【88歳現役トレーダー・藤本茂さん】が面白い

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最近、メディアで良く紹介される「おじーちゃんデイトレーダー」がいますよね。88歳ですと。

私はこの人が紹介されるのを見ると、やっぱり元気が出るのね。

私は70歳を超えてデイトレなんてやっていると「バカじゃないか」って自分でも思うんですよ。でもこの藤本さんの紹介動画を見ると「私はまだまだ小僧みたいなもんだ」とやる気が出てくるのね。

でも彼と私は「デイトレ」という点で同じなだけで、売買対象も違えば売買を決定する考え方もトレード手法も全く違う。

それでもなんというのかなぁ、相場って私は魔物だと思っているのだけれど、そして「常に素人が食われる世界」だと思うのだけれど、そんな世界で戦い続けている年寄りがいる、仲間がいると思うだけで元気が出てきます。(笑)

この紹介動画も面白い。

で、やっぱり思うことは「好きこそ物の上手なれ」って言葉。

好きだからこそ続くし結果も残せるのはどんな世界でも同じだと思う。それこそ夜も寝ずに調べ物をしたり勉強したりしますが、それが苦痛でもなければ何でも無くて、「楽しみの内」なのね。そりゃ利益を出すためにやっているわけだけれど、その世界の中で生きていることそのものが楽しくないとやってられない。負けたら負けたで、そこで新たな学びがあるわけで、それさえも喜びとなる。

結局、そういう人じゃないと結果が出せない世界かもしれない。

ただギャンブル好きと違うのは、ギャンブルの世界は「確率的に必ず損するように出来ている」のね。これは宝くじでも競馬競輪でも同じで、親、胴元がピンハネする率があるから、「続けているうちに必ず負ける」ように出来ている。

ところが相場の世界は「売り買いの差であるスプレッド」と「証券会社の手数料」があるから、そういう意味ではカジノと同じだと言う人もいる。

それは確かにその通りで、私が若い頃は「株式の売買手数料」も「先物の売買手数料」もかなり大きかったんですよ。これは今でも「為替の交換手数料」が高いのは同じで、キャッシュを交換すると「大きな手数料がかかるから、売ったり買ったりをもし繰り返したら、あっという間に減ってしまう」じゃないですか。

そういう意味では株でも先物でもFXも同じと言えば同じだけれど、その「率」は非常に小さくなって、手法によってはそれらを無視しても大丈夫な時代になってきた。ただデイトレーダー、スキャルパーに取ってはまだまだ手数料を無視することは出来ないけれど、昔に比べたら本当に良い時代になったと思います。

「簡単に儲けることは出来ない」と言われるけれど、そんなのは当たり前で、この世の中に簡単に儲かることがあるわけがない。

でもこの世界の面白さは、期待利益は青天井だと言ってもよいということ。

ま、そんなことを考えること自体、ギャンブラー的発想だと思うけれど、この世の中のどんな仕事をしても「利益が頭打ちになる」のは常識で、サラリーマンが2倍3倍の給与をもらうことはあっても100倍を考えたらバカでしょう。企業も商店も同じで、どんなにうまく行っても「売上を2倍、利益を2倍」なんてことはとんでもなく難しいのは誰でもやってみればわかること。

そういう世界と比べたら相場の世界って、うまくなったら2倍3倍どころの話じゃないわけで、若者でも十億単位の資産を築いた人はゴロゴロいるし、数百億単位の利益を作った有名人もいる。

ま、どんな世界にも天才肌の人はいるから、そういう人たちと同じになろうと思ってもそう簡単にはいかないけれど、「そこそこ上手く行った人たち」は多く存在する。

私自身は経験年数だけは長いだけで、決して成功した部類とは言えないけれど、もしもこの世界を知らなかったとしたら全く今とは違う生活、人生を送っていたであろうことは間違いがない。

そして重要だと思うことは、それこそ今日の主題の【88歳現役トレーダー】じゃないけれど、私みたいに70歳を過ぎても続けることが出来る世界なのは凄いと思う。そしてそれを「家業」として、子どもたちや縁ある人たちにもそのノウハウを広げることも可能。

ただし「70歳を過ぎてから始める」としたら、やっぱり難しいと思う。60代ならどうだろうか。

その辺は私には良くわからないけれど、「自分の感情をコントロールするのが何よりも重要」なことから、「若ければ若いほど良い」ということはないんじゃないかなぁ。やっぱり40代も過ぎて、その辺のところが出来る年代が一番伸びるような気がしています。というか「必ず理解すべきこと」ってあって、それが出来るか出来ないかが運命の分かれ道かもしれない。

当然、「自分に合った考え方、手法を手に入れる」ことが重要で、野球好きがイチローや大谷の真似をしても駄目なのと一緒で、「自分なりの勝ち方負け方」を学べるかどうか。

最近、面白いと思うのは、FXを中心にやると決めてから、ユーチューブを中心に多くのトレーダーの配信を見ているのだけれど、彼らの多くは「私とは全く違う考え方、手法だ」という点。それどころか「そんな方法でよく利益が出せる」と不思議に思うことのほうが多いのね。

でもそれもまた「この世界の常識」かもしれなくて、このブログで知り合った「トレードで大きな利益を出している読者」とゴールドコーストで何度か会って朝まで延々話し込んだことは何度もあったけれど、彼らが得意とする売買手法は「私には全く理解できなかった」ことを思い出すんですよ。そして彼らも「ダボの考え方はまるで理解できない」と思っていたかもしれない。

でも同じ世界で戦う者同士の「連帯感」とか、「何を大事にしているか」という点では共通点があって、やっぱり大事なポイントというのは間違いなくあると思うのね。当然、それは「売らずに持ち続ければ良い」とか「安いところは買えば良い」とかそんな単純な話では全く無いのだけれど、そこに気がつくかつかないかで大きな差が出るのだろうと思う。

そして間違いがないことは「皆、トレードが大好きだ」という点。

暇があればチャートを見ているなんてことを私もやってきたけれど、皆さん、似ているのね。やっぱり好きだから「辛い努力」というのがそもそも存在しなくて、「相場のことを考えない方が苦痛」なのね。(笑)

最近、デイトレードに目覚めたシドニー在住の次男坊ですが、彼がポロッと言ったんですよ。

「暇があればチャートを見ているし、本当に面白い」って。

私はあえて何も言いませんでしたが、その辺が運命の分かれ道かもしれない。

しかし【88歳現役トレーダー】は凄いと思う。頭の回転もそうだし、この仕事って「目が悪くなっただけでできなくなる」のを今回の動画を見ても思いました。でもそこに問題がなければ、どんなに歳をとっても出来るのかもしれない。

逆に、彼の几帳面さを見ても、「相場から離れなければならない」と感じた時は「自分の人生も終わる時」と思ってるだろうとも思った。

このブログにトレードのことを書くようになってかなり長い年月が経ち、その間に多くの人達が入れ代わり立ち代わり興味を持ってはまた去って行きましたが、私が気になるのは「彼らはこの世界で良い成績を残せたのだろうか」ということ。本当にかなりのやる気を見せていた読者も少なくないのですが、今はその誰とも連絡さえありません。

もうダボなんか関係ないと「自分の道」を探せて邁進しているのなら良いのですが、私が想像するに、殆どの方が脱落してしまったのであろうとも思う。

ま、それもまたどんな世界に足を踏み入れても同じで、「どこまで粘れるか」が重要なポイントなのかもですね。

私だって「もう駄目だ」「やめよう」なんて思ったことは何度もあったけれど、またこの世界に戻るなんてことを何度も繰り返して今がある。そして今でも「学ぶことは多く」、日々、前進しているしそれが需要なんだろうと思う。

これもまた「マラソンと同じ」で走ることを止めた人から脱落していく世界。また「大損して止めざるを得なかった人」も多いと思うのだけれど、そういう人は「何も学ばずにお金に目がくらんでまっしぐら」だからそうなるのも当たり前で、ゴルフの練習もろくにしたことがないのにコースに出て「うまくいかない」と嘆く人と同じだと思う。

それは自信過剰か世の中を舐めているからそうなるのであって、最近のちょっとした暴落で大損した話題の青汁王子も全く同じだと思う。

今回、この【88歳現役トレーダー】の動画を見て、今まで以上に彼に興味を持ちました。

その理由は、「彼の座右の銘」が私と全く同じだったこと。

人の行く 裏に道あり 花の山

まずは「誰かのマネをする」のは良いにしても、「他人と同じことをしていては、うまく行っても他人と同じレベル」であって、ちょっと躓けば平均以下の生活になるのがこの世の中の常識。

私は「坂の上の雲」という司馬遼太郎の歴史小説が好きというか、NHKのドラマも見て思ったことは、「坂の上のもっと上にある雲を目標として頑張った人たちの存在」に感銘を受けました。

普通、坂があれば、せいぜいその坂の上までは行ってみたいと思って登る人は多い。でもそれでも途中で脱落してしまうのは山登りと同じ。

でもその坂の頂上どころか、そのもっと上にある雲を目掛けて登ろうとする人は少ない。

私もどうせこの世に生まれたのなら、坂の上に浮かぶ雲を目指して登り続けたいと思いました。そしてそれが自分がこの世に生まれきた理由かもしれないとも思う。

また最近、良い言葉に出会いました。

私は若い頃から金亡者だの足るを知れだの、このブログでも言われ続けてきましたが、お金は使うために必要なのであって、儲けることそものものが目的になることはないと考えてきたし、もしそうなったらまさに「餓鬼道に堕ちる」と思ってきました。でもそんな私の考え方を理解するのは本当に私に近しい人達だけで、バカにされることは多かったんですよ。

でも最近、こんな言葉に出会った。

お金はお金よりも大切なものを守るためにある

これはまさにその通りで、「自分が生きていけるだけのお金があれば良い」というのは「足るを知る」ことの原点ですが、私はこの考え方には「どうにもならないことから逃げようとするズルさ」を感じるんですよ。お金があれば「解決する問題はこの世の中に多すぎる」し、私はそれに目をつぶるべきではないと思っているだけで、【お金はお金よりも大切なものを守るためにある】というこの言葉を自分の指針として大事にしたいとこんな歳になって思うようになりました。(笑)

ところで、私はこの曲がいつも元気を与えてくれるから好きで非常に気に入っていますが、あの【88歳現役トレーダー】にもこの曲を紹介したいとフト思いました。きっと彼も私と同じことを感じるかもしれない。

「このままでは終われない。まだ夢の途中、諦めない・・・」

 

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