チャットとはいわゆるおしゃべりですが、これがPCで出来るのは皆さんご存じの通り。有名なスカイプがそうですね。そしてMSNにもMSNメッセンジャーというのがあります。ヤフーにもヤフーメッセンジャーがあって同じようなことができます。
それぞれ特徴があって、どれが良いって事は無いと私は私は思っています。なぜスカイプがこれだけ有名になるのか私にはちょっとわからないのですが、固定電話にも掛けられるというのがポイントなのでしょうか。MSNメッセンジャーですが、これは音質が抜群で、音フェチ、声フェチ(笑)にはたまりません。
で、ヤフーメッセンジャーですが、うーむ、これと言って秀でたものは無いような気がします。ただし、ヤフーには大きな特徴がある。それはチャット部屋の存在。全部でいくつあるんでしょうか。大きなカテゴリーとしてはエンターテイメント、コンピューター、ビジネス、スポーツ、ホビー、科学、教育、文化、健康、政治、生活と文化など多岐にわたっています。そしてその中がそれぞれ細分化されておりまして、エンターテイメントだとすればその下にコミック、テレビ、映画、音楽、芸能人というジャンルに別れている。全部でいくつのジャンル分けがあるのか検討も着きません。
そしてその中にチャット、つまりおしゃべりできる部屋がいくつもあるのです。おしゃべりの内容ですが、その部屋が属するカテゴリーの話が中心です。ただそれはあくまで建前で、それぞれ参加者の好きなカテゴリーの中でありとあらゆる話がなされています。いわゆる、それぞれの部屋には段々と常連が出来て、友達になって、今日は何してたの~~?ってな話から話題はどんどん広がっていきます。
このチャットですが、文字とボイスと両方です。中には文字だけ、ボイスだけという決まりのある部屋がありますが、普通は文字とボイスと両方です。打ち込んでもいいし、しゃべってもいい。キーボードでの入力が苦手だからボイス専門という方も多くいます。
中にはカテゴリーらしいカテゴリーじゃないカテゴリーがあります。例えば出会いであったり、世代別であったり。たとえば50代だとしますとなんと既存の部屋が20もあります。
あえて既存と書いたのは、最初から用意されている既存の部屋と共に、ユーザーが勝手に作ることが出来る部屋があります。数としてはこれの方がはるかに多く、たとえば50代のユーザールームだけでも今ざっと見たところ60以上あります。我々からはその部屋名が出ているリストと、その中に入っている人数がわかります。そしてその部屋の名前からどういう内容の部屋かわかりますので、何となく気に入った部屋があればそこに入って、その部屋を作った人(部屋主)や他の参加者とおしゃべりをするわけです。
いくつかの気に入った部屋しか行かない人もいれば、渡り鳥のように渡り歩く人もいて、それはそれぞれの勝手で、好きにすればOK。面白くない部屋なら、挨拶をしてすぐ出ればOKです。
このチャットが面白いんですよ。
最初はおっかなびっくり部屋に入るし、挨拶だけしても次ぎに何を書いて良いのかしゃべったら良いのかもわかりませんし、とりあえず、打ち込み、つまり文字だけで相づちを打ったりしている内に、普通は部屋主が気を効かして皆の輪の中に入りやすいように誘導してくれます。どちらからアクセスしてますか?とかそちらのお天気はいかがですか?みたいな話から入っていけます。
そして常連になりますとどんどん面白くなります。ここがチャットの不思議なところなのですが、普通50代の男でも女でも、よっぽど深い付き合いじゃないと内面的な話をしたり、家の悩みの話なんかしないじゃないですか。ところがチャットという見ず知らずの人が相手だからこそ逆に気軽にしゃべれるのでしょう。一言で言うと、幼なじみみたいな仲になれます。最初は敬語を使っていた同士も時間と共にツーカーの仲で、俺とお前みたいな仲になる。
これって私にとっては非常に重要な点で、たとえ日常の友達だとしてもいろいろしがらみがありますからうち解けた話しってなかなか出来ないじゃないですか。ところが幼なじみみたいな仲になりますから何でも話せる様になるんですね。
これがチャットの面白いところだと思います。
ところがこれの弊害もあります。仲が良すぎるとどういう事が起きるか?
私なら私で、同じ年代の知り合いは現実の世界にいくらでもいます。ところが町でそういう人達にあっても、ちゃんとお辞儀をして挨拶をし、在り来たりの時候の挨拶から、お元気でした?なんて上辺だけの話をして終わり。ましてや相手が異性なら当然です。誰かの奥さんと長話なんか絶対にしませんから。たとえ20年知ってる仲でも挨拶以上の話はしたことがないなんてのが普通でしょ?
ところがチャットの場合は、幼なじみみたいになりますから、他人の奥さんにでも、バカじゃないの?なんて平気で言うし、私は私でデブだのハゲだのいつも言いたいこと言うわねなんていつも言われています。でも誰もそんなことで腹を立てないんですね。だって幼なじみみたいな仲ですから。
ところがですねぇ。その仲の良いのが行きすぎる場合もあるわけですよ。まぁ、それはご想像に任せますが、そういうことは私の知ってる中でもかなりの数ありました。ただ、それが果たして悪いのかどうかはわかりません。チャットで知り合った男女がそれぞれ離婚して、一緒になった話しもありますが、それが悪いのかどうかはわからない。また、浮気をしたとか、結婚詐欺がいて騙されたとか、慰謝料を取った取られたなんて話しもある。そして中には女性を狙っている男もたくさんいますし、逆に男性を捜してる女性もいる。いわゆる出会い系であるという一面もあります。
ですからチャットというと、えーー、チャットなんかバカみたいとか、危ないヤツだとか言われることがありますが、それはその出会い系の一面を取り上げていっているのだろうと思います。とはいうものの、昔、北海道の主婦が東京だったかな高校生に刺殺された事件がありましたが、あれを聞いて、こりゃチャットで知り合った仲だなとピーンと来たこともありました。
まぁ、何でも悪い面があるのと同時に良い面もあるわけで、それは参加者の心構え一つだと思います。
私にはチャットの友人がたくさんいます。それも友人というより親友と言っても良いぐらいの仲です。若い人にはわからないと思いますが、歳を取ってくるとそれなりの言動が要求されて、本音の付き合いをする友人を作るのが非常に難しくなります。常に自分を装って付き合う付き合いがどんどん増えます。でもチャットでは本音の付き合いができる。
もちろん相手がわからない世界ですから、自分を偽る人もたくさんいます。でもそれって段々とわかるようになるんですね。いや、それもわからず言葉をすぐ信じてしまう箱入りオバサンみたいな人も多い。(笑)
でも自分を偽るというのも悪いことかどうかわからなくなることもあります。
こういう事がありました。いつもいる女性が来なくなりました。そしてある日、その女性の旦那だと名乗る人が入ってきた。何かと思ったら、皆さんに是非お礼をしたいとのこと。その旦那さんの話では、その女性は末期の癌患者で入院していたそうです。そしてベッドの中からチャットに入っていた。そこで元気はつらつな自分を演じていたんですね。そして毎日馬鹿な話しをしてアハハオホホとみんなで遊んでいたわけです。そして旦那さんいわく、それがあったからこそ彼女に勇気が生まれ、毎日明るく過ごしていたそうです。でも、先日他界しましたという報告でした。
あるいは身体に障害を持ってる方も結構いらっしゃって、それぞれがそれぞれの都合で本音を言ったり、あるいは自分を作ってみたり、中には虚言癖がある人もいて、なかなか付き合いは難しいのですが、それは時間が解決して、最後に良き友が残ります。
仲良くなればでは会おうかという話になってオフ会が始まります。このオフ会も面白いんですよ。生まれて初めて会いますから最初は気取っているんですが、その内いつもの調子で話し出してまさに小学校の同窓会です。やっと会えたね、久しぶりだねみたいな不思議な感情が生まれます。
私はこのチャットをもう何年やっているでしょうか。PCが出来たと同時にPC同士を繋ぐ試みがなされ、まだPCではカタカナしか表示できない頃からパソコン通信が存在し、それと同時にチャットがありました。みんなでカタカナで情報交換したり、くだらないおしゃべりをしていました。私は結婚前からそれをやっていましたからもう25年ぐらいになるでしょうか。ですから、私の友達も今ではこのチャットを介して知り合った友達の方が多いくらいです。日本にいるときにはそんな仲間と一緒にビジネスを立ち上げたこともあるし、チャットで知り合ったものの、それは単なる切っ掛けで普通の付き合いになった友人も数多くいます。もちろんチャットで知り合って結婚したのも何組もいます。
だからチャットというのは決して仮想現実ではなくて、現実そのものだと思うんです。いい人も悪い人も、嘘つきも詐欺師もどこにでもいますが、それは現実もチャットも同じ。
面白いですよーー。皆さんもいかが?
あ、そうそう。かつて私がいつも行く部屋に「マレーシアのケン」と名乗る人が来ていました。その方はペナン在住だったと思います。部屋に入ってくると、マレーシアのケンでーーすと挨拶の後、その部屋でどんな話がなされていようとその人のマレーシアの話が始まり、マレーシアの宣伝で一色になって、常連はちょっと困ったことがあるのですが、それはそれでOKの世界。
海外からアクセスしている人も多く、オーストラリアは元より、ハワイを含むアメリカ各地、タイ、フィリピン、中国、イギリスなど枚挙にいとまがありません。私のような永住組もいれば駐在組も居ますし千差万別。そして時々外人が入ってくることもある。そんな中でそれぞれの地域の話をしたり、懐かしい日本の話で一色になったり、またそれぞれがそれぞれの国を訪れて会ってみたり。本当にチャットの世界は現実の付き合いの範囲の狭さをぶち壊して広い世界で友達が出来るのが面白いです。基本的に年齢も職業も全く関係がありませんし、異業種交流なんてチャットの世界では昔から常識でした。逆に特定の話がしたければ、それなりの部屋に行けばOKです。
あと音楽部屋と言われる部屋がかなりの数あります。これは部屋主が音楽を流すだけの部屋が主ですが、みんなそれを聞くだけで文字でのやりとり、ボイスも当然せずに、音楽を聞き流しながら仕事をしたり家事をしている人が多い。この音楽部屋も凄い数ありまして、ジャズ専門、ポップス専門、あるいはビートルズ専門であったり、演歌専門とかいくらでも種類があります。リクエストが出来る部屋もあれば、参加者で順番に音楽を掛けるところもある。そしてカラオケ専門の部屋もたくさんあります。朝っぱらから夜中まで好きな連中が集まってカラオケ大会をしています。ほぼ24時間営業ですね。
そんなチャットですが、やってみませんか?
まずはヤフーメッセンジャーのページにアクセスしてみてください。チャットをするためのツールです。
ヤフーメッセンジャー ←クリック
基本的にはヤフーメッセンジャーというソフトを使います。これで一対一の話しもできますし、上に書いた部屋に入っておしゃべりも出来ます。あるいは何人か特定の人で非公開の部屋を作って会議もできます。ビデオを流すことも出来ますので、使い道はアイデア一つでいくらでも広がります。
ただ、初めてチャットをする場合、出会いというカテゴリーは避けた方が良いかもしれません。わけのわからん変な部屋、変な人が多いのはこのカテゴリーです。でも参加人数は凄い。
私のIDはdabo_gcです(スカイプも同じ)。おしゃべりしましょう。