こんなところまで行ったんだ・・・・・。凄いなぁ。
今回は地震があったことも全く知らず、突然動き出してびっくりしたのだけれど、最初は円が売られた。発想としては良く分かります。911もそうだし、リーマンショックもそうだし、その該当国の通貨が売られる。早耳筋は勇んで売ったのだろうなぁ。次男坊から円を売りたいって電話が掛かってきたのもこんな時間でした。
でもその頃突然円高に大きく動き出した。これは私も変だと思ったっけ。レパトリ、つまり外貨で投資していた資金が円に戻される動きだとコメントで教えてもらってなるほどと思いました。でもその時点ではこんなに被害が酷いとは知らず、地震の割には被害が少ないんじゃないかなんて思っていたくらいで円の本国送還なんてたいしたことはないだろうとたかをくくっていました。
でも日が経つにつれ被害の大きさも半端じゃないのがわかり、またそれが世界に広がるのと共にリーマンショックを連想した円買いが殺到したんでしょうね。で、その動きが確定したら買いが買いを呼び、豪ドルもこんな酷いことになってしまった。
リーマンショックのときを思い出します。ただあの時は被害の大きさが分からなかったから為替の動きも大きかったものの3-4ヶ月掛けて下げた。あの時のスピードと比べたら今は10倍ぐらいのスピードでしょうか。いやいや一ヶ月掛かった動きが1日で来たような感じさえします。ましてやまだ原発の問題を抱えているからこれからどうなるかもわからず。
この脱力感、無力感。困ったもんだ。またいつか同じような事が起きてもまたやられるとしか思えないもんなぁ。
実は去年、リーマンショックのようなのがまた起きた時に同じような思いをしたくないと思ったので、80円ぐらいのところで先物ですが豪ドルを売ったんですよ。ヘッジ目的で。そうしたらズルズル豪ドルは下がってきて、やった~~、助かった~なんて喜んでいたのですが、そうこうしている内に値は反転して上がりだし80円を超えたきた。これって先物では損しているけれど、現物では儲かるわけだからプラマイゼロ。でも何もしないでいたら利益になったわけですから、スケベ根性が出るんですね。先物は損切りしました。つまり結果的にはヘッジも何も関係なく、先物の損分だけ現物の利益が減って終わり。
難しいと思いました。ヘッジで売った先物を値動きを見ながらはずしたりまた仕掛けたりするなら、単に中長期で売買するのと同じですからヘッジじゃないんですね。だからこういう先物でのヘッジは駄目だと思いました。これはFXでも同じでうまいところで買い戻せればいいですが、毎日毎日スワップの支払いがありますから、経費が大きすぎる。これは理屈は先物でも同じで、先物にはスワップがありませんが金利分は算入されて先物価格が変わってきますから、やっぱり経費が掛かるのは同じ事。これはほぼ短期金利と同じですから、ヘッジをしたなんて喜んでいても実際は債券の長期金利と短期金利の差を取る投資になっちゃう。こんな馬鹿なことをするなら何もしないほうがいいくらい。
で、何もしないでいると今回みたいな事がおきるんですねぇ。マーフィーの法則通り。
ま、私は豪ドルと心中すると決めちゃいましたが、結構そう決心するだけで気は休まります。自分の生活を豪ドル相場に合わせて変えれば良いだけのことですから。
また今回は円の問題であるというのも豪ドルから言うと助かっています。さきほど恐々とリンギット対豪ドルを見たところ、大きな下げもありませんし、許容範囲内。
ただ、もしいつの日か豪ドルに何か起きたときにはこんな悠長な事もいえないはずで、やっぱりヘッジをしないとうまくない。
何がいい手は無いものだろうか。プロはこういう時にどうするんだろう。売るんだよ売るのっ!なんて声が聞こえてきそうですが、素人が債券を売った買ったしてたら長期投資じゃないし、多額の金でそんなことが出来るわけがない。そもそもそれが出来るくらいなら債券投資なんか考えないし。
心中すると決めたなら心中しろってことですかね。
毎月の稼ぎがあれば悩む事もないんだけれど、そういう意味で引退ってのは本当に難しいと思います。定収入もない、年金もない場合って一生悩むしかないってことですかね。当たり前か。(笑)