マレーシアで買うステンレス製品って非常に錆びやすいと感じます。
実はそれはオーストラリア時代もそうで、普通に売っているステンレス製品って「安い」のだけど、まぁ、良く錆びました。
私はそういう調理器具にしても「鋼材」にこだわるなんてことは無かったし、そもそもどういう鋼材にどういう性質があるのかも大雑把なことしか知りませんでした。
ところがキッカケは「包丁」で、これに凝った時、当然、「鋼材」を無視することは不可能で、それからいろいろと学んだのですが、「錆びないと言われるステンレス鋼」もいろいろあるのがわかってきた。
ま、ステンレスとはその名の通り、「Stainless」で【ステインが少ない】、錆びづらいという意味ですが、ステンレス鋼にもいろいろあるのね。
当然、それは「錆やすさ」とも関係していて「安いステンレス製品」に【錆びづらいものは存在しない】と今は思っています。
ま、「扱い方」によってもまるで違うわけですが、私はあまり丁寧に扱うことはなくて、でも酷いとも思っていなくて「普通」のつもり。
鍋類もそうなんですが、困るのが「バットとかボウル」の類ね。やっぱりバットやボウルって使う頻度が高いわけで、これらが普通に使っているだけで「錆が出てくる」のって本当にイライラします。
でもあるとき、マレーシア在住の「板前さんの奥様」から、「主人は食器も調理器具、小さなものまでも全て日本から持ち込んでいるみたいです」というのを聞いて、やっぱりなぁと思ったんですよ。
それから我が家のバット類、ボウル類は日本のアマゾンから買うようにして、当然、ステンレス鋼材は18-8(SUS304)だけにしたのですが、これらは「ちょっと高い程度」で作りもペラペラしていなくてしっかりしているし、本当に「錆びない」のね。いや「錆びづらい」というべきでしょう。大中小の「ボウル+ザル」のセットや、5センチ高ぐらいの四角のバット類も様々なサイズを手に入れて、オーブンバットもそれですが、良い感じ。
で、最近、気になっているのは「寸胴」で、今、使っているのはマレーシアで買った安物なんですが、結構錆び安くてイライラしつつ錆を落としながら使っていたものの、錆を素人が落としても「傷がつくだけ」で、綺麗にはならないし、傷が多ければ「汚くなるのも早い」わけで、この際、新たに買おうと思ったんですよ。ヨメさんは「買い替える必要はない」と言いますが。(笑)
寸胴は大きいし重いし、日本から良いものを買いたいけれど、EMS料金もばかにならないので18-8(SUS304)の鍋をマレーシアで探すことに。
当然、マレーシアでも売っていますが・・・、やっぱり高いのね。
寸胴と言っても6リッターぐらいの大きさで十分なんですが、240リンギ(約8400円)もする。
日本在住者なら、「普通じゃない?」みたいな価格でしょうが、オーストラリアやマレーシアで「中国製の安いもの」ばかり使ってきた私にしてみると驚きの価格なのね。
では今使っているようなものならどのくらいで買えるかと言うと、45リンギ(約1500円)ぐらい。5分の1以下の価格。実はもっと安いものもある。
ここで「良いものを買えば良いじゃないか」と思えないところにケチな性格が出てくるわけで、そもそも「良いものを使ったら料理がうまくなるのか?」という原点を考えちゃうのね。
当然、「私が良い器具を使っても関係ない」と思うわけで、関係するものもあるにしても「寸胴」で違いが出るとは思えず。
となれば「背伸びするべからず」と答えは決まっているようなもんで・・・。
そんな時に、あることを思い出しました。
ステンレス鋼材の18-8(SUS304)は「錆やすさ」も安物とは10倍違うと言われるぐらいですが、欠点があるのね。
それはこの鋼材って「磁性体」じゃないから、「IHで使えない」のね。我が家ではガスコンロでしか使えないことになるわけだけど、我が家で寸胴を使う時って、「長時間煮込む」ときが多いから、使うのはほぼIHなんですよ。
ということで、この良い寸胴を買っても、我が家では使えない。つまり「買ってはならない」という理由が見つかった。(笑)
購入ボタンを押すのを躊躇して良かった~~~~~~~~。
安物を買おう~~~~~~~~。\(^o^)/
でも18-8(SUS304)を使った寸胴でもIHで使えるように「磁性体を底に貼り付けたもの」もある。当然、もっと高くなるわけで、そういう物も存在するのは忘れることにする。(^_^)v
「安物を買って、駄目になれば買い替える」ってやっぱりどうにも受け入れがたい感じがするんだけど・・・。