AI関連が世界の株価を牽引していると思っていますが、それだけに施政者は「それを後押しする」のが当たり前で、今の世界から「AIがないと仮定する」と非常に危ないことになっているのがわかる。
国家はもちろん個別のAI企業も「負けるわけにはいかない」のはわかるし、それは戦前戦後の「核開発」と同じで、「早く良いものを作り世界を席巻する」のが目的であって、「そこからどれだけの売上、利益を得るか」は二の次のような感じを受けています。
でも何度も書いていますが、私は「AIからどれほどの売上と利益が出るのか」が気になっていて、AI企業の投資額は天文学的と言って良いほどの額で、「それの回収見通しは立っていない」と見ています。
いやいや、そんなことはないとAI開発企業は言うけれど、そりゃそういうのは当たり前で「回収は難しい。無理かも」なんて言うわけがない。
なおかつもっと大きな投資が必要で、見た目を良くするのが目的と言っては悪いけれど、各社、「膨大な資金が必要なデータセンターを別会社にして本社の決算を良くする」「減価償却の年数を弄る」とか、「関係企業でお金をグルグルまわす」とか、私には「見た目を良くするのに必死になっている」と思うのです。そうじゃなければまだまだ必要な資金が集まらないから。
実態はどうなんでしょうか。
AI開発会社が【制御不能や暴走への懸念】を理由に「開発をスピードダウンしよう」なんて話が出ていますが、私はこれは「資金集めに問題が出ている」のが【真相】だと思っています。
最近、いろいろ情報が出てくるようになって、調子が良いと言われているアンソロピックでさえ「赤字は6兆円」「今後の支払い義務は80兆円」なんて数字も出てきている。
それでも「大丈夫だ」という見通しをアンソロピックもオープンAIも出しているけれど、それを見ても「これからどんどん性能は上がるし、顧客も増えて、売上も上がる」という前提でいるように思えるんですよ。
現実的には、ユーザーから見ると、AIを使いまくると使用料がとんでもなく大きくなるケースが続出しているし、「費用対効果は良くない」なんて話もある。そして使用料の計算は「APIの利用料(入力トークン数×入力単価 + 出力トークン数×出力単価)」で、これは【中国のAIを使ったほうが安い】ということで、2025年の時点で「中国のAIのAPIを使う%が50%を超えた」なんて報道も見た。
AIにしても「最良のAIを使う必要がないケース」って多いはずで、ユーザーはそれに見合ったAIを使うのが当たり前で、「AIのベストはどの企業か」というのは、私たちが自動車や家電製品を使うのと同じで「ベストである必要はない」のが実情じゃないかと思う。
中国のAIはアメリカのAIを使って育成(蒸留)しているとか、「中国下げの報道」はあるにしても、実際に使う製品が使えるのであればユーザーはそれを選ぶし、またアメリカの主だったAIは「ブラックボックス」になっているけれど、中国のAIは「オープンソース(オープンウェイト)」が標準と聞く。
つまり、「アメリカの規制から逃れる」「エコシステムを作れる」「グローバル展開が容易」という意味で、【アメリカのAIがトップを走る】ことはあっても、それはピラミッドの頂点の話しで、ピラミッド全体を見れば「中国AIの圧勝」みたいな、つまり「家電製品で起きたこと」がそのままAI産業にも起きるだろうと私は見ています。
「俺達がトップだ」とアメリカのAI企業はより多くの投資を求め開発に一生懸命ですが、私は中国はこの状態を虎視眈々とした目で見ていると思っていて、莫大な借金でゴムが伸び切っている状態の今の、今後のアメリカAIに対し、「オープンソース軍団」としての中国AIが一気に攻めてきて、アメリカのAI企業の一角が崩れただけで、「アメリカの調子に乗りまくった株式市場は瓦解する」だろうとそれを間違いなく狙っていると思っています。大きく膨れ上がって頂点に立っていると思っているところを崩す方がはるかに「効き目」は大きいし。
そしてAI開発企業は「止めることは不可能」で、止めたら「数兆円単位の債務が残ってしまう」んじゃない?また「合併」するにもあまりにも債務が大きな企業を吸収できるのかは疑問。
また「AIの使い方」ですが、今はChatGPTなりClaudなり、「それだけを使う時代じゃない」ようで、「総括はClaudだけれど、情報収集と計算はChatGPTとか、使い分けができる」という。これって私が興味がある画像や映像処理も同じで、「元絵はXXX、ストーリーの組み立てはClaud、映像制作はSeedance、音声はYYY」と違うAIを使い最後にまとめて完成品を作る様になっている。これの仕事の割り振りさえもClaudに投げればClaudが行う」とか、【貴方はどのAIを使いますか?】というのとちょっとニュアンスが違う時代に入っている。
これって「オーケストラの指揮者はアンソロピック、ChatGPT」だとしても、楽団のそれぞれのパートは様々なAIで、ほとんどが中国製」なんてこともあり得るし、当然、「利用料はそれぞれのパートに支払われる」。
これは、アンソロピックやオープンAIが出す「将来の見通し」とは真逆で、彼らは「自分にとって都合の良い未来の見通しを言っているだけ」に思えるんですよ。
でもそうしないと「まだまだ必要な巨額の投資は集まらない」わけで・・。
「フェラーリは凄いねぇ」なんて評価があっても、一番売れるのは軽自動車だったりするわけで、私はAI業界もそうなると見ています。
その時、トップを走るために巨額な投資を集めたAI企業がどうなるのか。
世界初の実用的なガソリン自動車は「ベンツ」が作りましたが、その後、その技術は盗まれ、あるいは合法的に付与されて「自動車生産は世界に広まった」じゃないですか。韓国の現代自動車も最初はフォードからの技術供与から始まったけれど、今じゃ世界のトップ3に入り、フォードを抜く大企業になっているわけで、AIの世界も、5年後10年後にはOpen AIもアンソロピックも上位陣から消えている可能性すらある。それはNVIDIAも同じかもね。
でも将来のことは誰にもわからないわけで、どんな予想、予測をしようとそれは「自分勝手な妄想」と言って良いと思うし、でも投資家目線で言えば、「今、伸びているならそれに乗るべき」で、その代わり、「逃げ足も早くないと危ない」ってことじゃないかと。
そういう意味でやっぱり「キオクシア」は良い教訓だと思うんですよ。
株価が数十倍になって\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/をしていたら突然の暴落。なぜ、突然、株価が3分の1にまで落ちたのか、キオクシアの何が悪かったのかは私にはわからない。