サラ金

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皆さんはサラ金のお世話になったことがありますでしょうか?MM2Hだ、マレーシアだと言っている方々はまともな職歴をお持ちの方も多いですし、サラ金なんて関係ない生活をしていたのかもしれませんね。

私はある時期、サラ金にお世話になったことがあります。

それも結婚したての頃。子どもはまだいませんでしたが、グアムで始めた仕事もうまく行かず甲斐性が無くて私は無職。ヨメさんに働きに出てもらい食う時期がありました。それでも足りなくてサラ金に行きました。

ちょっとお金が足りないから気軽に借りるという感じではなくて、本当に食うお金がなく、サラリーマンでもない無職ですから今月我慢すれば次の給料日にどうにかなるということもなく、仕事上でちょっと繋ぎ資金がショートしたとかそういうことでもなく、今が駄目ということは今の延長線上である将来の希望も全くなく、出口のない暗闇の中にいたような感じでした。

サラ金へ行くと言うことは銀行では相手にもしてくれない人間だということです。保険証を持って五反田駅前にあったサラ金に行きました。暗い階段を上る足がいやに重かったのが思い出されます。階段はせいぜい十数段でしょうが、それを登る間、ヨメさんのことや将来生まれるであろう子どものこと、そして生活、仕事のこと、ありとあらゆる事が頭に浮かびグルグル廻っていましたっけ。でもどうにもならず、サラ金のドアを開けました。

借りたのは30万だったかなぁ。当時、そんな金も無かったんです。

あの時の不甲斐なさ、将来への不安というか恐怖、自信喪失感、なんといえばいいのでしょうか。あの時の夢をたまに見るんです。するとあの時のいやーーな感じが自分の中に広がって、恐くて目が覚めます。この夢を見たときにはその日一日気分が悪くて落ち込み、またいつかあの時と同じような状態になるんじゃないかと想像しただけで谷底へ転がり落ちていくような気分になります。

まだあの頃は若かったし、と言っても30を過ぎていましたが、まだまだどうにでもなるし、働きに出ようと思えば出ることもできましたが、今の歳になってもしあの時と同じようなことになったらどうなるのか想像すると怖ろしいです。

で、そんな夢をまた最近見るんですよ。

まぁ、借金があるわけでもないし、健康上に問題があるわけでもなく、すねかじりの子どもがいますから楽は出来ないにしてもそんなに酷い状況ではありません。でもこれから家も売り、将来的に年金はまるでないのも同じで、本当にちゃんと生きていけるのか不安がいっぱいです。

もうあの暗い階段を上るときと同じような思いはしたくないのですが、将来のことはわからず。

私が根暗でマイナス思考なのはみなさんご存じだと思いますが、どうにかなるでしょ~~なんて考えてもどうにもならないんですよね、こればかりは。

ま、今あるのは自分の過去の結果であって、どう考えようが悩もうがどうにもならないのですが、不安で一杯。これからはまた心機一転頑張って儲けようなんて意気込んではいるものの、意気込みでどうにかなる世界じゃないし。

出来ることをやるしかないんですが、せめてあの夢だけはもう見たくないなぁ・・・

ジェットコースターみたいな人生はもうこりごり。安定、安心できる老後が欲しいぞ~~。

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