「AIが作る未来」は【素晴らしい】とそこばかり強調されているけれど、それによる「労働の大きな変化」は一般人の生活を変えてしまうだろうし、また【AI開発の問題点】も大きいのにそれが焦点となることはない。
そりゃ当たり前といえば当たり前で、「巨額の投資が必要な業界」で熾烈な競争が起きている世界だから「マイナスイメージ」は極力避けるのが常識。
これってかつてのアメリカとソ連との「軍拡競争」に似ていて、また第二次世界大戦中、戦後の「原爆開発」に国がとんでもない額を投資して「開発競争をした」のと同じに思える。お金は掛かるけれど、「その開発がもたらす将来の大きな利益」を強調しないと開発は継続できない。でもソ連崩壊は「アメリカとの軍拡競争で経済が崩壊した」のがキッカケと言われる。
「AIも同じ」
という考え方も必要じゃないですかね。
「労働の形を大きく変えてしまう」のは18世紀半ばから始まった「産業革命」、「コンピューターの普及」「生産現場でのロボット導入」「インターネットの普及」と全く同じで、その変化に乗れない企業はもちろん「労働者」も同じで、【淘汰】は進むし、【格差も大きく広がる】のは間違いがない。
その辺をうまく読んで対応を考えないと「生き残れない」のは当然として、今、それとは別に「そもそもAI開発は今後もどんどん進むのか」という大問題がある。
AIはまだまだ「開発途中」だけれど、「AIを動かすためのインフラ」に大きな問題があるのはすでに指摘されているし、それを乗り越えられるのか、問題を過小評価しすぎかもしれないと考える必要もあると思う。
それは「データセンター」であって、素晴らしいAIが開発されても【データセンターなくしては動かない】わけで、それが「AI開発、普及の足かせになる」時代は眼の前にある。
それじゃ「素晴らしいAI」も【絵に描いた餅】でしかなくなる。
データセンターで必要な半導体も十分にはない状態だし、使われる【電力、(冷却用の)水】が十分になければ「AIは動かせない」わけで、それが問題になるときが刻々と近づいている。
だからイーロン・マスクは「宇宙空間にデータセンターを置くしかない」と考えるわけで、「豊富な太陽光線を利用した発電」と「宇宙空間のマイナス270度に近い絶対零度」を利用できるということなんでしょう。でもマイナス270度って「日陰」の場合であって、「日向」の場合は「物体の表面温度は120度にはなる」し、その辺は技術でどうにかなるんでしょう。
また「海上にデータセンターを置く」のも考えられていて、再生エネルギーと海水という豊富な冷却水をつかうということなんでしょう。
これは「そういう手もある」ということじゃなくて、「もう陸上のデータセンターは限界に来ている」という事実を軽視しちゃうとうまくないと思うんですよ。「水がなければ農業は成り立たない」のと同じで、実際にそういう場所はいくらでもあるのと同じ状況に「AIも置かれる」将来は近い。
「AI開発競争」の勝ち負けは、【電力と水を手に入れられるのかどうか】で決まるのかもね。
もうすでに地球上では「電力と水は足りない」状況なのに、とんでもない規模の電力と水を必要とするAIは「絵に描いた餅」になる可能性は大きいかも知れない。
「AI開発をやめる、スピードダウンすべき」なんてことじゃなくて、それは「軍事技術開発」と同じで必ず進めるべきだと思うけれど、参加者、投資家を含めて莫大な資金やリソースを注ぎ込んで全速力で競争を進める中で必ず起きる諸問題を「想定する」事が重要で、それを意識して「対処方法を考える」のは私達それぞれがやるべきことじゃないかと思うわけです。
また「AIがもたらす未来」には期待しているけれど、AI開発と必要なインフラに掛ける莫大な当資金を「どうやって回収するのか」が私には全く理解できないわけで、「AIは素晴らしい」「AI開発競争に勝たなければならない」のはわかるけれど、【採算が合わないもの】に将来があるとは思えず。また開発企業でも淘汰は始まるだろうし、どこが生き残るかわからないにしても、その莫大な投資金を回収する時には回り回って私達消費者がそれを支払うことになるのは間違いないと思う。
それって「莫大な軍事費」と同じ。また膨大な電力と水が必要というのは、「公害と同じ」様に考える必要もあるんじゃないですかね。
そういう視点から「AIの将来を見る」のは重要だと思う。