AIが新たなステージに入ったのは間違いがない

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AIがどんどん進化していますが、凄いですね~。

どうも世の中では「AIも大したことはない」「検索の延長線上だ」なんて考えて、「最初の頃は使ったけれど、今は使っていない」人も多いそう。これはそのとおりだろうと私も思うわけですが、つい最近、発表された「新たなAI」はかなり進化していて【使えそう】な感じがします。

まず大きな変化は「文字だけではない」のであって、画像、映像も含めた内容を扱えるし、「話し言葉でのやり取り」も可能で、いわゆる「生成AI」も言葉で詳細を伝えることが可能でかなり使いやすくなった様子。

ただ「AIで何が出来るのだろうか」と考えては駄目だと私は思っていて、誰でも大人なら「自分の専門分野」があるはずで、【それをもっと磨いて生産性を向上する】というのが基本になるのだろうと思っています。

つまり「自分より何倍も仕事ができる【もう一人の自分】を味方につける」ことが可能だということで、自分が空っぽだったらAIを使う意味もないのかもしれない。

ここが非常に重要だと私は考えていて、若いIT、AI技術者は「何が出来るのか」「どんな専用アプリを作るか」で悩むようですが、それでは【一般的なAIしか作れない】のじゃないかと思っています。誰しも専門分野があって、「誰にも教えたくない自分独自の考え方、戦略がある」はずですが、【それをAIで磨いて自分の補佐として利用する】ところに意味がある。

また会社で使うにしても「大事なデータをクラウド上に置きたくない」のは当たり前で、自分自身のバリバリやり手バージョンをAIで作るにしても「自分の手の内のデータ、思考方法、案件を成功させるための手順、キモ」をクラウド上には載せたくないのは同じだと思うんですよ。

ところが進化したAIはネットに繋ぐこと無く、独立したPC上でデータを持ち、それを利用することが出来ることから「安全性を担保できる」ということらしい。

これなら自分のPCのデータの安全をしっかり考えておけば、「自分の手の内が外部に漏れることはない」わけで、まさに「自分だけのAIを作れる」ことになる。

これって凄いと思うし、私みたいなジジーでも利用価値はあるのがわかる。

例えば株式や先物ETFなどの「トレード手法」にしても、全て公開していないのは私も同じで、でもこのブログには長年、いろいろ書いてきましたから、「ダボ流の個性、大事にするポイント」はしっかり読み込めばわかるはずなのね。当然、それは「時間とともに変化する」にしても、それもブログの過去ログを見るだけでもわかる。

例えば、このブログの全ての情報をAIに覚え込ませて、「参考にスべし」と思うトレーダーや書籍の内容も全てデータとして覚えさせて、「こういう場合はダボはどうするのか」をAIに聞いてみる。当然、私流の完璧な答えは出ないにしても、また正反対の行動を取るケースもあるわけで、突き詰めれば「どうしてこの場合は違う行動を取るべきなのか」もAIに判断が出来ると思うんですよ。

それを磨いていけば、「ダボ流の完全自動売買システムも出来る」ってことなのね。

つまり、24時間、ありとあらゆる銘柄を監視し、ダボ流の判断の方法で「出撃スべき時、撤退スべき時、静観スべき時」もチャートに表示させたり、警告音を出したり、自動で売買するなりが可能となる。

また全く違うことでも、例えば私は「高橋洋一教授」が好きだし、ジャーナリストの「長谷川幸洋氏」も好き。だから彼らの書籍、論文、講演、議論を手に入れられるものを全てデータとして集めておけば、「XXXXの時に高橋教授はどう判断するのか」もわかるはずなのね。これってAIがなくてもいつも高橋洋一教授や長谷川幸洋氏の発言を聞いていると、今の私でも「彼らはこう判断するはずだ」というのがわかるわけで、それをもっと正確に、そして「その理由」もAIで出すことは可能なはず。

これはホリエモンや落合陽一氏も同じで、自分のPCの中に「彼らの分身を持つことが出来る」と思う。

実際に、落合陽一氏は「OchiAI」なる自分の分身とも言えるAIをすでに稼働中で、メールの返信や書き物もそれにやらせているとのこと。「自分ではもう書かない」らしい。ただし、そのAIに磨きをかけたりおかしな挙動がないのかのチェックはするとのこと。

これって「もし自分の分身が数人いたら良いのになぁ」と私が何十年も考えていたことを彼はもうやっているということ。

そして「AIを使う」というのはそういうことだと彼は言う。そりゃその通りで、AIが自分の仕事をしてくれたら、またそこまで出来なくても「おおよその筋道だけはAIで十分」だとしたら、「やるべきことの生産性は瀑揚げする」のは間違いがないじゃないですか。私は「私の分身が出来る」だけでも半端じゃなく凄いことだと思うわけです。

そして結局、そのAIの価値は「AIそのもの」ではなくて、AIにやらせる内容が重要となる、ということなのね。

要は「抜群に性能の良い包丁とAIは同じようなもので、大事なのは【どんな料理を作りたいのか】」であるし、AIとはそれを可能にするツールでしか無いのでしょう。だから「自分がない」「何をするべきかわからない」人がどれほど素晴らしいAIを持っても意味がない。

つまり、私達みたいな年寄りは心身ともに大きく劣化しているから、「今の若者にはかなわない」と考えがちだけれど、若い技術者がAIを設計したりその上で動くアプリを作るのには長けていても「どういう内容のAIにするのか」は【過去の実績がない人には作れない】ってことだと思うんですよ。

また技術者、あるいは伝統工芸を作る人でも「どうしても行き詰まること」ってあるわけで、何をどう変えたらどうなるのかをAIに助けてもらうことも可能なんじゃないですかね。当然、その分野の文献やアイデア、科学データ、常識、今まで自分が考えてきたこと、やってきたことを【全てAIにデータとしてもたせる】事が重要となりますが、それは「その道の専門だからわかること」であって、どれだけ優秀なAI技術者でも「何を構築するべきか」はわからないはず。問題は「何が重要なのか」であって、それは部外者にはわからない。だから若い技術者たちは「AIそのもの」、つまり「プラットフォームを作る」ところで止まるんじゃないですかね。

だから本来は「ある分野の専門家とAI技術者の共同作業」が重要となるわけで、でもプラットフォームとしてのAIが発達してくると、「専門家が自分専用のAIを自分で作る」時代は来るんじゃないかと、最近の進化したAIを見ていると思うんですよ。

ちょっとこの落合陽一氏の対談を聞いてみてください。彼はAIの将来、大事な部分を話していると思う。

また彼の言う将来を実現させるためには「プラットフォームとしてのAI」が必要なわけで、今、そういうAIが出始めたと思うわけです。

まずAIを「クラウド上」で動かす今までの方法ですと、遅延もさることながら「情報流出」の危険がある。だから自分のPC上で動かすのが良いけれど、まず今までのパソコンのCPUでは力不足。演算能力がまるで足りない。

ところがですね、インテルが「新しいCPU」を売り出したのね。そしてそれには「専用の演算CPUが搭載されていて、それをAIで使う」ことによって問題は解決する。ま、これも道が示されただけで決して完璧ではないのだろうけれど、「門戸は開いた」のは間違いがないはず。

そして巷ではあの有名なAIの開発社である「OpenAI」から「GPT-4o」なるものが発表され、大きな話題となっていますが、彼らの競合でもあるGoogleも進化したAIを発表している。

彼らは同じ土俵で戦っているように見えるけれど、ちょっと違っていて、私から見ても「AIそのものの発達」に力を入れているのがOpenAIで、「AIをどう使うか」に関して力を入れているのがGoogleで、私としてはGoogleの方が「私達に近い存在」に感じています。

ま、どちらかを選ぶ必要もないわけで、またそれぞれが今後どう進化していくかもわからないわけで、「とにかく実用の時代に入った」のは間違いがないと思うんですよ。

話は飛びますが、シドニー在住の次男坊は「公認会計士」ですが、「AIで公認会計士は必要なくなる」というのはかなり前から言っていました。その危機感はやっぱりあるとのこと。実際に彼らの仕事は、全く関係ない私が見ていてもわかるわけで、私が現役時代の公認会計士は「卓上計算機」を使っていたのを思い出すんですよ。今じゃエクセルを使うのが当たり前で、そして「何をスべきか、何を見るべきか」はほぼ決まっているわけで、公認会計士の仕事は「AIと相性が良い」のかもしれない。

だから「AIの使い手になる必要がある」という人は多いのだけれど、私はちょっと違うと思うんですよ。

ま、使い手になるのは当たり前ですが、「AIになにをさせるか」がわからない限り、AI技術者になっても何も出来ない。つまり、例えば顧客にM&Aの案件があったとします。それの対処、判断、進行が上手い人もいれば、そうでもない人もいるわけで、「自分独自の特殊能力、技術」を持たなければ優秀なそっち方面のAIを作ることも出来ない。

またそのAIが出した「案」をAI自体が実行できるわけでもなくて、やっぱり「公認会計士」という立場、資格が必要なくなることはないはず。

これは「コンサルタント業界」も同じで、当たり前のことを当たり前に言うコンサルタントが生き残れるはずもなくて、でもコンサル業務で実績を積んできた人にはそれなりの「ノウハウ」があるわけで、それをAIにやらせるのにはその人の協力が必須となる。

ファイナンシャルプランナーも同じでしょう。巷には「覚えたことをそのまま話しているレベル」のFPが多いと私は感じていて、でも世の中で必要とされるFPとは「こういう考えのもとにこうしたら、私もこれだけの資産を作れた。守れた」という実績、実行に移す時の【ノウハウ】が物を言う世界で、「リングの上で戦ったこともないボクサーがボクシングを語る」ようなことに耳を真剣に傾けようとする人はいない。

だから大事なことはやっぱり「AI技術ではない」のであって、「その人が持つ専門分野の独自性、特殊性、才能、技術」がものをいう世界なのは変わらないんじゃないですかね。

でもそれによって「格差が大きく広がる」のは間違いがなくて、「自分がそこそこの人になる」事がやっぱり重要で、勉強は出来ます。資格も持っています。なんていうのは昔で言う「中卒で集団就職で都会に出てきた15歳の少年」と同じレベルってことじゃないかと。だから今まで以上に学歴や資格ではない「本人の実力が問われる時代」に突入するのは、今までの流れと全く変わらないのかもしれない。

でもここで問題もありますよね。

私でも高橋教授AIとかダボ流トレードAIを作れるということは、赤の他人でもAIに持たせる「データ」さえあれば、かなりのものが出来てしまうのではないかという点。つまりですね、安倍元首相はもうこの世にいないけれど、彼が今でも生きていたら、どういう場面でどういう判断を彼がするのかの「安倍代理AI」は作れるのかもしれない。

当然、安倍さんが生きていれば毎日進化、変化もあるわけだけど、「過去データを多く持つ」事によって何があるとどう変わるのかもシミュレーションも可能かもしれない。少なくとも「過去の安倍さんの代理」は作れるのかもしれない。

私がダボ流トレードAIを作っても同じで、私がアルツになったり、この世を去ったとしても、そのダボ流トレードAIを使い続ける、進化を続けることは可能かもしれないということ。

そして世の中にはそういうXXXXXAIが氾濫するようになるのだろうけれど、その時、「知的所有権」ってどうなるんですかね。

今の画像をつくる生成AIでもその問題があるわけで、「AIが作りました」とクレヨンしんちゃんそっくりの画像を作って、「この著作権はそのAIを持っている私にあります」という主張は通らない。

その辺の問題ってAIが進化すればどんどんややこしい話が出てくるはずで、特許にも「ビジネスモデル特許」なるものが存在するわけで、「こういうビジネス手法が良い」とAIが出すビジネスモデルが他の特許に抵触するのかどうか。それは調べればわかることにしても、「抵触しない方法」でAIが新たな案が出ても、それも問題なく特許が取れるのかどうか。

画像を作る生成AIも、かなりスピードが上がって、ましてや自分のPCの中で作れるとなると「1枚、1秒」というスピードにもなるんでしょう。それと同じ様に「新たなビジネスモデル」もPCを一晩動かしたら「何百」というモデルが作られる可能性はあるわけで、特許の問題もかなりややこしいことになるんじゃないですかね。

でも「まず、何かを作る」ことが最初にやるべきことで、新しく門戸が開いたAIを「使わない」という選択肢は、私のようなジジーにもないと感じています。

やっぱりAIというツールを使いこなせるかどうかで、仕事の差、貧富の差は出来ると思うし、「世の中は今まで全く見たこともない勢力図」になるのかもね。これはウクライナ戦争を見ていてもそれを感じるわけで、今まではまさかドローンが主力になるなんて考えるプロはいなかったかもしれないけれど、今はドローンとAI技術が融合して、そしてその物量の差が戦争の結果を決めるところまで来ていると感じています。

「でも私はIT、AIに疎いし・・・」なんて悩むことはなくて、「一体、自分は何に秀でているのか。どんな価値があるのか」が問われるわけで、それは決してAI技術そのものではないはず。

私は「ダボ流トレード」の世界にAIが入ってきても関係ないぐらいに考えていましたが、今、その考え方は変わりつつあります。

このブログの内容全てをAIに覚えさせるだけでも、そこそこのトレードAIは出来るはずで、それを作ろうと思えば誰にでも出来てしまう。そしてそれに「Nobu塾のNobuさん流」を加味したり、未知のインジケータ、それの組み合わせを加味して「勝率を上げる」なんてことも出来るんじゃないですかね。

当然、私が自分で作ればよいわけで、是非それをやってみようとは思っていますが、そんな「XXXX流トレードAI」が多く動く時代に「勝ち続ける」なんてことができるんだろうか。値動きそのものが変わるなんてことも起きるのかもしれない。

でも「ありとあらゆる考え方のAIが動く」となれば、それはまさに今、100人100通りの考え方でトレードが行われているわけだから、時間軸を変えるとか、勝敗の考え方の変更だけで、「いつでもチャンスはなくならない」のかもしれない。世の中の人は「大きな事を考える」のが好きで、トレードにAIを導入するにしても、それに投資をするにしても「大きな結果」が期待できるからなはずで、「ゴミ投資家が考えるトレードの瞬間芸」をわざわざAIにやらせようなんて考える変わり者は少ないかもしれない。やっぱり「目の付け所」が問われるはずで、そういう意味でも「ノウハウ」は必ず生きると思うんですけどね~。

まずはAIが使えるチャートソフトがプラットフォームとして必要で、それが出てくるのは時間の問題だと思うけれど、そもそも「AIに聞かないとわからない」のではしょうがないので、「トレード教育AI」を作ろうと思う。私がいなくてもそれがあればダボ流のノウハウは全て手に入れることができるようにしたい。

どちらにしても、私には「何もしない」という選択肢はないので、いろいろやってみるつもり。

 

 

 

 

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