2024年12月11日18時11分05秒に、突然の「ドルの急落(円高)」の動き。30秒の間に60銭以上の動き。
それまでは5銭幅でダラダラ動いていてあえて出撃するような場面ではなかった。
ところが18時11分05秒に突然のドル売り。
私のチャートではこの下げの前に「売りサイン」が出ていましたが、小さな動きをしている中の売りサインですから、当然、見逃し。
ここで問題なのは、もしもう少し長い足で見ていたら「チャートは買い継続中」であったこと。つまり「ロングポジションを持つ」こともあったということ。
当然、ロングで入ろうがショートで入ろうが「損切り注文(逆指値)」をだしているから(大体プラマイ15ピップス程度の場所)、それにヒットすれば自動的に損切りは行われるのだけれど、ここまで一気に大きく動くと「指定した場所での損切りはできない」のね。損切りとはロングで入っていればロングカバーするということですが、大量のショート、売り注文があればそのまま指値では約定せずに連れて行かれてしまう。
もし自分がこの時にロングポジションを持っていたら・・・・。
そんなことを想像しただけで身震いします。
でもま、いつも狙う値幅の10倍以内の損失ですから、驚くほどじゃないと言えばそのとおりですが、「下げている最中はどこまで下がるかわからない」わけで、レバレッジも大きく、額も大きい場合は気絶するぐらい恐ろしいのは間違いがない。
逆に、私がメインで見ているチャートでは、上に出したように「売りサイン」がでていましたから、ショートしていればとんでもない特大ボーナスがはいったことになりますが、動きは早く、「ええ~~~、何があったんだ?」なんて思っている内に値は大きく戻ってしまうのね。だから5秒、10秒で決断して実行できる状態じゃないとボーナスももらえない。
もしもロングポジションを持っていたら、入れておいた損切り注文の値を通り過ぎて大きな損失が出るわけで、やっぱり「ぎょえ~~~、どうした?どうした?」なんて思っている内に大惨事になる。
なおかつ「損切りラインを決めていない」ケースは【地獄まで連れて行かれる恐怖】を味わうことになる。
だから当然、そういう場合は「成行注文」で逃げようとするわけですが、【その後の動き】がまた異常だった。
あっという間に「下落が始まった値を通り越して値上がりした」のね。
つまり、ロングポジションを持っていたケースは「損切りをせずに持っていたら大きな利が乗った」ことを意味する。
またショートポジションを持っていた場合は、「大きな下げはなにか重大なことがおきたのだろう」と考えるわけで、下落の次の上昇に乗るのは「ほぼ不可能」じゃないですかね。淡々とチャートが示すようにトレードすれば良いというのは「後からチャートを見てわかること」でしかなくて、とんでもない「大波乱が起きるかもしれない」となれば、「とりあえず何もせずに静観する」のが私は正しいと思う。
ま、私はたまたま「難を逃れること」が出来ましたが、もしもポジションを持っていたら心臓が止まるほどの恐怖を味わっただろうと思う。
私はトレードする時には「チャートに集中してトレードするのを維持する」のって結構難しいので、YouTubeの動画を見ながらというか「雑談を聞きながらトレードする」ようにしています。当然、同じようにFXトレードを生配信している動画ね。でもその主が売ろうと買おうと、「私とは全く違う手法」だから聞き流すだけで、その主のトレードに私が影響されることはありません。
その時に見ていた動画でもこの大きな動きに翻弄されて、「一体何が起きたのか」と何度も言っていました。またライブチャットもあって数百~数千人が同時にその動画を見つつチャットにコメントを残すのですが、その時に視聴者も「何が起きたのか?」と右往左往していました。
そして動きが一段落したところで、「日銀が金利を上げるようなことを言って、でも値上げしない」というわけのわからないことを言った(らしい)というのがわかった。ところがそのニュースソースを探しても出てこないのね。英語での速報が出たようだけれど、日本語のニュースソースではその時点では何も出ていなかった。
つまり、信憑性があるのかないのかわからないようなニュースで世界のトレーダーが動いたわけで、その中でも「日本語のニュースがなかった」ことから日本人トレーダーの多くは何がなんだかわからないままに翻弄されたということ。
普通、こういうことってないんですよね。
為替も大きく動く「重要な指標が発表される日にちと時間」は事前にわかるし、その時には大きく上がったり下がったり、あるいは今回のように乱高下することもあって、「重要指標や談話が発表される時には何もしないで静観する」と私は決めていますが、こういう突然のニュース、あるいは噂だかわからないようなことでこんなに動いたのに直面するのは初めての経験でした。
大きく動いたと言っても「日銀の介入」ほどの大きな動きではありませんでしたが、今回の動きで「下降時に損失をだし、上昇時には逆張りして損失を出す」なんて往復ビンタで損失を出したトレーダーも多いはず。また自動的に「ロスカット」となって大きな損失を出して呆然とするだけのトレーダーも多かったんじゃないですかね。
これが起きた時には、何度もこのブログで紹介している「トレーダーAkiさん」の動画を見ていましたが、彼の悪い癖が今回も出て、下落の後の上昇場面で一気に大きな損失を出していました。そもそも逆張り専門の彼は、「大きなトレンド」が出来てもそれに向かって逆張りをしますから、損失が膨らむ傾向がある。ましてや「自分の過ちを認めたくない性格」もあるんでしょう。損切りをせずにどんどん「ナンピンを重ねていく」のね。だから「チビチビ稼いでドカンと負ける」事が多い。
これがその時のライブ配信動画。1:05分辺りから。時間で言うと18時09分辺りから見てみてください。この1分後に大きな暴落が始まります。
通常は10万ドル通貨で売買している彼ですが、自動ロスカットとナンピンを何度も繰り返しながら、途中、「俺の悪い癖が出た」と言いつつナンピンを続け、最終的にはロットを110万ドル(通常の11倍)まで大きくして「上昇トレンドに売り向かった」のね。で、あっという間に損失は50万円を超えた。途中、「こんなことをしては駄目だ」「これが最後のナンピン」と言いつつ、何度も何度もナンピンをし続けた
Akiさんって過去に5億円ぐらいの利益を出して有名になったトレーダーですが、5年前の動画を見ても「彼の売買手法」は同じで、負ける時には1億円ぐらいの負けがあったのね。トレードから離れていた時期があって、最近、再び始めたのだけれど、調子が悪いようで2000万円ぐらいの損失を一気に出したり。で、これじゃうまくないということでロットを小さくして「勝ちパターンを作ろう」と日々努力はしているのだけれど、「大きなトレンドになると大損する」のを乗り越えられないでいる。
彼の動画を見ていると、彼の「思考パターン」や「手法」もよくわかってきて、「ここでショートするだろう」「そろそろナンピンするだろう」というのもわかってくるようになりますが、そして「大負けすることはあっても、大勝ちすることはない」のね。きっと多くの人は「Akiさんて下手くそなんじゃないか」と思うかもしれないけれど、「大きなトレンドがなければスキャルで利益を積み上げる」のね。
「損切りしない」「ナンピンする」事が多く、「真似してはならないケース」が多いのだけれど、それは外野から見ていてそう思うだけのことで、「誰でも同じことをしてしまう」のがトレードの怖さなのね。
ま、私の場合はもう長年やっていますから、「やらないと決めたことはやらない」ですが、それって実は言うのは簡単だけれど実行するのは難しい。
私の思う彼の欠点は「システムトレードをしない」、つまり「出撃撤退のルールがない」と感じます。彼は「テクニカル分析」をしているつもりだけれど、私から見ると「チャートを無視して裁量でトレードしている」様に見えるのね。基本中の基本である「移動平均線」も彼は無視しますし。なおかつ彼は「逆張り派」だから、本来取るべき「トレンド」の逆をやるわけです。だから私とは真逆のトレードをする人なんだけれど、私が彼から得たことは大きい。
つまり、彼が負ける時に「自分が彼の立場になって、負けないようにするにはどうするべきか」を徹底的に考えるわけです。また彼の出撃撤退も彼には彼の理由があるわけで、それを「チャート上にサインとして出すにはどうするか」を考えるのね。
また当然、彼はスキャルパーとして「見事なスキャルを見せることもある」わけで、それをチャート上でサインとして出せるかどうかを考えたり。
はっきり書くと、「彼の負けから多くを学んだ」と言っても良くて、私も今までとは違う「トレード方法」を編み出すことが出来ました。
そういう意味ではAkiさんには本当に感謝していて、今回もAkiさんは大負けしましたが(彼にとっては小さな金額)、そういう姿を生配信で私達に見せてくれるのは本当に有り難いし、普通は隠したいことでも見せてくれることに感謝しています。
また今回のように、「理由がわからず大きく上下に動く」ことがあるのを目にできたことは大きな収穫で、重要指標の発表時には「何もしない」のは当然のこととして、今回のような「突発的な動きが起きても大きな損失を出さない」ようにするにはどうするべきか。それはストップロス(逆指値)の置き方もそうですし、そこで止まらなかった場合も考えての「レバレッジの掛け方」を真剣に考えるきっかけになりました。
私は今、デイトレの利益の全ては再投資に回すようにしていて、ロット数はどんどん大きくなりますが、それをどこで止めるか、あるいはどこまで大丈夫なのかを考えないとならないし、当然、レバレッジを掛けますから、【レバレッジを小さくする考え方】も取り入れないと「ある日あるとき、とんでもないことが起きる」のだろうと思う。
今回の急落は60銭程度でしたが、下げてる最中にどこまで下がるかわからないし、日銀の介入が入る時には一気に数円動きますので、レバレッジが大きければ簡単に全てを失うことになる。でも「介入はいつ入るかわからない」のね。でもま、介入のタイミングとか価格帯は過去の介入からある程度の予想はできるので、「介入の可能性」を感じた時には「ショートポジションしか取らない」と決めるのも重要だと思っています。
それでもそういうトレーダーの「裏をかく」ことも起こりうるので、「万が一、狩られても大丈夫な方法」も常に考えないとならない。
ま、私の場合はレバレッジは重要で、かなりの倍率を掛けますが、それは「資金効率」を考えてのことであって、「自分が持っていない大きさの額」では絶対にトレードしません。これは先物も同じで、売買に必要な証拠金(マージン)は安くても、実際に売買する額が重要で、それを常に意識していますので、「マージンコールがあれば入金するだけ」という状態を常に保ちます。
つまり、自分の投資資金の全てにレバレッジを掛けるようなことはしない。当たり前のことですよね。
前に、「私はレバレッジ50倍まで掛けるつもり」と書いたところ(海外のブローカーを使うつもりだったから)(今は20倍以下)、読者から、「私は3000万円の資金にレバレッジを掛けてトレードし、あっという間にそれをなくしてしまう事がありました。気をつけてください」とコメントを頂いたことがあります。
有り難い忠告でしたが、そもそも「資金の内のどの程度の金額をリスクに晒すか」「損切りはちゃんと出来ているのか」「どんな売買手法なのか」によって、「用意する資金、実際に口座に入れる資金」「レバレッジの倍率」も変わってくるわけで、もしも「数日、数週間」のポジションを持つ手法で、損切りも下手だった場合、10倍のレバレッジを掛けたらそれだけで半分以上の資金が減ることも簡単に起きるのね(前の日経225の急落で3倍のレバレッジを掛けていた青汁王子が大損したのは記憶に新しい)。でも「数分」しかもたないスキャルやデイトレで、狙うピップは5ピップス程度で、損切りもちゃんとやるとなると「高レバレッジ」でもリスクは小さい。それでも「万が一」のときにはマージンコールが来ることも想定して、その分の資金は別途用意しておくことが重要だと考えています。
つまりですね、もし3000万円の投資資金であれば、それにレバレッジを掛けて億単位のトレードをするのは危険なのは当たり前で、3000万円の投資額であれば、口座には300万入金し、レバレッジは10倍にするとか、そして2700万円はMMFに入れて金利をもらい、必要な時にはすぐに出金できるようにしてトレードをするべきだと思う。
「勝つこと」よりも「大負けしないこと」を優先すべきだと私は思う。
そしてそして、何よりも大事なことは「損切りをしっかりする」こと、「ナンピンはしない」こと。そして私の場合は「トレンドフォローに徹して逆張りはしない」という「絶対に守るべき決まり」を作っています。
それを大前提としながら、私のそれとは真逆のことをするAkiさんのトレードを、時間にしたら何十時間のトレードを見てきました。当然、5年前の過去動画も含めてですが、「違う手法のトレーダーから学ぶことはあるのか」と思うかもしれませんが、大有りだと思います。自分の長所欠点も見えてくるし、それがわかれば「改良すれば良い」だけのこと。
ただし、「チャート分析の方法を決めて、サイン通りに動くシステムトレード」だから【改良が可能】なわけで、チャートを見ながら「自分の頭にフト浮かんだもの」を重視した裁量トレードだとすると、「その根拠はなんなのか」ということになって、「再現も不可能」だし「はっきりした根拠もわからない」から【改良のしようがない】と思うんですよ。
たとえば「昨日のこんな動きでは勝てた」のに「同じような今日の動きでは負けた」とした場合、「その理由がわからないようなチャート設定ではチャート分析をする意味がない」ことになるのね。チャート分析オタクは皆、同じだと思うのですが、そういう時には「どこが違うのか」を徹底的に調べて、その判別ができるようなチャートに作り変える。それを延々と行う内に、「自分の手法、チャートセッティング」も出来てくるわけで、証券会社が提供する「単純なインジケータ」「決まった足」しか表示できないチャートで、「自分好み」を作るのは難しいと思う。
またどれほどチャートを自分流に作っても、「はい、ここで買い」「はい、ここは売り」なんてサインが出るわけもなく、それぞれのインジケータもクセを理解した上で、それをいくつか組み合わせて「サインを読み取る」わけです。会社の意思決定会議に5人出席して、それぞれが違うことを言う中でどうするべきか決定するのに似ていると思います。ここで重要なのは出席者全員の得手不得手を理解していないと、「船頭多くして船、山に登る」事が起きるのね。
だから私がベストと思う私のチャートも、私だから使えるのであって、同じ設定で他人が見ても駄目なのね。そもそも手法や基本的な考え方が違うわけで、「チャートから何を読みたいのか」が人それぞれだから、他人のチャートは「その人のオーダーメイドの洋服」みたいなもので、自分には合わないのが普通。
それでも多くのチャートセッティングをとことん突き詰めてみることは重要で、最近、増えた「リアルトレードの生配信」を見ても、「自分と似たような手法で、同じようなインジケータを見る」人もいるのね。でも「設定、パラメータ、組み合わせ」も違うし、手法も完全に同じということもない。でもそういう他人の「これがベスト」というチャートを見るのは非常に有効で、良い部分は取り入れればよいし、必要がないと思えば外せば良いし、そして意外に多くの人が気がついていないみたいだけれど、どんなインジケータを使うかが重要なのと同時に、「パラメータの調整」も非常に重要なのね。
私が今、メインにやっている、そしてこれから息子たちも一緒にやろうとしているのは、「USD/JPY」「Nasdaq100のE-mini(NQ)」「S&P500のE-mini(ES)」「日経225ミニ(大阪)」ですが、チャートはそれぞれ設定が違うんですよ。見るべき「足」も違う。つまり30秒足で見るのか、1分足なのか、それとも100ティック足なのかとか。また「上位足で上位のトレンドを見る」こともしますが、その場合でも銘柄によって上位足は違うのね。それは【銘柄によって動き方に個性があるから】に他ならない。
なおかつ、その時その時の動きによって「パラメータを変える」ことも必要な時があって、「このチャートであれば何にでも使える」ということはありえない。ま、それでも「汎用性」を重視していますが、「全て同じセッティング」ということはありえない。
最後に、「なぜ逆張りは難しいと思うのか」を書きます。
トレンドができるというか、「今の動きの方向」が見えることは多いですよね。私のような「トレンドフォロワー」はその方向にのみ乗る。ところが「逆張り派」は上昇トレンドの中で「売る」のね。つまり、「押し目、戻り」を取るということでしょうか。
実は私も当初は逆張りばかりやっていました(30年前の話 笑)。その理由は簡単で「値動きの方向が変わる瞬間を捉えたい」という強い願望があったから。つまり下がり続けていれば、「いつか反転して上昇する」わけですが、その瞬間を見つけたいとどうしても考えてしまうんですよ。そしてそれが「当たった時の気持ち良さ」は半端じゃないのね。トレード仲間にも「どうして反転場所がわかったの?」なんて言われて、ニヤニヤしたり。
これって非常にギャンブル性が高くて、本来「いつ動きが反転するか」なんてわからないはずなのに、「いや、わかる」なんて意地になるわけです。
でもそれはそれでやっているとそこそこ勝てるようにもなってくるのね。当時、私はオシレータの鬼と言っても良いくらい、オシレータをいくつか使って逆張りばかりやっていました。
でもあるとき、S&P500 E-miniを売買して、その日のトレードを終えてチャートを見返した時に、「その大きな下げトレンドの中の小さな戻り(上昇波)を取っていた」のに大きな違和感を感じたんですよ。「なんでこの大きな下げを取らないんだ?」と。この時の「これっておかしいだろう」という思いは衝撃的で、そこから「トレンドフォロワー」に切り替えるようになりました。
それも簡単ではなくて、クセがしっかり付いていますから、言うのは簡単でも実行するのは大変でした。トレンドフォローに切り替えるのに何年掛かっただろうか。3年ぐらいかなぁ。
でもやっている内に、「この方が簡単」だと思うようになったし、トレンドに乗るということは「トレンドが逆行した、あるいは逆行しそうだと読んだらすぐに撤退する」わけですから、「負けても小さい」のね。つまり「トレンドが自分の見立てと逆に動いているのにポジションを持ち続けたり、ナンピンしたりすることがない」から、負けが小さいし、「負けがどんどん増えているのに損切りをせずに祈るばかり」みたいなことが皆無になったんですよ。
それとですね、ここが重要ですが、トレンドに対して逆張りをしても、実際にそこでトレンドが止まり、逆行して初めて利益が出るわけですよね。あたり前のことですが、「利益が出るのは値動きに順行した場合のみ」じゃないですか。トレンドに逆張りして、その動きがそのままなら利益は出ない。
つまり逆張りだろうが順張りだろうが、利益が出るのは「その方向に値動きが順行した場合のみ」。
これって、結局は「順張り」ということじゃないかと。違いますかね。要は「順張りと逆張りは【出撃タイミングの違い】だけであって、値動きに順行しないかぎり利益は出ない」のは同じこと。つまり「反転(トレンド)を確認して出撃するのが順張りで、その確認なしに出撃するのが逆張り」の違いじゃないかと。
だったら、最初から順張りで良いんじゃないかと。そしてその方が簡単だと私は思うし、これが今の私の基本的な考え方です。
またAkiさんの動画を見ていて不思議に思うことですが、彼は時々「う~~む、わからない。動きが読めない」と言うのね。これを聞くと、「じゃぁ、いつもは動きが読めているのか?」と思うわけです。私の場合は「予想をせずに流れに乗るだけ」ですから、「これからどう動くのかなんて全くわからないし、考えもしない」んですよ。ただただ、「目の前の値動きの方向性と力を見て、それに乗るだけ」なのね。「予想をしない」ことは非常に大事だと私は思っていて、予想をするから「こんな動きはおかしい」と思ったり、「流れを無視して突撃する」みたいなことが起きるんじゃないかと。【川の流れに身を任せて流されていく落ち葉のようでありたい】と私は常に思っています。それには「予想は邪魔になるだけ」なのね。
また多くのトレーダーを見ていて気がついたことですが、中には5分足を見ながら「逆張りをする」というトレーダーがいたのね。
彼は確かに5分足チャートを見ながら逆張りをするのですが、5分足が伸び切って止まったりヒゲが出たところで「逆張りを仕掛ける」というのね。
でもそれって、1分足や30秒足で見ると、「トレンドが反転して、その方向へ順張りをしている」ことになるのね。意味がわかりますよね。
だから、その彼の手法は、私は順張りだと思うのだけれど、本人は逆張りだという。面白いでしょ。
私は順張り派で逆張りはしないですが、私が使うチャートより「長い足」で見れば、逆張りに見えることもあるわけですよ。
つまり、1分足でも5分足でも、あるいは1時間足でも4時間足、日足でも、「それをもっと細かく分解してみる事が重要」で、例えば日足とは一日の動きで、それが一本の陽線だとしても、一日の中には上がったり下がったり、トレンドが出来たりヨコヨコだったり、多くの物語があるわけで、「長い足で見ると逆張り」でも、「分解してみると順張りになっている」事が多いんじゃない?
逆張りというけれど、本当に値動きが逆行したままなら「利益は出ない」じゃないですか。「値動きに順行した方向だから利益が出る」という事実をしっかり考えてみれば、「全てのトレードは順張り狙いである」と言っても過言じゃないはず。
だから「自分は逆張り派だ」と思ってるトレーダーが1分足を見てトレードしているとしたら、それを5秒足で見てみるとかするれば、「何だ俺は順張りをしているんじゃないか」というのに気がつくはず。
ま、それは理屈でしかありませんが、私は「値動きを分解して順張りする方が簡単」だと思っています。逆に、5分足を見て逆張りをして数十秒~数分で利益を出すなんて、私には「神業」にしか思えないのね。
でも「逆張り」って当たると気持ちが良いのは、上に書いたように間違いがなくて、「値動きが反転するところを見つける」って野球でホームランを打ったような満足感がある。私は逆張り派の多くは「その気持ちよさの誘惑から逃れられない」のじゃないかと思ったり。
でも値動きを分解してみると、やっていることは順張りで、値動きに順行しない限り利益は出ない。
そして逆張りをして「読みの通りに反転した」としましょう。でもスキャルパーは「その方向に乗り続けることをしない」のね。数ピップス勝つと利確してしまうし、値がそのまま動いていくと「今度はその流れに対して逆張りを仕掛ける」のね。私はなぜ「流れに乗らないのか」と思うけれど、「逆張り派だから逆張りしかしない」と決めつけているのでしょうか。自分に利益をもたらした「反転、新たなトレンド」にまた逆張りを仕掛けるというのは【みすみすチャンスを捨てている】んじゃないかと。
それに気がつけば、トレンドに逆行してポジションを持ち続けて「反転するはずだ」と祈り続けたり、ナンピンしたりすることは無くなると思うんですけどね~。スキャルパーなのに、読みが外れても損切りせずにナンピンして「利益が出るまで持ち続ける」方法が良いとは思えない。それで助かることも多いからやめられないのでしょうが、スキャルパーなら損切りも短時間にするべきだと私は思う。
でも本当に手法や考え方はいろいろで、「結果が全て」ですし、上に書いた「5分足を見ながら逆張りをする」というトレーダーもそれで「億トレーダー」と言われるぐらいに稼いでいるのだから、それはそれで全く問題がない。それどころか、見ている足を変えたり、順張りに変えようなんて思うと、勝てなくなるから不思議な世界なのね。
でも自分でも自覚できる「欠点」があればそれをどうにか修正するべきで、「出来ない」「難しい」というのは私は言い訳でしか無いと思うし、「運を天に任せるトレード」が延々と続くだけだと思う。そして「ルールを決める」事が重要で、トレードの「臨機応変」も大事だけれど、常に臨機応変というのは「ルールがないのと同じ」だと思っています。【裁量トレード】の難しさってそれだと思う。
Akiさんですが、「トレンドで負ける」のを乗り越える日が来ると思うし、その時にはまた「1年に億単位を稼ぐ億トレーダー」に返り咲くだろうし、【その過程】を見るのも非常に参考になると楽しみにしています。
ま、どちらにしても、本日の18時10分からの「突然の下落」は本当に良い勉強になりました。
今日も一歩前進!!