久しぶりにカメラやレンズに関していろいろと調べているし、最近の情報を仕入れているのですが、やっぱり私が最初に見るのは「Flickr」という写真を載せるSNSです。
The nicest place on the internet is here for you: inspiratio…
登録者数ってどのくらいいるんだろうか。世界中の人が使っていてプロもアマもいろいろ。
このFlickrでは「写真の検索」が出来るわけで、「カメラ別」「レンズ別」「被写体別」、その他、様々なキーワードで写真が検索できるのね。
私はなぜか「食べ物」の写真を撮る事が多くて、それが好きというか、マレーシアに住みながら「引きこもり」の生活をしていますから「写真を撮りたい対象が他にない」のかもね。
ということで「Food」で検索すると、それこそ何十万、何百万(多分)の食べ物関係の写真が出てくるわけですが、その中から「気に入ったもの」「こんな風に撮りたい」というのを個別に見ていきます。すると「どんなカメラ、どんなレンズ、どんな設定」でその写真を撮ったのかがわかるので、非常に勉強になるわけです。
そして自分が気になるカメラ、レンズ別で次に検索すると、その機材で撮られた写真がこれまたごっそり出てくるわけで、そして「Food」以外の写真を見ていく内に、そのカメラ、そのレンズで、「どういう写真が撮れるのか」もわかってくるのね。
そんな風に写真の海をサーフィンしている時に、「気に入った写真の主」がダブっていることに気がついた。
これって珍しくて、とにかく写真の数は多分、何億枚も登録されているはずで、気に入ったカテゴリーの写真だけを見ていたとしても「同じ人が撮った写真」が何度も出てくるって非常に珍しいのね。
で、今度は「その人の撮った写真ばかりを見る」わけです。
そうしたら、「私はこの人の様な写真を撮りたい」「こういう写真が好き」だというのに気がついた。
面白いもんで、好きな傾向があると、その人が使っているカメラやレンズも自分の好みと同じなのに気がつく。となるとその人にどんどんのめり込んで、その人がアップロードしている何百枚、何千枚という写真を見ていくことになる。
良いなぁ、上手いなぁ、こんな写真を撮りたいなぁ・・・なんて何百ものその人の写真を見ている内に、その人の「人生、性格、生き様」も見えてくるような気がするのね。
それは「どんな対象を撮るのが好きか」「どんな撮り方をするか」の傾向が見えるから、自ずとその人の好みもわかってくる。そしてどんどん見ていく内に、プロフィールは一切書いていないのだけれど、何歳ぐらいで、どんな家族構成で、趣味は何で、何を大事にして生きているのかも見えてくる。
で、思ったんですよ。
この人の写真を自分は凄く気に入っているけれど、この人の生き様にも憧れみたいなものを感じているんだと。
なんというのかなぁ、この人の写真を見ていると、穏やかで優しくてゆったりと良い人生を送っているように見えて、そして「私とは随分違う」なんて思うわけです。(笑)
やっぱり「写真にはその人の心が写る」のだと思う。
そういう意味で、私は自分の写真の多くを見せたくないなんて思った。なぜって、私の写真から私の不安定な、殺伐とした、そしていい加減な性格も見えてしまうだろうから。
やっぱり人ってこういうブログにしても、書き方、書く内容、そして顔や体型、着るもの、仕草、喋り方、喋る内容、で「その人の生き様が見える」のは写真も同じなんだろうと思った。
で、私は思ったのね。「隠したい」って。(笑)
自分としては一生懸命生きてきたつもりだけれど、なんというのか、人様に見せられるような生き様じゃないというか。まさに野良犬みたいな、掘り下げてもそこにはなにもない、「ただ生きてきた」のがわかるだけみたいな。
ま、人生も写真もいろいろで、面白いのは「激しい性格の人なんだろうな」なんて思う写真ばかり撮る人もいるのね。またなんてことのない「いつもの風景」の中から、「一生懸命生きる小さな生命」を見つけて撮るのが好きな人とか。
まさか、写真でその人の性格や生き様が見えるなんて、今の今まで思いませんでした。
自分の写真を他人に見せるために撮るわけでもなく、「私はこうして生きてきた」という【証拠】みたいなものが写真なんだと思った。
これから、私らしい写真を撮ってみる?
う~~む、無理だと思う。(笑)
そういうのって「歌」も同じだし「ファッション」とか、あるいは喋り方、仕草、それら全てが【何年も何十年も積み重ねたその人の歴史】なわけで、私みたいにダラダラとただ、ただ、生きてきただけみたいな者には「他人に見せる」どころか「自分でも撮って残しておきたいもの」さえ無い。
でもやっぱり写真は中学生の頃に「写真クラブ」に入って以来、ずーっと今まで50年以上も好きだったわけだから、多少は真剣に良い写真を撮る努力をすればよかったと思う。
ったくもぉ・・・
何をやっても中途半端なやつ。
「写真はAIと補正ソフトを使って好きにいじれば良い」のと「カメラとレンズ、自分の技量を駆使して満足できる写真を狙うべし」との狭間でやっぱり揺れてしまう私。でもそんなことを考えると、「(私の場合は)やっぱりカメラ・レンズはLeicaがベスト」となってしまう。「解像感、空気感」が半端じゃなくて、写真なのにその被写体が目の前にあるような、手を出すと触れるような錯覚さえする。でもLeicaを使うとなると100万円以上の出費は当たり前となる。(┰_┰)
ライカで撮るとどう違うのかは上に紹介した「Flickr」で見てみると、「ただ高価で有名なだけ」じゃないのがわかるはず。
たとえば私が欲しいと思っているライカのレンズ一体型のQ3の写りも凄い。このQ3は大人気で定価で110万円(実売93万円ぐらい)なのに品切れになるような事態も起きた。
「綺麗に写る」んじゃなくて、「現実をそのまま写せる」というべきか。
ライカのレンズだけを使うという手もあって、またフォクトレンダーというメーカーも良くて、そのレンズも良いと思う。
でも今、私が予定している出費は10万円そこそこなのでその手のカメラもレンズも買えない。(笑)
ただ私の技量にも問題があるわけで、背伸びをしても意味がない。そういう意味でも「この辺で十分だ」と思うのが、そして「小型軽量であること」を重視すると「オリンパスE-P7」というカメラと「オリンパスの45mm F1.8」のレンズの組み合わせになるのね。マイクロフォーサーズという近年は人気が衰えている規格の、それも初心者用のカメラだし、レンズも古くマイナーと言っても良い部類だから、価格も安い。45mmのレンズって35mm換算で90mmだから、いわゆる「ポートレート向き」と言われる焦点距離で、これを常時使う人は珍しいと思う。でも私はそうしてみたいと思う。常時スマホはあるわけだから問題はない。
手のひらに乗る大きさで、合計重量も453グラムしかない。今どきのカメラ+レンズで同じような写真を撮ろうとするとこの2倍以上の重量になる。当然、大きくて高価。
こんな写真が撮れる。
Feel free to add photos taken by the Olympus M.ZUIKO DIGITAL…
しかし「良いものを知らないほうが幸せ」って間違いないと思う。食べ物も同じですよね~。