まだまだ続くタイムシェアの話

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まだまだ続くタイムシェアの話。しつこいですねぇ。

でもこれを書かないとこの話は終わらないと思うんですよ。それは何かって日本のエクシブでありサンメンバーズの事。

私は海外在住ですから、海外から日本を見る目でタイムシェアを考えてしまいますが、大半の方は逆で、日本から海外、あるいは国内での交換が主になっているはず。だからこれを外すわけにはいかないでしょう。

まずエクシブですが自分の占有日の7日を差し出せばRCIを通して交換できる。これはサンメンバーズも同じで7枚のチケットを出せばOK(詳しい規定は省略)。

海外との交換には31500円の手数料が掛かるとされています。大ざっぱに97円計算で324ドル。

あちこちのブログを見ていますと、3万円ちょっとで海外のタイムシェアと交換が出来る。安いと書いている方がちらほら見られますが、それって変ですよねぇ。エクシブだとすればイニシャルコストに数百万円。そして年間10万程度の諸経費が掛かっているわけですから。ただし、自分の権利を使い切れずに残してしまうのが当たり前になっている方から言うと、3万プラスで海外リゾートと交換できると聞いて、直感的に安いぞと思うのかもしれませんね。

実際には、7日分の権利がいくらに相当するのかというコスト計算をしないとならないはず。しかしながらエクシブもピンからキリで7日分のコストは人それぞれ。中古市場で50万で買った権利もあれば、リゾートトラストから3000万払って買った権利もある。それの償却分プラス年間経費からコストが算出されるわけですが、それプラス31500円。非常に高いコストになるであろうことは想像がつきますね。またエクシブのスイートや東京ベイコートのスーパースイートクラスをRCIの交換に出す人もいないでしょうし、エクシブのRCIとの交換は現実的ではないと思います。ただし、上に書いたように毎年消化しきれないで権利を消滅させてしまうくらいなら、RCIで交換した方がいいという、お金持ち的発想なら良いのでしょうね。

で、かなりコストパフォーマンスがいいと言われているサンメンバーズ。これもいろいろあるわけですが、私が欲しいと思うのはサンメンバーズエグゼクティブゴールドといって90枚のチケットがもらえるもの。これも7枚で海外タイムシェアと交換できる。また、制約はあるもののエクシブと交換することも可能(交換できる部屋のグレードはMクラスでちょっと微妙~~)。これの中古市場価格が様々な名義書換諸経費もいれて110万ぐらい。毎年の支払経費が71400円。さて、1枚辺りの単価はいくらと計算するべきでしょうか。110万円の内、60万円は返ってくるものとして残りの50万円を15年で償却するとして計算します。

50万/15年+71400=10万4734円。それを90枚で割る。1枚あたりのコスト単価は1164円程度。このコストはRCIで使おうが、サンメンバーズのリゾートやシティホテルで使おうか、エクシブと交換しようが同じで、これが計算の原点となる。

RCIで交換する場合、7枚ですから、8146円。それに交換手数料の31500円を足すと3万9646円。約4万円。これで海外リゾートと交換できるとなると、世界的にもかなり安い部類に入るはず

ただし、RCIは複雑でRCIの説明だけで本が一冊書けると言われるくらいですが、私はRCIが複雑なのではなくて、RCIにはブラックボックスがあってその中身を我々は見る事が出来ないところに問題があると思うのです。

海外リゾートと交換が出来ると一言で言いますが、海外リゾートといってもピンキリ。その格差があるものをうまくやりくりしてRCIは交換するわけですが、その基準は明らかにされていないからみんな悩むんですね。ポイント制が導入されてわかりやすくなったものの、ではリゾートトラスト(エクシブ、サンメンバーズの会社)がRCIに対してどのような権利を出しているのか、そしてそれの交換パワーはどうなっているのか、私たちには知りようがなく、経験則で判断するしかないというのが問題。

前に出したRCIのポイントグリッドを見てください。 ←クリック

ポイントで表せば、1ベッドルームでハワイの60000ポイント必要なところもあれば、あるところはたったの3500ポイントというところもある。これってほぼ20倍の価値の違いがあるってことですね。で、サンメンバーズなりエクシブの7日分の権利を出せば交換できるとしても、ではどの程度のランクに泊まれるのかさっぱりわからない。交換できた人の実績から判断するしかない。

RCIの内部もメチャクチャなようで、会員がデポジットした週を他の会員と交換するのが彼らの仕事であるのに、かなりの数にのぼる良い物件を交換に出さずに、レントとして販売してしまったり(これが大量にあるという疑惑が存在する)、あるいは従業員のインセンティブに使ったり、あるいは軍人に安く提供するシステムに乗せてしまうようなことが内部告発で暴露され、そんなこともあって、今、会員有志がRCIを訴えて係争中。

RCIが内部で何をしているのかわからないのと同じく、RCIに対してリゾートトラストがどういうやりかたをしているのかもわからない。例えばエクシブ山中湖のスイートを交換に出したとしても、それがそのままRCIに送られるのかどうかもわからない。私がリゾートトラストならそんなことはきっとしないと思う。それは自分たちの身近の会員達の為に確保して、RCIには代わりの暇な場所の安い部屋を出せば良いわけですから。また、サンメンバーズもポイント制と同じわけでリゾートトラストは7枚のチケットをRCIに出すわけでもなく、それに相当する国内のどこかの権利を出すのでしょう。で、それを選ぶ基準がどこにあるのかがブラックボックス。

週を出す、デポジットすると言っても、そのリゾートもどうせ本来のオーナーが使わないのであれば、自分のグループ内の会員を優先して使わせて、それとは違う、余っている部分の権利をRCIに渡した方が良いわけですから、自分の週がそのままRCIの交換に出る事はないと考える方が常識的かもしれません。

また、バルクスペースバンクと言って、リゾートは最初からRCIに差し出す部屋を持っていて、それをまとめて出すということもする。これも当然で、大きな枠を最初に確保してしまえば簡単。リゾートがやることは、その枠を管理していればいいだけのことで、会員が一部屋出す毎にRCIに一部屋分提供するという煩雑な作業から解放される。

日本のリゾートもそれをやっているところが多いとのこと。これはきっとRCIジャパンがそう指導しているのではないかと思うのだけれど、淡路のウェントなるリゾートは、常時5部屋分をRCIに提供しているとの事。つまり5X52の260週分が常にRCIでの交換に出されていて、ウェントのオーナーはその枠の中で好きなだけRCIと交換してくださいという面白いシステム。今は利用者が少ないらしいので、一年中RCIとの交換リゾートに滞在する事が可能だそうだ。またこのリゾート自体変わっていて、自分の占有日ではなくても空いている限り好きなだけ利用して良いとの事。中古で180万ぐらいだそうです。今の段階では、このリゾートに住んじゃう事も出来るような感じだそうです。

ウェント  ←クリック

他のリゾートもバルクスペースバンクという方法を採っている場合、ある時まとめてごっそり交換に出てくるからわかるのだそうです。で、日本のリゾートはそういうケースが多いと聞きました。ほんとかな?日本のリゾートは10月頃にまとめて出てきて、翌年の2月にはほぼ交換し尽くされてしまうパターンが多いと言うアメリカ人もいました。

要はRCIもリゾートもいろいろと手を加え、さじ加減を調節してやっているわけで、この辺が未だにオンライン化しないRCIが各国に存在する理由なのかも知れませんね。それぞれの国のRCIは、その内部でいろいろとお国事情に合わせて調整しているのでしょう。そして良い物件が出たら交換に回さずに販売してしまうとかね。で、利益確保。

自分が交換に出した物がどうなろうと関係ないと言えば関係ないですが、逆の立場から見ると、自分が出した良い物件、欲しい物件は売りに出されてしまい、交換するのは余ったカスとなる可能性があるわけで、下手をすればリゾート交換とはRCIを儲けさせるだけのシステムかもしれない疑惑は残るわけです。ですから、今、裁判で係争中なのも良くわかりますね。

まぁ、どちらにしても、エクシブにしてもサンメンバーズにしても自分の権利を差し出しても、それがリゾートからRCIに移り、交換したい相手には何が用意されているのかはさっぱりわからず。我々も同じ事で、実際にデポジットされたものと交換していると考えるのは間違いなんでしょう。

でもそれじゃ会員からのクレームも増えるでしょうし、その辺の様子を見ながらいろいろ手加減するのがRCIの商売なのかもですね。

まぁ、余談がいつものことで長くなりましたが、エクシブを交換に出すのは全く採算には合わないけれど、サンメンバーズの場合は交換手数料を入れたコストが4万円前後ですから、これでそこそこのリゾートと交換できたらラッキーですね。

ただ、良いリゾートと交換できたら良いというだけのことで、それの半分から5分の1程度の価値しかないリゾート、時期、はいくらでもあるわけで、それとら交換するのなら全く意味がない。それならば、高いリゾートには高いポイントを支払い、安いリゾートには10分の1なら10分の1のポイントで交換できるようにしたほうが良いということになる。

こういう事をいろいろ考えていると、このタイムシェアの業界、交換会社も含めて海千山千の世界のように見えてきますね。だからやるなら信頼の置ける大手のグループ内で回している方が良いということになるのでしょう。だからヒルトンであり、マリオットであり、そしてエクシブなんでしょうね。でも、それはお金持ちの世界で、私には関係のない世界。いや、一口ぐらいなら良いですが、それを利用して何ヶ月も遊ぶとなると、普通にウン千万の投資が必要になるって事。

なんだか私でさえもちょっと面倒くさくなってきて感じ。

でもアメリカ人を見ていると、結構細かく計算してうまく遊んでるんだよなぁ。でもま、それもそういう人達もいるってことなだけで、それこそ限りなくマイノリティでしかないんでしょう。

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