日本のヒロセ通商は海外からでも問題なく口座を開ける会社で、口座開設を先週末に申し込みました。
申し込みはオンラインで、本人確認書類はオーストラリアの運転免許証のコピーを画像で添付しただけ。住所は当然海外の住所です。
で、本日メール連絡がありました。
「当社での手続きが全て終了し、審査・口座開設が完了いたしましたことをお知らせいたします。
本日、ご登録住所へID・パスワードの記入された書類を、国際郵便の書留にてお送りします。書類をお受け取りになられた時点で口座開設完了となりお取引が可能となります。」
まぁ、海外の証券会社もその他の国の在住者でも問題なく口座開設できるのが普通で(例外もある)すが、書類を書留で送ってくるというのは初めての経験です。逆にこちらから書類を送付することは過去にありましたが。
ヒロセ通商ですが、とにかく簡単に海外在住者でも口座を開けるということ。
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FXのスプレッドはかなり狭く、USD/JPYは0.4、EUR/USDは0.7、AUD/JPYで1.2とのこと。手数料は別途かかることは無い。
そして約定力があること、約定スピードも速いという宣伝ですが、実際に使ってみてどうなのか楽しみです。問題はスリッページがどうか。
ただ、私は指標発表時などの大きく動くときはチャンスどころか危ないとしか思わず、当然場が閉まっている時、取引が閑散な時にも手出しはしませんので、よっぽどのことが無ければスリッページが問題になるようなことは無いのですが、私は出撃はほぼ100%成り行き注文ですから気にはなります。
大事なのは、リズムに乗って発注、約定できるかどうか。TP、SLの注文も成り行き注文と同時にワンクリックで出せて、それがどのくらいスムーズに反映するのか、その辺をまずは見て行きたいと思います。
業者の選定は人それぞれ基準が違うでしょうが、非常に大事だと思います。で、最近、CFDの取り扱いが多い IG Markets という業者の口座を開いてみました。この会社は他の会社とはまるで違っていて、本人確認書類は何も無し。オンラインで簡単に住所氏名を入れるだけで口座開設できました。
扱っている商品数は半端じゃありません。各国の株式CFDも充実しています。
ところがーーーーーーー
スプレッドは広いし、そもそもデータの数値が他の業者と違うんですよ。いろいろ調べたわけじゃなくて、自分が興味のある対象CFDだけですが、他社と数値がこれほどはっきり違うのを見たのははじめての経験です。
こんなことがあるんですねぇ。ちょっと見づらいですが、こんな感じ。拡大していましたが、売りも買いも2PIP高いのがIG Markets。右下に赤と白の小さな数字で出ているのはFXCMです。
FX業者でも値をシフトさせるところがあるといわれていますが、値の動く方向に値がずれているのではなくて(上がれば買いが増え、下がれば売りが増えるから、値の動く方向にスプレッドをシフトすると会社が儲かる)、IG Marketの値は常に高いという不思議な現象。
世の中には面白いことをするトレーダーがいて、複数の業者間の値の違いを取る、つまり裁定取引が成り立つという話を聞いたことがありますが、このIG Marketsの値を見てなるほどと思ったり。(笑)
でもこういう業者は使いたくないですねぇ。値が動くタイミングもかなり違いますし、なんらかの操作が入っているのは間違いなさそうです。
いやいや、IG Markets がまともで FXCM が変なのか?これは今後他のデータソースと比べてみることにします。
でも相対取引のFXやCFDは値がそれぞれ違っても何の不思議もないんですよね。そもそも、売買する実体がないんですから。値を参考にする本体というか原資産は存在していても、それそのものを我々が売買するわけじゃなくて、売り手も買い手もどうなっているのか我々には見えないようになっている。我々の相手はその証券会社そのものなんですから。
これって私にはどうしても受け入れられない、受け入れたくないシステムで、例えばソニーのCFDを我々が売買したところで、実際にはソニーの株自体は全く取引されていないってこと。また取引相手がいるのかどうかもわからない、ノミ行為そのもの。
私としてはどうしてこういう商売が認可されるのか全く理解できないのですが、確かにこえの存在があれば参加者の底辺を広げることはできるでしょうが、参加者の底辺が広がって、市場が活性すれば良いってもんじゃないですよねぇ。
ま、そうやって証券会社が勝手に値をつけている(そんな単純じゃないとは思いますが)わけですから、裏に何かあってもしょうがないと思っています。まさかと思うかもしれませんが、FXの証券会社でもサイトをよく読んでみると、わが社の場合は値のシフトはしないとか、ディーリングデスクで約定をコントロールしないとか、透明性があるとか書いてありますが、逆読みすれば、そういう業界だって事なんですよね。
これはFXのスワップも同じで、なんで業者ごとにスワップポイントが違うのか。これだって本当はおかしな話じゃないですか。本来は二通貨の短期金利の差なわけで、業者によって違いが出る性質のものじゃないはず。でも違いがあるということは、そもそもノミ行為で、スワップポイントは営業経費、広告費みたいなものだということなのでしょう。
それを言い出すとスプレッドだって全く同じで、本来は売り手と買い手の価格差がスプレッドですが、それを固定したり、ゼロにしたりなんて業者が勝手にできるはずがないですよね。でもそれが出来るというのは、我々の売買相手がまさにその業者そのものだからできるってことなのでしょう。顧客サービスの一環でしかない。
でも本来、常に売り手や買い手が市場にいるわけじゃなくて、どんな市場にもマーケットメイカーいて、彼らが市場に参加して価格をつけてスムーズな取引が出来るようになっているわけですが、そのマーケットメイカーの役目を極端に大きくしたのがFXでありCFDなんだろうと私は受け止めています。
で、極端に狭いスプレッドや大きなスワップポイントの提供って、証券会社の利益が少なくなるわけで、では彼らはどうやって利益を出すの?って思うわけです。もしこれが普通の証券や先物市場であれば、彼らは売り手と買い手の仲介業ですから手数料しか入らない。でもFXやCFDは手数料は無料、スプレッドは狭い、スワップポイントは高いとなれば、絶対に儲からないはずですよね。でも儲かるのだとすれば、どこかに我々のわからない「何か」が存在するとしか思えないじゃないですか。
まじめにやっている方々には申し訳ないですが、私としてはそういう業者はゲーム提供者という感覚以上のものは持っていませんし、どう考えてもまともな会社には思えません。
だから遊んでいるうちにはどの業者と取引しようがどうでもいいと思うし、スプレッドがどうじゃスリッページがどうじゃ、スワップポイントがどうじゃと、それはそれでゲームを楽しく遊ぶ一つの要因だし良いとは思います。
でも本気でやるとなったら、私としては今までとは全く違う価値基準で業者を決めたいと思います。
そしてCFDをやるくらいなら、普通に株式を、あるいは先物をやるべきだという考え方です。
どうも昨今のFXとかCFDって↓と変わらないんじゃないかみたいな気が常にしています。
我々って売り手と買い手がいて売買しているような気になっていますが、なんのことは無い、メインのPC相手に売った買ったやっているだけなんですよね。
これはうちのヨメさん。(笑)
私はこういう機械の仕事をしていたことがあります。グアムにこの手の機械を送り込んでいました。
こういう機械ってインチキなのをご存知ですか?
当然マイコンでコントロールされているわけで、勝率も出目も、どういう勝ちセットはそれぞれどういう確率で出るようにとか調節できるようになっています。ただ、それじゃ詐欺と同じなので、こういう機械が認可されている国や場所ではそういう確率調整はしてはいけないとか、親の取り分は何%までとか決まっているんですね。
ところがアンダーグラウンドや、そういう取締りの無い国はやりたい放題なわけで、プレイヤーは単なるカモ。
でも負けてばかりだと客も着きませんので、たまに勝たせてやる。私が扱っていた機械の中には多機能の機械もありまして、たとえば10台あったとして、裏の部屋に全てをオンラインでコントロールするデッキがあるんです。で、負けが込んできた客は見ているとわかりますから、たまに大きな当たりが出るように裏のコントローラーで勝率をいじくるとか(ただまともな国の機械はこういうのは禁止なのが普通)。
パチンコもそうで、昔流の言い方をすれば釘を広げて入りやすいようにして大放出。あの店は出るぞと噂が広がったら釘を閉めるなんてね。(笑)
ま、ヤクザな商売ですが、私はそれとFX、CFD業者と通じるものを感じています。何か我々にはわからない裏があるのは間違いが無くて、そうじゃなければ彼らは利益が出せる構造じゃないのは見ればわかりますもの。手数料無料、スプレッドは極小、スワップポイントは高いって、それじゃ損するための仕事みたいなもんでしょ。
そういう意味で、あのトラリピの会社は健全かもしれません。なんせ手数料とスプレッドで豪ドルなら12ピップスも取るんでしょ?
あれって取りすぎだと思いますが、そうやって取らない限り、あるいは何か細工をしない限り利益なんか出ないんじゃないでしょうか。
私としては手数料は手数料で取られて構わないから、値をいじったり、あるいは約定のときに手を加える、成り行き注文には間に入って利を抜く、ストップ注文狩をする、受けたくない注文は拒絶するとか、そういうことの無いまともな業者、市場で勝負をしたいです。
でもそれも理想論かな。だって実際に買いたいときに売り手がいない、売りたいときに買い手がいないなんてことは小さな市場では当たり前のことで、1ピップの中に0.1ずつ何百万ドルもbidaskが並んでいるのはそういう業者が自らマーケットメイカーとして参加しているから売買が成り立つのかもしれませんよね。
ま、最近はECNというネットワークを使って実際に売り手と買い手とのマッチングがされているようで、またそれを宣伝する業者もどんどん増えてきて、これからはもっと透明性が高まるかもしれませんね。