パームオイルに関して興味を持つ読者がいるのかどうかわかりませんが、マレーシアのパームオイル生産は国策産業でもあり、ちょっと郊外に出ただけでもパームオイル農園が広がり、大きな産業なのがわかります。
私もマレーシアに上陸した当時、２０１６年ですが、マレーシア国内の投資案件をいろいろ調べていた時に「パームオイル農園に投資すると良い」という情報を得てそれなりに調べたことがあります。ブログにもちょっと書いた覚えがあります。
信頼している方から「私もやっているし良いと思う」と言われましたが、他の知人も「代理店」をしており、そこにちょっと違和感を感じたんですよ。開発案件、投資案件って世界中にいくらでもありますが、「普通の人が代理店をしている」って私には異常に見えるわけで、一般人の中でコミッションベースでそういう投資案件を広げるスキームに危険を感じました。私が及び腰でパームオイル農園投資を考えていたのはそれが一番の理由。
どんな国でも「お金を集める」には認可なり登録が必要なのが普通で、大本は当然、その辺をクリアしているにしても「お友達に貴方もいかが？」なんてのはまるでそこらで蔓延するマルチみたいじゃないですか。
日本人が大挙してマレーシアに押し寄せていましたし、皆さんそれなりの資産はあるわけで「定期預金以外に何か良い投資はないか」という話はそれこそどこででも聞こえてきた話題。多くは「不動産投資」で、値上がり期待、賃貸目的などで不動産を買う方も多かったと思います。
私は不動産投資は苦手なんてもんじゃなくて、私がやってきた投資と比べると不動産投資は「値上がりしないと儲からない（値下がりする時に儲ける手段がない）」「時間がかかりすぎる」「素人には買うのは高くても売るときには安いのが普通」「持っているだけでそこそこ大きな経費がかかる」「利益が出ても節税は簡単ではない」「すぐに売買できない」「世界に大きな出来事（政変やテロ、自然災害など）が起きても、不動産を引っ剥がして逃げることもできない（笑）」「外国人の場合は制限がある」など、三重苦どころの話じゃないのね。（笑）
だから「その他の投資案件」を見ていたのですが、その中に「パームオイル農園投資」がありました。でも結局は「全く自信が持てなかった」です。ま、私は小心者で優柔不断ですから、即断即決は不得手なんてもんじゃありません。
また当時考えたのは「マレーシアの契約」を一般常識としての契約と考えて良いのかどうか。それもまた「相手が超有名企業」ならいざしらず、大手の銀行からの紹介でもないそういう投資をするのは、「右も左もわからないマレーシアでは危険かもしれない」と思いました。
自分がやり取りし情報を得るのも「代理店のみ」で、大本ときっちり話ができる自分ではないわけですし。
パームオイル農園投資は危ない、詐欺だとは思いませんが、「マレーシアの実情」や法律や習慣を熟知し、「なにか起きた場合にはどうするべきか」がわかっている【マレーシアでの投資経験者】なら良いと思うんですよ。でも「何か異変を感じた」としてもどうするべきかもわからない私が手を出すには【ハードルが高すぎる】と思ったわけです。
読者からコメントを頂きました。パームオイル農園に投資をしたのだけれど、【約束が履行されない】とのこと。コメントの主要部分だけ転載します。
数年前に某社パームオイルの投資を勧められ投資をしていましたが昨年初め頃からコロナにより約束通りの配当が払えなくなくなったということで、配当金が支払われていません。
また、その関連会社だというGinger農園については、昨年2月に投資した分は当初6月、12月年2回の配当を、年１回9月に一括して払うという約束をしたものの反故にされ、12月末に全額支払うという約束も実行されませんでした。
もうこれ以上待てないということで、SSM（Companies Commision ofMalaysia)にリポート上げる準備をしています。
このブログをお読みの方にもこのGinger農園の投資で困っている人がいると思われますしこれ以上被害者を出さないため、是非ともブログで取り上げていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
その後のコメント。
代理店を信用して投資をした自分のお粗末さに恥じています。他の方がこのような餌食にならないよう、また少しでも資金を取り返せるようにしたいと思っています。よろしくお願いします。
ということで、是非、皆様、お気をつけてくださいということです。
でも正直なところ、私には【何に気をつけるべきか】がわからないのね。この情報をくれた方からも「どうすればこの災難から逃れられたのか」という情報もありません。
また約束された配当が支払われないとのことですが、元本はどうなったのか気になります。それを取り戻す手立てはあるんでしょうか。
結局、「君子危うきに近寄らず」ってことだと思うのですが、それを言い出すと「投資なんかできない」じゃないですか。
どうすりゃ良いのか・・・。
ここからはいつものウンチク。パームオイル農園投資との関係はありません。
今、流行りの新NISAも同じで「赤信号、皆で渡れば怖くない」「アメリカのインデックス投資をしよう」なんて方々が【大きな網でごっそり収穫されるかもしれない】ことを私は懸念しています。「過去に儲けた話」なんてのは山ほどあるわけで、それを聞いて「私も」と思うのは【投資で失敗する一番多いケース】なわけで、世の中、そんな簡単には出来ていない。
「経験してみないとわからないこと」っていろいろあるわけですが、経験した結果、【やらなければよかったというのがわかった】のは経験にはならないわけで、【どうすればうまく行ったのか】がわかるまではやり続けるなんてのも実は大事だったりする。（笑）
でもま、世の中には成功者、失敗者は山ほどいるわけで、そういう人達から「経験を盗む」ことも可能なわけで、【うまく行った人の話だけを聞き、似たようなことをすれば自分も儲かる】と思う人は未来永劫「カモとして生きることになる」ことだけは確実だと思います。でもま、世の中には【ビギナーズラック】も多くありますから、火遊びするのも良いのでしょう。
投資やトレードを「余裕のある範囲でやるべき」という人も多く、そうだよねぇと賛同する人は多いですが、そういう考え方って「真剣にならないケースが多い」とも私は思っていて、それでうまくいく投資やトレードがあるとは思わないのね。「借金してでもやるべき」ということではなくて、たとえ素人でも金銭的に余裕があろうと無かろうと「全財産を掛けてやる。自分の命と将来をも掛ける」ぐらいの【プロ意識、意気込み】がないのだとしたら、宝くじぐらいでやめておくべきというのが私の持論です。
商売の経験も無い方もいらっしゃると思いますが、ラーメン屋だって「この一杯のラーメンに命をかける」という意気込みが無ければ成功するわけがないじゃないですか。そして世の中は「そういう本気の人達が競争をしている」わけで、それは投資もトレードも同じ。
ま、「他に安定した収入がある」人の場合は、さほど真剣にならないのも当たり前でしょうから、お好きにどうぞとしか言いようがないとは思いますが、「自分はこれで稼ぐしか無い」と考えながら進むのは重要だと思います。
それと投資やトレードも同じなんですが、個人的に話をしていてよく気がつくことなんですが、「投資を始めた」という方に【出口戦略】を聞くと「え？」という答えが返ってくるケースが多いということ。
どういう時に「利確、損切り、撤退、あるいは追撃するのか」ってことですが、これを決めていない人が大半なのには驚くばかりです。（今回の話のパームオイル農園投資の場合はゴールは決まっている）
これって「行き先も決めずに旅に出る」のと同じで「旅立ったことだけで満足している」のだろうと思います。
いやいや、走りながら考えるのだよというのならまだしも、「何も考えていない」人が多そうに感じています。
そういうケースは「気持ちよくなりたいから、あるいはスリル、夢を楽しみたいからなだけ」だと私は思うし、それって投資なんですかね。
特に暗号通貨に投資をしている人に多いと感じています。もしお近くに暗号通貨投資をしている方がいらっしゃったら「出口戦略は？」とちょっと聞いてみてください。面白いですよ～。
「適正価格の算出が出来ない」暗号通貨ですし、所詮、ギャンブルのつもりなんだろうは思いますが。
他の投資も同じで、「出口戦略は？」あるいは「目標は？」でも良いかもしれませんが、聞くといろいろ見えてくるはず。そしてそこから、自分が学ぶものもあると思っています。
でもその本人に余計なことは言わないこと。（笑）
この情報を頂いた読者happi1321さんですが、このブログの読者の方々がもし今回の件で興味があれば「メールでやり取りしませんか？」とおっしゃっています。
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