歳になりました。(笑)
で、私の結論は
◯ 収入源は2つ以上持つこと
◯ トレードは短期トレードでたとえ小さな利益でも積み重ねること
ってことなのね。
そして「長期投資は【裏庭に埋めて忘れてしまう】のが良い」みたいな考え方になる。長期投資は私が考え悩んでもわかるような世界じゃないから(笑)。だからローリスク・ローリターンでも債券を重視するわけです。そしてその債券の中で「リスクを取る取らないで分散投資をする(利回りはかなり違う)」ことを考えてきました。
でも一箇所にまとめて埋めておくと、何か起きたときに全て無くしてしまうことも起きるから、【分散して埋めておく】必要がある。
でも「たまたまの台風で増水して、その内の一部が流されてしまう」なんてことも起きる。
それがクレディ・スイス。年利10%超えに飛びついてしまいました。(笑)
私としては、昨今の世の中の動きを見ていると大きな流れは私には一切読めないし、当然、予想、予測なんてのは【遊んでいるのと同じレベル】でしかないし、出来る範囲で【塵も積もれば山となる】と考えてコツコツやっていくしかないとなる。(笑)
ということで、ダボ流の超短期売買に関しても、今、振り出しに戻って点検中です。
やっぱり見直してみると「今まではそれで良かった」にしても、「自分は時流に乗っていない」「時代とともに変化したことがある」のに気がつくし、また「自分自身が劣化し続けている」のを無視せずに、【これからの5年をどうするか】に重点をおいて考えています。
それには「簡素化」「単純化」は避けて通れないのはすぐに分かるし、チャート分析を基本にするのは全く変えること無く(変えられない)、新しい「ダボ流」を模索しています。
今、考えていることはチャートソフトである【Ninjatrader】から離れても良いかもしれないということ。「もう使わない」と決めるのは無理があるしその結論を出すのはまだ早すぎますが、ひょんなことで使うようになった、ブログにチャートを出すときに使っている【Tradingview】も結構使えると思うようになりましたし、これに乗り換えるのも視野に入れています。
でも昔と同じパフォーマンスは狙わずに、出撃回数も少なく、狙う値幅も少なくなるのは間違いがないものの、【70過ぎても出来ることを優先する】という考え方でいます。またそれなら息子たちにも出来るかもしれないという期待もあります。
考えてみると私のチャート遍歴も面白いです。
CQG、Ninjatrader、Tradestation、Ninjatrader、MT4、Ninjatrader、TradingViewみたいな。思い出してみると懐かしいです。
そして手法にも大きな変化がありました。
私が「トレンド重視」になったのは、私のトレードの歴史の中では最近と言って良いかもしれなくて、この15年ぐらいですかね。それまではオシレーターを多用して「転換点を探る」ことに一生懸命でした。これの弊害って大きいのだけれど、転換点に乗れた時の喜びってハンパじゃないのね。「俺は天才かもしれない」なんて一人でニヤニヤしている時も実はあったんですよ。
でもそれもまた「そういう相場の動きが多かった」だけと言っても良くて、気がつくと「下げトレンドの中の【戻り】ばかり狙っている自分に気がつく」なんてこともありました。そして「大きなトレンドに乗れていない」のもはっきりわかったのね。当時は、今では全く使わない「RCI」というオシレータを中心に使っていました。懐かしいです。
このRCIってアメリカ生まれなのに欧米のチャートソフトには実装されていないのが普通で、それじゃどうにもならないのでプログラマに頼んでCQG用のを作ってもらったり。その後、これは良いとそのプログラマは自分が開発したふりをして多くのチャートソフト用を作って売り出していましたっけ。
ま、延々と試行錯誤の連続でしたが、段々と自分に合うものがわかるようになってくるのね。それの延長線上に今がありますし、きっとこのやり方は変わらないと思います。そもそもトレーダー人生も残り少ないですし、今更、変更することは出来ない。(笑)
また私はFXは今までもほとんどやらないし、為替を売買するときには先物を使って来ました。その大きな理由は、FXの多くは「競馬のノミ屋」と同じで、実際に売手と買手を繋げるシステムじゃなくて、売買相手は証券会社だというのが気に入りませんでした。つまり、「値そのもの」「出来高」に信頼が置けなかったのね。かつては「出金をさせてくれない」「自分のオーダーがいつのまにかキャンセルされている」なんてこともあった。でもま、FXと言ってもECN主体の証券会社もあるし、大手のブローカーはそれなりに信用もあるし、最近の値動きを自分の手法を合わせて考えた場合、FXも良いと思うようになりました。
メインの証券会社であるInteractive Brokersの他に、いくつか「口座だけは持っている状態」のBrokerもありますが(IG、フィリップスとか)、新たに【Oanda】に口座を開きました。こことInteractive Brokersと両方使ってみて、どんな違いがあるのかチェックするつもり。
ちなみにチャートソフトのTradingviewはInteractive BrokersもOandaもどちらも接続が可能で、Tradingview上から売買が可能。OandaではMT4、MT5が使えますが、それを使うつもりは今のところは無し。ただバックアップシステムとして【スマホ】上ではInteractive Brokers、Oandaの注文システムを使える様にしています。それは緊急用であり、全てのポジションをスクウェアにするときに使うぐらいのはず。(まだスマホから注文を出したことはない)
マレーシアって停電が多い国ですし、証券会社もシステムダウンしたり挙動がおかしいことは皆無ではないし、そのバックアップシステムとしてスマホを使います。かつてはPCとは別にノートパソコンを常に起動して「無停電装置(UPS)」と繋げて使っていましたが、インターネット接続までバックアップは出来ないので、今ではかなり高性能になったスマホがあれば良いと思うようになりました。バカ高いサムソンの折りたたみ式スマホのFold4を購入したのもそれが一つの理由。(ゴールドコースト時代に、一度だけ、ポジションがあるのに停電になったことがあります。本当に心臓が止まりそうでした)
だから、やっぱり出撃時には最低でも「ストップロス注文を入れる癖をつける」のが大事だし、その注文はソフト上じゃなくてサーバーサイドに残る注文じゃないと意味がないのね。
70歳になった私ですが、また新たなステージに旅立ちます。
これが良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが、そうしようと思うキッカケはクレディ・スイスであるのは間違いがなくて、神様が私にくれた新たなチャンスなのかもしれないと思うことにしています。(^_^)v
どうなりますか。
あ、そうそう。最近のありとあらゆる銘柄(為替、コモディティ、Bondなど)の値動きを細かくチェックしていますが、やっぱり私とは切っても切れない縁のある「ドイツのBUND」がBest of the Bestなのは間違いがない。私が今あるのはBundのおかげだし、トレーダーとしての最後もBundで仕上げたいと思っています。
またどの銘柄でも「動く時間帯」もありますし、それぞれ癖もあるわけで、「Bundじゃないとしたら何があるか」という視点も捨てずに細かく見ています。でも新たな発見は決して多くはないし、面白そうなのもあることはあるのですが「出来高が少ない」なんてこともある。これじゃデイトレは出来ないし、【ロットを増やして大きくする】ことも出来ないのね。
また、マレーシアリンギットにはFXも先物もありませんが、どうもシンガポール先物市場(SGX)、ICE市場にはあるみたいなのね。でもマレーシア政府はそれに抗議したようで、今のところどうなっているのかは良く分からず。
どちらにしろ私が使っているブローカーから取引は出来ない。
このICE市場のマレーシアリンギット・USDの日足チャートを見てください。どう思います?
これが売買できて、なおかつ出来高も多かったら(あり得ない)、面白いことが起きますよね~~。
最後に大事なことを書いておきます。
トレーダーの多くは「自分はUSD/JPYを売買する」とか「日経225ミニ先物」だとか、【トレードする対象を決めている】ケースが多いと思います。そしてどんなチャート設定をしてどういう手法で売買するか考える。でしょ?
これは大きな間違いだと私は過去に何度か書いたことがありますが、私達がすべきことは「自分に合う銘柄、時間軸を探す」ってことなのね。
自分には自分の得意な手法があるわけで、「それで勝ちやすい銘柄、時間軸はないのか?」とそれを探すのが大事で、多くの人は後先逆だと思うんですよ。
私がBundを見つけたのはそうやって見つけたわけですし、「自分の手法に合う、合わない」のがあるんですね。
このブログの読者にも「S&P500E-mini」をトレードしたいとコメントに書いた方がいらっしゃって、私は「どうしてあえてそんな難しい先物を選ぶのですか?」とレスした覚えがあります。
世界のデイトレ対象といえば、「S&P500E-mini」とか、FXなら「USD/JPY」「EUR/USD」とか考えてしまいがちですが、それってとんでもない大間違いなのね。
野球で言えば、うまいピッチャーがどんな球を投げてくるかわからないのに、バッターとしてそれをどう打つのか考えるのは馬鹿げていると思うんですよ。ところが、あるピッチャーは「直球しか投げない」としたら、そのピッチャーとだけ対決すれば良いんじゃないですかね。私達トレーダーは「ピッチャーを選べる」し「打ちたくない球は100球見逃しても三振にはならない」という基本中の基本を忘れてはならないと思います。
でも「そもそも自分の得意な売買手法がなければどうにもならない」のは当たり前のこと。
世界は広い。本当に様々な投資対象がある。
前にも書きましたが、私は「台湾インデックス」の先物を売買していたこともあります。ただ出来高が少なくてデイトレ向きではなかったので諦めましたが、当時、1分足チャートを初めてみたときに「宝の山を見つけた」って本当に思ったもんです。(笑)(近年はどうなっているのか知らない)
また暗号通貨ですが、デイトレをするとしたらビットコインよりもイーサリアムの方がチャートは見やすいと思います。また日経225ミニも昔に比べてやりやすくなっていると思いました。ミニは刻み値が5円ですし、今の日経225は3万円を超えていますから、波の値幅も安い頃より大きいのね。なおかつほぼ24時間売買されていますから、気軽に出撃できるかもしれない。
この「ほぼ24時間売買されている」のは非常に重要で、そうじゃないと「営業日が変わるときに大きなギャップ(窓)が生じる」わけですよね。この「窓」をどう考えるかが私は不得手ですが、それをうまく使うトレーダーもいる。
営業時間外でも世界は動いているわけで、その動きにアクセスできないのは私は「致命的」だと思うぐらいです。ましてや「世界の中心は欧米」であって、どんな銘柄でも欧州時間、アメリカ時間に大きく動くのは普通だから。
それなのに、たとえば日本時間の午前中3時間、午後3時間しか取引ができなかったらどうなるのか。世界は24時間、動いているのに。そして世界の中心は海外だとしたら?
私が日経225のデイトレに没頭していた頃は、ミニが無くてラージのみで、刻み値は10円で、取引時間は短く波の値幅も小さかったので本当に大変でした。でも今のミニはまるで違う。
これは一分足じゃなくて日足でも同じで、一度世界中の銘柄を見たら面白いことに気がつくと思います。
貴方に取っての「青い鳥」は必ずどこかで貴方を待っていると思います。
私にとってのBundがそうであったように。