結局なんで私がタイムシェアだリゾートだ会員権だと騒いでいるかというと、日本には短期貸しのコンドミニアムがないというのが発端。
オーストラリアの視点から見ると、こちらには1週間でも1ヶ月でも短中期滞在用のアコモデーションはいくらでもあるので全く悩むことがない。マレーシアもそう。サービストアパートメントはいくらでもある。
では例えば我が祖国日本ににちょっと2ヶ月、3ヶ月滞在しようとなると壁にぶち当たる。ウィークリーマンション、マンスリーマンションがあるじゃないかというけれど、それは主に単身用のワンルームがほとんど。2ベッドルームなんかまず無い。
いや、無くはない。家族が短期で住む需要はあるわけで、たとえば自宅の建て替えで数ヶ月の仮住まいが必要だとか、何十万人という日本人が海外に出ていて、日本に帰ってきてから定住地を探すまでの期間仮住まいが必要であったりする。インターネットで探してみてもそういう人達向けのサービスがあるのはわかるけれど、本当に数が少ないし、良いなぁとようなものは未だかつて見た事がない。だいたいその手はサラリーマンで、企業がどうにかするシステムがあるんでしょう。
ところが検索する時にウィークリーマンションとかマンスリーマンションではなくて、サービスアパートメント(Serviced Apartment)で検索するとそれなりに出てくる。ただし森ビルや住友不動産が経営している高級なところばかり。その手はいわゆる外人が日本に住む場合の住居として使われることが多く、料金が一般的ではない。ワンルームで40-50万、2ベッドルームは50-70万という数字。ちょっと良いところは簡単に100万を超えてしまう。かつてホリエモンが住んでいた六本木ヒルズとかあの類。
もしそういう料金を受け容れることが出来たとしても、そこにずーっと滞在することはあり得ないわけで、せっかく日本に帰ったのだから旅行に行きたい。つまり、その旅行費がサービストアパートメントの費用にプラスされるわけで、1ヶ月当たりの宿泊費は簡単に100万を超えてしまう。
そんなことが出来るわけがないから、ではこの際リゾートなりタイムシェアなり会員権で長期泊まれるところにしようかと考え出したわけ。
ところが自炊できるようなちゃんとしたキッチンをそろえたところはこれまた非常に少なく、地方のコッテージタイプとかリゾートマンション、別荘を選ぶしかない。でもこの場合でも一ヶ月30万以内で借りられるところは非常に少なく、そこそこのところは50万をやっぱり越えてしまう。
20-30万クラスのもなくはないけれど、いわゆる人里離れたまさに別荘地であるケースがほとんど。
江戸っ子である私が自分の故郷である東京へ帰って、ちょっと長く滞在したいと思ってもそうは簡単にいかないという現実がある。それとも私がケチすぎるのであろうか。東京のちょっとしたマンションは20-30万は当たり前で、家具付きの部屋を短期で借りようとすればそれが2倍以上になるのは当たり前のような気もするけれど、どうにもそういう金額の場所しかないというのが納得いかない。
何かいい手はないものだろうか。私の理想としては一ヶ月30万以下の各地のコンドミニアムに2-4週間ずつ点々としてみたい。
外人がよく日本は高い高いというのはこういうことなんだろうと思った。ビジネスホテルや単身用ウイークリー・マンスリーなら一ヶ月15万ぐらいで泊まれる一人用の部屋はいくらでもあるのに、もうちょっと広くてキッチンが付いていて家族で泊まれて25-30万というようなところが全く無い。
かつて団塊の世代がごっそり退職してくるからそれに向けたサービスを拡充するなんて言われた時代があったけれど、それを私も本当に楽しみにしていたんですよ。オーストラリアみたいに各地にコンドミニアムがあって2-3週間の旅行が安価に簡単にできる時代。それが日本にも到来すると思っていた。
それともそういうサービスを私がまだ見付けていないだけなのだろうか。
海外在住の人達が日本に数週間数ヶ月滞在する時って一体みなさんどうしているのかと思う。
では私たちが今までどうしていたのかというと、まず今までは子どもが同居していたので彼らを置いて長期旅行をしたことはなかった。せいぜい2-3週間。その頃はかつては日本に親の家があったからそこに泊めてもらっていたし、地方は普通にホテル・旅館を点々としていた。また実家が無くなったあとは、私一人だけで行くことが多く、前にも書いたように5000-6000円で泊まれるそこそこのホテルがいくらでもあるのでそれを利用していた。で、たまに唯一融通が利くインターコンチネンタルを間に挟んで羽を伸ばしていたので全く問題はなかった。でももう今は泊まれる実家も無いし、今後は今まで以上に長く日本に滞在したいと思う。やっと子ども達の手が離れて自由に生きられるようになったのだから。
ん?もしかして夫婦だから一緒にという考えを捨てて、いくらでもある安くて良い小さなシングルルームを二つ借りるという手も考えられるかな。
日本のホテルが面白いと思うのは、たとえば一人で6000円の良いホテルはいくらでもあるのに二人で12000円の良いホテルって無いのね。それとツインの部屋はシングルの二倍あるかというとそれはない。精々5割り増し。そして我々としても、二人なら一人用の倍の広さがあれば十分かというとそうじゃなくて、夫婦といえどもプライバシーがあるからもっと広い部屋じゃないと何日か経つ内に息が詰まってくる。で、十分な広さの部屋となるとどんなホテルでも3万円を越えて来るのが普通。それなら6000X2の方がよっぽど安いし、精神的にも楽。そして全国そういうホテルはいくらでもある。で、時々エクシブかインターコンで夫婦再会?(笑)
これが我が家の解決策なのか・・・・。