さてさて、これから世界はどう変わって行くんですかね~

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カマラ・ハリスがあっさり敗北を認めてトランプが大統領と決まりましたね。そして上院下院の選挙でも共和党が勝った。

つまり、ホワイトハウス、上院、下院が共和党ということで、「トランプのやりたい放題の時代」になったということ。

「とんでもない時代になった」と落胆する人も多いのでしょう。

私も4年前にはそう思ったし、(私にとっては)実際にどんどん酷くなる世界を見てきた。でもその動きを「理想社会の実現」として受け入れて喜んできた人も多いはず。

ま、ひとそれぞれ理想とすることは違うし、好き嫌いもあるし、そして「勘違い」もあるなかで選挙によって決まったことは受け入れるしか無い。でも自分が宗旨替えみたいに変わる必要もなければ、言いたいことは言えば良い。誰もそれを止めることは出来ないし、バイデン時代にあちこちで行われた「言論弾圧」はトランプの時代には起きないと思う。

実はカマラ・ハリスが勝ったとして気になることがありました。それはX(旧ツイッター)がどうなるか、イーロン・マスクがどうなるかという点。ま、トランプが勝ったところでイーロン・マスクはこれからも様々な訴訟を抱えたままだろうとは思いますが、未だに「言論統制がある」と言っても良いようなユーチューブがこれからどうなるかも見どころだと思っています。

ああ、そういえば、オーストラリアでは16歳未満はSNSの利用を禁止することになりそ。この年齢制限はすでにアメリカの一部の州、フランスでも始まっているようですが、難しいところですよね。言論の自由を確保すればデマや陰謀論も増えるだろうし、悪影響を抑えるのは「言論弾圧」に繋がるわけで、ユーチューブの現在は酷いと思うし、今は知りませんがフェイスブックも酷かった。その中で旧ツイッターはイーロン・マスクのおかげで「自由を得た」様に見えますが、弊害もあるわけで、その辺の問題解決法は私にはわからないものの、私は自由であることを重視したいと思っています。

トランプが「必ずやる」と言い続けてきたことをどこまでやれるのか、やるのか、そこのところは全くわからないし、でも前回の大統領だったときより「動きやすい」のは間違いがなくて、彼も反省している「トランプ政権の人事の失敗」は是正されると言うか、獅子身中の虫を抱き込むことは無いのかもしれない。

でも全て「相手があること」なわけで、トランプの思う通りに動くことは決して多くは無いだろうし、逆にトランプが飲まねばならないことも多いのかもしれない。

ただ私は「トランプはビジネスマン」であって「常に頭の中にはディールがある」のが良いと思っています。でも生真面目な人やあるべき政治家の姿に拘る人には「ディールをする」ことを毛嫌いする傾向があると思うのだけれど、「相手によって、場面場面によって、言うことを変える」のは【作戦の一つ】であって、そういうのがわからない人には「嘘つき」だとか「言うことがコロコロ変わる信用できない奴」となるのだろうと思う。【信頼できない人】となるんでしょう。

でも私には「トランプは商売人」に見えていて、彼の望む結果が出るように「ありとあらゆる手を使う人」だと思っているし、でも「汚い男ではない」のは彼の生活やあまり表に出こない行動、言論から見え隠れしていて「頼もしい男」であると感じています。まさにかつてのアメリカ人が大好きだった「ジョン・ウェイン」とイメージが重なるし、私はそれがトランプファンの多くが持つイメージだと思っています。

そういう意味でインチキが見えやすかった(そもそも理想論者にはそれが多い)「口だけオバマ」「嘘つきヒラリー」とトランプは大違いで、言葉では説明が難しいトランプの良さに気がついたから私はトランプを支持してきたわけです。

「嘘を付く」「恫喝する」のも政治の世界では普通に行われていて、国家間でも同じですが、トランプの場合はそれが日常でも見えてしまうところが欠点でもあり、利点でもあると私は思っていて、「トランプの腹、真意を相手が読めない」というディールには最良のスキルだと思っています。彼の金正恩や習近平とのやりとり、G7での彼の言動にはそれが見えたし、だからこそ安倍さんの「トランプの懐に飛び込む作戦」が功を奏したのだと思うし、その辺は「ゴルフばっかりして」と批判していた人にはわからない「付き合い方」だと思う。

我らが石破総理も安倍氏のトランプとのゴルフを批判していた中の一人であり、「二人だけで数時間も密談できる」ことの良さがわからない政治家だと思っています。今回、トランプが大統領に決まり、石破総理も電話をかけて5分間の対談をしたらしいけれど(通訳を入れてそれぞれ1分ぐらいの話でしょう)、石破氏は「一言で言えば非常にフレンドリーな感じがしました。これから先、言葉を飾ったり繕ったりするのではなくて本音で話ができる、そういうような方だというような印象を持った」なんて言っている。ま、小学生の模範解答みたいな。

それ以外の印象をトランプが与えるわけがなくて、実際に対談する時が来るのかどうかはわかりませんが、その時が楽しみです。「はっきり言うトランプ」と「ねばならないと理想論ばかりの石破氏」との対談は本当に楽しみ。でもトランプと安倍氏の間柄から想像するに、安倍さんは「石破だけは駄目だと言い続けてきた」こと、石破氏は選挙で「安倍派を駆逐したこと」、「左派リベラルの思想を持っていること」をトランプの側近は必ず耳にいれるはずで、石破政権は少数与党で自民党だけでは何も決められないことを知るトランプがどう動くかは全くわからない。

はっきり書けば、「トランプは左派リベラルとの戦いに勝った」けれど、「日本の保守界は崩壊しつつある」のはトランプにもはっきり見えているはずで、そんな日本をトランプがあてにすることは無い。では日本の保守の復活をトランプが助けるのかどうか。ここで重要なのは「日本の保守の中心となるべき人物」なわけで、もし安倍さんが存命ならわかりませんが、「自らの力で立ち上がろうとしない日本の保守層」にアメリカの保守ど真ん中のトランプ氏は何を考えるか。

私でさえも「石破と話しても無意味」なのは簡単に想像できるわけで、単に「石破を突き放すだけ」ではなくて、「日本が大きく変わらないと対応できない難題を突きつける」だろうと思うし、まさかとは思うけれど「安倍氏との盟友であった麻生氏との会談」もできて「満面の微笑みで迎える」なんてポーズも取るかもしれない。それすなわち「麻生氏と高市氏の繋がり」を誰しもが連想することになる。

でもトランプができるサービスはその辺までだろうと思うわけで、やっぱり「日本は日本。保守は自分の力で力を取り戻せ」となるのは当たり前で、それさえも出来ない日本の保守とトランプが手を組もうと思うはずがないのね。

当然、左派リベラルの考え方を持つ石破総理率いる「保守の力も削がれて自分たちだけでは何も決められない少数与党の自民党」とは「距離を置こう」とトランプが考えても不思議はないし、「要求するべきものはしっかり要求してくる」んじゃないですかね。かつてもそういうトランプだったのを日本側にうまく引き込んだのが安倍外交で、今は安倍さんに替わる人はいない。

私はトランプと金正恩とのハノイ会談を思い出すんですよ。意気揚々と出かけた金正恩の出鼻を見事に挫いて、意気消沈で帰っていった金正恩の姿。その姿と石破氏の将来が私の中では重なって、同じことが起きればよいとさえ思っています。

「日本は外圧に弱い」のは日本の伝統だし(安倍さんは外圧を利用するのがうまかった)、そんなことも簡単に見抜いて利用するトランプだと私は思うし、自民党内で追いやられた保守層に元気を与えることを楽しみにしています。

でも日本も難しいですね。保守層の多くは「高市総理」を望んでいるにしても、今回の選挙によって少数与党になった状態で高市氏が出てきたらそれでよいのかどうかは疑問。

私としては「短命の政権」だと思っているし、【高市氏は温存すべき】と考えています。今が出番じゃない。あるいはもしも高市氏が総理になっても「時期を見て早い解散」に持っていって「衆参同時選挙」で勝負を掛ける手もあるかもしれないけれど、そもそも高市氏に「政治生命を掛けて挑む度胸があるかないか」は疑問。

正直なところ、前から書いていますが、やっぱり「高市氏は職人気質」であって「リーダーの素養はない」のかもしれないとこの数日の動きを見ていても感じます。あるいは「時期を見ている」のであろうとも思うのですが、その間にどんどん世界は動いていく。

トランプ大統領となり、世界に大きな変化が出てくるとは思うけれど、実際に世界がアメリカが日本がどうなるかは私には全くわからない。でも「アメリカで民主党政権が続くよりかはるかにマシ」だと思っている程度。

多くの専門家が「今後のこと」を好き勝手に言っていますが、どうも私にはそれらの意見、考え方がストンと腹に落ちてこないんですよ。なんか違うんでないの?という思いが浮き出るばかりです。

我が家は「いくつかの想定」はいつものとおりにやりますが、今回は「想定外のことばかり起こりそう」な気がしています。

でも少なくとも「希望に満ちた豊かで安定した世界、アメリカ、日本にはならない」とは思っています。

ま、私は昔から「最悪のことを想定する」クセがついていますし、それに合わせて準備はしています。

マレーシアに関してですが、「蚊帳の外」みたいな感じはしますが、リーマン・ショック時には「多くのマレーシア在住の日本人が帰国した」のを見聞きしていますし、そしてそれは「企業や駐在員の撤退」であったわけですが、それと同等、あるいはあの時以上のことも起きることもあるのかもしれない。

かつて「働く日本人といえば駐在員を意味していた」と思いますが、昨今は「現地採用も非常に多い」し、自営業の日本人も多いことから、大きな事変が起きるとうまくないなとも思っています。マレーシアの中の「日本人を取り巻く環境」が大きく変化するかもしれない。あの当時「現地法人の中で人員整理が起きて、日本人同士の足の引っ張り合いもあった」なんて聞いていますし、「日本に帰っても行く場所がない」人も多かったと聞いています。戦後に帰国したら日本は焼け野原だったなんていう歴史は何度も繰り返されるのでしょう。

減った日本人や企業がまたマレーシアに戻って来るには4,5年の月日が掛かったと聞いています。

私はと言えばあの時、総資産が4分の1になるという半端じゃない恐怖を体験して、逃げ帰る場所もなく、家族にも何も言えずに一人悶々としながら生き延びることだけを考えていましたが、あれともしも同じようなことが起きても、今は息子たちと3人で様々な想定をしながら力を合わせて生きる算段、準備は開始しています。

もしも世界に大きな問題もなく、今、言われている「大不況」も【ソフトランディングする】かもしれませんし、戦争もない、経済のクラッシュもない時代が続けばそれはそれでOK。

気をつけていることは、「大問題が起きるという前提で行動を起こしてしまわないこと」です。もしも大問題が起きなかった場合はとんでもない大きなコストを支払うことになってしまうから。

でも「常に流れの変化」には昔から気をつけていて、「逃げ足の速さだけは凄い」と言われた(笑われた?)ダボ流でこれからもやっていくつもり。でもそれって「常に消費者の動向を見ている商人」としては当たり前のことなのね。私が長かった中小企業の世界も同じで、流れに乗れなければそこでアウト。

ま、私は生まれも育ちも商人ですし、「雨がふろうが槍がふろうが、たとえ戦争に巻き込まれようがきっちり毎日の売上を稼いでいく」のが【生き延びる唯一の方法】だと考えています。そしてその考え方を息子たちもしっかり理解してこれからを生きて行ってもらいたいです。

今の時代だからこそ「投資は限りなくギャンブルに近い行為」という発想は重要だと思う。

 
 
 

 

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