カイワレ大根や豆苗、そしてブロッコリーを含むスプラウトを家族も喜んで食べるようになりましたので、ルーチンを決めて常時栽培しているのですが、本当に栽培は難しいし奥が深いと思う。
育てているもの全てが「マレーシアではうまく育たない種類」で、それはなんと言っても「気温」なのね。マレーシアは高すぎる。
我が家では大体30度くらいで、日向に出して育てるともっと恐ろしい温度になるので「室内」で育てるし、光が必要なときにはLEDライトを使う。ただし、かいわれ大根やスプラウト系には基本的には「室内光や木漏れ日」で十分か、あるいは「一切の光は必要ない」。
温度が高いと「発芽しない。揃わない」「徒長する(ヒョロヒョロ伸びる)」なんてのは普通で、「途中で生育が止まる」なんてことも良くありました。それが顕著なのは冷涼な気候を好む「三つ葉」や「芽葱」で、これはマレーシアの温度では「発芽しない」ケースも多く、発芽してもちゃんと育たない。
比較的簡単な「カイワレ大根」もそれは似たようなもので(適温は20~25度)、どうにか「温度を下げる」とか「撒く前の浸水(水分を吸収させる)」に気をつかったり、それは豆苗も同じ。
本当に「ギリギリでどうにかなってる」感じで、「種を撒いたら簡単にうまく育ちました」みたいにネットに出ているようなことは起きない。というか、ネットも「うまく行った人がそう書く」だけで、「失敗した人たちも結構いる様子」なのね。日本でも「真夏は避ける」のは一つの決まりみたいなもんだけれど、マレーシアはいつも真夏。(笑)
ただし、「気化熱」を利用するのは簡単で効果があると思っています。
気温が高すぎるけれど、あとほんの2,3度、下げられればどうにかなるのもわかってきて、それは「気化熱」でどうにかなる。
例えば「濡れたタオル」を30度の部屋の中に置いといても、それの表面の温度を測ると27度。たまに26度にはなる。これは気化熱のせいで、それは「培地の上に種を蒔く」のも同じで、気温は30度でも「種を撒いた容器の温度」を測ると27度ぐらいにまで下がっている。
その温度も「まだ高い」のだけれど、それを利用すれば、カイワレ大根ならこの程度には育つ。
私としてはこれで満足はできていなくて、あと2度。出来れば3,4度、つまり23度辺りまで温度を下げられれば「完璧」だと思うのだけれど、これが簡単じゃないのね。
だから「発泡スチロールの箱」の中で「保冷剤、濡れタオル」を入れてみたりするのだけれど、保冷剤を入れると17度ぐらいまで下がるのだけれど、そしてその温度はそれでも良いのだけれど、「長続きはしない」わけで、数時間ごとに保冷剤を入れるなんてのは絶対に無理。
また17度まで下げる必要はないから、保冷剤をタオルで巻いたり、包装材のプチプチで巻いて入れると「温度もそこそこで持ちも良い」けれど、面倒なのは同じ。そしてそんな中で育てても「大きな違いがあるか」というと【そうでもない】のね。(笑)
やっぱり【水やり】が難しいと私は思っていて、昔から私は「水を与えすぎる」癖があるのね。
だから種が溺れてしまうことも良く起きる。でも乾燥させるのは絶対に駄目なわけで、「頻繁に少量の水やり」が重要で、「培地も湿っている程度がベスト」なんだけれど、そんな気を使いながら育てるなんて「長続きしない」のはわかりきっているから、どうにか「手抜き」で育てようと考えています。
豆苗も「芽が出て5,6センチになったら日を当てる」のはカイワレ大根も同じなんですが、それから収穫までの1週間~10日は「水やりもしない」つまり、容器の底に水を貯めて置くことでどうにかなっています。こういうやり方を推奨する人ってまずいないのだけれど、それぐらいの手抜きが出来ないと続かない。
これがそうやって育てた豆苗。
ところがですね。まず種を水に浸けて水分を吸わせる段階で、ちょっと長時間過ぎたこともあった。これも問題で、「水分を吸わせすぎてもだめ」だし、そもそも「水はすぐ悪くなる高温下のマレーシア」だからうまく行かない。
また水ですが、「酸素」もかなり気を使う必要があって、「水があっても酸素がなければ育たない」し、温度が高ければ高いほど「水中の酸素含有量は減る」し、野菜が吸い上げる酸素量も多いらしい。「頻繁な水換えが必要」というのは「酸素を潤沢に保つ」という意味でも重要。でも私は「頻繁な水換えは面倒だからやりたくない」わけで、水量を増やしたり、過酸化水素水をつかったりする(消毒の効果もある)。あるいは「根の半分ぐらいは常に空気中に出ているように調節する」わけです。
水耕栽培では「水溶液を貯めて、それを使う」のが普通だから、「必ずブクブクを使って酸素を供給する」ことをする。でも気温も適温で水換えをして育てる場合にはそんなことをする必要もない。
こんな育ち方の時もある。上の写真とはまるで違うのがわかるはず。上のと全く「同じ種子」です。
結構、気を使って育てているのにこんな調子だと本当にやる気がなくなります。
そういう意味では「カイワレ大根」は【かなり簡単】だと言って良いと思う。それも「ネットに良く書いてあるような【王道】をしっかり守る方法」で大丈夫だと思う。
ところがですね、日本の栽培例でも「水が多すぎる例」もユーチューブ動画にはたくさん出ていて、「この方法がベスト」なんて本人は言うけれど、それと同じようなことをマレーシアでやったら「確実に種は溺れて発芽しない。腐る」なんてことが起きるのね。
だから面倒だけれど「水は毎日替える」「種や培地の表面は湿っている程度」に押さえておけば、ちゃんと育つはず。でも「水が多すぎると、間違いなく失敗する」と思ったほうが良いかも。
でも私としては「ゴールドコースト時代はいとも簡単に、それも手抜きで育てた経験」があるから、どうしてもそれに近い方法で、しかも見栄えも良く美味しいカイワレ大根を作ることに固執しています。馬鹿だよね~。
ところで最近、カイワレ大根と共に「大根モヤシ」というべきか、いわゆる芽が出て3~4センチの状態で、なおかつ「日に当てて緑化する」ようにしたのが我が家では好評だし、私もその方が良いと思ったり。
この写真が「大根モヤシ」。洗濯ネットに入れて育てますが、暗闇の中で育て、毎日2回、ネットごと水の中に沈めて揺すってリンスするだけ(その時、水が残ってベチャベチャにならないように水を切る)。適当なところで1~2日は光(室内光)に当てて緑化して収穫。その後、洗浄して表皮を取り除き、冷蔵庫で保管。
半端じゃなく簡単。小学生でも出来ると思う。
この方法だと「根が長く伸びない」からそのまま食べても全く違和感がありません。
これは大根おろしの代替になるし、大根おろしみたいに「水っぽい」ことにはならないから使い道は多いし、冷蔵庫で保存しても1週間は問題ないし(小さな根はついたままで生きているからかもしれない。切り取ったカイワレ大根より間違いなくもちが良い)、そして「栽培日数も短くて済む」ので良いと思っています。日本なら4~5日。マレーシアだと6~7日って感じですかね。
ヨメさんに「普通のカイワレ大根と、短いモヤシみたいな大根とどちらがよい? 」と聞いたら「両方あった方が良い」という答え。(笑)
でもま、私もそう思うからしょうがない。
本当に思ったほど簡単には育たないし、でも「絶対に無理」というほどじゃないし、「カイワレ大根」はトライする価値があると思う。家に常備してあると本当に便利。特に私は「日本蕎麦好き」で、カイワレ大根でもモヤシ大根でもたっぷり使って食べる日本蕎麦は本当に美味しいと思う。これに「納豆、ナメコ(缶詰がどこでも売ってる)」でもあれば、完璧。
しかしブログにはいちいち書きませんが、AIといろいろ調べて実験をしている内容はかなりすごいことになっています。かいわれ大根だけならここまでやる必要は無いのだけれど、将来的には【もっと温度を下げる必要がある】「三つ葉と芽葱」を育てたいし、8年前の古い種子をどうにか発芽させたい。そして「紫蘇の小さな芽(カイワレみたいな)」のも利用価値が高いのでそれらを育てるという前提でいろいろ実験しています。
手に入れた機材:
ミスト生成機(水やりを手抜きするため)
エアーポンプ(水槽にいれるブクブク)
高性能のマイナス16度まで冷えて冷たさが長続きする強力保冷剤
100ワットのLEDライト
時間を決めて自動で動かすための「スマートプラグ」(電源にかませる)
決まった温度で作動させるための「サーモスタット付スマートプラグ」(電源にかませる)
その他、様々なメッシュの大きさのザルやメッシュシート
自動底面給水(毛細管現象を利用)に使う不織布
紙やすり(種子を浸水するまえに傷をつけて浸水しやすいようにする)(古い種子には有効)手に入れた薬品など:
PEG6000というプロが種子の浸水時に使う薬剤(浸透圧を調整して水の吸収をゆっくり、確実に、均等にさせるため)
過酸化水素水(酸素供給+消毒。これは昔からよく使っていた)
粉末タイプのビタミンC
肥料(粉末ハイポネックス)カイワレ、もやし栽培には基本的に不要で、逆効果なことも多くある
活力剤(メネデールなど)これもカイワレ、もやし栽培には基本的に不要で、逆効果なことも多くあるいろいろな栽培手法:
種子の浸水時に「塩」「ビタミンC」「PEG6000」を水に混ぜる
浸水時に「ヒートショック」を与える「水温50,60,70,80度」
浸水時に冷蔵庫で冷やし「6~7度をキープ」。これで水の吸収スピードが落ちて均一化する
種子を「均等に発芽させる(発芽率を上げて揃える)」のが一番むずかしくて、根も芽も出てある程度育てば、その後は「簡単」なんだけれど、それまでが大変。でも「均等に発芽させる」ことにこだわりがなければ、こんなことも必要ないとも言える。
ただし、上に書いた様々なプロがやる手法も「程度が重要」で、やりすぎれば【逆効果】になるから簡単にはいかない。
これって「普通の野菜栽培なら問題にはならない」のね。種から育てるときに「発芽しない」のがあるなんて普通のことだから【多めの種を撒く】し、育ってきても「良いものだけ選んで育ちが悪いものは間引きする」から。ところがカイワレもモヤシも「全てが同じ様に育つ」事が重要となる。ま、せめて発芽率が70%あって、発芽が揃えばよいのだけれど。
まぁあの手この手を考えて実験していますが、それによる「効果」って【期待したほどじゃない】から困る。というか今の環境でどこまでやるのが適切なのかがわからないのね。「やりすぎれば【全滅】という結果」が待っている。(笑)
それもこれも「気温が20~23度」に保てればこれらの面倒なことは一切しないで良いのに。
そんなときにですね、「小型の冷蔵庫」が売られているのに気がついた。8リッター~25リッター程度のものがいろいろあって、自分の部屋に置いて「冷たいものを飲む」とか、「子育て中のママが母乳を冷やす」とか「化粧品を冷やす」ために使われるようなもの。
これは普通の冷蔵庫と違っていて、もちろん普通に使えるのだけれど「サーモスタット」がついていて、「常時20度をキープ」とか、「温かい状態を保つ」のも可能なのね。
なんだ~~、これが一台あれば「育苗機」としてそれでOKということじゃないか~~~。この中で「真っ暗な中で」発芽させて、ある程度育ってから外に出せばどうにでもなる。「スプラウト=もやし」なら日に当てないからこの冷蔵庫の中だけで完結する。
価格は安くて20リッターでこれの最上位機種でも1万円ぐらいしかしない。
でもねぇ、それなりに「大きい」じゃないですか。これが問題で、置き場所は私の部屋なりどこでも良いのだけれど、こんなものを買ったら「目立つ」わけですよ。当然、ヨメさんがそれに気がついたら「10000%間違いなくブチ切れる」のね。「いい加減にしてよ~~~~」となるのは間違いない。(┰_┰)
ここが我が家の大問題。
私の調理実験に使う調理器具や調味料も同じで、いつも家族の批判対象。(笑)
それでいてヨメさんも息子も、「自分たちが食べたいもの」は【作ってね~♫】なんていうわけで・・・。(今、これを書いている最中にもヨメさんが来て「ローストビーフを作ってほしい」ですとさ)
私が作る自信のある料理もあるのだけれど、それも「色々実験した結果」だということを彼らは理解してくれない。世の中にあるレシピ通りに作ればOKなんて、そんな簡単ではないのに。(┰_┰)
小物をいくつも買うのは、文句を言われながらもどうにかなるけれど、「冷蔵庫」となるとそうは行かないのは明白。
でももし20~30リッターぐらいの小さな【普通の】冷蔵庫でもあれば、それにすでに持っているサーモスタット付のスマートプラグを電源につければ、20度~23度を維持することは簡単なんてもんじゃなくて、それさえあれば、カイワレ大根もブロッコリーも豆苗も、そして三つ葉も芽葱もどうにでもなるのね。まずは「発芽させてちょっと育てる」事が重要で、そしてそれが一番むずかしいわけで、その状態まで冷蔵庫で育てることが出来たら、その後は「冷蔵庫から出して常温で育てる」のはどうにでもなるのに。
でもねぇ、もっと大きな問題があるのね。
マレーシアで手に入る種子は「ろくでもないものばかり」ということ。
種類も少ないし、「いつのものかわからない」「保存状態もわからない」のね。当然、「発芽率」「製造年月日」「有効年月日」なんて表記もない。これって日本やアメリカ、オーストラリアでは【あり得ない事】で、それは種を買ってまず見ただけでもわかる。大きさが揃っていない、割れているものがそこそこ混ざっていたり。いわゆる「B級品、C級品」でなおかつ【古い】可能性も高い。その背景として「スプラウトやマイクログリーンを自分で育てる」という【文化がそもそもマレーシアには無い】のね。だから当然、それ用のちゃんとした種子を売る大手のしっかりした「種苗屋」も存在しないわけですよ。でも「ニーズがないのだから当たり前」で、「雑貨店」みたいなところが種子を売っているケースが多く、本来なら「古くなって破棄すべき種子」も売れるまで持っているのだろうと思う。
もし日本だったら大根だろうがなんだろうが「暑さに強い品種」とかもあるし、必ず製造年月日が記載されているから「古いものは流通しない」のね。それはアメリカもオーストラリアも同じ。
私はこの販売者から買うことが多いのだけれど、決してそれがベストかどうかはわからない。
またこの業者は「3種類のカイワレ大根」を売っているのね。
○ 普通のカイワレ大根
○ 茎がピンクのカイワレ大根 日本では「ルビー」と呼ばれる品種
○ 全体が赤紫のカイワレ大根 日本では「サンゴ」と呼ばれる品種
私が気がついたのは「茎がピンクのカイワレ大根」の種子が「普通のカイワレ大根」より「種の見た目も良い」「発芽率も高い」ような気がしています。また「全体が赤紫のカイワレ大根」は成長スピードが他のものより早いようで、それはそれでよいのだけど「突然、全滅する」ようなことがあって「環境にセンシティブ」なのかもしれない。
それとも「たまたまそういうロット」なのかもしれない。
また「豆苗」も3種類売っていて、そのうちの2種類を買ったのだけれど、一種類は「浸水して水を吸わせる」のにも時間はかかるし発芽は全く揃わないし発芽率も低いというありえないような種子でした。でもヒートショックを与える。ビタミンCを混ぜる(表皮が軟化する)、冷蔵庫で時間を掛けて浸水すると、多少は改善するようで、今、それを実験中。
もし可能なら、どんな野菜でも日本から「暑さに強い品種の種子」を選んで買えればばっちりなのにね~。
でも昔なら日本から手に入れるのは問題は殆どなかったのに(それでもマレーシアの検疫を通せず廃棄した経験あり)、そもそも現在はEMSで送れないようになっている様子。
もちろん、日本サイドで必要な種類を揃え、マレーシアでも輸入許可を取ればよいのだけれど、我々一般個人にはハードルは高いと思う。
「日本から持ち込む」という手もあるし、マレーシアの飛行場では「中身のチェックはしない」のが普通だけれど、当然、「申告すべき物品」だし、見つかったら「知らなかったととぼける」とか、「その時には廃棄すれば良い」とか、私はそういうことはしたくないタイプなのでやらない。
三つ葉以外は売っていることは売っているのだけれど、三つ葉って「日本の在来種」で他国では使われない野菜みたいね。
でも8年前の日本の三つ葉の種は(芽葱、紫蘇の種も)ストックルームの奥の方から出てきたから、それをどうにか発芽させたい。
ま、99%無理だろうとは思うけれど、私にとっては1%の成功確率は決して小さくないのね。そんなことばかり追いかけてきた人生だし、トライする価値は十分ある。(笑)
でもさぁ、かいわれ大根、三つ葉、芽葱、紫蘇も「日本から取り寄せたもの」を和食材輸入卸業者から買えるし、豆苗もスーパーで売っている。
それらを買うほうが「面倒はない」し、結果的に「コスパも良い」と思う。ただしカイワレ大根だけは自分で育てたほうが格安で「ただ同然」。
正直なところ、どうして私は自分で育てることにこだわるのか、自分でも良くわからない。(笑)
ゴールドコースト時代はかなり本格的な家庭菜園(地下水耕栽培工場)をやっていたけれど、当然「手に入らない品種」を育てていたのね。トマトも「桃太郎」とか、異常なくらい甘いプチトマト、料亭で使われるミニキュウリ、イボイボがある昔ながらの美味しいキュウリ、ミニ大根、京野菜の「辛味大根」「カブ」とか。三つ葉も根三つ葉じゃなくて「茎を軟白させる白茎三つ葉」とか。芽葱、カイワレ大根、紫蘇、三つ葉もゴールドコーストでは「自家栽培以外では」手に入らないから、友人の和食店に分けてあげると本当に喜びましたっけ。一般的な三つ葉や紫蘇も周年栽培に成功していたし(紫蘇は日照時間をLEDで調節しないと長い期間の収穫はできず、花芽を出して終了となる)、本当に面白かった。
でも今はマレーシア。普通の品種の普通の野菜でも育てるのは簡単ではない。(┰_┰)
でもま、カイワレ大根、(緑化した)もやし大根だけでもあれば良いかな、と思ったり。これは本当に利用価値もあるし、使う頻度も高い。
あとは世界的に大流行している「ブロッコリースプラウト=もやし、ブロッコリマイクログリーン=カイワレ」かな。
健康にかなり良いらしいし、毎日ムシャムシャ食べるのも良いかも知れないけれど、私は「美味しいとは思えない」のね。ヨメさんは「美味しい」というけれど、賛同できない。(笑)
またマスタード(からし菜)のカイワレ、モヤシは「ピリッとして美味しい」らしく、それもあったら良いかもしれない。でも無くても構わないわけで、その点、「カイワレ大根」は素晴らしいと思う。
やっぱり「美味しいと思えないもの」を育てても【長続きしない】のは間違いないですもんね。
ブロッコリーも決して簡単ではないけれど、毎日、ちゃんと面倒をみるとマレーシアでも育つ。
こんな方法でもOK。この方法をそっくりそのまま真似ましたが、ちゃんと育った。この動画の重要な点、また見逃しやすいところだけれど、主はリンスをした後に「執拗に残り水を落としている」ところ。水は多少残っている方が良いような気がするけれど「気温が高いと腐敗の原因にもなる」ってことなのね。でも「湿る程度は維持しないとならない」わけで・・。
ただし、世界ではメイソンジャーやポットの中で育てる方法が一般的で(下の写真)、日本でもペットボトルや牛乳パックで育てる人が多いけれど、その方法だと「換気が十分ではない」のがマレーシアでは致命的な問題になると思う。だから私は、上の「大根もやし」も【洗濯ネット】の中で広げるようにして栽培しています。
つまり換気が悪いと「蒸れる」ということ。マレーシアの気温は「雑菌は大喜びで運動会をしている」のを忘れちゃならない。
だからこの動画のように、「オープンな環境で育てる」のが良いと思うし、また出来ることなら「種子同士が何重にも重ならないようにする」とベターだと思う。
カイワレ大根、カイワレもやしもこの方法でもOK。
この細かいザル状のものを使うのは「大きな利点」があって、緑豆もやしもそうだけれど、「出来れば根は無い方が良い」のね。ザルを使うと「根は網目の下で育つ」から、収穫時にはそれを簡単に切り落とせる。ただし「小さな3~4センチの大根モヤシ」の場合は、根は全く気にならないからそのまま食べています。
ま、育て方は無限にあると言っても良くて、「コップとトイレットペーパー」と水があればカイワレ大根は育つと言っても間違いがないのね。
興味がある人はそこからスタートするのが良いかもね。
下のカイワレ大根の写真ですが、最初に「種子の選別はしない」「浸水もしない」「培地は適当(トイレットペーパー、ティッシュ、キッチンペーパーでも同じ)」で【水はやりすぎないように、しかし培地は常時湿っている状態を維持する】だけで試験的に育てたもの。
暗闇の中で4,5センチになるまで育てて、その後、光に当てると1日2日で緑化する。光源は室内光でも十分。直射日光は止めたほうが良い。(芽がちょっと伸びた時点で日に当てると、茎も太く葉もしっかり育つから、マレーシアではその方が良いかもしれない)(薄暗いと日を求めてヒョロヒョロと伸び続ける)
つまり「ほとんど何も考えない状態」だとこんなふうな育ち方。これはちょっと「育てすぎ」で、最適だったのは3日ぐらい前でした。本来はその時点で「収穫」して、プラスチックボックスの底面に乾いたキッチンペーパーを敷き、その上にカイワレを並べ、上にも乾いたキッチンペーパーを被せてプラスチックボックスはしっかり蓋をしてそのまま冷蔵庫に入れれば1週間は持つはず。カイワレは濡らしたほうが良いような気がしますが、私はしっかり水を切っています。(切り刻んだネギを冷蔵庫で保存する時と同じ)
あるいは「育てた容器ごと冷蔵庫にいれる」のがベストかもね。
「そのうち食べよう」なんてキッチンに放置すると、こうやって伸びすぎてしまう。
ダボはこんな面倒くさいことをやっているのかと思うだろうけれど、カイワレももやし=スプラウト系も「毎日毎日育つ」から見ているだけでも面白い。生命の神秘を目の当たりに見る感動も大きい。そして面倒を見るとちゃんとそれに応えてくれるのね。
そして食べて美味しいのだから最高。(笑)