金(ゴールド)は異常なほどの値上がりが続き、「利確した方が良さそうだ」と前に書きました。
で、書いたら突然の「下げ」が来て、あわてて売却。
ラッキーとしか言いようがない。
ところがあれからまだ何日も経っていませんが、「インフレに強いと言われるもの」を私は何も持っていないのが気になりだしました。
金(ゴールド)を大量に持っていたわけではなくて、全金融資産の数%でしかありませんが、やっぱり「何も無い」となんだかなんとなく変な不安があります。
かと言って、金(ゴールド)がインフレヘッジとして本当に有効かどうかは私は疑問を持っていて、その理由は前にも書きましたが、「値下がりしてから元値に戻るのに25年以上掛かった過去」もあるし、「絶対に安全だということはない」にしても「何もなくても構わない」ということでもない。これは手放してみて初めて感じた不安。
金(ゴールド)をデイトレ対象としてみるのではなくて、でも「長期投資でもなくて」、私が「そんなのは駄目だ」と思っている【ドルコスト法】を試してみたくなってきました。(笑)
本当に私は「いい加減なやつ」だと思うし、コロコロ考え方が変わる。というか、心がそう反応する。
ただし「毎月買う」のではなくて、「ある条件の時に買う」のを繰り返してみようかなんて考えています。買う額は「決めてしまう」のも良いかも知れない。
う~~む、ここまで書いてからチャートを見つめて30分以上、いろいろ考えたけれど、良いアイデアは湧いてこない。
やっぱり投資対象はなんでも「上がる時、下がる時」があって、インフレに強いと昔から言われていた金(ゴールド)が過去に下げて25年以上掛けて元値に戻ったことは私もその時代を生きていたし「大きな下落があって、それが長く続いたことは無視は出来ない」のね。25年間、利益は無しってとんでもないことで、債券投資でもうまくやれば25年で4倍以上になるんですから。だから世の中の「金(ゴールド)だ、金(ゴールド)だ」という人は「自分で利益を出せない人」だからそういうんじゃないかと思っています。そしてかつては「大幅に下がって元値になるのに25年は掛かった」なんてことも知らないのかも知れない。結局「世の中の扇動に乗らされているだけ」に思えてならない。
1980年代の金(ゴールド)バブルが弾けて下落を開始した頃のチャート。元値に戻るのに25年以上の年月が必要だった。
今の金(ゴールド)の下落だって、「シメシメ、安く買えるチャンスだ」と考える人は多いと思うけれど、1980年代の下落も全く同じで、「今がチャンスだ」と大騒ぎしていた人は多かったのね。でも金(ゴールド)はもっと下がって、そして「誰も金投資が良い」なんて言わなくなって、それは2000年代まで続いたんですよ。
結局、「上がっているから世間は大騒ぎするだけ」で、下がりだしたら「世間はそれを忘れるだけ」で、「買え~~~」と言っていた人たちは知らん顔するだけ。
私はそれが「相場の原点」だと思うし、「買って持っていればどうにかなる」なんてものは【この世に存在しない】と思っています。それは過去の不動産バブルも同じで、「とんでもなく値上がりした」ということは「その値でも買う人が大勢いた」ことを意味するし、バブルの崩壊後にそれが半値どころか3分の1、5分の1になった頃には「不動産投資が良いね」なんて誰も言わなくなっただけのこと。
でもここでもわかることは「誰も見向きもしないときこそ買う時」であって、「皆が買え~~と騒いだ絶頂の時こそ売り時であって、その後には崩壊が来る」ということなのね。でも誰も天井も大底もわからないから、投資は難しい。
ではなぜかつて私が金(ゴールド)を長期投資の目線で買ったかと言うと、それは当時、信頼できると思っていたHSBCシンガポールの担当が「今、金(ゴールド)が面白い。買う時期としては良いと思う」と言ってきたから、それに乗っただけのこと。1200ドルの頃でしたが、それが順調に値上がりして1800ドルになった頃には「そろそろ手放してください」と連絡があったけれど、私は「ヘッジの練習をするチャンスだ」と思って、売らずに「下げ波動が見えたときにはCFDで売る」という作業を続けていたのは何度か書いた通り。そして「金(ゴールド)が注目されるようになり上昇トレンドも長くなってきた」ころにヘッジもやめて今に至るという感じ。でも「この上がり方は異常だ」と思うようになってチャート上からも「値が伸び切った」のが見えたから「そろそろ利確しようと思う」と書いたら、その日に下落を開始。あわてて売って金(ゴールド)投資からは撤退したということ。でもこれから下がり続けるのか、また上昇トレンドに戻り、今まで以上に上がるのかどうかは、誰がどう予想しようとそんなのは全く関係ない「神のみぞ知る世界」だと思っています。
ただ私が「そろそろ利確するべき」と考えたのは、「そういう環境にある」と考えたわけじゃなくて、あくまで「チャートを見ての判断」で、それも「金(ゴールド)投資の時代は終わった」という意味でもなく、「長く続く戦争の中では撤退することも再出撃することもある」という「その時の戦況を見ての判断」でしかないのね。私はこの「永遠に続く戦争」がどうなるかなんてことはそもそも考えません。予想することは勝手ですが、その正確性なんてお話にならない程度なのは【私の場合は】わかりきっていますから。
そんなことはわかったうえで、やっぱり世の中で言われている「インフレに強いもの」を私は何も持っていないので、なんだか「下半身がスースーする」ような変な不安があるし(笑)、多少の金(ゴールド)は持っていたほうが良いのかと思ったり。
でもやっぱり「流れに乗る」という手法、つまり「トレンド重視」なのが私の基本中の基本だから、「下げトレンドが見えている時に買う」のはかな~~り大きな抵抗がある。では「上昇トレンドが見えている中で買うタイミングを見れば良い」と思っても、トレンドがまた下げだした時に「なぜ自分は持ち続けるのか」の理由が見つからない。
だとしたら、「総額でXXXXまでは溜め込む」と決める?
でも「溜め込むべき理由」も思いつかないし・・・。
でもま「ポートフォリオの中に必ず入れるべき」と考えるのは可能かもしれなくて、だからこそ今まで10年以上も持ち続けていたわけで、これから「どのくらい持つか」を決めて、【それだけ溜め込むにはどういう買い方をするべきか】と考えるしか無いかな?
「買い集める期限を決める」ことをしないと、【ここだ!!】というチャンスが来ない限り何ヶ月も買わないことになるのは間違いないし。
でもそういう「タイミングを図る買い方」をしたら「売るならここだ!」というパターンが出た時に何もしないでみているのもおかしなもんで・・。
う~~~~む。わからない。
そもそもあの時点で売らずに、以前「ヘッジの練習をした」時のようにCFDでも先物でもショートしておけばよかったような気がする。いわゆる「つなぎ売り」と同じ考え方。
そうだとすれば、ショートポジションはいつか解消して「金(ゴールド)」を持ち続ける形になるし、その方が良かったんじゃないかなぁ。
じゃぁこれから元となる金(ゴールド)は何をいつ買う?
別に先物でも構わないと言えば構わない。CFDでも構わない。レバレッジも掛けられて資金効率はかなり良くなるし。
金(ゴールド)のETFって買ったことがないけれど、どうなんだろうか。ETFでもレバレッジは掛けられるし、レバレッジETFもあるんだろうか。インバースもある?
実は私はETFって何も知らないのと同じなんですよ。過去に買ったことがあったかなぁ。それも思い出せないくらい。
何種類もあるようだけれど、何がどう違うのかも知らない。
これを機会にちょっと調べてみますかね。
とりあえず、AIに金(ゴールド)のETFに関して聞いてみたら、こんな感じでまとめてきた。
主要なGold ETFとその特性
| ティッカー | 名称 | 特徴と戦略的意味合い | 信託報酬 |
|---|---|---|---|
| GLD | SPDR Gold Shares | 流動性の王様。 世界最大で、取引量が圧倒的。スプレッドが極めて狭く、大口の取引やデイトレードに最適。オプション市場も非常に活発で、カバードコール等の戦略が取りやすい。 | 0.40% |
| IAU | iShares Gold Trust | コストと流動性のバランス型。 GLDに次ぐ規模を持ちながら、信託報酬が大幅に安い。中長期の保有を視野に入れる場合にコストメリットが大きい。流動性も個人投資家には十分。 | 0.25% |
| GLDM | SPDR Gold MiniShares | 超低コスト・少額投資向け。 株価がGLDの約1/10で、信託報酬も最安クラス。長期保有でコストを極限まで抑えたい場合や、ポートフォリオへの組み入れに適している。 | 0.10% |
それぞれちょっと調べてみたけれど、私としての「原資産」として持つとしたら、頻繁に売買するわけでもなく、デイトレもしないから「保有コストである信託報酬」が一番安い【GLDM】で十分かもしれない。本当はGLDが良さそうだけれど、「コストが高いのは馬鹿にできない」のは私の考え方の基本にあるし。GLDMの毎日の出来高は70億円程度らしいけれど、デイトレじゃなければ問題ないと思うなぁ。でもスプレッドは大きいだろうし、【市場が大きく動く時】の売買は難しいかも知れないですね。またスプレッドの大きさを手数料と考えると、スプレッドの差で信託報酬の差は埋まってしまうかも知れない。
単純に考えれば「長期保有の原資産としてGLDMを持ち、ヘッジのショートはGLDで行う」のが良いかも知れない。
ただしETFは大きな問題がある。それは取引時間が日中だけに限られていること。先物みたいに「ほぼ24時間」ということはない。これが大きな問題になることは無いかも知れないけれど、デイトレの考え方が染み付いている私としてはやっぱりかなり気になるポイント。
時間外取引もできるみたいだけれど、極端に出来高は減るしスプレッドも大きくなるから現実的ではなさそう。
金(ゴールド)は世界中で常時取引されているのに、ETFはアメリカの日中だけというのは、どれほど取引高が大きくても「所詮ローカルの金融商品」と言っても良いと思う。
これって無視できることではなくて、金(ゴールド)のプロトレーダーは「アメリカのETF勢が動けない時を見計らって動く」ことは絶対にやっていると思う。
うわ~~~。ちょっと4時間足を見たら「窓の空き方が凄い」じゃないか~~。
これ、私には無理だわ。こんなチャートを毎日見ていたら間違いなく病気になる。
だめか・・・・。残念。
ただし、「原資産として長期に持つ」のを前提とした場合はETFでもどうにかなるし、「ヘッジはCFDで行う」と以前みたいにやるのが良いかもだ。ほぼ24時間CFDは動いているし、ショートだからスワップ金利(オーバーナイト)を受け取れるし。
なかなかこれぞという案は出てきません。
なにかブレイクスルーはありそうなんですが・・・。
ゴールドじゃなくてビットコインにしろという「神の啓示」かもしれない。
な~~~んちゃってね。