この円高に関して玉木財務官「本国送金の動きはない」と発表。
玉木林太郎財務官は17日午前、外国為替市場での急激な円高に関し「阪神大震災の後もリパトリエーション(本国への送金)は実際無かった。こういう動きを見てリパトリエーションがあるからだという議論をしている人が多いが、生損保など日本の機関投資家の間で出ている動きではない」との認識を示した。
そのうえで「むしろ投資家は円ポジションが非常に潤沢であり、そういう必要もない。円高ならば外債投資をするチャンスだという議論もある」と語った。
財務省内で記者団に語った。〔日経QUICKニュース〕
また、
「危機下の円買い」 日本勢資金、還流の思惑
2011/3/17 1:53
情報元 日本経済新聞 電子版
円相場が1995年4月の最高値(1ドル=79円75銭)に迫っている。東日本大地震の被害が広がり、原子力発電所事故が日本経済に及ぼす悪影響への懸念も増している。本来なら円売りが進んでもおかしくない危機のなかでの円高。海外ヘッジファンドなどが「日本の投資家が海外の資産を国内に戻すはず」との思惑から投機的に円を買い進めている面が強い。政府・日銀は円売り介入に向けた「臨戦態勢」を整えそうだ。
なんだなんだ?レパトリは無いって?円の買い方のデマか?
噂が噂を呼んでこういうことになった?
確かにリーマンショックが頭にあれば、今回も起きると考えるのが順当で、レパトリが無いと言うほうが私には信用できない。企業だって個人だって外貨投資をしてるケースは多いだろうし、今後資金ショートになる可能性は高いのだから、外に出しているものは一応清算して手元におこうというのが当たり前で、それをしないってことの方が嘘に聞こえる。主役はヘッジファンドであろうことは想像ができますが、私はやっぱり背景にレパトリはあったと思うのです。そもそも自分が日本企業、日本投資家だとしたらそうしますもの。
結局常に我々には何が真実かわからない。後講釈で専門家の説明を聞いて、なるほどぉって思うだけ。じゃぁついでに将来のこともきっちり講釈つけて説明して欲しいなぁ。
ま、文句を言ってもしょうがないし、円高は天の恵みと思って海外からガンガン買い付けするか、投資をしたら良いと思う。こんな時期だからこそ、無事だった人は経済活動に景気をつけたらいいんじゃなかろうか。
こんなときにフト思うのがマレーシアリンギット。
今回の円のような標的にはならない。なりえない。FXも先物もないのだから。ましてやレバレッジが掛けられないから売買にはその売買代金とイコールの資金が必要。こんな効率が悪い通貨に大きく仕掛けるハイエナはいないだろう。ましてや海外での売買も基本的にはできないから、マレーシアリンギットを投資対象とするなら莫大な資金をマレーシアに送り込んで「買う」しかない。
でもデリバティブがないということは空売りも出来ない。つまりリンギットを自分で持っていない限り売れない。
先進国の通貨ではこんな決め事をしたら大混乱になるだろうけれど、これを決めたのはマハティールさん?大したもんだわ。
でも私としては、リンギットの為替規制緩和を切に切に望んでおります。もしそうなったらそれなりの資金をリンギットで運用したいなぁ。