私は、自分としては「現実主義者」だと思っていて、また「性善説」も持っていないのだけれど、でもなぜか「政府」に関しては、特に「日本の政府」「高市政権」に関しては【善意が基本にある】と信じているのね。うまくいくいかないは別にして、「良くしようとしている」と盲目的に信じている。
それはアメリカも同じで、「国民重視」の基本は変わらないと思っているんですよ。
でもどうも最近の世界の動きを見ていると、「政府を信用してよいのか」と疑問を持つことが増えてきた。
「そんなのは昔から同じで、信用なんか出来ない」という人も多いのはわかるのだけれど、「国民の信頼がない政権はそもそも成り立たない」わけで、やっぱり「信用してみよう」と思う国民は多いのだろうと思う。ところがどんな政府でも「全ての人を救うことは出来ない」わけで、ましてや「自助努力をしない人を助けることはない」のはどれほどセーフティネットを厚くしたところで限度がある。社会保障費を際限無く増やすことはできないのは当たり前。
でもまさか、「弱者を切り捨てる」という考え方は無いだろうと思っていたんですよ。
ただ「強者をより強くする」「伸びる可能性がある企業や人を後押しする」のは当たり前で、それをしなかったら「弱者がどんどん増えるだけ」だと思うし、それは企業だって同じで「売り上げや利益を伸ばす」のが基本で、利益もないのに「利益を生まない社員を残し、ましてや十分な給与を出すわけがない」。
これは医療でいう「トリアージ」と同じで、「助かるかどうかわからない人」に多くのリソースを割いたら、助かる人も助からない。
でもねぇ、なんだか今の世界を見ていると、私が考えるより「非常事態」になっていて【弱者を切り捨てる決定をした】ような気さえしてくるんですよ。企業でも「仕事も出来ない」「足を引っ張る」レベルの社員は【切ったほうが良い】のは当たり前で、今、企業成績も良いのに「リストラ」が増えているのは【将来の危機】を想定しているからだろうと思うし、その考え方は「国家」も同じかも知れない。
今の日本を始め「人口減少」が問題になる国は多いけれど、世界的にはついこの前まで「人口増加をどう抑えるか」「地球には全ての人達が裕福に生きれるリソースはない」と言われていたのを思い出す。
「インフレは駄目」だと誰しもが思う。年間2~4%なら良いにしても、それ以上のインフレが良いとは誰も思わない。
ところが「借金誘導経済」で世界が伸びてきたのは間違いがなくて、その大きな転換点は「リーマン・ショック」だと私は思っていて、あの時に各国は「輪転機をフル回転してお金を刷ってばら撒いた」し、それで一息つけた。そして「コロナ禍」も同じで、【借金誘導経済は麻薬と同じ】だけれど、それを手放すことは出来ずに、かなりヤバい所まで来てしまったのは間違いない。
これをどうにかしないと、長い歴史の中で「莫大な借金によって文明や国家が崩壊した」のと同じ様に、【土台から崩れてしまう】のが見えてきたら国家はどうするのか。
私としては「人為的なインフレを起こす」しか手はないと思っていて、インフレで物価が3倍になれば、莫大な国家の借金は3分の1になることを意味するわけで、そういう単純な計算にはならないにしても、普通、どの国でも「累進課税」だからインフレは「莫大な税収増をもたらす」し、課税の閾値を変えるにしても「そのタイムラグは大きい」し、また国民の収入が増える(給与が上がる)のにもタイムラグがあるし、【インフレとは国家の借金を減らす(目減りさせる)】にはベストの方法かもしれない。
当然、国民は悲鳴をあげるわけで、でも国家が「頑張って対策を練っている」のを見せれば、それに国民は声援を送るしか無いないし、「国家の収入増は国民の収入減による」、つまり「国家が国民から富を吸い上げている」のが表面には出てこない。
トランプの「関税の爆上げ」も同じで、輸出国はどこも悲鳴を上げたけれど、「実際に増税分を負担することになるのは国民」なのは明らかで、輸出国が嘆くのは「売れなくなる」という嘆きであって、「関税が上がること=輸出代金が下がること」ではないじゃないですか。国民は「高いものを買うしか無い」のは間違いがないし、それは企業も同じで、「輸入された原材料は高くなり、それを企業が吸収できなければ製品やサービスの売値に転嫁して国民が払うことになる」だけのこと。
でも「今まで異常に安く大量に入って来た輸入品が、自国の産業を潰してきたし、それを阻止しなければならない」という理屈に多くの国民は納得してしまう。
私はトランプが「関税率を上げる」と言い出した時に、「海外から買わなければならないものが大量にある」のに、関税を上げたら国は疲弊するばかりだろうと思ったんですよ。でも政府は「莫大な増収となる」のは間違いがない。
結局、そこまでやらないとならないまでにアメリカは追い詰められていたのだろうと思ったし、あの莫大な負債、恐ろしいほどの金利負担、更に必要になる国債発行を考えた時に、それまでは「国民も恩恵を受けていた」のだからしょうがないとも思った。結果的には「豚を太らせてから狩る」ような形だけれど、それもしかたがないのかもしれない。
ただ、「太った」のは【全国民か?】といえばそうでもなくて、アメリカの上位10%の金持ちがアメリカの富の80%を牛耳っていると言われるように「良い思いをしたのは強者のみ」だとしたら、多くの国民は「犠牲になった」としか言いようがない。
でもそれでも「アメリカが救われた」のだとすれば、貧しければ貧しいなりに生きていければそれで良いと考える考え方もあるのだろうと思う。
でも「そういう状態さえも保てなくなった」のがアメリカで、だからトランプは慌てて強硬策を取るのだと思う。
でもトランプは「弱者を救うことは出来ない」と私は思うし、ここで医療でいう「トリアージ」を行って【切り捨てる層が大量に出る】にしても「全体としてのアメリカを崩壊させることは出来ない」と読んでいるように思えるんですよ。
でも大統領は選挙で決まるし、「トランプが弱者を切り捨てた」のがはっきり見えれば、トランプも共和党も引きずり降ろされるわけで、でも「弱者を助けようとしている姿」が見えれば、彼らはトランプ応援団となる。
ところが「勝ち組」はその辺もしっかり見切っていて、「より多く儲けようとしている」のも見える。
それは「株価」を見ているとそう思うし、トランプは「株価が下がったら終わり」なのを知っているし、「株を持っていれば儲かるのに、それをしようとしない弱者が悪い。自業自得、自己責任」という方向になるのを読んでいる様にも思えてくるわけです。
これは日本も同じで、「新NISAとはなにか」を考えると、私には「政府の責任逃れプログラムの一環」に見えてくる。
逆を言えば、「今後は今まで以上に混乱は続く」にしても【株価だけは上がり続ける】という摩訶不思議な現象が続くのかもしれない。「株価さえ上がっていれば、政府の責任逃れは可能になる」ということでもある。
でも「上がった株は利食いしない限り、現実的な利益とはならない」わけで、これは「世界を牛耳る大勢力とて同じ」だから、いつの日か「利食いする時が来る」はずで、でもそれは今ではなくて、「まだまだ誰も信じられないような値上がりが来た後」かもしれない。
その「収穫の時」はまだ先で、今はまだ「伸び盛り」かもしれない。
ただ、「日本の低金利時代は終わる」とした場合、ローンを抱えている人達が困ること以上に、「世界経済に大きなインパクトが有る」と思っていて、「借金誘導経済」を助けていたのも日本と言って良くて、それは「低金利で資金調達が可能」であったこと。世界の借金誘導経済に拍車をかけたのが日本の「低金利政策」だったと言っても良いはず。いわゆる「円キャリートレード」ですね。これが日本の金利が高くなることで「巻き返し」が起きるのは必然で、【その時に何が起きるのか】が見ものだと思ってます。
アメリカの農場の大きさを見て驚いた時を思い出します。見渡す限り「麦畑」で、「麦以外は何も見えないよう」なところで、突然、小型機が飛んできて「シュシュシュシュ」と農薬だか肥料だかを撒いていたのは生まれて初めて見た光景。そしてそれはオーストラリアも同じで、日本や東南アジアに見られるような「美しい田畑が連なる光景」とは全く違った。
そしてきっとある日ある時、「収穫の時」が来たら大きな家ぐらいの大きさの「コンバインハーベスター」が何台も並んで一気に刈り取って行くのだろうと思う。
今、莫大な「含み益」を持った多くの巨大な資本家、何兆、何十兆円も動かす機関投資家達が、「含み益を現実的な利益とする」ために「利食い」を始めたらどんな風になるのかと思う。
それが始まると、「現金化」は【競争となる】のが普通で、それを巷では「大暴落」「バブルが弾けた」という。
私がそれを見たのは1990年の日経225だったけれど、キッカケは日銀の「金融引き締め」だった。それと同じようなことが「日本の金利が上がる」ことで起きる可能性が高いと思ってます。これは「利食いをしよう」ということではなくて、【キャッシュが必要になって現金化を急ぐ】という行為に他ならない。それは「バブルの崩壊」「大暴落」も同じで、【売りたくて売るのではない】のであって【売らざるを得ない環境になる】ということ。だとすれば「少しでも高く売ろうとする」のは誰しも考えることで【売り急ぐ】という結果になる。そんな時に「レバレッジを掛けていた買い方にはマージンコールも発生」して「投げ売りが増えて、売りが売りを呼ぶ」ように下げ幅は急激に拡大するのがいつものパターン。
また、もし「金利を上げない」となればインフレは続き、日本はかなり追い込まれることになるんじゃないかと。「円高」になればなったで日本の株式市場はどうなるのか。
日経225もまさかあそこまで下がるなんて全く想像さえしなかったし、株価の下げはその後「22年間も続き、80%以上の下落率だった」なんて今でも信じられない。それはアメリカの2000年の「ITバブルの崩壊」、2008年の「リーマン・ショック」も同じで、「天国から地獄へ叩き落とされて、世の中は阿鼻叫喚となった」のも忘れられない。
さてさて、将来は何が起きるのか。それとも何も起きないのか。
私は日本株や日経225に投資をすることは無いと思うけれど、将来の予想なんか全く出来ない、予想しても当たらないのはわかりきっているから、投資をするとしたら【流れに乗ること】だけを重視しようと思う。
日経平均が10万円に達する近未来もあるかもしれないし、「南海トラフ大地震」で日本経済が崩壊することもあるかもしれない。私が困ると思うのは「突発的な大事件、大災害」で、その場合は「一瞬にして株価が動く」から、【対処のしようがない】のね。でも「バブルの崩壊」みたいな「経済的な問題」は徐々に始まって浸透していくから、逃げる準備は可能。
コロナ禍ってついこの間みたいに思うけれど、当時の日経225って1万円台だったんですねぇ。そんなに安かったっけ?
あの当時に、日経平均は6万円台になるなんて言ったら「バカ扱いされた」と思うけれど、これから10万円になる、いや半分以下になると言ったら、やっぱり「バカ扱い」されるんだろうと思う。
ドラえもんに聞いてみたい。