レンズだけど・・

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ソニーのNEX-7用にレンズを3本買いましたが、この数週間それを使った感想。

○ ソニー E16mm F2.8 SEL16F28

35ミリ換算で24ミリ。発売時から写りの悪さが指摘されていたレンズだけれど、最初のインプレッションとしてはまぁまぁこれだけ写れば十分と思っていたものの、最近、目が慣れてくるとイマイチ解像度が低いんじゃないかと感じるようになりました。24ミリというと風景にはバッチリなんだけれど、解像度が低いと風景写真を撮る気が失せてきます。これって多少絞り込んでも改善しないように見えます。

○ シグマ 30mm F2.8 EX DN

これはきっちり良く写るレンズだと思います。これと上の16ミリを比べるから16ミリが駄目なような気がするのかも。ただ、このレンズは寄れないんですよ。カタログでは30センチとなっていますが、写していてもっと寄れたらと思うことが多い。ボケに関しては、まぁそこそこだと思うのだけれど、近寄れないことを考えるともっと明るいレンズじゃないと私が欲しい写真は撮れない。

この画角のレンズではオールドレンズのCarl Zeiss Jena FLEKTOGON 35ミリ f2.4を持っているのだけれど、これはマクロレンズみたいに寄れるし、解像感ではシグマの30ミリが上だと思うのだけれど、総合点ではどうでしょう。良い勝負かもしれない。でもオールドレンズは全てマニュアルフォーカス。

今度出る35ミリのf1.8が気になります。

○ ソニー E 50mm F1.8 OSS SEL50F18

35ミリ換算で75ミリ。ポートレート用には良いと思うのだけれど、私はこういう中望遠のレンズは最近ほとんど使わないのでまだ良くわからず。まぁ、換算75ミリでf1.8だからボケは大きいけれど、自分のスタイルでは使いこなしがむずかしそう。

実はこの画角の標準レンズは5-7本ぐらい持っているはず。オールドレンズばっかりですが(マニュアルフォーカス)、一番気に入っているのはペンタックスの50/1.4。これもかなり古いレンズで中古で買えば2000円ぐらいでしょうがなぜかこれが凄い写りをする(思い込みか?)。それが頭にあるとこのソニーのレンズはオートフォーカスだから良いけれど、逆を言うとそれ以上の良さを私には見つけられません。

結局、今回買ったレンズ3本は、う~~~~む、という結果。

でも買わないほうが良かったのかとなると、ソニーには選べるほどレンズがないわけだからあるものを手に入れるしかない。ただ、レンズに問題があるのは最初からわかっていたわけで、NEX-7はオールドレンズ遊びの母艦として買ったのだから(ソニーのレンズは一切いらない)、私の場合はそれを通せば良かったのかも。

結局ここなんですよね。ソニーのカメラはいいけれどレンズが・・・・ってのは。NEXにアダプターをつけるとαシリーズのレンズが使えるのですが、その場合、かなり良い結果が出るらしい。

でもそれじゃ何のためのNEXかってなりますよね。今までαシリーズを使っていた人ならサブカメラとして最高なんだろうけれど、αシリーズには関係のない私から言わせれば、αのレンズがどれだけ良かろうと、そんなのは無いのと同じ。

やっぱりカメラを買うときからレンズのことを視野に入れて考えないと駄目だという当たり前のことを再認識したってことですね。

これってソニーに限らず、シリーズをいくつか持っているメーカーは同じでしょう。それが顕著なのはキャノン。小さなミラーレスを出しましたが、一眼レフがあくまで本命であるという立場を崩していない。だからミラーレス専用のレンズが豊富に出るとは思えないし、また自社の一眼レフを食ってしまうような機能を持ったミラーレスも出さないと見て間違いがなさそう。

ニコンの場合、まるで性格の違うミラーレスですし、拡充はされるのでしょう。ただ私から見るとセンサーが1インチというのは問題ありで、食指が動きません。

となるとやっぱりマイクロフォーサーズの良さが見えてきます。オリンパスは過去のフォーサーズを捨てきれない、捨てられない事情があるようですが、基本的にはパナソニックと一緒でマイクロフォーサーズで勝負しようという基本がある。だからカメラの機能、性能には出し惜しみを感じないし、レンズの拡充はかなり面白い。選べるほど種類があるって大事なことだと思うなぁ。

自分としてはどこに焦点を当てて絞り込んで行くかが決められません。マイクロフォーサーズってポテンシャルは高くて、それに絞ろうと思ったことがあるわけですが、使い方が難しいというか、それなりのレンズを使わないと、単に小さい、軽量だけで終ってしまう可能性があると思います。普通のキットについてくるズームレンズで面白い写真が撮れるとは私は思いませんし。

それとカメラ本体の性能として、やっぱりAPS-C機には負けるなぁ・・・という思いがこの数年続いていました。でもオリンパスが新機種にソニーのセンサーをマイクロフォーサーズとしては初めて採用し、今までのマイクロフォーサーズ(パナソニックセンサー)と比べると、一皮二皮剥けた感じがします。

またパナソニック自身も、まさかのまさかですが、新機種(GH3)はソニーセンサーを積んでいるのではないかという噂まででていて、性能はかなり上がっているようです。このソニーセンサーではないかと言う噂ですが、私自身もその可能性はあると思っていて、今までのGH1、GH2の動画のシャッタースピード制限とGH3のとは違うんです。これってセンサーそのものが違う系統、違う設計思想であるからではないかと私は思っていて、またパナソニックも本来なら自社センサー搭載と言えばいいものの、センサーの出所に関してはノーコメントなんて意味深な言い方をしているのが気になります。まぁ、センサーがどこのものでもカメラとして進化するなら大歓迎。

ま、カメラってレンズを着けて初めて用をなすわけで、カメラの性能だけで選ぶことは不可能。また、ある機種に決めてレンズを揃えていくと、普通、カメラの何倍もの資金をレンズに投入することになるので、他社のカメラで良いのが出たところで乗り換えは難しい。困ったもんです。

今の私としてはやっぱりマイクロフォーサーズが良いと思ってはいるのですが、これは「レンズ交換型のカメラを持つなら」という大前提で考えての話。

ところが最近、コンパクトデジカメで性能が良いのが出てきて、マイクロフォーサーズを食ってしまうところもあるんですね。ということは、コンデジの良いやつと、それを補うカメラがあればよいという、今まではレンズを交換することで対応しようとした考え方を変える必要もあるように感じています。

そのカメラとは?

ソニーのRX-1です。かなり高いけれど、まぁ、価格は考え方一つなわけで、予約販売が始まったばかりですが、海外でもかなり好調な売れ行きだと聞いています。

このRX-1はコンデジの部類で、手のひらに乗るサイズでしかない。でもフルサイズセンサー搭載のレンズ固定。ツァイスの35ミリ、f2.0。これって競合するカメラとしてライカのM9に35ミリのズミクロンを付けた状態ってことになりますが、この画角、組み合わせってユーザーが一番多いかもしれない。うまいところを突いたと思います。

つまり、フルフレームで35ミリの画角をきっちり押さえる事が出来れば、あとは最近の高性能コンデジで良いというスタイルもありえるような気もするのです。

私のようなストリートフォトグラファーというか、ポイント&シュートというか、要は毎日の生活の中の雑多な被写体を撮るスタイルならそれで十分かもしれない。いや、十分と言うよりそれがベストなのかも。ただのストリートフォトグラファーなのに、プロでもあるまいし大きなバッグに交換レンズじゃストロボじゃと入れて持って歩く時代はもう終わりかもしれない。

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NEX-7のファームウェアアップデートのアナウンスがありました。私はまだやっていませんが、

– ムービーボタンを無効にする機能を追加
– 露出ブラケットの設定の追加(3フレーム/1.0EV・2.0EV・3.0EV)
– オートレビューイメージのレスポンスの改善
– 広角レンズ使用時の画質の改善
– フレキシブルスポット使用時のカーソルの改善

の変更があるとのこと。

私としては露出ブラケットの設定がプラマイ3EVまで出来る様になったのは凄いことだと思います。元々ソニーはこれはやらない方向で、HDRに興味のある人はソニー機は使えない、買わないというのが今までの傾向。ところがこれが出来るようになった今としてはHDR機としても最強の部類に入ったと言って良いかも知れません。

私としても本当に嬉しいです。これでNEX-7が生き返るといってもいいぐらいの改善。

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