賃貸コンドを出る時に「デポジットを一切返さないヤクザなオーナー」との交渉を断念することにした

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私達は今のユニットに引っ越しする前は、「同じコンドの違うユニット」に9年間住んでいました。その間、レントの値上げは一度だけで、最後の2年間は「約5%の値上げ」で、私としては「想定したよりラッキーだった」と思っています。

また契約期間中にそのユニットは売りに出され、引っ越しの一ヶ月前にはオーナーシップは新オーナーに変わった。だから私達の退出時には【新オーナーからデポジットを返してもらう】ことになるわけで、旧オーナーは新オーナーに「デポジット分を渡す義務がある」のにいろいろ理由をつけて、【その支払いを拒否】。また9年間借りていましたから、私達の責任で「修理」「洗浄」「清掃」をして【原状回復する義務】があるわけで、特に「修理や洗浄」は新オーナーが行い、その経費は「デポジットから引かれる」のがあるべき流れ。

ところが新オーナーは「旧オーナーからデポジットを受け取れない」わけで、「修理洗浄は新オーナーが負担」。当然、新オーナーは私達テナントにそれを請求できない。

と同時に、「デポジットから原状回復の経費を引いた分」は私達に返却されるべきだけれど、新オーナーはそれも出来ない

ということで、私達、旧オーナー、新オーナー、新オーナーの弁護士、私達の不動産エージェントと何度も何度も交渉が繰り返されたのですが、旧オーナーは頑として「支払いを拒否」。

新オーナーは途中で諦めて、原状回復の諸経費は新オーナーの負担で良いと決定

困ってしまったのは私達で、3万リンギット超(120万円超え)のデポジットを支払ったのに「返却は一切無し」という状態。

本来、私達は新オーナーに対して請求できるはずだけれど、新オーナーも被害者で「余計な支出をしている」し、私達に返すべき金額は出来ることなら支払いたくないのはよく分かる。

これを解決するには「裁判」となるわけで、「旧オーナーがそもそも支払いを拒否している」のだから、それをどうにかしようと相談を重ねましたが、新オーナーは「あんな酷い人ともうやり取りすることが損を重ねることになる。合理的ではない」という判断をしていて、「私達が裁判を起こすなら全面的に協力する」という立場を取る。

この酷い旧オーナーですが、投資用コンドをかなり持っていてきっと「数十億円」の資産家だろうと思うのだけれど、【デポジットを返さない】のを繰り返す常習犯なのが後にわかった。

当然、揉めに揉めるわけだけれど、きっと日本からの長期滞在、海外赴任者の場合、「泣き寝入りになる」事が多いのじゃなかろうか。

当然、交渉は「テナントの息子」「私達のエージェント」「旧オーナーのエージェント」「新オーナー+弁護士」と何度も行なわれたのだけれど、私達の頼みの綱の「エージェント」のことを旧オーナーはバカ、雑魚扱いをして、「口出しするな」「仕事ができないようにしてやる」ぐらいのことを平気で言う。

私達の交渉も大詰めを向かえた頃は「俺の付き合いは広い。イミグレにもコネはあって、半年以内にビザを無効にできる」とか、それこそ日本のヤクザみたいに「何が起きるかわからないぞ」みたいな脅しを「私達のエージェントを通して言う」ようになった。

そんなのは「録音」しておけば「恐喝」で終わるだろうと思うのだけれど、それはやっぱりマレーシアの裏社会事情を知らない理想論でしかなくて、エージェントも脅かされてビビっていて、彼女は副業を持っているのだけれど、そちらの職場にも来て脅されたそう。

酷いオーナーなのは昔からわかっていたそうで、どうして9年前にその情報が入らなかったのかを調べたら、もうその時点で「オーナーのエージェントは常に脅かされていた状態」だったのが後になってわかってきて、途中でそのエージェントも替わっていた。

で、結局、私達も3万リンギット超(120万円超え)のデポジットは諦めることに決定

交渉に当たっていたのは借主でもある「息子」なんだけれど、当初から「1円も返ってこない前提でいよう」と話をしていました。でも「冗談じゃないよ」と息子も言うし、やる気満々で、長男の良い経験になるだろうと思ったし、延々半年以上、会合は10回以上、Whatsappのやり取りも何十回もくりかえし、私達のエージェントも何度も交渉や会合の場に出てきて頑張ってくれたけれど、どうにもならず。

で、最近、はっきり「脅し」を旧オーナーが言うようになったので、曲がったことが嫌いな息子も「白旗を揚げた」ということ。

私も年寄りですから、そしてまだ昭和の時代の下町では「ヤクザ」なんていくらでもいたわけで、「付き合いはない」にしろ「問題が起きたこと」って何度かあって、私としては【お金で済むことはお金で解決するのが得策】という考え方を持っています。

「軟弱だ」なんて思われそうですが、ヤクザって本当に何をするかわからないわけで、かつては「徒党を組んで会社に来た」なんてこともありましたし、昔はスナックやバーが「みかじめ料を払っていた」「企業は総会屋に多額の金を渡していた」のも私には理解できてしまう。

今はそんな時代ではありませんが、他国で、マレーシアで、全く事情がわからない土地で「危ない人と交渉する」のは正直、無謀だと考えています。もしかしたら3万リンギット超(120万円超え)で済んで良かったかも知れない。

そもそもそのコンドには9年間住みましたし、あちこち修理や改装、洗浄が必要なところは多々ありましたし、【半分ぐらいは原状回復のための経費として支払うことになるだろう】という覚悟はありましたし、3万リンギットの半額を9年掛ける12か月で割れば、月々の金額は決して大きいとは思わないので、こういうのは負け惜しみみたいですが「許容範囲」と考えます。

そのオーナーはこのコンドにも他に何部屋が持っていますし、管理組合やマネージメントと結構繋がりがあるのがわかっていましたので、彼が本当にやる気を出して「ちょっかいを出す」ことも決して考えられないことでもないし、管理組合もマネージメントも「彼を目の上のたんこぶ」だと考えていたら、損するのは私達なのはほぼ間違いないので、諦めるのが正解と考えました。

本来は、私達は新オーナーに対して返金請求が出来る立場だとは思っていますが、新オーナーも弁護士も非常に良い感じのまともな人ですし、彼らも被害者ですから、「道理は道理、貴方がデポジットを返却すべき」とは私達には言えなかった。

旧オーナーみたいな「悪人」を許すべきじゃない、戦えという考え方も非常に良く理解できますが、私としては、彼といつまでもダラダラと付き合って「空気が悪く淀んでいる世界」に引き込まれたくないと考えます。

細かいこと書くのは止めますが、「私達が退出したのはユニットの売却前だ」という【嘘の証言】をすれば1万リンギット(約40万円)を支払うという旧オーナーからの申し出がありましたが、「曲がったことはしない。嘘はつかない」のが我が家の決まりで、またそれを受け入れると「新オーナーもデポジットを旧オーナーから受け取る理由がなくなるので反対していた」し、【筋は通す】ことを優先しました。

私は「お天道様はお見通し」という考え方を持っていますし、悪いやつの口車に乗ること無く損失を出したとしても「お天道様はちゃんと辻褄はあわせてくれる」と信じています。(笑)

しかしコンドミニアムをあちこちに持ち、資産は何十億はあって、子どもたちはオーストラリアに留学させて自分も行ったり来たりしているような金持ちが、随分、細かいお金を稼ぐのに一生懸命なのが不思議です。

きっとそういう風にお金を稼ぎ、溜めて、のし上がってきた人なんだろうと思うと、【哀れ】としか言いようがないと思う。

やっと手が切れて良かったと本当に思う。

ただ、もし私達が「新オーナー」だとしたら、デポジット分を旧オーナーから受け取っていなくても、テナントには関係ないわけで、テナントの退出時には「返却するべきものは返却する」と思う。当然、原状回復の経費は支払ったうえで。

でも私はそれを「損失」だとは思わないんですよ。

旧オーナーみたいなおかしな人と出会ってしまい、取引をしたのも「自己責任」だと思うし、その失敗にテナントは関係ないわけで、「筋を通すこと」が何よりも重要で、どうにかこうにか「自分の責任、義務を曲げてお金を手に入れる」のは、それこそ「自分の魂に傷をつける」「お金を盗んだのと同じ」で、そんなお金で大好きなお寿司やお刺身を食べたら「食あたりして当たり前」ぐらいに思う。

しかし、こんな恐ろしいオーナーもいるんですねぇ。借りる時にはいつもにこにこ顔で「何でも遠慮なく言ってくれ」なんて言っていたのに。でも「かなりのケチ」なのは最初の頃から感じていたこと。ユニットの家具や電化製品も【コンドには不釣り合いな安物】ばかりだったし。

でも「このユニットにしよう」と決めたのは私達。当然、「不動産エージェントが探してきた物件」で【オススメ】だったのは間違いがない。

やっぱり「自己責任」だと思う。

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